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【第11回】FIX「OSSのERP・Odooで日本のDXを進める」
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hiromitsu jin
February 09, 2024
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【第11回】FIX「OSSのERP・Odooで日本のDXを進める」
hiromitsu jin
February 09, 2024
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Transcript
SERVICES WITH TOP-QUARTILE PERFORMANCE オープンソースERP Odooで日本のDXを進める オープンソース活用の優位性
スピーカー 田代祥隆(たしろよしたか) • コタエル株式会社代表 • 北九州市出身 • 元SAPコンサルタント(ロジ系) • 2013年よりOdooを使用した各種サービスを展開(香港で起業)
• Odoo/OCAコントリビュータ • ペスカタリアン X: @yostashiro GitHub: @yostashiro 2
本セッションの目的 • Odooをよく知らない方向けに、Odooとそのエコシステムを説明 • 簡単なデモシナリオをもとに、OSSならではの課題への対処例を紹介 3
アジェンダ 1. Odooについて 2. Odooとオープンソース 3. Odooデモ+課題への対処 4. Odooを試してみる 5.
Odoo導入プロジェクトのコツ 6. コタエル(Quartile)について 4
1. Odooについて 5
Odooとは • 世界で最も人気のあるオープンソース業務アプリケーションスイート • PostgreSQL、Python、CSS、JavaScript • 高拡張性 • 広守備範囲(ERPの領域+CMS、eコマース、イベント管理、ヘルプデスク ...)
• 多通貨・多言語 • 1,200万ユーザ、2,300社以上の公式パートナー(2024年1月時点) • 活発なオープンソースコミュニティ(各バージョンに 2000程の機能拡張モジュール) 6
オープンソースで提供されているため 豊富な機能を圧倒的な低コストで利用 可能 Odooの特長 7 低コスト 幅広い業務領域 をカバー グローバル対応 バックエンドからウェブサイトまで、あら
ゆる業務が一つのシステムで管理可能 多言語、多通貨に標準で対応している ため、海外拠点や海外ビジネスで威力 を発揮
Odooの検索トレンド比較 - グローバル 8
Odooの発展サイクル プロダクトの進化 収益をプロダクト改善に投資 ユーザベース獲得 プロダクトがよいので ユーザが増える マネタイズ ユーザによる収益貢献 オープンソース によるレバレッジ
参加者からの情報発信や ポジティブな利用体験 コミュニティ資産を活かした ブランディング コミュニティによる プロダクト改善活動 OdooはオープンソースERPの中で、 このサイクルを回すのに 最も成功しているプロダクト。
日本マーケットの特徴 日本語情報必須 プロダクト日本語化必須 特殊な商習慣 横並び 英語での情報発信がない 10
2. Odooとオープンソース 11
オープンソースソフトウェア(OSS)とは オープンソースソフトウェアとは、利用者の目的を問わず ソースコードを使用、調査、再利用、修正、拡張、再配布 が可能なソフトウェアの総称 引用元:「オープンソースソフトウェア」( 2024年2月4日版)『ウィキペディア日本語版』 http://ja.wikipedia.org/wiki/オープンソースソフトウェア 12
オープンソースのメリット 13 ユーザ サービス 事業者 開発元 • ライセンス費用不要 • コミュニティのサポートが得ら
れる • コードに自由にアクセスでき る • コードが自由に改修できる • コミュニティのサポートが得ら れる • 費用かけずに多くのユーザ にリーチできる • コミュニティから開発サポート が得られる • コミュニティフィードバックが 豊富
プロプライエタリ 機能群 オープンソース 機能群 Odooにおけるオープンソース オープンコアモデル 14 コミュニティ版 • 無償。GitHubから自由にコー
ド取得できる • Odoo基本機能が揃ってお り、ある程度の業務領域に対 応できる • LGPLv3ライセンス 企業版 • 有償。GitHubレポジトリはパー トナーのみアクセス可 • 企業版機能(会計、文書管理、 サブスクリプション、 PLM、スタ ジオ...) • バグ修正保証 • バージョンアップグレードサ ポート
オープンコアモデルへの移行 開発元の収益確保が困難 サービス販売に依存せざるを得ない 15 8.0以前 「開発元の収益性向上→プロダクトへの投資→ ユーザの支持」という好循環 9.0以降 AGPL-3 LGPL-3
+ プロプライエタリ 2015年10月
Odooの世界でのプレイヤー • ユーザ • 事業者 ◦ Odoo社 ◦ Odooパートナー ◦
その他Odooサービス事業者 • OSSコントリビュータ 16
SaaS使用 Odoo S.A. フィードバック プロダクト提供 フィー ド バ ック サ
ー ビ ス 提 供 サービス提供 17 その他事業者 企業版使用 コミュニティ版 使用 自力導入 フィードバック サービス提供 フィードバック サービス提供 フィードバック サービス提供 プロダクト提供 ユーザ 事業者 コードレポジトリ パートナー コミュニティ版 企業版 開発 翻訳 開発 OCAレポジトリ群
SaaS使用 Odoo S.A. フィードバック プロダクト提供 フィー ド バ ック サ
ー ビ ス 提 供 サービス提供 18 その他事業者 企業版使用 コミュニティ版 使用 自力導入 フィードバック サービス提供 フィードバック サービス提供 フィードバック サービス提供 プロダクト提供 ユーザ 事業者 コードレポジトリ パートナー OSSコントリビュータ フィードバック コミュニティ版 企業版 開発 翻訳 開発 OCAレポジトリ群 開 発 翻訳 翻訳 開発
Odooコミュニティ協会(OCA) Odooの補完機能の作成・メンテナンスにおいて、 コミュニティ開発者の協働を推進 する非営利組織。 OSSの理念を体現した、Odooエコシステムのバランサー としての役割を担う。 OCA管理下のモジュール: • Open Source
Initiativeの認めるオープンソースライセンス の 何れかを適用。多くは AGPL-3 • 厳格なスタイルチェック、コードレビュープロセスが設けられて おり、品質が安定 19 Webサイト:https://odoo-community.org/ GitHub:https://github.com/oca/
数字で見るOCA 20 • メンバー数:1355 (GitHubより) • レポジトリ数:231(GitHubより) • モジュール数:5,458(全バージョン延べ、アプリストアより) ※
数字は2024年2月3日時点のもの
OCAモジュール数バージョン別内訳 21 数字は2024年2月3日時点のもの ソース:https://apps.odoo.com/ OCAの活動は 直近3世代が盛ん
フリーライドOK、でも約束事 22 ライセンスを守りましょう。 • LGPL-3 • AGPL-3(「汚染」)
3. Odooデモ+課題への対処 23
Odoo標準機能のみで操作 24 • バージョン16.0コミュニティ版を使用 • 販売、購買、在庫、請求の連携 • チャターを利用した対外・対内コミュニケーション (実務を想像した上でツッコミどころを見つけましょう。)
デモシナリオ 25 1. めんたい商事より「オフィスチェアブラック」12脚の引合 2. 見積書発行 →受注 3. 手持在庫は10脚。5脚の見積依頼あり 4. まずは10脚のみ配送
5. 見積依頼を発注に変換 →入荷 6. 残り2脚を配送 7. 請求書を発行 8. めんたい商事より入金
課題への対処 (1) 26 No. 課題 対処 1 アドレス項目の並びが海外仕様 OCAモジュール l10n_jp_address_layout
をインストール 2 都道府県名がアルファベット OCAモジュール l10n_jp_country_state をインストール 3 アドレス手入力の手間を減らしたい OCAモジュール l10n_jp_partner_zip_address をインス トール 4 印刷帳票で顧客アドレスに「日本」が表示される 国定義調整
課題への対処 (2) 27 No. 課題 対処 5 印刷帳票で宛名に「御中」がついていない OCAモジュール l10n_jp_partner_title_qweb
をインストー ル 6 印刷帳票の数量や単価の小数点以下表示をなく す OCAモジュール report_qweb_decimal_precision をイン ストール 7 印刷帳票の会社詳細が日本語のみ OCAモジュール report_company_details_translatable を インストール 8 請求書メールを経理担当者にも送りたい 標準モジュール base_automation をインストールし自動 アクションレコードを追加 9 会計仕訳を確認したい 「全会計機能を表示」グループにユーザ追加
4. Odooを試してみる 28
トライアル環境のオプション 1. デモ/トライアル環境を利用 2. 自分で環境構築 29
オプション odoo.comのトライアル コタエルの Odooクイックトライアル GitHubやナイトリービルドから ソースコードを取得して自力で 構築 対応エディション 企業版 企業版/コミュニティ版
コミュニティ版 特徴・制約など • 1アプリの場合は期間 制限なし • 複数アプリを試す場合 は15日間まで • インストールアプリに制 限なく30日間まで • 30分チュートリアル サービス付き • コミュニティ版機能が制 限なく自由に試せる こんな人向き • すぐに試してみたい • Odoo SaaSの利用に 興味がある • じっくり試したい • 専門家のアドバイスが ほしい • システム構築経験者 • ソースコードからOdoo を理解したい 30
Odooについて情報を集める 31 1. 公式ドキュメント:https://www.odoo.com/documentation/17.0/ 2. 公式フォーラム(英語):https://www.odoo.com/forum/help-1 3. コタエルフォーラム(日本語):https://www.quartile.co/forum/1
5. Odoo導入プロジェクトのコツ 32
アジャイル方式 Odooは開発柔軟性が高いため、 アジャイルな導入アプローチに 向いています。 33
複数のイテレーション実施 34 要件定義 設定調整 データ整備 開発 テスト 要件定義 設定調整 データ整備
開発 テスト 要件定義 設定調整 データ整備 開発 テスト 要件定義 設定調整 データ整備 開発 テスト イテレーション 1 イテレーション 2 イテレーション 3 イテレーション 4 本稼働
機能追加についての検討手順 本当に必要か? 標準機能で対処できない? 35 1. 要否判断 2. OCA機能調査 3. その他
コミュニティ機能 調査 4. 開発 使えるOCAモジュール がないか? アプリマーケットで 使えるものがないか? 既存のソリューションが見つ からない場合は開発。 Odooには利用可能な第三者モジュールが豊富にある。 OCAモジュールは概して高品質であり、保守コストも抑えやすいため積極的に活用する 。 一方、その他の第三者モジュールはあるべき品質基準に満たないものが多く、注意が必要。 35
ユーザと開発者の距離を小さく 36 ユーザ 営業担当 コンサルタント 開発者 ユーザ コンサルタント兼 開発者
社内 コンサルタント ユーザ自身がOdooについて知る • Odooの操作を試す • 情報収集する Odooのコンセプトやノウハウは、自力でもある程度習得すること ができます。 ユーザ自身が少しでもOdooの仕組みを理解していると、
コミュニケーションロスが減らせ、作業効率が上がり、 プロジェクト成功確率が高まります。 37 ユーザ
6. コタエル(Quartile)について 38
コタエル(Quartile)ご紹介 • 2013年よりOdooサービス提供 • Odoo導入実績30社ほど(日本、香港、中国、タイ、台湾、米国、ドイツ) • オープンソースコミュニティでの活動を推奨 ◦ オープンな場での情報交換 ◦
Odooレポジトリでの障害報告、修正提案 ◦ OCAレポジトリでの障害報告、修正提案、コードレビュー 39
コタエルの考え方 Odooエコシステムの維持・改善に資する行動をとる。 40 よきOdooパートナーであるとともに、 よきOSSコントリビュータであれ。
コタエルの立ち位置 41 OSS活動をしない (閉じた世界で活動) OSS活動をする (開いた世界で活動) 高品質 低品質 他事業者からのユーザ引継(5社)の経験から、 OSS活動への関与とサービス品質には強い相関が
あると考えます。
Q&A 42 42