Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
論文紹介のやり方 / How to review
Search
kaityo256
PRO
February 19, 2025
Education
18
90k
論文紹介のやり方 / How to review
研究室内の説明資料
kaityo256
PRO
February 19, 2025
Tweet
Share
More Decks by kaityo256
See All by kaityo256
渡辺研Slackの使い方 / Slack Local Rule
kaityo256
PRO
10
11k
卒論の書き方 / Happy Writing
kaityo256
PRO
54
28k
生成AIとの付き合い方 / Generative AI and us
kaityo256
PRO
13
7k
モンテカルロ法(3) 発展的アルゴリズム / Simulation 04
kaityo256
PRO
10
1.7k
UMAPをざっくりと理解 / Overview of UMAP
kaityo256
PRO
12
4.4k
SSH公開鍵認証による接続 / Connecting with SSH Public Key Authentication
kaityo256
PRO
7
770
デバッグの話 / Debugging for Beginners
kaityo256
PRO
18
1.9k
ビット演算の話 / Let's play with bit operations
kaityo256
PRO
8
730
GNU Makeの使い方 / How to use GNU Make
kaityo256
PRO
16
5.5k
Other Decks in Education
See All in Education
✅ レポート採点基準 / How Your Reports Are Assessed
yasslab
PRO
0
280
TeXで変える教育現場
doratex
1
13k
MySmartSTEAM 2526
cbtlibrary
0
190
HyRead2526
cbtlibrary
0
200
LotusScript でエージェント情報を出力してみた
harunakano
0
120
HCI Research Methods - Lecture 7 - Human-Computer Interaction (1023841ANR)
signer
PRO
0
1.3k
多様なメンター、多様な基準
yasulab
PRO
5
19k
The browser strikes back
jonoalderson
0
390
【洋書和訳:さよならを待つふたりのために】第2章 ガン特典と実存的フリースロー
yaginumatti
0
230
Node-REDで広がるプログラミング教育の可能性
ueponx
1
260
AWS re_Invent に全力で参加したくて筋トレを頑張っている話
amarelo_n24
2
120
Leveraging LLMs for student feedback in introductory data science courses (Stats Up AI)
minecr
1
170
Featured
See All Featured
Unlocking the hidden potential of vector embeddings in international SEO
frankvandijk
0
170
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
40
2.3k
WCS-LA-2024
lcolladotor
0
450
The Invisible Side of Design
smashingmag
302
51k
How GitHub (no longer) Works
holman
316
140k
The AI Search Optimization Roadmap by Aleyda Solis
aleyda
1
5.2k
The B2B funnel & how to create a winning content strategy
katarinadahlin
PRO
1
280
Google's AI Overviews - The New Search
badams
0
910
The Director’s Chair: Orchestrating AI for Truly Effective Learning
tmiket
1
96
Bridging the Design Gap: How Collaborative Modelling removes blockers to flow between stakeholders and teams @FastFlow conf
baasie
0
450
Tips & Tricks on How to Get Your First Job In Tech
honzajavorek
0
440
A Guide to Academic Writing Using Generative AI - A Workshop
ks91
PRO
0
210
Transcript
1 論文紹介のやり方 慶應義塾大学理工学部物理情報工学科 渡辺 2025/02/20
2 注意 このスライドに書かれている内容は 当研究室のローカルルールです 別の研究室には別のポリシーがあります
3 論文紹介とは • 最近読んだ論文で、面白いと思ったものを 研究室の他のメンバーに紹介すること • 論文そのものが最近のものである必要はない • 紹介する論文は原則として一編 •
強く関連する論文なら併せて紹介しても良い
4 論文紹介の準備 論文紹介とは「論文をちゃんと読んできた証明」 をする場ではない 「何を話すか」より「何を話さないか」が大事 聴衆は論文を全く読んでないと想定して準備する 話すポイントを一つか二つに絞って話すこと
5 質問に答えられなくても気にしない • ただし、どんな質問が来たかは覚えておく • 次からは「どんな質問が来るか」を想定しながら 論文を読む
6 スライドの構成 10枚あれば十分。20枚は超えないこと。 1. タイトル 2. 研究全体の背景 3. 問題意識 4.
論文の目的 5. 手法の説明 (2~3枚程度) 6. 結果 (2枚程度) 7. まとめと考察 構成例
7 タイトル 論文タイトル、リファレンス、著者名を必ず書く Review: “Ostwald ripening in multiple-bubble nuclei” H.
Watanabe, M. Suzuki, H. Inaoka, and N. Ito J. Chem. Phys. 141, 234703 (2014) arXiv:1407.0102 タイトルに「Review:」等とつけておくと自分の研究と 間違われなくて良いかも 引用の無い記述は「自分の研究・意見・結果」とみなされる
8 論文リファレンスについて 出版された査読論文は以下の情報で指定できる J. Chem. Phys. 141, 234703 (2014) ジャーナル名:Journal
of Chemical Physicsの略 (省略の仕方は決まっているので調べること) ボリューム:太字にするか、Vol. 141などと表記する 最初のページ番号:p. 234703と表記することも 論文番号になっている場合もある ※会議録などを除く 上記三つで一意に決まるが、出版年もつける
9 スライドの作り方 原則として「スライド一枚にメッセージ一つ」 スライドに情報(特に文章)を詰め込みすぎない
10 グラフの入れ方 原則としてスライド一枚にグラフ一つ Lower is better 14倍に高速化 グラフを見てわかって欲しいことを(口頭で説明するだけでは なく)グラフにも書いておくと良い H.
Watanabe, et al. J. Phys. Soc. Jpn., 88, 10244 (2019)
11 グラフの入れ方 累積分布関数(生データ) 累積分布関数(スケール) 気泡体積 比較させたい時には二つ入れても良い 以下の例では、生データはバラバラだが、スケールすると 一本の線に乗ることを示したい これが こうなる
H. Watanabe, et al. Phys. Rev. E, 82, 21380 (2010)
12 発表はゆっくりと スライド一枚を一分が目安 原稿を用意しても良いが、本番では読み上げない 時間を計って練習すると良い
13 AIとの付き合い方 AIの活用はOK • 英語を和訳させる • 論文の要約を報告させる • 知らない単語を説明させる •
重要な先行研究を探させる AIによる手抜きはNG • AIに和訳させて自分は英語を全く読まない • AIが提案した内容の裏を取らない • 質問されても「ChatGPTがそう言ったので」と答える 大学、大学院における最も重要な知的活動は「文章を 読む力」「文章を書く力」を鍛えること そこを手抜きしてしまうと研究室活動の価値が消える
14 まとめ 自分が感じた「面白さ」が伝わるようにする 情報を詰め込みすぎない →「何を話さないか」が大事 Tell the truth, nothing but
the truth, but not the whole truth. 質問やツッコミを過度に恐れない 時間を計ってゆっくり話す練習をすること