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ジャンプフローターサーブに対するレセプションの人数に関する比較 ~男子ブラジル・ポーランドナシ...
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HQ_VASIS
March 30, 2024
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ジャンプフローターサーブに対するレセプションの人数に関する比較 ~男子ブラジル・ポーランドナショナルチームにおける2014年と2018年の比較~
日本バレーボール学会 第24回大会(2019/03/03)
一般研究発表 演題番号 No. 4
作成者|手川 勝太朗
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March 30, 2024
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Transcript
ジャンプフローターサーブに対する レセプションの人数に関する比較 ~男子ブラジル・ポーランドナショナルチームに おける2014年と2018年の比較~ 手川勝太朗(神戸市立大原中学校)
はじめに バレーボールにおいて、サーブレシーブ戦術のトレンドやその変化に ついて理解しておくことは重要である 北口ら(2018) サーバーの視点から「サーブの軌道及び着弾点をチーム戦 術として統一している可能性」を示した先行研究が報告され ている 川村ら(2016) レセプションアタック戦術の視点からレセプションの返球位置 とアタックの攻撃参加人数を記録した先行研究が報告されて
いる •先行研究ではレセプションの人数や配置については報告がない
レセプションの人数や配置に トレンドや変化はあるのだろうか? 本研究の目的 2014年と2018年の世界選手権男子大会の決勝カードである 男子ブラジルチームと男子ポーランドチームに着目し, ジャンプフローターサーブに対するレセプションの 人数,位置を分析・比較する.
方法 分析対象 〇2014年と2018年の世界選手権男子大会 ブラジル対ポーランド戦の両チームを分析対象とした. ◦2試合でのジャンプフローターサーブに対するレセプションの 人数,位置を記録した. ◦テレビ放送(BS-TBS)の映像より測定
方法 収集データ ◦データを測定しレセプションの人数とレセプション方法を調べた. ◦レセプションの位置は,コートをSlot(1m)と距離(1.5m)の 9×6で分割したゾーンで記録した. ◦測定したデータをまとめ,ヒートマップを作成した.
結果 男子ブラジルチームの レセプション参加人数とレセプション方法の割合 ※JFレセプション数は,ジャンプフローターサーブのレセプション数, Oはオーバーハンド,Uはアンダーハンドでのレセプションを表す. 2014年の3人及び2018年の2人はデータが少ないため参考値. 2014年 JFレセプション数 51 2人
45 (88%) O 4 (8%) U 41 (80%) 3人 6 (12%) O 2 (4%) U 4 (8%) 2018年 JFレセプション数 32 2人 1 (3%) O 0 (0%) U 1 (3%) 3人 31 (97%) O 2 (6%) U 29 (91%)
結果 男子ポーランドチームの レセプション参加人数とレセプション方法の割合 ※JFレセプション数は,ジャンプフローターサーブのレセプション数, Oはオーバーハンド,Uはアンダーハンドでのレセプションを表す. 四捨五入の関係で割合の合計は100になっていない場合がある. 2014年 JFレセプション数 38 2人
10 (26%) O 1 (3%) U 9 (24%) 3人 28 (74%) O 8 (21%) U 20 (53%) 2018年 JFレセプション数 11 ※データが少ないため 参考値 2人 8 (73%) O 4 (36%) U 4 (36%) 3人 3 (27%) O 0 (0%) U 3 (27%)
考察 • 男子ブラジルチームにおいて,2014年と2018年を比較すると,JF に対して2人レセプションから3人レセプションになっていることが分 かる. • こうした背景には,JFサーブの「質の変化」の可能性が考えられる. 具体的には,2014年の男子ポーランドチームに,JFのフォームから 比較的スピードの早いサーブが見られ,2人レセプションでの対応 が難しくなったことが要因の1つであると考えられる.
結果 男子ブラジルチームのサーブレシーブ位置(対JF) 2014年(n=51) 2018年(n=32)
考察 • 2018年の男子ブラジルチームは,レセプションの29/32(約 91%)を3人のアンダーハンドで行っていることから,レセプション 位置が後方になっていることが予想されたが、分析の結果は特に変 わらず、距離4でのレセプションが多かった。今回は,距離1.5m毎 に記録をとったため,もっと精度の高い測定をすれば異なる結果が 出る可能性がある.
今後の展望 本研究の対象を他の男子ナショナルチームや女子ナショナルチーム でも行うことで、ジャンプフローターサーブに対するサーブレシーブ戦 術のトレンドを検証することができる 男子ナショナルチームのデータに限らず国内のデータでも同様の研 究を行い、結果を把握しておく必要がある
本研究はVolleyball Labのグループ研究の一環として行われたものです Volleyball Labとは バレーボールを客観的な根拠に基づき理解すること(Evidence-based Volleyball :EBV) を目的とするグループです. Volleyball Labメンバー
・浅野 暢介 ・大沢 仁 ・小田部 剛 ・垣花 実樹 ・川村 貴彦 ・木曽 司 ・北口 剛一 ・後藤 浩史 ・午坊 健司 ・佐藤 文彦 ・住田 達二 ・角力山 淳 ・辻村 茉莉江 ・手川 勝太朗 ・縄田 亮太 ・三村 泰成 ・百生 剣太 ・渡辺 寿規
参考資料 男子ポーランドチームのサーブレシーブ位置(対JF) 2014年(n=38) 2018年(n=11)
参考資料:2014 POL サーブレシーブ例 後衛WSがサーブレシーブから外れていない
参考資料:2014 BRAサーブレシーブ例1 後衛WSがサーブレシーブから外れている
参考資料:2014 BRAサーブレシーブ例2 後衛WSがサーブレシーブから外れている
参考資料:2018 BRAサーブレシーブ例1 後衛WSがサーブレシーブから外れていない
参考資料:2018 BRAサーブレシーブ例2 後衛WSがサーブレシーブから外れていない
参考資料:2018 BRAサーブレシーブ例3 後衛WSがサーブレシーブから外れていない