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いろんな外資、いろんなロールで働いてみた話

 いろんな外資、いろんなロールで働いてみた話

Findyのイベント「元CircleCI Databricks PagerDutyのエンジニアに聞く外資系への挑戦とリアル」で話した資料です

Kazuto Kusama

March 06, 2024
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Transcript

  1. Kazuto Kusama @jacopen Product Evangelist @PagerDuty Japan Organizer @Platform Engineering

    Meetup Founder @Cloud Native Innovators Association この四角枠は資料公開にあたって、登壇 中に喋った内容に近くするために補足で 追加したモノです
  2. 1. 検知 2. トリアージ 3. 動員 4. 協⼒/解決 5. 学習/予防

    ライフサイクル全体を通して、インシデントの状況をリアルタイムで可視化 インシデントを特定 ⾃動処理 運⽤改善のための 知⾒を提供 最適な担当者に通知 迅速な解決を⽀援 あらゆるツールから イベントを受信 架電、 SMS、メール Appプッシュ通知、チャット ⾃動エスカレーション スケジュール管理 診断‧修復作業の⾃動化 チーム内外と円滑に連携 クラウド コンテナ マイクロサービス ネットワーク アプリ‧サービス セキュリティ データベース サーバー ソーシャル PagerDuty Operations Cloud インシデントをより早く‧少ないリソースで解決 / 将来のインシデントを未然に防ぐ 担当者が最適な 通知⽅法を選択 対応履歴 MTTA/MTTR 分析 担当者の負荷状況 ポストモーテム 解決のヒントを提⽰ • 過去の類似インシデント • 直近の構成/コード変更 ...etc. 80%-99% ノイズ削減 700+ Integrations
  3. 今まで何をしてきた人か 2007-2008 国内大手会計システムベンダー 2008-2012 国内スタートアップ 2012-2017 国内大手通信事業者 OSSであるCloud FoundryをベースとしたPaaSの開発リーダーを務める。 2014年には、その時出たばかりのKubernetesの勉強会を開催したり記事を書いた

    りした。 仕事としてCloud Foundryを触ったり、趣味としてDockerやKubernetesなどのク ラウドネイティブ技術を触れて行くにつれ、そういうのを生み出せるシリコンバ レーの企業に興味がわく ただ29歳まで海外すら行ったこと無かったし英語力皆無だった といっても日本企業もけっこう経験 してます。特に通信事業者での経験 が後のキャリアに大きく影響しまし た。
  4. 2017 - 2020 Pivotal - Senior Solutions Architect(Post-sales engineer) Cloud

    Foundryの本家本元であるPivotalに転職。通信事業者時代に知り合った人 がPivotalに入社していたので、リファラルで採用。 Cloud Foundryの中身まで理解して語れる人は市場にほとんどいなかったため、 比較的スムーズに通った。英語力は酷かったが、面接はパッションでなんとかし た。 Pivotalプロダクト(Cloud Foundry)を購入して頂いたユーザーに対して、導入計 画から構築、運用、チームビルディングなどを支援するプロフェッショナルサービ スを担当。 入社時はPre-IPO, 2018年にIPO 英語全然できなかったけど、1年ほど英 会話通って最低限の読み書きと会話をで きるようにしてから初の外資チャレン ジ。受かって良かった
  5. 2017 - 2020 Pivotal - Senior Solutions Architect(Post-sales engineer) Cloud

    Foundryの本家本元であるPivotalに転職。通信事業者時代に知り合った人 がPivotalに入社していたので、リファラルで採用。 Cloud Foundryの中身まで理解して語れる人は市場にほとんどいなかったため、 比較的スムーズに通った。英語力は酷かったが、面接はパッションでなんとかし た。 Pivotalプロダクト(Cloud Foundry)を購入して頂いたユーザーに対して、導入計 画から構築、運用、チームビルディングなどを支援するプロフェッショナルサービ スを担当。 めっっちゃ良い会社だった Pivotalという会社の良さは何時間でも 喋れるんですけど、めっちゃ良い会社 だったんですよ。
  6. 2020 - 2021 VMware - Senior Cloud Native Architect(Post-sales engineer)

    2020年にPivotalが兄弟会社のVMwareに買収される。 所属とタイトルがすこし変わったが仕事はほとんど変わらず。 VMwareも働きやすくとても良い会社だった (なので昨今の諸々には心を痛めている) ただ、Pivotalのときほど、キャリア観に影響を及ぼすような強烈さはなかった ただ良い会社が必ずしもビジネスで勝てる とは限らず、結局買収されることに。 でもVMwareもとても良い会社でした。 どこかのB社と違ってちゃんとリスペクト してくれました
  7. 2021 - 2023 HashiCorp - Senior Solutions Engineer(Pre-sales engineer) Pivotalのような熱気を求めて転職。Pivotal時代の同僚が何人か在籍していたので

    紹介してもらう。 OSSでビジネスをしていること、エンジニアから支持されていること Pre-IPOであること、Pivotal時代の同僚が何人か在籍していたことが理由。 相変わらず英語は出来なかったが面接はパッションでなんとかした。 Post-sales希望だったがポジションが無かった。Pre-salesしていればそのうち Postポジションも出来るだろうと思ってロールチェンジ。 TerraformやVaultなどの商用版をお客さんに説明して購入に繋げるのが仕事。 2022年にIPO。 外資に限った話じゃないんですけど、 転職するにはいかに紹介して貰うかが 重要だなと思います。
  8. 2021 - 2023 HashiCorp - Senior Solutions Engineer(Pre-sales engineer) 2023年にHashiCorpがプロダクトのライセンスを変更して衝撃が走る

    ビジネスとして理解は出来るが自分の望む方向性ではないと悩む その他にもいくつかネガティブ方面の出来事があり、転職することにした。 辞める直前にPost-salesのポジションが出来た
  9. 2023 - PagerDuty - Product Evangelist 転職を考えていたときにたまたまリクルーターからEvangelistポジションの紹介が 来る。実は結構珍しい。 普段からコミュニティ活動をしていたり、Post/Pre-sales時代にも積極的に表で登 壇していたため、職務内容自体は得意な分野だった。この際そっち方面をやるのも

    ありかと思いアプライ。 Pivotalと同じ緑のPなロゴも良かった 相変わらず英語は出来なかったが面接はパッションでなんとかした。 PagerDutyのプロダクトを現場のエンジニアに発信していくのが仕事 たくさん転職してきましたけど、社員 のリファラルではなくリクルーター経 由の応募はこれが初経験だった
  10. いろいろ経験して思ったこと • 外資も会社ごとに全然雰囲気が違う ◦ 大きくてエンタープライズ向けだからお堅いかな? と思ったらとてもフレンドリーだったり ◦ テックな企業だからノリも軽いのかな?と思ってたら めっちゃピリピリした雰囲気だったり ◦

    このあたりは採用の過程では全く分からなかった • 同じジョブタイトル名でも会社ごとに中身が違ったりする ◦ たとえばSolution Architectといっても、Pre-salesだったりPost-salesだったり ◦ Job Descriptionが定められているのはどこも一緒なので、それを読んで判断 • オペレーションなども全然違う
  11. レポートライン CEO CxO Field Operations CMO Marketing CTO Product CIO

    … Regional Director SVP Sales Manager Regional Director SVP Solution Engineering Manager Regional Director SVP Marketing Manager IC (Sales) IC (Pre-sales) IC (DevRel) Manager IC (Developer) どこの組織もこういうヒエラルキーが ありますよね。ただグローバル企業だ とこれが国跨ぎになるんです
  12. レポートライン CEO CxO Field Operations CMO Marketing CTO Product CIO

    … Japan Country Manager SVP Sales Manager Regional Director SVP Solution Engineering Manager Regional Director SVP Marketing Manager IC (Sales) IC (Pre-sales) IC (DevRel) Manager IC (Developer) 多くの外資の日本法人は、こんな感じ で代表がセールスのレポートラインに います。でも、他のロールの人は別の レポートラインを持っているのです
  13. レポートライン CEO CxO Field Operations CMO Marketing CTO Product CIO

    … Japan Country Manager SVP Sales Manager Regional Director SVP Solution Engineering Manager Regional Director SVP Marketing Manager IC (Sales) IC (Pre-sales) IC (DevRel) Manager IC (Developer) 日本法人の代表 なので、同じ日本チームなのでロール間で協 力はするものの、直接の指揮系統ではないた め組織運営に難が出たり、日本のビジネスに フィットしない指示が別ラインから降りてき たりするのは『外資あるある』です
  14. レポートライン CEO CxO Field Operations CMO Marketing CTO Product Japan

    Country Manager SVP Sales Manager Regional Director SVP Solution Engineering Manager Regional Director SVP Marketing Manager IC (Sales) IC (Pre-sales) IC (DevRel) Manager IC 日本法人の代表 Japan Cloudファミリーの企業の場 合、レポートラインがこうなっている ので日本に特化した施策を打ちやす く、外資でありながら内資の性格も持 つ体制になっています
  15. そんなにコロコロ会社やロール変えて大丈夫なの? • マネするのは全くおすすめしない。普通にやるとキャリア詰むと思う • その時々でやりたいことをやっていたらこうなった ◦ 器用なほうだと思っているので、割と何でもできる ◦ 一つの物事に打ち込むのが苦手 •

    世の中は”プロ”であることに価値がある。 何でもできるは何もできないと同義 よく聞かれるので。 自分自身、器用貧乏のなれの果てだな と思うのですが、キャリア戦略的には マイナス面のほうが多いです。 世の中、何かに特化しているほうが 価値が高い
  16. 「技術を伝えるプロ」 Professional Service Pre-Sales Product Evangelist 2,3社 数人〜十数人 十数社 100人くらい

    数百社 数千人 じゃあどうやって生き残っているかと いうと、『技術を人に伝えるプロ』と いう切り口を武器にしています。
  17. 「技術を伝えるプロ」 Professional Service Pre-Sales Product Evangelist 2,3社 数人〜十数人 十数社 100人くらい

    数百社 数千人 技術・製品知識 ホワイトボーディング プレゼンテーション ファシリテーション テクニカルライティング 信頼関係 テクノロジーへの愛 PreもPostもEvangelistも、技術の深さや伝える先 の人数は違えど、必要となってくるスキルセット は共通の部分がある。そこを磨くことで、ロール が違っても人材価値を訴求できる。