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第114回 雲勉【オンライン】セキュリティの『わからない』が『ちょっと分かる』に変わる 60分 〜CSPM から始めよう! クラウド環境のセキュリティ〜

iret.kumoben
September 14, 2023

第114回 雲勉【オンライン】セキュリティの『わからない』が『ちょっと分かる』に変わる 60分 〜CSPM から始めよう! クラウド環境のセキュリティ〜

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September 14, 2023
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  1. 自己紹介 2 ▪ 佐伯 康浩 • クラウドインテグレーション事業部 セキュリティセクション セキュリティ系サービスの運用保守やサービスの検討をやってます •

    2022年 9月 入社 • アイレット歴 = クラウド歴 • 前職は銀行で情シスやセキュリティを担当していました
  2. アジェンダ 3 1. クラウド環境の設定不備、管理できてますか? 2. CSPM (Cloud Security Posture Management)

    とは 3. AWS Security Hub について 4. Security Command Center について 5. サードパーティの CSPM 6. CSPM の活用とセキュリティ強化 7. おわりに
  3. 16 AWS Security Hub の概要 AWS Security Hub • AWSリソースの設定がセキュリティのベストプラクティスから逸脱し

    ていないかを自動的にチェックするサービス • GuardDuty と並び、AWS を使い始めたら、まず有効化しておきたい セキュリティサービスのひとつ • その他のセキュリティサービスと統合することにより、検出結果を一 元的に可視化することが可能 • Organizations と統合することで、組織内アカウントの検出結果を集約 することも可能
  4. 17 AWS Security Hub の主な機能 • 各種セキュリティ標準ごとに評価結果を表示 • 検出結果をスコア化して表示 •

    AWS のセキュリティ関連サービスの検出結果 を集約 • 数クリックで簡単に有効化 • 検出除外の設定もコンソールから簡単に可能 TIPS 最近のアップデートで、指定した条件を満たす検出を自動的に抑制したりする設定も可能 となっています。
  5. 21 Security Command Center の概要 Security Command Center • Google

    Cloud のセキュリティ・リスク管理サービス • Google Cloud 環境の構成ミスや脆弱性、脅威を検出し、可視化する ことが可能 • 無料のスタンダードティア、有料のプレミアムティアがあり、使え る機能に差がある。 TIPS 従来はプレミアムティアを有効にする場合、組織単位でのサブスクリプション契約が必要 でしたが、現在は使用量ベースでの課金が基本となり、組織単位に加え、プロジェクトレ ベルでの有効化も可能となりました。
  6. 22 Security Command Center の主な機能 機能 概要 スタンダード プレミアム Security

    Health Analytics 構成ミスの検出 一部の検出のみ ・すべての検出 ・各種セキュリティ 標準のチェック Web Security Scanner Webアプリケーションに対して簡易的な 脆弱性診断を行う 一部の検出のみ すべての検出 Event Threat Detection マルウェアの活動等、異常な挙動を検知 - ◯ Container Threat Detection コンテナに関する不審な挙動を検知 - ◯ Virtual Machine Threat Detection 仮想通貨マイニングの検知 - ◯ TIPS Security Command Center は CSPM というよりも、その他の機能も含んだ包括的なセキュ リティ管理サービスというイメージです。
  7. 30 CSPM とは? (再掲) Cloud Security Posture Management (クラウドセキュリティ態勢管理) クラウド環境のセキュリティに不備がないか(設定ミス、過剰な

    権限、過剰な公開範囲等)、標準的なコンプライアンスに準拠し ているかなどを継続的にチェックし、管理する機能です。
  8. TIPS 31 CWPP とは? Cloud Workload Protection Platform (クラウドワークロード保護プラットフォーム) クラウド環境の仮想マシンやコンテナ、サーバーレス等、多様なワークロードに対し

    て、セキュリティ確保のための様々な機能を提供するものです。 クラウドワークロード ➢ クラウド環境で動作するプログラムやアプリケーションのことです。
  9. TIPS 32 CIEM とは? Cloud Infrastructure Entitlement Management (クラウドインフラストラクチャエンタイトルメント管理) クラウドエンタイトルメント

    ➢ クラウド環境において、特定のユーザーやリソースに割り当てられるアクセス 権限のことです。 クラウド環境におけるアクセス権限を可視化・管理することにより、過剰なアクセス 権限の付与を防止し、アクセス権限の適切な設定を可能にする機能です。
  10. 36 sysdig • マルチクラウド ◦ AWS、Google Cloud、Azure、Oracle Cloud、etc. • リスクを1箇所で可視化

    ◦ クラウド・コンテナをまとめて保護 • 脆弱性対応の時間を節約 ◦ ランタイム情報に基づき自動で優先順位付け • コンテナランタイム保護 ◦ オープンソースの技術をベースとして、コンテナ / Kubernetes 環境の脅威を検出
  11. 37 Prisma Cloud • マルチクラウド ◦ AWS、Google Cloud、Azure、Oracle Cloud、etc. •

    コンプライアンス ◦ 400項目以上の構成チェックCIS 等の準拠確認 • ワークロードセキュリティ ◦ ホスト・コンテナ・サーバーレス環境へ対応 • オンデマンドサービスの提供 ◦ アイレット独自のサービスとして、オンデマンドサービスを提供
  12. 38 サードパーティのメリット・デメリット • 複数のクラウド環境を1箇所で管理できる • 複数のクラウドを横断したレポート機能 • クラウドワークロード保護 (CWPP) も合わせて対策可能

    • デフォルトで多くのフレームワークに対応したテンプレートが使用可能 • カスタムルールが作成がしやすい etc. • 製品の運用・学習コスト • 製品としての費用が必要 デメリット メリット
  13. 40 CSPM の活用に向けて① • マネージドサービスの CSPM (Security Hub、Security Command Center)

    を まずは有効化 • 何が検出されるか見る • 検出されたアラートの対応方法を考える TIPS 検出されたアラートに全て対応するのではなく、重要度や自社環境における影響等、リス クに応じた対応を検討する必要があります。
  14. 41 CSPM の活用に向けて② • 運用を考える ◦ アラートを検知した場合の対応方針 ◦ 対応するアラートの範囲(Critical /

    High は対応する等) • 単一アカウント・プロジェクトだけでなく、組織全体の管理方法を考える • サードパーティ製品の利用も検討する TIPS 今回は CSPM 中心の話をしていますが、CWPP の機能を使用したいということを目的に サードパーティ製品を利用することも多いです。