「ビッグデータ・IoT時代のバイオメトリクスにおけるプライバシー保護」(2016/09/16)
- 講師: 瀬戸 洋一(産業技術大学院大学 情報アーキテクチャ専攻 教授)
- 概要: バイオメトリック技術は,識別,認証などの用途が主であったが,今後,ビッグデータ・IoT利用を目的に追跡用途の立ち上がりが期待できる.特定・識別できる個人の情報ではなく,性別,世代情報や統計データをバイオメトリック技術により収集し,健康管理,ターゲットマーケティングへの利用する事例もでてきた.追跡利用においてはバイオメトリクスのプライバシー性が問題になる.技術的な安全対策だけではなく情報を収集されるデータ提供者の安心感を得ることが重要である.市場創出および拡大のためには,バイオメトリクスのプライバシー性を明確にすることが解決の一助になると考える.今回は,バイオメトリクスにおけるプラバシーの考え方お,よびプライバシーに対する新しい取り組みであるプライバシー影響評価手法の事例に関し紹介する.