今までネットワークに接続していない機器をネットワークに接続すると、機器が攻 撃されるリスクが高まります。その際、機器を適切に監視・運用していないことで機 器で生じている脆弱性を放置してしまうことや、実際に脆弱性を突かれ攻撃されてし まうこともあります。 また、その攻撃も監視や運用がされていない場合は、発見が 遅れてしまったり攻撃に気付くことができずに、データを盗まれたりしまうことや、 更には攻撃者により他者への攻撃に自分の機器が利用されてしまうこともあります。 これらを防ぐためにはセキュリティの観点から機器の状態やネットワークの監視、 機器の運用について検討していく必要があります。 ▪監視 システムやネットワークの構築、設計の段階からどのように機器やネットワークを 監視し攻撃を検知、防御するかを検討していかなければなりません。例えば、ネット ワークの監視による攻撃の対策として侵入検知システムの導入があります。これは ネットワークを流れる通信を監視、不審な通信を検知することができます。 ▪運用 監視と同様に、機器の運用についても考えていかなければなりません。機器の管理 や状態の把握、発生した脆弱性に対するアップデートの方法などセキュリティを考慮 した上で運用方法を検討する必要があります。 例として、運用におけるログ管理に ついて考える必要があります。機器で出力されるログには現在発生している不具合な どの情報も含まれます。それらをどのように送信しどこで管理するか、届いたログに 対してどのように対応するかというのを検討する必要があります。