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PyLadiesCaravan in 大阪

kanan
March 11, 2023

PyLadiesCaravan in 大阪

kanan

March 11, 2023
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Transcript

  1. 大人のためのPython入門
    PyLadies Caravan in Osaka

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  2. ■自己紹介■
    ► PyLadies Caravan STAFF
    ► 仕事はデータ分析屋さん
    ► 趣味はダイビング&登山
    ► お酒が好き。居酒屋が好き。大阪来たらこれ食べろが知りたい。
    かなん  
     @Addition_quince
    福岡出身/東京北九州在住

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  3. ※ Attention ※
    このセッションは 、
    これからPythonを始める方向けに、
    ちょっとだけPythonについて知ってみる
    ためのコンテンツです。

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  4. はじめようPython Life★

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  5. Pythonって、どんな言語?
    Python とは
    汎用プログラミング言語で、その特徴はこんなかんじ。
    • オープンソース(OSS)である
    • 文法がシンプルであり、コードが少量で済む
    • Web開発、データ解析(AI)、ゲームといった幅広い分野で使用
    • 多彩なライブラリサポートで高度な計算も容易
    『 Youtube 』 『 EverNote 』 『 Instagram 』に利用されています。

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  6. Pythonって、どんな言語?
    Python の起源
    1991年 オランダ人のグイド・ヴァン・ロッサム氏によって開発されたプ
    ログラミング言語。
    名前の由来は、イギリスのテレビ局BCCが製作・放送した大ヒットコメ
    ディ番組である
    「空飛ぶモンティ・パイソン」からきているとされる。 
    グイド・ヴァン・ロッサム (出典「wikipedia」) 
    6年以上前の1989年12月、私はクリスマス前後の週の暇つぶしのため「趣味」
    のプログラミングプロジェクトを探していた。オフィスは閉まっているが、自宅に
    はホームコンピュータがあるし、他にすることがなかった。私は最近考えていた
    新しいスクリプト言語のインタプリタを書くことにした。それは、ABCからの派生
    であり、Unix/Cハッカーの注意をひきつけるかもしれないと考えた。ちょっとした
    いたずら心から(『空飛ぶモンティ・パイソン』の熱烈なファンだったというのも理
    由の1つ)、プロジェクトの仮称をPythonにした。
    — グイド・ヴァンロッサム、「Programming Python」の序文

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  8. Python特徴①:シンプルな文法!
    Python の文法は本当にシンプルなのか?
    2つの値(a, b)の最大公約数を求めるプログラム
    をPython, Java, Rubyの3つの言語で比較。
    ※最大公約数を求めるアルゴリズムはユークリッドの互除
    法を使用 
    def gcd(a, b):
    while b > 0:
    a, b = b, a % b
    return a
    def gcd(a, b)
    a, b = b, a if a > b
    until a == 0
    a, b = b % a, a
    end
    return b
    end
    private static long getKoyakusu(long a, long b) {
    long candidate = a;
    while (b % a != 0) {
    candidate = b % a;
    b = a;
    a = candidate;
    }
    return candidate;
    }
    Java  Ruby 
    Python 

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  9. Python特徴①:シンプルな文法!
    Python の文法の特徴的な構文ルール「インデント」
    ● インデントは、行頭に空白を入れて文字を入れて字下げを行う事
    ● 同じインデントのまとまりを1つのブロックと識別
    Def EATMIKAN(x):
      f x < 10:
        print('少ない')
       else:
        print('たくさん')
    1インデントは空白4つで表
    されることが多い

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  10. Python特徴②:ライブラリが豊富!
    ライブラリとは、
    多彩な計算、データ加工を可能とする、モジュール(Pythonプログラ
    ム)群。
    <例>
    ► datetime :日付時間処理
    ► math :数学計算
    ► numpy :行列演算
    ► Pandas :データ加工
    ► Matplotlib :グラフ描画
    ► scikit-learn :機械学習
    ► Chainer :深層学習

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  11. Pythonの思想:The Zen of Python
    1. Beautiful is better than ugly.
    2. Explicit is better than implicit.
    3. Simple is better than complex.
    4. Complex is better than complicated.
    5. Flat is better than nested.
    6. Sparse is better than dense.
    7. Readability counts.
    8. Special cases aren't special enough
    to break the rules.
     >>> import this
    醜いよりは美しい方がいい
    暗黙の了解よりは明示した方がいい
    複雑よりシンプルな方がいい
    でも込み入るくらいなら複雑な方がいい
    ネストは浅い方がいい
    詰め込み過ぎよりはバラす方がいい
    読みやすさの積み重ねは善
    特殊だからってルールを破る理由にならない

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  12. Pythonの思想:The Zen of Python
    9. Although practicality beats purity.
    10. Errors should never pass silently.
    11. Unless explicitly silenced.
    12. In the face of ambiguity, refuse the
    temptation to guess.
    13. There should be one-- and
    preferably only one --obvious way to
    do it.
    14. Although that way may not be
    obvious at first unless you're Dutch.
    とはいえ現実は臨機応変にせざるを得ない
    エラーは絶対に隠してはいけない
    エラーが無視できる理由が明示されない限り
    曖昧なものに出会ったらその意味を勝手に
    推測しては行けない
    何かいいやり方があるはずだ。誰が見ても
    明らかな、たったひとつのやり方が。
    そのやり方は一目見ただけではわかりにくい
    かもしれない。オランダ人にだけわかりやす
    いなんてこともあるかもしれない。

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  13. Pythonの思想:The Zen of Python
    15. Now is better than never.
    16. Although never is often better than
    *right* now.
    17. If the implementation is hard to
    explain, it's a bad idea.
    18. If the implementation is easy to
    explain, it may be a good idea.
    19. Namespaces are one honking great
    idea -- let's do more of those!
    ずっとやらないより今やるべき
    でも今「すぐ」じゃない方が良い時の方が
    往々にしてある
    コードの意味を説明できないのであれば、
    それは悪い実装である
    コードの意味を簡単に説明できるのであれ
    ば、それは良い実装である
    名前空間の概念は素晴らしいので、
    積極的に使っていこう

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  14. Pythonのバージョン:
    ► Python2(2系)とPython3(3系)
    Python2は2020年にサポート終了
    ► 最新バージョンは Python3.11.2

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  15. まずは、Pythonを触ってみよう

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  16. バージョンを確認してみよう
    Windows:
    コマンドプロンプト
    Mac:
    ターミナル
    $ python –-version
    Python 3.9.1 ※インストールしたバージョンが表示
    もし “Python 2.x.x”と表示されたら、
    $ python3 --version
    と打ってみてください
    ► 「ターミナル」エリアはOS搭載のシステムツールで、コマンドと呼
    ばれる命令文を実行することができます

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  17. コマンドプロンプトやターミナル上で
    Pythonを実行してみる
    $ python
    Python 3.7.0 (default, Jun 28 2018, 08:04:48) [MSC
    v.1912 64 bit (AMD64)] :: Anaconda, Inc. on win32
    Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more
    information.
    >>>
    ► インタープリタ(対話)モード
    ► コマンドを発行すると対話的に結果が返ってくる
    ► >>>に変わったら、インタープリタモード中。
    $ python3 --version
    と打った人は原則 python を python3
    と読み替えが必要です。
    $ python3

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  18. コマンドプロンプトやターミナル上で
    Pythonを実行してみる
    >>> import this
    The Zen of Python, by Tim Peters
    Beautiful is better than ugly.
    Explicit is better than implicit.
    Simple is better than complex.
           :
    ► The Zen of Python を表示させてみよう

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  19. コマンドプロンプトやターミナル上で
    Pythonを実行してみる
    >>> exit()
    $
    ► インタープリタモードを終了したい時は、
     exit()もしくはctrl + D

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  20. エディやIDE(統合開発環境)
    ► 実際にPythonでプログラムを書くときは、エディタやIDE(統合開発
    環境)と呼ばれるソフトウェアを使うことが多い
    ► 自分の好みを見つけるとよい
    ► Visual Studio Code (ビジュアルスタジオコード)
    ► PyCharm (パイチャーム)
    ► Atom (アトム)
    ► Notepad++ (ノートパッドプラスプラス)
    ► Sublime (サブライム)
    ► Jupyter Notebook (ジュピターノートブック)

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  21. 今回利用するのはGoogle Colaboratory
    ► Google Colaboratory URL
      https://colab.research.google.com/
    ► Google Colaboratory(Colab)とは
    ★ Googleが機械学習の教育及び研究用に提供する無料サービス
    ★ インターフェースはブラウザでインストール不要
    ★ Googleアカウントが必要
    ★ CPU及びGPU(1回12時間)の環境が利用可能
    ★ 容量はGoogle Driveを使うので15GB超の場合は課金が必要
    ★ Pro版は月額1,072円
    ・優先的に高性能GPU使用可能
    ・最長24時間まで接続可能
    ・高メモリの環境が優先的に割当

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  22. 今回利用するのはGoogle Colaboratory
    ► Google Colaboratory URL
      https://colab.research.google.com/

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  23. もう少しだけ、Pythonに詳しくなろう
     ■ データの種類
     ■ 数値を計算してみよう
     ■ 変数を使ってみよう
     ■ 組み込み関数とモジュールを使ってみよう

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  24. STEP1:データ形式
    >>> 15
    15
    >>> おはよう
    Traceback (most recent call last):
    File "", line 1, in
    NameError: name 'おはよう' is not defined
    >>> 'おはよう'
    'おはよう'
    >>> '15'
    '15'
    ► インタープリタモードで数字や文字を打ち込んでみよう
    その名前は定義さ
    れていないよってエ
    ラーがでる

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  25. STEP1:データ形式
    ► 数値や文字列など、データには形式がある
    数値(整数、小数) 文字列
    真偽 リスト
    ► 小数点以下が必要な場合は、
    小数点をつければOK
    ► 文字列は引用符(’ ’または” ”)
    で囲う必要がある
    ► 2値のTrueかFalseで表される
    ► 数値として扱えるTrue:1/False0
    ► 複数のデータをまとめるオブ
    ジェクト
    ► リストは[’A’,’B’,’C’]と表記
    ► タプルや辞書型等もある

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  26. STEP2:値の計算
    >>> 10 + 2.5
    12.5
    >>> 2 * 5
    10
    >>> 'Pen' + 'Pineapple' + 'Apple' + 'Pen'
    'PenPineappleApplePen'
    ► 様々な値の計算ができ、電卓としても使えます
    足し算、引き算、掛け算、割り
    算等、様々な計算ができる
    +をつかって文字列の連結もできる

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  27. STEP3:変数を使ってみよう
    >>> name = '桃太郎'
    >>> print(name)
    '桃太郎'
    >>> animal = ['いぬ', '猿', 'キジ', '鬼']
    >>> print(animal)
    ['いぬ', '猿', 'キジ', '鬼']
    ► 変数と呼ばれるデータを入れる箱を使うことで、処理の幅が広
    がります。

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  28. STEP4:組み込み関数やモジュールを利用する
    >>> 47 + '都道府県'
    Traceback (most recent call last):
    File "", line 1, in
    TypeError: unsupported operand type(s) for +: 'int' and 'str'
    >>> str(47) + '都道府県'
    '47都道府県'
    ► Pythonには便利な関数が用意されています。
    ► print()、sum()、round()など様々な組み込み関数がある
    +は数値(int)と文字(str)を一
    緒に使えない

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  29. STEP4:組み込み関数やモジュールを利用する
    >>> import datetime
    >>> datetime.date.today()
    datetime.date(2019, 10, 05)
    >>> print(datetime.date.today())
    2019-10-05
    ► Pythonには組み込み関数以外にもモジュール(ライブラリ)によって
    様々な処理を呼び出すことができます。
    ※ライブラリを使う時は、import を使って読み込みが必要
    日付型のオブジェクトとして
    生成される
    import ●●● as ◾◾

    ●●●ライブラリを読み込んで、
    ◾◾という略称をつけるよ

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  30. STEP4:組み込み関数やモジュールを利用する
    >>> import requests
    Traceback (most recent call last):
    File "", line 1, in
    ImportError:No module named requests
    >>> exit()
    $ pip install requests
    ► ライブラリには標準ライブラリと、外部ライブラリがある
    外部ライブラリはインストールが必要!!
    試しにHTTP通信ライブラリをインストールしてみよう
    冒頭でpython3 --version
    と打った人はpip3 install ●●●
    >>> import requests
    >>>

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  31. ● エクスプローラに「HelloPython」が表示されているのを確認
    VSCodeでPythonを使ってみよう

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  32. ● 「hello.py」を実行してみよう。実行するコードは以下。
    VSCodeでPythonを使ってみよう
    print(‘Hello PYTHON!’)
    ①エディタエリアにコードを入力
    ②実行ボタンをクリック
    ③結果を確認!!

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  33. EXTRA:次の誕生日まで何日か計算しよう
    import datetime
    name = 'かなん'
    today = datetime.date.today()
    next_birth = datetime.date(2020, 5, 18)
    cnt = (next_birth - today).days
    print(name + 'の誕生日は'+ str(next_birth) + 'です。')
    print(name, 'の誕生日まで' , cnt, '日です。')

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  34. EXTRA:関数を作ると便利になるよ
    import datetime
    def birthday(name, y, m, d):
    today = datetime.date.today()
    next_birth = datetime.date(y, m, d)
    cnt = (next_birth – today).days
    print(name + 'の誕生日は' + str(next_birth) + 'です。')
    print(name, 'の誕生日まで' , cnt, '日です。')
    birthday('かなん', 2020, 5, 18)
    birthday('まーや', 2020, 5, 16)
    関数化

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  35. 勉強をはじめるためのポイント
    ► 躓いたり、悩んだりした時は、
     知っている人に聞くのが、最大の近道!
    ► Slack「PyLadies Japan」はメンバーが気軽に
     コミュニケーションを取れる場所です
    ► 質問したら、きっと誰かが答えてくれるので、
     是非、一緒にワイワイしましょう。

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  36. はじめようPython Life★

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