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研究発表の仕方 / Happy Presentation
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kaityo256
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August 24, 2022
Education
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研究発表の仕方 / Happy Presentation
理工系の10分くらいの研究発表の仕方
kaityo256
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August 24, 2022
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Transcript
1 18 研究発表の仕方 慶應義塾大学理工学部物理情報工学科 渡辺 2022/08/24 10分くらいの
2 18 • 科学・技術において • 自分がどんな貢献をしたかを • 聴衆に 説明すること 研究発表とは
3 18 大きな目的 先行研究 自分の貢献 ここを一番強調したい そのためにはここを明確に 説明しなければならない
4 18 背景 なぜこの研究が必要か 目的 最終的に何がしたいか 手法 どうやってそれを実現するか 結果 どんな結果が出たか
まとめ 考察 それはどんな意味を持つか 何をしたか、どこへ向かうか
5 18 背景 目的 手法 結果 まとめ 考察 1~2枚 2~3枚
あわせて2~3枚 1枚 1~2枚
6 18 背景 なぜこの研究が必要か 聴衆に「この研究分野が必要であること」を納得させる 「自分の研究」ではないことに注意 誰もが納得する「大きな理由」から入る • エネルギー問題の解決 •
病気の早期発見 • 社会問題の解決 • etc.
7 18 大きな目的の後は、それを解決する小さな目的を話す 大きな目的:エネルギー問題を解決したい 小さな目的:高効率な燃料電池を開発する 「小さな目的」で先行研究とその不満について話す 先行研究:材料Xを使うことで高い効率を実現した その不満:しかし、Xを使うとコストが高くなる その「不満の解決」を目指すことを宣言する(目的) 不満の解決:安い材料Yで材料X並みの効率を実現する
8 18 手法 どうやってそれを実現するか もっともオリジナリティが重視される部分 • 先行研究の手法と何が違うか • どんなメリットがあり、どんなデメリットがあるか •
なぜこれまでその手法が採用されなかったのか ここが一番大事 • 計算能力が足りなかった • 致命的な問題があったが、別の手法により解決した • 別の分野の手法であり、この分野に使えると思われていなかった • etc.
9 18 結果 どんな結果が出たか 考察 それはどんな意味を持つか 短い発表では、結果と考察は合わせて発表すると良い 結果A→結果B→考察A→考察B 結果A→考察A→結果B→考察B それぞれ同じスライドで説明する
10 18 グラフなどの結果は「1スライド1メッセージ」が原則 「そのグラフから読み取って欲しいこと」をスライドに明記 ※ 口頭で伝えるだけではダメ 低密度では通常手法の方が高速だが、高密度では提案手法の方が高速 高速化 矢印などで視覚的に 読み取って
欲しいこと
11 18 前のスライドに書いた情報を前提としない A=1の場合は緩和が遅いが、A=10とすると緩和が早くな る 摩擦が弱い場合は緩和が遅いが、摩擦を強くすると緩和 が早くなる パラメータをそのまま使わない 試料や実験を記号で呼ばない 実験1では既存手法が有利であったが、実験2では提案手法
が有利であった ノイズを含まない場合では既存手法が有利であったが、ノ イズがある条件では提案手法が有利であった
12 18 発表の最後に見せるのは「まとめ」スライド 「まとめ」と「今後の展望」を書く • 何を目的に何をしたか • 何が得られて、それはどのような意味を持つか まとめ •
うまくいったところをもっと伸ばせるか • うまくいかなかったところはどうすれば改善できそうか 今後の展望 ※ それぞれ2行ずつくらいにまとめる
13 18 最終目標 先行研究 先行研究 自分の研究 今後の展望 研究はこれで終わりではない 今回の結果を足掛かりに「次の道」を示す 「最終目標」に向けて何をすればよいか?
14 18 「スライド一枚につき一分」が目安 必ず時間を測って練習すること 原稿を読み上げない • 発表者ノートに話すことを書いて読み上げたりしない • (特に英語発表では)原稿を用意してもよいが、その場合は暗記 •
発表者ノートには「話すのを忘れそうなこと」を書く • そもそもノートが不要なようにスライドを準備する • 何度も練習
15 18 発表中にスライドを行ったり来たりしない 1 2 3 4 5 1 2
3 4 5 • 本番で行ったり来たりしてしまうのは準備不足 • 練習で「戻る必要」に気づいたら、構成を見直す
16 18 10分の発表では1テーマ、2トピック程度しか話せない 「何を話すか」より「何を話さないか」が大事 「何を伝えたいか」を厳選し、それ以外をカット → 質問に備えて補足スライドへ この問題を解決するのに手法Aと手法Bが考えられる しかし、手法Aは今回のケースには使えない そこで、手法Bを用いる
話の本筋は手法Bなので「なぜ手法Aは使えないか」は補足スライドへ逃がす
17 18 苦労と科学・技術の重要性は比例しない 研究発表は苦労話をする場ではない スライドにはページ番号を付ける 聴衆が質問しやすくなる 最後に見せるスライドは「まとめ」 「ご清聴ありがとうございました」スライドは作らない 聴衆は自分の理解が正しいか「まとめ」で確認する 引用は正確に
他の論文やサイトから借りた図にはリファレンスを明示 自分の意見か?論文にあった記載か? 査読論文を引用(研究室の先輩の卒論、修論の引用は避ける)
18 18 研究発表は「自分の貢献」を明確に伝える場 背景、先行研究をちゃんと把握する (自身の結果も含めた)研究のこれまで、これからを語る ひとりよがりな発表を避ける その用語の意味は聴衆と共有しているか? 研究室内だけで伝わる話し方をしていないか? とにかく練習 時間を測って練習しないと10分発表は不可能
発表しやすいスライドを作る