Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Hickory DNSで始める自作DNSフォワーダ
Search
Sponsored
·
SiteGround - Reliable hosting with speed, security, and support you can count on.
→
jyuch
November 29, 2025
Programming
47
0
Share
Hickory DNSで始める自作DNSフォワーダ
jyuch
November 29, 2025
More Decks by jyuch
See All by jyuch
ダウナー系生成AIに毎日カスの嘘を流し込まれたい
jyuch
0
31
Other Decks in Programming
See All in Programming
Migration to Signals, Signal Forms, Resource API, and NgRx Signal Store @Angular Days 03/2026 Munich
manfredsteyer
PRO
0
230
アーキテクチャモダナイゼーションとは何か
nwiizo
12
2.8k
PCOVから学ぶコードカバレッジ #phpcon_odawara
o0h
PRO
0
150
「接続」—パフォーマンスチューニングの最後の一手 〜点と点を結ぶ、その一瞬のために〜
kentaroutakeda
5
2.4k
PHPのバージョンアップ時にも役立ったAST(2026年版)
matsuo_atsushi
0
290
実践ハーネスエンジニアリング #MOSHTech
kajitack
7
5.6k
PHP でエミュレータを自作して Ubuntu を動かそう
m3m0r7
PRO
2
170
Radical Imagining - LIFT 2025-2027 Policy Agenda
lift1998
0
230
存在論的プログラミング: 時間と存在を記述する
koriym
5
770
「速くなった気がする」をデータで疑う
senleaf24
0
140
20260313 - Grafana & Friends Taipei #1 - Kubernetes v1.36 的開發雜記:那些困在 Alpha 加護病房太久的 Metrics
tico88612
0
250
RSAが破られる前に知っておきたい 耐量子計算機暗号(PQC)入門 / Intro to PQC: Preparing for the Post-RSA Era
mackey0225
3
120
Featured
See All Featured
Stewardship and Sustainability of Urban and Community Forests
pwiseman
0
170
Scaling GitHub
holman
464
140k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
21
1.4k
Marketing Yourself as an Engineer | Alaka | Gurzu
gurzu
0
170
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
128
17k
How to make the Groovebox
asonas
2
2.1k
Getting science done with accelerated Python computing platforms
jacobtomlinson
2
160
The Art of Delivering Value - GDevCon NA Keynote
reverentgeek
16
1.9k
From Legacy to Launchpad: Building Startup-Ready Communities
dugsong
0
190
Taking LLMs out of the black box: A practical guide to human-in-the-loop distillation
inesmontani
PRO
3
2.1k
How to build an LLM SEO readiness audit: a practical framework
nmsamuel
1
700
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
133
19k
Transcript
Hickory DNSで始める自作DNSフォワーダ Ibaraki.dev #14 もくもく会
自己紹介 • @jyuch • 自称ソフトウェアエンジニア • 最近はデータエンジニアっぽいことをしている 2
アジェンダ 3 1. DNSのしくみのおさらい 2. Hickory DNSの紹介 3. Hickory DNSのいいところ・わるいところ
DNSのしくみのおさらい 4
通信の流れ 5 DNSサーバ Webサーバ ① www.example.comのIPアドレスを教えて ② アドレスは203.0.113.1です ③ Webサーバにアクセス
通信の流れ 6 サーバへのアクセスに先行してDNS問い合わせが実行される DNS応答を通してネットワークアクセスを制御できる • ロードバランシング • ランダム・レイテンシ・地理的近接に振り分ける • コンテンツ・違法サイトのフィルタリング
• ポリシーに従ってアクセスを遮断 • セキュリティ • C&Cサーバへのアクセスを検知・遮断
DNS問い合わせの流れ 7 ルートネームサーバ フルリゾルバ フォワーダ (宅内ルータなど) 権威DNSサーバ 権威DNSサーバ 受け取ったリクエストを フルリゾルバに転送する
ルートネームサーバから 順に問い合わせる 問い合わせに回答する 管理を委任している サーバを応答する
DNS問い合わせのインターセプト 8 ルートネームサーバ フルリゾルバ フォワーダ 権威DNSサーバ 権威DNSサーバ アクセスしてほしくないドメイン へのリクエストを捨てる そのドメインは存在しないっぽいですね(嘘)
フォワーダで問い合わせをインターセプトすれば、アクセスしてほしくない サイトへのアクセスを阻止できる
Hickory DNSの紹介 9
Hickory DNSの紹介 • Rustで実装されているDNSライブラリ • 機能ごとにクレートで分割されている 10 https://hickory-dns.org/
Hickory DNSを使ったフィルタの実装 11 11 フルリゾルバ Server クレート Client クレート アクセス拒否リスト
フィルタ ロジック フォワーダ Tokioランタイム Webフレームワークのように ハンドラを書くだけ Rustの非同期ランタイム リストを参照してフィルタ リクエストをフルリゾルバ に転送する
Hickory DNSのいいところ・わるいところ 12
Hickory DNSのいいところ • Rustで書ける • Rustでアプリケーションを書くのは全人類の願望のはず • Rustのメリットを簡単に享受できる • シングルバイナリ
• 複数のOS向けにビルドできる • メモリセーフ • GCがない • メモリフットプリントが小さい • 動作が軽い 13
Hickory DNSのいいところ • Tokioランタイム(非同期ランタイム)で動作する • Tokioランタイムにおんぶにだっこで非同期サーバが書ける • smolは未サポート(RuntimeProviderを実装すればワンチャン?) • DNSを抽象的に扱える
• ペイロードのレイアウトなどは気にしなくてもよい • 構造体に詰めればあとはよしなにしてくれる 14
Hickory DNSのわるいところ • ドキュメントがほとんどない • 使い方を解説しているブログもほとんどない • ソースコードを読んで使い方を調べる必要がある • APIの互換性を破壊する変更が入る事が稀にある
• まだメジャーリリースはされてない • 今のところ軽微な修正で済んでいる • リクエストログは自分で作りこむ必要がある • DNS Tapが簡単に扱える機能があるとすごいうれしい(願望) 15
Hickory DNSのわるいところ 16
Hickory DNSのわるいところ 17 … あ ま り 強 い 型
を 遣 う な よ コ ン パ イ ル が 通 ら な い ※ コンプライアンス愛染様
Hickory DNSのわるいところ • 面妖なシグネチャが頻出する • ライフタイム修飾子・型パラメータ • 非同期を前提としているのも難解さを加速させている • 型パズルがしんどい
• Rustで書く必要がある • やっぱりRustは難しい 18
まとめ • DNSを制する者は通信を制する • Hickory DNSを使えば簡単にDNSフォワーダが書ける • やっぱりRustは難しい・・・ 19