Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
検索条件にCRITERIAを
Search
ICKX
May 31, 2025
Programming
0
47
検索条件にCRITERIAを
ICKX
May 31, 2025
Tweet
Share
More Decks by ICKX
See All by ICKX
階層化自動テストで開発に機動力を
ickx
1
450
「兵法」から見る質とスピード
ickx
1
370
あなたの知らない新潟
ickx
0
52
香川にはTyrellがあるからね
ickx
0
240
品質が高いコードって何?Rev2.1
ickx
2
870
品質が高いコードって何?
ickx
1
1.8k
【PHPerKaigi2021】PHPでCSVを安心して扱うために
ickx
4
3k
【PHPerKaigi2020】ぼくのかんがえたさいつよQueryBuilder
ickx
0
1k
【PHPカンファレンス関西2018】遅延評価戦略を用いたアクション呼び出しと安全なコピペで生産性アップ!
ickx
0
730
Other Decks in Programming
See All in Programming
副作用と戦う PHP リファクタリング ─ ドメインイベントでビジネスロジックを解きほぐす
kajitack
3
500
状態遷移図を書こう / Sequence Chart vs State Diagram
orgachem
PRO
3
310
No Install CMS戦略 〜 5年先を見据えたフロントエンド開発を考える / no_install_cms
rdlabo
0
390
[SRE NEXT] 複雑なシステムにおけるUser Journey SLOの導入
yakenji
1
860
Android 15以上でPDFのテキスト検索を爆速開発!
tonionagauzzi
0
180
CLI ツールを Go ライブラリ として再実装する理由 / Why reimplement a CLI tool as a Go library
ktr_0731
3
820
0から始めるモジュラーモノリス-クリーンなモノリスを目指して
sushi0120
0
210
Claude Code で Astro blog を Pages から Workers へ移行してみた
codehex
0
170
Strands Agents で実現する名刺解析アーキテクチャ
omiya0555
1
110
SwiftでMCPサーバーを作ろう!
giginet
PRO
2
210
Gemini CLIの"強み"を知る! Gemini CLIとClaude Codeを比較してみた!
kotahisafuru
2
720
DMMを支える決済基盤の技術的負債にどう立ち向かうか / Addressing Technical Debt in Payment Infrastructure
yoshiyoshifujii
4
670
Featured
See All Featured
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
194
16k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
351
21k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
179
9.8k
The Invisible Side of Design
smashingmag
301
51k
Optimizing for Happiness
mojombo
379
70k
How GitHub (no longer) Works
holman
314
140k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
58
9.5k
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
54
13k
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
161
15k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
49
14k
Rebuilding a faster, lazier Slack
samanthasiow
83
9.1k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
346
40k
Transcript
検索条件にCRITERIAを 同人ソフトサークル Project ICKX 若葉 章 @effy_staffs (EFFY開発チーム)
検索をパターン化する CRITERIAパターン(造語)の ご紹介
状況! • これは部屋単位の予約システムです • 部屋の予約は次の三要素で成立します • 予約日 • 部屋番号 •
顧客ID • 指定する予約日と部屋番号でリソースに アクセスしたいです
ほーん、ならまずはVoこうするか
Entityはこうやな
URLの構築はこうやな Symfonyの場合、 URLパスパート上の変数名と ここのキー名が完全一致する 必要がある 年月日なので フォーマットを 整えるっぴ
検索はこうやな Doctrineかつスキーマ定義で Datetime型を指定している場合、 Datetime型を与える必要がある 設定次第だがDoctrineの場合 プロパティ名を lowerCamelCaseに する必要がある
似たような検索が出るたびに こうちまちま弄るのめんどくさいな
具体的には・・・ • 全ての検索箇所、URL構築箇所においてそれぞれのエンティティの 特性に合わせたプロパティ名の書き換えが必要 • 検索とURL構築でコンテキストが異なり、コンタミネーションすると 事故につながる 今回は たまたま 同じ
検索条件にCRITERIAを
まずはエンティティを抽象的に扱えるように
検索条件インターフェースの用意 • 全ての検索条件はcriteriaアクセサーを持つ • 本例においてPHP8.4からの非対称可視性プロパティフックで実装 しているのは責務を明確にしたいから
ドメイン層としての検索条件インターフェースの用意 • ドメイン層なのでドメインエンティティからの変換が可能 • 一度ドメイン層として”検索条件”を一般化する事で、 アプリ層などの他階層での関心毎を減らす
アプリ層としての検索条件インターフェースの用意 • ドメイン検索条件として検索条件を受け入れる事でシステム全体の 検索条件を明確にする • アプリ層として検索条件の受け入れ方を一般化し、どのような特性 であっても同じ手触りを提供させる • 合わせて、共通項は自動化もさせる
アプリ層としての検索条件特性の用意 • アプリ層としての検索条件の特性を抽出し、以降の実装での考え事 を減らします
特性に応じた検索条件インターフェースの用意 • 検索特性に応じた検索条件インターフェースを用意することで 知識のコンタミネーションを防ぐ ※URLって書いてあるんだからURL用の結果が返るのは自明
検索条件にCRITERIAを
ドメイン検索条件 • ドメイン知識としての 検索条件が明快になった • 要求を全て満たしている ので高品質 • 予約日と部屋番号で リソースにアクセス
• 要求の確認対象が明確かつ 最小なので、検証しやすい • ドメイン層としての コンテキストを持つため 利用側での自律動作を 実施しやすい(後述)
アプリ検索条件(repository) • アプリ検索条件インターフェースがそのまま使われる事はないです • このリポジトリ検索に 必要なコンテキストだけを 考えれば良くなっています • 今回はVOが持つ情報が 1:1で適合しているので
get criteriaでは変換なし
アプリ検索条件(url) • このURL検索に 必要なコンテキストだけを 考えれば良くなっています • リポジトリ側と違って こちらではコンテキストに 依存した変換を行って います
• これが利用側における 自律的な動作です • 十分なコンテキストを 与えられているため 必要ならクラス名を元に 完全自動変換すら可能です
検索条件がCRITERIAに
検索 • これだけで済むようになっちゃった • 以降、検索条件が変わったとしてもcriteria群を弄るだけで 利用側のコードを変更する事はありません (それ以前にクラスとして用途が明確になっているので変更される 事はまず起きえないんですが)
URL構築 • URL検索条件インスタンスを直接与えられるならこれで済むように なりました • リポジトリ検索条件とインターフェースが同一なため、ドメイン 検索条件を修正し、アプリ検索条件が追随すれば自動的に全体の 協調が取れます
URL構築 • ただまぁ流石に繰り返しの中などでは利用できないので、twig拡張 を用意した方が良いです • twig拡張の例
URL構築 • 拡張がある前提ならばこのような記述が可能となります • 単数であっても次の通り • 例によってパラメータが変わったとしても実際に利用する側の変更は 不要となりました
おしまい