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IIJmio meeting 32 / IoT における LPWA と LTE の関係

IIJmio meeting 32 / IoT における LPWA と LTE の関係

IIJ_techlog

April 23, 2022
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  1. ‐ 4 ‐ IIJ IoTビジネスでお客様へ提供するサービス・テクノロジー IIJ活動領域 凡例 クラウドサービス ネットワークサービス 機器・設備・センサー・カメラ

    エッジ・エッジデバイス IoTゲートウェイ機器・産業用PC・LoRaWANゲートウェイ機器 独自デバイスエージェント IIJ IoTサービス(IoTプラットフォーム) (デバイス/NW管理・データ活用 IoT共通基盤) 産業IoTセキュアリ モートマネジメント ] 特定分野・業務 セ キ ュ リ テ ィ IIJ水管理プラット フォーム 独居ケア アシスタント 5G / Local 5G LTE / LTE-M LoRaWAN WAN/VPN セキュア(閉域)ネットワーク HCCAP ソリューション DX Edge (エッジDC/マイクロDC) スマートメーター Bルート eSIM・SoftSIM・ChipSIM IIJ Japan-East 流通・小売 建設 物流 産業(製造業) エネルギー 農業・防災 ホーム・見守り
  2. ‐ 6 ‐ ◼ bps (bit per second):1秒あたりの情報転送量。 ⚫ 1kbps:

    1秒あたりに 1000bit の情報を転送できる。 ⚫ 1Mbps: 1秒あたりに 100万bit の情報を転送できる。 ⚫ 1Gbps: 1秒あたりに 10億bit の情報を転送できる。 通信速度について 遅 速 100kbps 以下 ◼ 情報量の目安 ⚫ 1byte = 8bit (例:5MBytes -> 40Mbits) ⚫ 日本語1文字を表現するのに 2byte が必要。 新聞1紙の文字数:約15万字 → 0.3MBytes → 2.4MBits 1kbps の通信速度であれば 2400秒、1Mbpsの通信速度であれば、 2.4秒で転送できる。 主な用途 • センサーデータの送受信 • 簡単な機械制御信号通信 • 超高圧縮画像(静止画) 主な通信方式 • LPWA(LoRaWAN®, Sigfox 等) 100kbps~10Mbps 主な用途 • センサーデータの送受信 • 簡単な機械制御信号通信 • 静止画像&高圧縮動画 主な通信方式 • LTE, 3G • Wi-SUN • Bluetooth 10Mbps~1Gbps 主な用途 • 動画像配信 • リアルタイム機器制御 主な通信方式 • VDSL, CATV • BWA • Wi-Fi 1Gbps以上 主な用途 • 動画像配信 • リアルタイム機器制御 • 大容量データ転送 主な通信方式 • 光ファイバ • 5G • Wi-Fi (11ac等)
  3. ‐ 7 ‐ ◼ Low Power Wide Area の略 ⚫

    低消費電力 ⚫ 長距離通信 を特徴とする、無線通信技術の総称。 ◼ 「LPWA」という通信方式があるわけではありません。 無線通信 LPWAとは 有線通信 5G、L5G 携帯キャリアが 提供するWAN 4G/LTE 3G LTE-M, NB-IoT その他通信規格 Wi-Fi BWA Bluetooth、ZigBee LoRa Sigfox ZETA etc.. LPWA と総称する
  4. ‐ 8 ‐ LPWA特徴について詳しく 低消費電力 長距離通信 なぜ低消費電力を実現できる? •上り通信のみに特化するなど、通信回数を減らす仕組 み 通信方式の工夫

    •電力消費を抑えるための専用の回路設計、シンプルな 構造 電子回路の工夫 •通信していないときは電源をカットするなど、不要な 電力を消費しないための仕組み 制御構造の工夫 どれくらいの低消費電力? • 通信回数にもよるが、単三電池2本で1年間は動かし 続けることができる、など • ソーラーパネルなどを利用し、半永久的に動作も可 デメリットは? • データの送信回数や通信量が制限される。 • リアルタイムに1分に1回送信する、などには向かな い • 機器の制御(下り通信)に制限がある、もしくはそもそ も下り通信が行えない規格も なぜ長距離通信を実現できる? •各通信規格で独自に開発された技術開発の結果。 LoRaの場合はチャープ変調、Sigfox の場合は超狭 帯域(UNB)の活用、など 無線通信の独自技術 •免許不要帯域のうち、920MHz帯などを採用 長距離通信に強い周波数帯の利用 •通信の信頼性を向上させる代わりに速度を犠牲に 速度を犠牲にした設計 どれくらいの長距離通信? • 基地局の設置場所、見通しなどに大きく依存。 • 規格によっても大きく異なる。 • 1km程度から、最大では100km程度飛ぶ規格も。 デメリットは? • 通信速度は一般的には(かなり)遅くなる。一昔前のパ ソコン通信程度。 • きちんとした通信距離を確保するためには、基地局 の設置設計やアンテナ設計など、十分なチューニン グが必要になるケースも。
  5. ‐ 9 ‐ 主要なLPWA通信方式について 規格名 通信バンド 伝送速度 通信距離 送受信 運用方式

    特徴 LTE-M ライセンス 最大1Mbps - 制限無し 通信サービス 携帯通話エリアであればど こでも使える NB-IoT 100kbps - 制限無し 通信サービス 携帯通話エリアであればど こでも使える Sigfox アンライセン ス 100bps 10km以上 上り:1日140回 下り:1日4回 通信サービス 現時点で人口カバー率95% を突破 ELTRES 80bps 最大100km 上り通信のみ 通信サービス GPSを利用した高精度通信 により超広エリア通信が可 能 LoRa 290bps~ 78kbps 1~10km 制限無し 基地局提供 オープン規格 LoRaWAN® により多数のベンダが参画 ZETA 100bps~ 50kbps 2~10km 制限無し 基地局提供 マルチホップ(中継局)によ るエリア延長が可能 HaLoW (IEEE802 .11ah) 100kbps~数 Mbps 1km 制限無し 基地局提供 Wi-Fi Alliance にて仕様化。 Wi-Fi ライクに利用可能 Wi-SUN 50~100kbps ~500m 制限無し 基地局提供 スマートメーターにて採用 マルチホップ対応
  6. ‐ 10 ‐ ◼ LoRa の通信性能に関する特徴: ⚫ 大量のデータ送受信には向かない(動画像、音声等は難しい) ⚫ 高所に設置し、見通しがよければ10km以上飛ぶ

    ← 基地局設計・設置ノウハウが必要 ⚫ 適当にポンと置いても、1kmぐらいは簡単に届いてしまう ← LoRaの一番の強み! 他通信方式との比較 到達距離 ~10m ~100m ~1km ~10km Bluetooth アンライセンスバンド (免許不要帯域) 室内 家 ビル・店舗 スマートシティ LoRa Wi-Fi ライセンスバンド LTE-M, NB-IoT 各通信技術がもっとも得意とするフィールド Sigfox
  7. ‐ 11 ‐ ◼ LTE-Mが有効なケース - 少数センサーで「点のエリア」で試験的に利用する場合 ・ゲートウェイの設置が不要で、LTE提供エリアならすぐに利用ができる - 問題点

    ・台数が多くなると、通信コストが高くなりがち ・中山間地では携帯電話の電波の届かないところが多く、農業や鳥獣害対策には 向いていない ▪LoRaWAN®が有効なケース - 多数センサーで「面」で利用する場合 - 自営で基地局設置が可能である - 携帯電話の電波の届かないエリアもカバー ※ただし、LoRaWAN®ゲートウェイからクラウドへの通信はLTEを利用するため、 LoRaWAN®ゲートウェイは携帯電話の電波の届くところに設置する必要あり - 問題点 ・屋外に設置する場合は、設置場所確保や設置工事が必要となる場合がある LTE-MとLoRaWAN®の比較
  8. ‐ 14 ‐ LoRaWANに関するアプローチを再定義 NB-IoT, LTE-M, Sigfox の対抗馬! 月額料金制の通信サービスを全国規模で提供! 山の上に基地局設置すれば100km飛ぶ!

    基地局1台で大量の子機を収容できる! 基地局もセンサーも自社で提供するので、 プライベートLoRaで囲い込み LoRaWAN®で過剰に期待されてきたこと 日本では実はプライベートLoRa採用事例が多い 登録電気通信事業者として登録し、数千 台の基地局を運用するために莫大な投資 が必要。携帯電話ほどデバイスが世に出 回っていない現状では、正直キツイ。 山に基地局を設置するための許可申請、 工事費用、保守費用が高額に。見通しが 少しでも悪い場所は不感地帯。 互換性が取れない機器が大量に出回り、 同じチャネルで通信する基地局が同一箇 所に混在。利用者にコストが転嫁される。 LoRaWAN®の強みをしっかり活かした展開が必要! 現場での実態は?
  9. ‐ 15 ‐ ◼ ベースとなる変調方式を開発したセムテックはチップ供給のみ。それ以外の部分は全てオープン方式 であり、各ベンダーが自由に開発出来る点が大きな強み。 IIJが LoRaWAN® を推す理由① オープン・エコシステム

    セムテック LoRa変調方式の開発(特許技術) 通信チップの提供 基礎技術開発 LoRaWAN® 通信モジュール LoRaWAN® 基地局 LoRaWAN® センサー・端末 クラウド・アプリ Kiwi Technology グリーンハウス 村田製作所 EASEL 複数メーカーからの 通信モジュール提供 Kiwi Technology Cisco Kerlink 大井電気 振動センサ ウェラブル ウォッチ 温湿度センサ 屋外環境センサ 複数メーカーからの 基地局提供 複数メーカーからの センサ-・端末提供 クラウド、アプリ共にオープン規格に基づいて自由に開発可能 (例: IIJ IoTサービス、SORACOM、Sensewayなど) LoRaWAN® エコシステム • サービス提供型であるため、基 地局を自由に選定・設置するこ とはできない。 • センサーやアプリは自由に開発 することが可能。 他LPWA方式との比較 Sigfox,ELTRES • 基地局提供モデルであるが、基 地局自体は開発元である ZifiSense社が開発するものに限 られる。 • センサーやアプリは自由に開発 することが可能。 ZETA
  10. ‐ 16 ‐ IIJが LoRaWAN® を推す理由② LTE通信費の割り勘効果 ◼ 複数のセンサーデータをLoRaWAN®ゲートウェイに集約することで、LTEの通 信費用はLoRaWAN®ゲートウェイ

    分の費用となり、コスト低減が可能 携帯(LTE)通信 ゲートウェイに集約 LoRaWAN 無線通信 通信料金無し LoRaWAN®ゲートウェイ IoTセンサー インターネット ◼ ゲートウェイは誰でも自由に設置・運用することができる。基地局の設置・運 用が自力で可能であれば、ほぼ「大きなWi-Fi」と同じ感覚で使うことができる。
  11. ‐ 17 ‐ ◼ LoRaWAN®であれば、まずは基地局 1台での運用から開始し、規模の拡大 によって徐々にサービス型モデルへと 移行させることができます。 ◼ 最終的には行政などの組織で運用して

    いくモデルへと発展可能です。 単一基地局での試験導入からサービス型までの発展 単一ユーザ、利用シーンでのト ライアル的なユースケース開拓 共用部への基地局設置により複 数利用者での共用化 農業、防災など多面的用途に よる地域課題解決モデルへの 発展 多面的活用 共同利用 個人利用
  12. ‐ 19 ‐ 水田センサー : MITSUHA LP-01 パイプ長 180cm程度 パイプを

    地中30cm程度 打ち込む 水位 地上高 150cm以上 5.サドルバンド 6.固定ネジ 4.コルゲートチューブ 1.通信ボックス 2.単三乾電池 3.センサーボックス 8.パイプ 7.インシュロック ◼ 通信ボックスとセンサボックスで構成、工具を使わず 簡単に組み立て、設置が可能です。 ⚫ 水位・水温を30分毎に測定し、単三電池2本で1シーズン稼働。 ⚫ 0~60cmまでの水位を測定可能。 ⚫ センサーボックスは防水加工済みで、水中につけておくことが可能。 ⚫ シンプルな構造とすることで、低コスト化を実現。 通信ボックス部 (単三電池2本で動作) センサーボックス部 (水位/水温の計測)
  13. ‐ 20 ‐ 自動給水弁 本体 自動給水弁 通信ボックス ▪既設バルブにアタッチメントをつける事で農家さんにも簡単に取り付ける 事が可能で手軽に遠隔制御が可能になります 【対応バルブ】

    ・マサル工業 農業用給水栓MH型フィールドバルブ(対応サイズ50φ、75φ) ・AKK 社ニューフローバルブ(対応用のバルブと交換が必要になります。) ▪乾電池 単1×6本、単3×4本で1シーズン駆動可能 自動給水弁 : paditch valve 01 ※ 笑農和さん資料より抜粋
  14. ‐ 21 ‐ IIJ スマート農業システム MITSUHA 概要 他社 スマホ アプリ

    IIJ スマホ アプリ MITSUHA 水管理 プラットフォーム for 水田 データ送信 Webアプリ IIJ IoT プラット フォーム 他社センサ データ送信 LoRaWAN®ゲートウェイ 水田センサ 自動給水弁 水管理に必要となるセンサー群のデータを共通化する「水管理プラットフォーム」 を開発。 LTE LoRaWAN® 通信費 無料区間 基地局 分 のみ の通信費 LoRaWAN® Network Sever
  15. ‐ 22 ‐ ◼ 見回りルートの効率化により7~8割の水管理時間を削減。 ◼ ほ場が分散しているほど、効率化可能。 静岡実証研究の成果 水管理時間の比較 約7割減

    約8割減 作業日報 (2017〜2019の6~7月 経営体H・Mのデータ) システム導入後: 6.6km ※84箇所のうち 自動給水栓を 37箇所設置 システム導入前: 12.8km
  16. ‐ 23 ‐ LoRaWAN®ゲートウェイ(無線通信基地局) 8ch 非防水 LoRaWAN® 無線基地局 TLG3901BLV2 TLG3901BLV2

    サイズ 150×107×33 (mm) 重量 230g 電源 microUSB 消費電力 約3W 通信機能 LoRaWAN 無線LAN(Wi-Fi) 有線LAN(Ethernet) LTE LoRaWAN チャネル数 8ch • 長距離通信が可能 • 見通しや設置高さにより電波性能は変わります 周辺1~5kmをカバー • 専用ACアダプタ(AC100V)も付属。 • 必要な設定はすべて完了した状態で送付。電源を入れる だけですぐに使えます USB端子による給電、簡単動作 • ソーラーパネルとバッテリーを組み合わせ、電源のない 屋外にも設置できます ソーラーパネルで屋外での動作にも対応 • 自動給水装置、気象センサー、罠センサーなど 水田センサー以外の多様な用途に利用可能
  17. ‐ 24 ‐ ◼ ラインナップ ⚫ 価格はパッケージ直販価格(税・送料込)とユーザー調達部材(税込)の合計 非防水型基地局 屋外設置+ソーラーバッテリーキット 圃場脇用

    空地用 屋上用 斜面用 約6.7万円 約7.1万円 約10万円 約6.6万円 最もオーソドックス なパッケージ。1m程 度の洪水や積雪に対 応可能。 地盤が固い場所でも 短時間・少人数で設 置可能。 低層の建物屋上に杭 打ちなしで設置可能。 屋外アンテナ採用で 高い通信性能を確保。 南向き斜面に設置可 能。平坦な場所が確 保できない場合に対 応。
  18. ‐ 25 ‐ スマホアプリ MITSUHA水田 ・水位、水温表示とグラフ表示 ・地図表示、アラート表示 飯田橋 ほ場1 3cm

    13.0℃ 12.9℃ 3.2cm 飯田橋 ほ場2 アラートのプッシュ通知 飯田橋 ほ場1 22.0℃ 3.2cm 飯田橋 ほ場2 水位水温一覧表示 地図表示 アラートの表示
  19. ‐ 30 ‐ ◼ 岐阜県下呂市 中山間地の棚田米栽培プロジェクト ⚫ コンソーシアムメンバーとして参画 ⚫ 導入機器:LoRaWANゲートウェイ、水田セン

    サー(IIJ・ニシム電子) ⚫ 地域の最有力農業法人「すがたらいす」の協力を 得て、LoRaWANによる通信規格の統合を目指す。 ⚫ 課題:電波の不利な中山間地でのスマート農業の 効果的な配置、利用方法について検討 R2 スマート農業実証プロジェクト 3案件にて採用 ◼ 岐阜県 高山市 夏ほうれんそうの集落営農プロジェクト ⚫ コンソーシアムメンバーとして参画 ⚫ 導入機器:LoRaWANゲートウェイ、各種セン サー(ニシム電子、IT工房Z、セラク) ⚫ 地域の集落営農を担う若手営農者の協力を得て、 LoRaWANによる通信規格の統合を目指す。
  20. ‐ 31 ‐ ◼ ③大阪府能勢町 棚田米およびマコモダケの栽培プロジェクト ⚫ 機器提供メーカーとして参画 ⚫ 導入機器:LoRaWANゲートウェイ、LoRaWANカメラ(IIJ)、水田センサー(IIJ)、気象センサー(ニシム)、

    GPSトラッカー、LoRaフォン(kiwitec)、箱罠センサー、防災用センサー等 ⚫ 携帯電波すら届かない地域でのリモートセンシング。LoRaWANによる通信規格の統合を目指す。 R2 スマート農業実証プロジェクト 3案件にて採用 LoRaWANゲートウェイをソーラー 駆動させる仕組みを開発 大阪では珍しい湛水直藩をドローンで 鉄コーティングをした種籾を播種 → 繊細な水管理に水田センサーを利用
  21. ‐ 32 ‐ ◼ 宮城県 登米市 基地局の共同利用と効率的な水管理 ⚫ カントリーエレベータに防水基地局を設置し、LoRaWAN ®ゲートウェイの共同利用モデルで提供

    ⚫ 兼業農家さんでは限られた時間の中で水田センサーを利用して省力化を実現 ⚫ 減水速度によるほ場の水持ちを分析し、水入れ時期のお知らせ機能も 宮城県 登米市 スマート農業 実証試験 水位の変化を分析、減水速度で ほ場の水持ちクセを数値化 カントリーエレベータのゲートウェイ
  22. ‐ 33 ‐ ◼ 飛び地ほ場の水管理省力化 ⚫ 今年度より倉庫から車で30分離れたほ場 60筆を引き受け、60筆のすべてのほ場に笑農和の自動給水 ゲート、水田センサーを導入 ⚫

    ほ場が増えたにもかかわらず、水管理シーズンに休みの日に休みがちゃんと取れるようになった ⚫ 水田センサー設置、撤去の手間を省くために、今年度は設置方法の実験を予定 富山県 高岡市 スタファーム様 エリア全体で水管理に行かないという行動変革により省力化効果が向上
  23. ‐ 35 ‐ ▪2020年度 IoT米 ・4地区のお米 ・5000個 作成 ・イベントやTwitterでも配布 IoT米について

    2019年度のキャラクターは「飯田じゅりあ」ちゃん IoT米のノベルティを作りました! 日本各地でIIJの水田センサーを活用して作ったお米をノベルティにしました。 2020年度のノベルティ米 ▪2019年度 IoT米 ・静岡の借り上げた圃場でとれたお米(840Kg) ・1000個 作成 ・一部は社内販売も
  24. ‐ 37 ‐ ◼ 用途により2機種を用意しています。機能面では同等です。 LoRaWAN基地局 機種について 16ch 防水 LoRaWAN®ゲートウェイ

    TLG7921M 8ch 非防水 LoRaWAN®ゲートウェイ TLG3901BLV2 TLG3901BLV2 TLG7921M サイズ 150×107×33 (mm) 220×58×296(mm) 重量 230g 2476g 電源 microUSB ACアダプタ(PoE) 消費電力 約3W 約15W 通信機能 LoRaWAN 無線LAN(Wi-Fi) 有線LAN(Ethernet) LTE LoRaWAN 有線LAN(Ethernet) LTE LoRaWAN チャネル数 8ch 16ch 仕様相違点は以下。
  25. ‐ 38 ‐ ◼ 農業用途における主な活用の可能性 ⚫ 各種作物や圃場の状況モニタリング。水位、水温、 土壌温度や気象データの定期的な測定と、遠隔での 確認。 ⚫

    給水弁やハウス巻上機や灌水装置などの遠隔制御。 LoRaWAN®の場合リアルタイムでの機器制御は難 しいが、指示送出後15~30分程度のタイムラグが 許容されるのであれば制御も可能。 ⚫ 遠隔でのデータ取得・制御による省力化が最も期待 されるところだが、センサー、通信のコストを大幅 に削減できるLoRaWAN®の強みを活かし、大量に 設置することでビッグデータとしての価値も創出。 産地の特色を活かした栽培技術の向上などにも活用 が可能。 LoRaWAN® 対応センサー・端末 ~農業関連~ (株)インターネットイニシアティブ 水田センサー LP-01 主な特徴: • 水田の水位・水温を測定 • 単三電池2本で1シーズン • 30分間隔で測定 • 0~60cmまでの水位を測 定 • 農水省委託事業により開発 • 自動給水弁(paditch valve01)との連動で水管 理の自動化を実現 (株)笑農和 自動給水弁 paditch valve 01 主な特徴: • パイプライン式バルブに対 応した自動給水弁 • 乾電池で1シーズン駆動 • 閾値、タイマー等による多 彩な給水弁制御が可能 • マサル工業等複数メーカー のバルブに後付け方式で対 応可能 • 開水路対応タイプも開発中 • 独自アプリ「paditch cockpit」を提供 (株)IT工房Z あぐりログ 主な特徴: • 施設園芸に対応した多 様なセンサーを提供 (温湿度、日射、土壌 温度、土壌水分量等) • ハウス内にぶら下げる だけの簡単な設置 • ソーラパネルでの運用 も可能 • 独自アプリ「あぐりロ グ」を提供 (株)ニシム電子工業株式会社 MIHARAS 主な特徴: • 水田用、畑作用、気象用の3種類 をラインナップ • 乾電池駆動(気象用のみソーラー パネル駆動) (株)ジョイワールドパシフィック わなベル 主な特徴: • 狩猟罠の作動をリアルタイムに検 知し、通知するためのシステム • 某実証事業にて開発中
  26. ‐ 39 ‐ LoRaWAN® 対応センサー・端末 ~防災・水利設備関連~ (株)インターネットイニシアティブ 圧力式水位センサー LP-01 主な特徴:

    • 水田センサーの機構・構造 をそのままに、用水路等の 水位測定に転用。 • 60cmまでの水位を測定。 フローティング式水位センサー LP-01-F3 主な特徴: • 水田センサーの通信部を流用しつつ、フ ローティング水位センサーを接続。冠水 センサーとして利用可能。 • 最大3点までの冠水センサーを接続可能。 通信ボックス センサー 用水路等 設置イメージ 通信ボックス センサー ため池等 設置イメージ
  27. ‐ 40 ‐ LoRaWAN®対応センサー・端末 ~その他汎用製品~ kiwi technology 画像読み取り式 水道メーター 環境センサ

    音声通話デバイス 温度センサー LAS-604V2 温度センサー LAS-603 GPSトラッカー TLM932V2 Arduino Shield ADB922S 他者提供センサー/デバイス Advantech 振動センサー WISE-2410 GIsupply バイタル/GPSウォッチ LW-360HR GIsupply GPSトラッカー LT-100 Netvox ドアセンサー Netvox 温湿度センサー
  28. ‐ 42 ‐ IIJの目指す農業農村向け通信基盤整備イメージ 農業経営体 • 水田センサー、自動給水弁等による水田水 管理省力化 • その他センサーも買うだけで使える

    自治体 • スマート農業関連デバイスを地域の経営体 に幅広く使ってもらえる • 排水機場、各種施設の監視・管理、災害対 策 • 鳥獣害対策 • 高齢者見守り 土地改良区・水利組合 • 揚水機場、ため池等各種水利施設の監視・ 管理 • 圃場の水利用状況に応じた用水管理 水管理システムを中心とし、多様なニーズに応えること が可能です。
  29. ‐ 43 ‐ LoRaWAN® 対応センサー・端末 ~農業関連~ (株)笑農和 自動給水装置 paditch valve

    / paditch gate 主な特徴: • バルブ・ゲートに対応した 自動給水装置 • 乾電池もしくはソーラーパ ネルで駆動可能 • 閾値、タイマー等による多 彩な給水弁制御が可能 • 独自アプリ「paditch cockpit」を提供 (株)IT工房Z あぐりログ 主な特徴: • 施設園芸に対応した多 様なセンサーを提供 (温湿度、日射、土壌 温度、土壌水分量等) • ハウス内にぶら下げる だけの簡単な設置 • ソーラパネルでの運用 も可能 • 独自アプリ「あぐりロ グ」を提供 (株)ジョイワールドパシフィック わなベル 主な特徴: • 狩猟罠の作動をリアルタイムに検 知し、通知するためのシステム ◼ スマホでかんたん に水田の排水自動 制御ができる装置 で、局所豪雨など が多くなっている 地域において遠隔 で「田んぼダム」 化が実現でき、防 災にも役に立つ製 品です。 (株)笑農和 自動落水升制御装置 paditch drain
  30. ‐ 44 ‐ ◼ ホームページ ⚫ https://mitsuha.iij.jp/ ◼ 問い合わせ先 ⚫

    mail: [email protected] ◼ SNS ご清聴ありがとうございました Twitter: @IIJ_mitsuha Instagram: iij_mitsuha Facebook: iij.mitsuha