Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
アジャイルチームが変化し続けるための組織文化とマネジメント・アプローチ / Agile man...
Search
KAKEHASHI
January 08, 2025
Technology
2
350
アジャイルチームが変化し続けるための組織文化とマネジメント・アプローチ / Agile management that enables ever-changing teams
Regional Scrum Gathering Tokyo 2025
https://2025.scrumgatheringtokyo.org/
での登壇資料です
KAKEHASHI
January 08, 2025
Tweet
Share
More Decks by KAKEHASHI
See All by KAKEHASHI
チームが毎日小さな変化と適応を続けたら1年間でスケール可能なアジャイルチームができた話 / Building a Scalable Agile Team
kakehashi
1
71
知らない景色を見に行こう チャンスを掴んだら道が開けたマネジメントの旅 / Into the unknown~My management journey~
kakehashi
11
1.5k
KAKEHASHI Company Deck / Company Deck
kakehashi
4
1.1k
アジャイルチームがらしさを発揮するための目標づくり / Making the goal and enabling the team
kakehashi
4
860
適材適所の技術選定 〜GraphQL・REST API・tRPC〜 / Optimal Technology Selection
kakehashi
1
860
誰も全体を知らない ~ ロールの垣根を超えて引き上げる開発生産性 / Boosting Development Productivity Across Roles
kakehashi
2
300
スプリントゴールにチームの状態も設定する背景とその効果 / Team state in sprint goals why and impact
kakehashi
2
200
プロダクト成長に対応するプラットフォーム戦略:Authleteによる共通認証基盤の移行事例 / Building an authentication platform using Authlete and AWS
kakehashi
1
330
見えづらい活動の成果の伝え方は日頃からめちゃくちゃ悩んでるけど、実際こんな取り組みをしな がら温度感を合わせにいってるよ / Conveying Hard-to-See Results
kakehashi
5
2.6k
Other Decks in Technology
See All in Technology
The key to VCP-VCF
mirie_sd
0
140
AWS環境におけるランサムウェア攻撃対策の設計
nrinetcom
PRO
1
310
I could be Wrong!! - Learning from Agile Experts
kawaguti
PRO
7
1.1k
20241125 - AI 繪圖實戰魔法工作坊 @ 實踐大學
dpys
1
410
Agentic RAG with LangGraph
atsushii
0
110
ヤプリQA課題の見える化
gu3
0
120
Oracle Base Database Service 技術詳細
oracle4engineer
PRO
6
54k
怖くない!ゼロから始めるPHPソースコードコンパイル入門
colopl
0
220
MasterMemory v3 最速確認会
yucchiy
0
280
OCI技術資料 : ファイル・ストレージ 概要
ocise
3
12k
The future we create with our own MVV
matsukurou
0
420
事業貢献を考えるための技術改善の目標設計と改善実績 / Targeted design of technical improvements to consider business contribution and improvement performance
oomatomo
0
230
Featured
See All Featured
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
41
7.2k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
232
140k
The Invisible Side of Design
smashingmag
299
50k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
133
9k
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
28
4.4k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
28
9.2k
Visualization
eitanlees
146
15k
Building an army of robots
kneath
302
44k
The Language of Interfaces
destraynor
155
24k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
328
38k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
29
940
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
229
18k
Transcript
アジャイルチームが変化し続けるための 組織文化とマネジメント・アプローチ January 9, 2025 @Regional Scrum Gathering
Tokyo 2025 Ikuo Odanaka
日本の医療体験を、 しなやかに。 カケハシは、調剤薬局DXを入り口に 日本の医療システムの再構築を目指す ヘルステックスタートアップ
None
日本の医療を変えたい
そのためにカケハシの プロダクトを 使ってほしい
そのためにカケハシの プロダクトを 知ってほしい
AARRR!
プロダクトを立ち上げる プロダクトをよくしてく 顧客体験を変えていく
そのために自分たち自身も 変化しなければ
アジャイルチームが変化し続けるための 組織文化とマネジメント・アプローチ January 9, 2025 @Regional Scrum Gathering
Tokyo 2025 Ikuo Odanaka
小田中 育生(おだなか いくお) 株式会社ナビタイムジャパンでVP of Engineeringを務め、 2023年10月にエンジニアリングマネージャーとして株式会社カケハシに ジョイン。 新規事業のプロダクト開発チームyabusameと Musubi
AI在庫管理の開発チームhakariのEMを兼任。 著書: • いちばんやさしいアジャイル開発の教本 • アジャイルチームによる目標づくりガイドブック ブログ: dora_e_m|note X: @dora_e_m
小田中 育生(おだなか いくお) 株式会社ナビタイムジャパンでVP of Engineeringを務め、 2023年10月にエンジニアリングマネージャーとして株式会社カケハシに ジョイン。 新規事業のプロダクト開発チームyabusameと Musubi
AI在庫管理の開発チームhakariのEMを兼任。 著書: • いちばんやさしいアジャイル開発の教本 • アジャイルチームによる目標づくりガイドブック ブログ: dora_e_m|note X: @dora_e_m
None
© KAKEHASHI Inc. 僕たちのジャーニー SPFフェーズ PoCフェーズ コラボフェーズ とにかく早くMVPを世に 出して仮説検証を始めたい 高速に仮説検証サイクルを
まわしたい 大規模チームとコラボしながら開 発したい yabusame コラボ先 SPFするかMVPで仮説検証し、 PMFを追求、そして新たに浮上した仮説に基づいた 既存プロダクトの改善といった 2度のフェーズ変化を体験
とにかく早くMVPを世に出して仮説検証を始めたい SPF フェーズ
© KAKEHASHI Inc. カケハシが大切にしているバリュー
バリューを体現した者たちが 集まり、yabusameは始まった
None
© KAKEHASHI Inc. しなやかな医療体験の実現を目指して SAM Serviceable Available Market SOM Serviceable
Obtainable Market カケハシの既存プロダクトが獲得した市場 僕たちは、その外側にある新しい市場を めがけてプロダクトを作っていた 既存プロダクト yabusameが つくるプロダクト 新しい市場
© KAKEHASHI Inc. 仮説検証を始めるため MVPをASAPで出したい PdM SAM Serviceable Available Market
SOM Serviceable Obtainable Market 既存プロダクト yabusameが つくるプロダクト 新しい市場
© KAKEHASHI Inc. 新規開発はわからないことだらけ RSGT2024 Badプラクティスを選んで失敗しながら進めた新規プロダクト開発
© KAKEHASHI Inc. わからないことの中で素早く動くために まず、PdMsが彼らの仮説をユーザーストーリーとして洗い出していきました
© KAKEHASHI Inc. MVPライン 僕たちのMVPラインの定義。 “もしこのラインに到達しなかったら、ローンチを延期する! ”
© KAKEHASHI Inc. エンジニアがアイテムを追加 エンジニア視点で必要なアイテムを追加 e.g.) DBのセットアップ、ネットワークの確認、テストなどなど
© KAKEHASHI Inc. アイテムをグルーピングし
© KAKEHASHI Inc. プロダクトを反復的に開発 1st 2nd イテレーション毎 に優先度を更新 PdMsの目線で考えたストーリーと、エンジニア目線で考えたアイテムを 同一のマップ上に置き、反復的に開発
© KAKEHASHI Inc. “全体マップ ”を通して、みんなで開発 全体マップが私たちに透明性をもたらし透明性により検査と適応が実現
© KAKEHASHI Inc. (リスケはあったが )無事にリリース! そして・・・
高速に仮説検証サイクルをまわしたい PoC(Proof of Concept) フェーズ
© KAKEHASHI Inc. プロダクトはローンチしたばかり これからどんどん、仮説検証を回していきたい
このタイミングで 小田中を始めとして 多くのメンバーがジョイン
NEW! NEW! NEW! NEW! NEW!
© KAKEHASHI Inc. 広がる不安 いくおさん来るのか … WIPにたくさん積んでたら 怒られるのでは・・・
© KAKEHASHI Inc. 僕は僕で不安 すごい人ばかりのチームだ 僕がいなくても 十分バリュー出るのでは? ※このときは転職ホヤホヤだった
僕たちはまだ、 お互いを知らない
© KAKEHASHI Inc. 僕たちはバックグラウンドが違う。意見も違う。 こっち! そっち! あっち! どっち?
© KAKEHASHI Inc. 僕たちはどうありたい? ありたい 姿
© KAKEHASHI Inc. それを話すため、インセプションデッキを作った
© KAKEHASHI Inc. インセプションデッキ(一部) われわれはなぜここにいるのか • XX事業の推進へ貢献するため • プロダクトやチームの枠を超えたプロフェッショナル集団であるため •
上記のためには、手段を問わない エレベーターピッチ • 我々は、事業拡大に向けて患者さん/薬局/医薬品卸/製薬会社/国といった各ス テークホルダーへの提供価値を最大化します。 • 具体的には、不確実性が高い中で、テクノロジーとドメインに関する深い知識や経験を もって、チーム内でも高速に仮説検証のサイクルを回しながら、そこで得た学びを社内外 に還元していきます
© KAKEHASHI Inc. インセプションデッキ(一部) われわれはなぜここにいるのか • XX事業の推進へ貢献するため • プロダクトやチームの枠を超えたプロフェッショナル集団であるため •
上記のためには、手段を問わない エレベーターピッチ • 我々は、事業拡大に向けて患者さん/薬局/医薬品卸/製薬会社/国といった各ス テークホルダーへの提供価値を最大化します。 • 具体的には、不確実性が高い中で、テクノロジーとドメインに関する深い知識や経験を もって、チーム内でも高速に仮説検証のサイクルを回しながら、そこで得た学びを社内外 に還元していきます
© KAKEHASHI Inc. 価値を届けたい、という共通の目的ができた 仮説検証ループを すばやく回したい! だからこそ「仮説検証ループを回そう」という意識が生まれた
© KAKEHASHI Inc. モチベーションの源泉 mission, vision, value 皆で作り上げたMVV(インセプションデッキ)は、良いモチベーション の源泉になった
では、何を目指して 仮説検証サイクルを 回すのか?
AARRR!
© KAKEHASHI Inc. AARRR 海賊指標 Acquisition Retension Referral Revenue Activation
© KAKEHASHI Inc. 僕たちの仮説 Acquisition Retension Referral Revenue 僕たちのプロダクトは薬剤師さんの抱える課題を解決するものになっている。 だから、一度使ってくれさえすればリテンションしていくはず!
Activation
© KAKEHASHI Inc. でもね “うーん、プロダクトに触る時間がないんですよ”
© KAKEHASHI Inc. 解決するべき課題のジレンマ 薬剤師さんは多忙を極める
© KAKEHASHI Inc. 忙しい薬剤師さんが使ってくれるには? Acquisition Retension Referral Revenue Activation
© KAKEHASHI Inc. スクラム Daily Scrum Sprint Review Sprint Retrospective
1-week Sprint Product Backlog (PBL) Sprint Planning
© KAKEHASHI Inc. スプリントプランニング Daily Scrum Sprint Review Sprint Retrospective
1-week Sprint Product Backlog (PBL) Sprint Planning
© KAKEHASHI Inc. 顧客の声を聞く Product Backlog (PBL) 薬剤師へのインタビュー PdMsは、薬剤師へのインタビューなどから インサイトを得てPBLに落とし込んでいきました
テキストをコピーするのが手間 で、活用できていません
© KAKEHASHI Inc. データを観察する 実際にユーザーがどう利用 しているかを分析 エンジニアたちは、Datadogからユーザーの 利用動向などを分析していきました
© KAKEHASHI Inc. 双方の視点から PBLを更新 Product Backlog (PBL) 薬剤師へのインタビュー 実際にユーザーがどう利用
しているかを分析
© KAKEHASHI Inc. デイリースクラム Sprint Review Sprint Retrospective 1-week Sprint
Product Backlog (PBL) Sprint Planning Daily Scrum
© KAKEHASHI Inc. 毎日、みんなで話し合う Product Backlog (PBL) PdMs 観点 エンジニア
観点 PdMsもデザイナーもエンジニアも、毎日集まってちょっとずつリファインメントを 実施していきました
© KAKEHASHI Inc. まいにちリファインメント Daily Scrum 1-week Sprint Product Backlog
(PBL) Sprint Planning Refinement Sprint Retrospective Sprint Review
© KAKEHASHI Inc. トランクベース開発 Image from https://trunkbaseddevelopment.com/ (Accessed on 2024-06-30)
仮説を素早く検証するために、トランクベース開発を採用
© KAKEHASHI Inc. スプリント中に何度もリリース Daily Scrum Sprint Review Sprint Retrospective
1-week Sprint Product Backlog (PBL) Sprint Planning Deploy to production
© KAKEHASHI Inc. モチベーションの源泉 mission, vision, value 開発者体験の良さもまた、モチベーションにつながっていた developer experience
© KAKEHASHI Inc. スプリントレビュー Daily Scrum Sprint Review Sprint Retrospective
1-week Sprint Product Backlog (PBL) Sprint Planning
© KAKEHASHI Inc. スプリント中のリリースのデモを実施 Daily Scrum Sprint Review Sprint Retrospective
1-week Sprint Product Backlog (PBL) Sprint Planning Deploy to production ほぼ毎回ステークホルダーが参加し、 動くソフトウェアに対してのフィードバックを実施
© KAKEHASHI Inc. Daily Scrum Sprint Review Sprint Retrospective 1-week
Sprint Product Backlog (PBL) Sprint Planning ふりかえり
© KAKEHASHI Inc. スプリントごとに異なる手法を採用
© KAKEHASHI Inc. 高速に変化していく背景にあったバリュー
© KAKEHASHI Inc. 僕たちが誇りにおもっているエピソード PdMsが薬局を訪問し、いくつかのフィードバックを 持ち帰りました エンジニアたちは、その日のうちにフィードバックを反映させた プロダクトをデプロイしました お客様は驚き、そして同時にとても喜んでくださいました
© KAKEHASHI Inc. 顧客の声(うれしい) “こんなに素早くフィードバックが反映されるのは 見たことがありません!”
© KAKEHASHI Inc. 素早さは武器 僕たちのプロダクト 素早くフィードバックが反映されることでプロダクトへの信頼が生まれ、 利用率が向上していった 信頼
© KAKEHASHI Inc. AARRR!!!! Acquisition Retension Referral Revenue Activation
© KAKEHASHI Inc. 僕たちの仮説は当たった Acquisition Retension Referral Revenue 一度利用いただいた方は再利用してくれる、という仮説は見事的中! Activation
© KAKEHASHI Inc. 顧客の声を元に仮説検証ループを回す理想的な状態 自分たちが作るプロダクトが、顧客に貢献している実感があった
© KAKEHASHI Inc. モチベーションの源泉 mission, vision, value 顧客・ユーザー体験の向上が何よりも僕たちを奮い立たせた developer experience
customer experience/ user experience
大規模チームとコラボしながら開発したい コラボフェーズ
© KAKEHASHI Inc. 僕たちの戦略 SAM Serviceable Available Market SOM Serviceable
Obtainable Market カケハシの既存プロダクトが獲得した市場 僕たちは、その外側にある新しい市場を めがけてプロダクトを作っていた 既存プロダクト yabusameが つくるプロダクト 新しい市場
© KAKEHASHI Inc. 僕たちの仮説は当たった Acquisition Retension Referral Revenue 一度利用いただいた方は再利用してくれる、という仮説は見事的中! Activation
© KAKEHASHI Inc. わかってきたこと • 一度使ってもらえると継続して使ってもらえる • 利用することで、期待する行動変容につながっている • だが、新しく立ち上げたプロダクトは利用店舗数が限定的
© KAKEHASHI Inc. 行動変容する顧客を増やす戦略へ SAM Serviceable Available Market SOM Serviceable
Obtainable Market 新規プロダクトのフィーチャーを 既存プロダクトに取り込むことで 市場拡大、顧客の行動変容を目指す 既存プロダクト yabusameが つくるプロダクト 新しい市場 既存市場を 強化
© KAKEHASHI Inc. そのときの僕たち 新しいチャレンジにワクワクしつつ、 新規プロダクトの開発から離れることへの戸惑い、 触ったことのない既存プロダクトへの不安などがありました
よし、集まろう
© KAKEHASHI Inc. オフサイトだ! 僕たちは、フルリモートで普段は遠く離れて働いている このときは今後どうしていくか、いまどんな気になりがあるかを 分かち合うため、京都で一同に介した
© KAKEHASHI Inc. オフサイトの一幕 Cばさん(仮名) おや・・・? モクモクしてる?
© KAKEHASHI Inc. オフサイトの一幕 Cばさん(仮名) よし、 動いた!
© KAKEHASHI Inc. こいつ・・・動くぞ・・・!! Cばさんが既存プロダクトコードをもくもくし、 だいたいどこを触れば自分たちがやりたいことができるかあたりをつけた この動きが、チームの「やっていき」を高め、
None
めでたしめでたし … とはいかない
© KAKEHASHI Inc. これまでは一週間の間に何度もデプロイ Daily Scrum Sprint Review Sprint Retrospective
1-week Sprint Product Backlog (PBL) Sprint Planning Deploy to production
© KAKEHASHI Inc. • 多くの顧客に利用されているプロダクト • カスタマーサポート (CS)の顧客コミュニケーションや品質管理 など様々な観点から現在の頻度に設定されている 本番にリリースできるのは月に一度だけ
Deploy to production
© KAKEHASHI Inc. いつリリースするべきか 立てる打席が限られているからこそ早めにリリースしたいという意見と だからこそデグレがないよう検証してからリリースしたいという意見 リリース戦略についてはチーム内でも意見が割れた
© KAKEHASHI Inc. 自分たちのステークホルダーだけでなく、既存プロダクト開発チー ム、ステークホルダーとの連携が求められる 関係者も一気に増えた 既存プロダクト ステークホルダー 新規事業 ステークホルダー
既存プロダクト チーム 新規事業チーム (yabusame)
© KAKEHASHI Inc. 既存プロダクトチームにレビューしてもらったり 一緒にモブプロしたり エンジニアはいいかんじに交流 既存プロダクト チーム 新規事業チーム (yabusame)
© KAKEHASHI Inc. 合意形成に難航したり、進めている中で新たなステークホルダーが判明したり … 仕様を決めるにも一苦労という状況 PdMsが大変! PRD作成 開発 ステークホルダーに相談
© KAKEHASHI Inc. モチベーションの黄色信号 mission, vision, value これまで培ってきた開発者体験から脱却せざるをえず、 少しずつモチベーションにも響いてきた developer
experience customer experience/ user experience
© KAKEHASHI Inc. その様子は well-being指標にも現れた well-being Score Wevoxで計測しているスコアが、チーム発足後はじめて下落した
© KAKEHASHI Inc. デプロイ数も下がっていった Deploy frequency Findy Team+の推移
© KAKEHASHI Inc. あるスプリントレトロスペクティブにて 開発者体験のこと、「そもそもこれ、期待どおり使ってもらえるのかな」という不安、月イチ でしかリリースできないことへの焦り・・・様々なことを話し合った
© KAKEHASHI Inc. 僕たちの根底にあるバリュー
© KAKEHASHI Inc. ぼくたちのインセプションデッキ われわれはなぜここにいるのか • XX事業の推進へ貢献するため • プロダクトやチームの枠を超えたプロフェッショナル集団であるため •
上記のためには、手段を問わない エレベーターピッチ • 我々は、事業拡大に向けて患者さん/薬局/医薬品卸/製薬会社/国といった各ス テークホルダーへの提供価値を最大化します。 • 具体的には、不確実性が高い中で、テクノロジーとドメインに関する深い知識や経験を もって、チーム内でも高速に仮説検証のサイクルを回しながら、そこで得た学びを社内外 に還元していきます
© KAKEHASHI Inc. これ われわれはなぜここにいるのか • XX事業の推進へ貢献するため • プロダクトやチームの枠を超えたプロフェッショナル集団であるため •
上記のためには、手段を問わない エレベーターピッチ • 我々は、事業拡大に向けて患者さん/薬局/医薬品卸/製薬会社/国といった各ス テークホルダーへの提供価値を最大化します。 • 具体的には、不確実性が高い中で、テクノロジーとドメインに関する深い知識や経験を もって、チーム内でも高速に仮説検証のサイクルを回しながら、そこで得た学びを社内外 に還元していきます
© KAKEHASHI Inc. モチベーションを自分たちで上げる mission, vision, value この開発を通して作りたい未来には、みんなワクワクしてる その未来は僕たちの開発にかかっている だから、自分たちで再び、開発者体験を良くしていく
developer experience customer experience/ user experience by team
一回のレトロスペクティブで 事態が好転するわけではない
レトロスペクティブを待たずして カイゼンに取り組んでいく
© KAKEHASHI Inc. • 本番へのデプロイは月イチしかできない • でも動くソフトウェアを高頻度に作ることはできる • 毎週動くソフトウェアをつくる リリースサイクルへ適応していったり
Working Software Deploy to production
© KAKEHASHI Inc. 全体マップで状況を整理したり プロダクト目線とエンジニア目線でストーリーを紡ぐ「全体マップ」の作り方 https://kakehashi-dev.hatenablog.com/entry/2024/09/09/110000
© KAKEHASHI Inc. PRDの粗い段階からステークホルダーに相談するようになり、 それ以降はかなりスムーズにすすむようになった PdMsが奮闘! PRD作成 開発 ステークホルダーに相談 PRD作成
開発 ステークホルダーに相談
ひとつひとつ解決しながら 進み、ついにリリース
© KAKEHASHI Inc. パンパカパーン “見てください!速報値ですが、 明らかに指標が向上してます! ”
© KAKEHASHI Inc. 顧客からも嬉しい声が “このアップデートのおかげでだいぶ使いやすくなった ”
© KAKEHASHI Inc. 僕たちは、変化していける これまでで一番、紆余曲折のある開発だった けれどもカイゼンしながら前にすすむ、という基本に立ち返り 僕たちは変化しながら前に進むことができた
めでたしめでたし … ?
メンバーが変わっても、誇れるチームでありたい 新陳代謝フェーズ
None
© KAKEHASHI Inc. チーム創成期を支えた PdMが異動 社内には いるよ!
© KAKEHASHI Inc. デザイナーが兼務に 頻度減るけど メンバーだよ!
© KAKEHASHI Inc. ちょっとさみしい あとからジョインした PdMsが頼れる人たちだったし デザイナーもちょくちょく顔は出してくれるし 仕事でそんなに困るわけじゃない。ただ、さみしい。
小田中 育生(おだなか いくお) 株式会社ナビタイムジャパンでVP of Engineeringを務め、 2023年10月にエンジニアリングマネージャーとして株式会社カケハシに ジョイン。 新規事業のプロダクト開発チームyabusameと Musubi
AI在庫管理の開発チームhakariのEMを兼任。 著書: • いちばんやさしいアジャイル開発の教本 • アジャイルチームによる目標づくりガイドブック ブログ: dora_e_m|note X: @dora_e_m
© KAKEHASHI Inc. お前もか 小田中自身も兼務することになった 比重は、yabusameが2割、hakariが8割
© KAKEHASHI Inc. アジャイルもマネジメントも得意な人がいる! メンバーの Cばさん(仮)は、アジャイルに精通し、マネジメントだって できる。いくおが抜けても、きっと Cばさん(仮)がいれば大丈夫。
© KAKEHASHI Inc. 確かに大丈夫。けれど・・・ それって、 Cばさん(仮)にとってうれしいんだっけ
© KAKEHASHI Inc. 変幻自在に動いて、と言えなくもない
© KAKEHASHI Inc. うーん バリューは自分から体現するものであって、おしつける のは違う メンバーがいきいきすることでチームがいきいきする そう考える僕にとって、チームを成り立たせるために メンバーがいきいきしない状況にはモヤモヤがあった
よし、新メンバーを探そう それも、とびっきりの奴を
© KAKEHASHI Inc. どんな人が来ると チームにとって うれしいかな
© KAKEHASHI Inc. どんな人が来ると チームにとって うれしいかな (いくおと)同じものは 求めないかなー。 チームに入り込んでくれて 勉強熱心な人だといいな
© KAKEHASHI Inc. おや?
© KAKEHASHI Inc. 勉強熱心な人、いた! Scrum Fest Osaka 2024 よりアジャイルに向かう道のりとして、中止していたスクラムイベントを復活したら100Lの汗を流した話 より
© KAKEHASHI Inc. お前も yabusameに ならないか
© KAKEHASHI Inc. お前も yabusameに ならないか 興味はありますが 役に立てるか 不安です
© KAKEHASHI Inc. じゃあメンバーと 話してみよっか
© KAKEHASHI Inc. というわけで新メンバーがやってきた スクラムマスターとして汗をかきながら実践経験を積み、 システムコーチングについて学ぶ勉強熱心な新メンバー、かね Pが加入! よろしく お願いします!
© KAKEHASHI Inc. 新メンバー、八面六臂の活躍 Cばさん(仮)のサポートを受けながら、グイグイチームに入っていくかね P ジョイン1ヶ月後のメンバーからのフィードバックは、 「来てくれてありがとう!」というものばかりだった ふりかえりに コーチングを
とりいれたくて… PdMsの仕事知りたい! 見学させてください!
「yabusameは 小田中さんがいなくても まわってますね」
© KAKEHASHI Inc. いくおさんが 羨ましがるチームに しようね かねPとCばさん(仮)の密約
© KAKEHASHI Inc. 人が変わっても yabusameはyabusame 大きく人が入れ替わりながらも、チームは勢いを失うことなく前進 今も変化を繰り返しながら、 yabusameは突き進む
アジャイルチームが変化し続けるための組織文化と マネジメント・アプローチ まとめ
© KAKEHASHI Inc. 僕たちのジャーニー SPFフェーズ PoCフェーズ コラボフェーズ とにかく早くMVPを世に 出して仮説検証を始めたい 高速に仮説検証サイクルを
まわしたい 大規模チームとコラボしながら開 発したい yabusame コラボ先 SPFするかMVPで仮説検証し、 PMFを追求、そして新たに浮上した仮説に基づいた 既存プロダクトの改善といった 2度のフェーズ変化を体験
© KAKEHASHI Inc. 変化を支えた会社のバリュー
© KAKEHASHI Inc. つくりあげたインセプションデッキ われわれはなぜここにいるのか • XX事業の推進へ貢献するため • プロダクトやチームの枠を超えたプロフェッショナル集団であるため •
上記のためには、手段を問わない エレベーターピッチ • 我々は、事業拡大に向けて患者さん/薬局/医薬品卸/製薬会社/国といった各ス テークホルダーへの提供価値を最大化します。 • 具体的には、不確実性が高い中で、テクノロジーとドメインに関する深い知識や経験を もって、チーム内でも高速に仮説検証のサイクルを回しながら、そこで得た学びを社内外 に還元していきます
© KAKEHASHI Inc. マネージャーとしてやったこと • 目線をあわせた ◦ インセプションデッキの作成 ◦ ワーキングアグリーメントの作成
◦ オフサイトの実施(だいたい四半期に一回) • チームの課題・気になりを見える化した ◦ ふりかえり ◦ デイリー ◦ 1on1 • 変化に適応する体制を整えた ◦ 他チームとの連携の橋渡し ◦ 新メンバーの異動調整
© KAKEHASHI Inc. 理想的な動きだったこともあれば Daily Scrum Sprint Review Sprint Retrospective
1-week Sprint Product Backlog (PBL) Sprint Planning Deploy to production ほぼ毎回ステークホルダーが参加し、 動くソフトウェアに対してのフィードバックを実施
© KAKEHASHI Inc. そうでないときもあった 開発者体験のこと、「そもそもこれ、期待どおり使ってもらえるのかな」という不安、月イチ でしかリリースできないことへの焦り・・・様々なことを話し合った
© KAKEHASHI Inc. 顧客のためなら、手段は問わない。 “このアップデートのおかげでだいぶ使いやすくなった ”
© KAKEHASHI Inc. 未来は僕らの手の中 人が変わっていった中でもチームは連携し、パフォーマンスを発揮し、 プロダクトに価値を注入し続けている 変幻自在を大切にする組織文化、マネージャーがとってきたアクション 何よりそこにいる人たちが変化を牽引し、進化してきた これからもそうしていくだろうし、そうあってほしい
None
© KAKEHASHI Inc. Thank you!! カケハシの技術に関連する情報を 発信しています。 𝕏 @kakehashi_dev 是⾮フォローしてください!