Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
第134回 雲勉 未経験クラウドエンジニア1年生(社会人1年生)の奮闘記
Search
iret.kumoben
May 23, 2024
Technology
0
170
第134回 雲勉 未経験クラウドエンジニア1年生(社会人1年生)の奮闘記
下記、勉強会での資料です。
https://youtu.be/u5Dn-XMUY5g
iret.kumoben
May 23, 2024
Tweet
Share
More Decks by iret.kumoben
See All by iret.kumoben
第177回 雲勉 IdP 移行を楽に!Amazon Cognito でアプリへの影響をゼロにするアイデア
iret
0
37
第176回 雲勉 VPC 間サービス接続を考える!Private Service Connect 入門
iret
0
35
第175回 雲勉 Amazon ECS入門:コンテナ実行の基本を学ぶ
iret
0
62
第174回 雲勉 Google Agentspace × ADK Vertex AI Agent Engineにデプロイしたエージェントを呼び出す
iret
0
99
第173回 雲勉 ノーコードで生成 AI アプリを構築!Google Cloud AI Applications(旧 Vertex AI Agent Builder)入門
iret
0
74
第170回 雲勉 Lyria が切り拓く音楽制作の未来
iret
1
45
第169回 雲勉 AWS WAF 構築 RTA
iret
0
51
第168回 雲勉 JITNAの使い方とハマったポイントについて語る回
iret
0
58
第167回 雲勉 エージェント開発を加速する Agent Development Kit 入門
iret
1
66
Other Decks in Technology
See All in Technology
明日から真似してOk!NOT A HOTELで実践している入社手続きの自動化
nkajihara
1
810
個人から巡るAI疲れと組織としてできること - AI疲れをふっとばせ。エンジニアのAI疲れ治療法 ショートセッション -
kikuchikakeru
4
1.4k
Lazy Constant - finalフィールドの遅延初期化
skrb
0
220
クレジットカードの不正を防止する技術
yutadayo
17
7.6k
現地速報!Microsoft Ignite 2025 M365 Copilotアップデートレポート
kasada
1
930
改竄して学ぶコンテナサプライチェーンセキュリティ ~コンテナイメージの完全性を目指して~/tampering-container-supplychain-security
mochizuki875
1
320
"おまじない"はもう卒業! デバッガで探るSpring Bootの裏側と「学び方」の学び方
takeuchi_132917
0
180
やり方は一つだけじゃない、正解だけを目指さず寄り道やその先まで自分流に楽しむ趣味プログラミングの探求 2025-11-15 YAPC::Fukuoka
sugyan
2
820
バフェットコード株式会社 開発チームカルチャーデック
shoe116
1
110
仕様は“書く”より“語る” - 分断を超えたチーム開発の実践 / 20251115 Naoki Takahashi
shift_evolve
PRO
1
1k
CloudFormationコンソールから、実際に作られたリソースを辿れるようになろう!
amixedcolor
1
190
大規模プロダクトで実践するAI活用の仕組みづくり
k1tikurisu
4
1.4k
Featured
See All Featured
Designing for humans not robots
tammielis
254
26k
Speed Design
sergeychernyshev
32
1.2k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
34
9k
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
45
8.1k
Building Applications with DynamoDB
mza
96
6.8k
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
140
7.2k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
31
9.7k
VelocityConf: Rendering Performance Case Studies
addyosmani
333
24k
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
194
17k
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
274
41k
Gamification - CAS2011
davidbonilla
81
5.5k
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
72
12k
Transcript
第134回 雲勉【オンライン】 未経験クラウドエンジニア1年⽣ (社会⼈1年⽣)の奮闘記
0.講師⾃⼰紹介 2 n 名前︓吉村 祐希 • 所属︓クラウドインテグレーション事業部 構築第六セクション第⼀グループ • 経歴︓23新卒でアイレット⼊社。
⼤学では法律を専攻しており、ITは全くの未経験。 コロナ禍は動画編集でお⼩遣い稼ぎしてました。 • 趣味︓サッカー(歴13年)、筋トレ、散歩 • 何か⼀⾔︓初登壇です︕お⼿柔らかにお願いしますmm
アジェンダ 3 0. ⾃⼰紹介 1. 未経験エンジニア1年⽣ 2. 1年⽬で得た教訓 3. 資格に関して
4. まとめ
1. 未経験エンジニア1年⽣ 4
1.未経験エンジニア1年⽣ 5 ① 新卒研修 ↓ ② 仮配属研修(1) ↓ ③ MSP研修
↓ ④ 仮配属研修(2) ▪ 3ヶ⽉ごとに部署異動するローテーション形式 ▪ 各グループの作法を知ることができ、知⾒が広がる。 ▪ 運⽤も経験するため、運⽤フェーズを⾒据えた構築が出来るようになる。 ▪ ⾃分の存在を知ってもらえる。
1.未経験エンジニア1年⽣ 6 ① 新卒研修 • 新卒全員が同時に⾏う研修 n ビジネス研修 ・ビジネス⽂書の書き⽅ ・仕事への取り組み⽅
n 技術研修 ・HTML,CSSでのWebサイト作成 ・Pythonでのwebアプリ開発 ・クラウド、AWSとは
1.未経験エンジニア1年⽣ 7 インプット過多で頭がパンク⼨前に
1.未経験エンジニア1年⽣ 8 インプット過多で頭がパンク⼨前に ↓ ⼿を動かしてアウトプットすることで、 イメージが湧き、理解できるようになった︕
1.未経験エンジニア1年⽣ 9 ② 仮配属研修(1) n どんな部署︖ ・Terraformを使⽤した構築 ・Datadogを使⽤した監視保守 n 研修内容は︖
・エントリートレーニング - CI事業部の新⼊社員が⾏うトレーニングカリキュラム。 - AWSでの環境構築を⾏う。
1.未経験エンジニア1年⽣ 10 ステージ2 ステージ3 ステージ制になっていて、 各ステージで指定された環境を構築する。
1.未経験エンジニア1年⽣ 11 ③ MSP研修 n MSPとは︖ ・ (M)マネージド (S)サービス (P)プロバイダ
の略称 n MSPの役割とは︖ ・お客様が利⽤しているコンピュータやネットワークなど、 システムの運⽤・保守・監視の提供。 ・iret cloudpackのMSPは、AWSなどのサーバーをご利⽤のお客様に代わって、 24時間365⽇有⼈監視している︕
1.未経験エンジニア1年⽣ 12 ③ MSP研修(1ヶ⽉⽬) ClassroomでMSP業務の基礎について知る
1.未経験エンジニア1年⽣ 13 ③ MSP研修(1ヶ⽉⽬) ▪ Classroom︓Googleが提供する学習管理アプリ - 課題の作成・配布・採点をペーパレス化・簡素化し、指導と学習を⼀元管理できる。 - 教師と⽣徒の間でファイルを共有する過程の合理化を⽬的としている。
- その他にもアプリ上での成績管理や成績出⼒などで活⽤できる。
1.未経験エンジニア1年⽣ 14 ③ MSP研修(1ヶ⽉⽬) ▪ なぜClassroomなのか - 専任の教育担当者が付きっきりで研修を⾏っていた。 - 属⼈化や教育負担の偏り、研修の進捗の可視化・共有、教育品質の
バラツキなどの課題があった。
1.未経験エンジニア1年⽣ 15 ③ MSP研修(1ヶ⽉⽬) ▪Classroomを導⼊して良かったこと - 脱属⼈化や教育品質の向上だけでなく、拠点に関係なく研修を実施することが 可能に。 - 教育担当者も⼈につけるのではなく、グループ全員で⾒ることでより教育者の
負担を軽減し、チームワーク向上にもつながっている。 - コンテンツごとのレポートに対し先⽣からFBがあるため、安⼼感を持って研修 を進められた。 [iret.media]それいけMSP!-未経験からでも安⼼の研修体制 GoogleのClassroom使ってみた!:https://iret.media/93849
1.未経験エンジニア1年⽣ 16 ③ MSP研修(2ヶ⽉⽬) ▪ ⼀次運⽤業務 - アラート対応 → 監視ツールから上がってくるアラートに対して、⼿順書を元に調査・復旧対応を⾏う。
- お客様からの問い合わせ対応 → お客様からのAWSに関する質問に対して、調査・検証し回答する。 - 作業対応 → 構築チームからMSPに引き継がれた案件に対して⾏う作業のこと。
1.未経験エンジニア1年⽣ 17 ③ MSP研修(2ヶ⽉⽬) ▪ ⼀次運⽤業務 - アラート対応 → 監視ツールから上がってくるアラートに対して、⼿順書を元に調査・復旧対応を⾏う。
- お客様からの問い合わせ対応 → お客様からのAWSに関する質問に対して、調査・検証し回答する。 - 作業対応 → 構築チームからMSPに引き継がれた案件に対して⾏う作業のこと。
1.未経験エンジニア1年⽣ 18 参考 ୈ74ճ Ӣษ 24࣌ؒ365ӡ༻ۀΛࢧ͑ΔMSPͷΈ ~Ϋϥυٕज़Λ༻͍ͨӡ༻ۀͱʁ~ ▪ アラート対応の流れ お客様のサーバ
常に監視している 3. インシデントの 調査・復旧対応 2. インシデントを登録 4. お客様へ報告 1. アラートを発報 0. 閾値(CPU80%)超過 5. 復旧しない場合、 社内担当チームへ連絡 ⼀次対応⾃動化ツール
1.未経験エンジニア1年⽣ 19 参考 ୈ74ճ Ӣษ 24࣌ؒ365ӡ༻ۀΛࢧ͑ΔMSPͷΈ ~Ϋϥυٕज़Λ༻͍ͨӡ༻ۀͱʁ~ ▪ アラート対応の流れ お客様のサーバ
常に監視している 3. ⼿順書を元に インシデントの調査・復旧対応 2. インシデントを登録 4. お客様へ報告 1. アラートを発報 0. 閾値(CPU80%)超過 5. 復旧しない場合、 社内担当チームへ連絡 ⼀次対応⾃動化ツール
1.未経験エンジニア1年⽣ 20 ③ MSP研修(2ヶ⽉⽬) ・ ⼿順書にないことはしない。 - アラート対応は本番稼働中のお客様のサーバに対して⾏うため、 サービス停⽌といった重⼤インシデントに繋がりやすいため。 アラート対応の掟
社内IPアドレス 1.未経験エンジニア1年⽣ 21 ③ MSP研修(3ヶ⽉⽬) ▪ 社内VPN移⾏に伴う顧客影響の洗い出しと⽳あけ作業 - 社内VPN移⾏によってIPアドレスが変わるため、運⽤保守のために設定している許可IPを変更する。 -
約6,000あるAWSアカウントのうち、担当している43アカウントから対応必要なものを洗い出す。 - お客様へ案内して作業許可をもらい、セキュリティグループの許可設定に変更後の社内IPアドレスを追加。
1.未経験エンジニア1年⽣ 22 ③ MSP研修(3ヶ⽉⽬) ▪ ここに苦労した・・・けど得たこと ・ お客様によって返信頻度が異なる。 - 作業にすら取りかかれないアカウントが出てきて、期間内に終わらないかも。
- 返信のないお客様には、電話をかけて作業許可をもらう、という対応を⾏った。 ・ 不確定要素を考慮した段取り - バッファを積んだスケジュールを組む。 - 予定にはないが起こる可能性のある事態が想定できる場合は、その対処もあらかじめ考えておく。
1.未経験エンジニア1年⽣ 23 ④ 仮配属研修(2) n 研修内容は︖ - 保守作業 - Terraformを使った簡単な環境構築と監視導⼊
▪ 保守作業とは - システムのパフォーマンス、セキュリティ、および信頼性を維持するために 実施される⼀連のタスク。 - Windows update、RDSバージョンアップ、IAMリソースの整理など。
1.未経験エンジニア1年⽣ 24 ④ 仮配属研修(2) n Terraformとは - インフラをコードで管理するツール(IaC) - 最⼤のメリットは、⾃動化できること
- 同じ環境を複数構築したい時や、インフラの変更を管理したい時に使⽤する。
1.未経験エンジニア1年⽣ 25 n レビュー依頼が遅れ、納期に間に合わなくなった ・経緯 - リプレース案件で新環境をTerraformで構築。 - Terraformはバージョン互換がサポートされていないため、最新のバージョンで1からコードを書く必要があったが、 古いバージョンで書かれた旧環境のコードを流⽤して書いてしまった。
- 引き渡し2⽇前に依頼したレビューで発覚し、作業の半分以上を先輩に巻き取ってもらった。
1.未経験エンジニア1年⽣ 26 n レビュー依頼が遅れ、納期に間に合わなくなった ・原因 - ⼀通り完成させてから、レビュー依頼しようと考えていた。 - ⾃分にTerraformの知識がないがゆえに認識の齟齬が起きた。 ・同じミスをしないために・・・
- コードレビューをこまめに依頼する。 - 作業開始前にレビュー⽅法やそのタイミング、進め⽅などを取り決めておく。
2. 1年⽬で得た教訓 27
2. 1年⽬で得た教訓 28 n 知識を全て覚えようとしない。 • 全てを頭に⼊れて、いつでも話せるようにしておくことは⾮効率。(というか出来ない) • その知識が必要になった時に、すぐに引っ張り出せる状態にしておく。 •
調べればすぐに思い出せる、と⾔う状態にしておけば、効率よく知識を⾝につけられる。
2. 1年⽬で得た教訓 29 n 認識齟齬は早い段階で潰しておく。 • 認識齟齬⾃体は⼩さなズレだが、放置すると修正できない⼤きな問題になる。 • ⼈によって解釈が異なるものは、事前に定義付けを⾏い認識を合わせておく。 •
⼿戻りなどの不要なコストを防ぐことができる。
3. 資格に関して 30
3.資格に関して 31 n 取得した資格と順番
3.資格に関して 32 n勉強法 • 資格の対象サービスを調べる • とにかく問題を解きまくる • 分からないところはBlack Beltなどの公式資料で学習
https://explore.skillbuilder.aws/learn/external-ecommerce;view=none;redirectURL=?ctldoc-catalog-0=l-_ja~se-exam
3.資格に関して 33 必ずしも資格が実務に活きるわけでは無い、、
3.資格に関して 34 nなぜ資格が実務に活きないのか • 資格取得時の情報が今も正しいとは限らないから。 • 資格取得のための勉強になってしまうから。
3.資格に関して 35 n取得するメリット • ⾃分のステータスになる。 • 触ったことのないサービスでも頭に⼊ってきやすい。 • ドキュメントの⾒⽅、調べ⽅に慣れることができる。
4. まとめ 36
4.まとめ 37 n 構築は運⽤とセットで考える必要があり、そうすることで⻑く安定して使えるシステム を構築することが出来る。 n 知識は実際に⼿を動かして⾝につけ、必要なときに取り出せるようにしておく。 n 資格取得は知識を広げるが、実務には直結しないため、学び続ける必要がある。
38 ご清聴ありがとうございました!!