Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
How to make good suggestion to your team
Search
kasumi8pon
September 28, 2021
Programming
0
1.2k
How to make good suggestion to your team
kasumi8pon
September 28, 2021
Tweet
Share
Other Decks in Programming
See All in Programming
ニーリーにおけるプロダクトエンジニア
nealle
0
660
既存デザインを変更せずにタップ領域を広げる方法
tahia910
1
240
Blazing Fast UI Development with Compose Hot Reload (droidcon New York 2025)
zsmb
1
270
Create a website using Spatial Web
akkeylab
0
310
XP, Testing and ninja testing
m_seki
3
220
プロダクト志向なエンジニアがもう一歩先の価値を目指すために意識したこと
nealle
0
120
Go1.25からのGOMAXPROCS
kuro_kurorrr
1
830
なんとなくわかった気になるブロックテーマ入門/contents.nagoya 2025 6.28
chiilog
1
240
5つのアンチパターンから学ぶLT設計
narihara
1
130
なぜ「共通化」を考え、失敗を繰り返すのか
rinchoku
1
610
PipeCDのプラグイン化で目指すところ
warashi
1
220
Team operations that are not burdened by SRE
kazatohiei
1
280
Featured
See All Featured
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
8
800
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
307
110k
Designing for Performance
lara
609
69k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
94
14k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
107
19k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
160
23k
Embracing the Ebb and Flow
colly
86
4.7k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
229
22k
Bash Introduction
62gerente
614
210k
VelocityConf: Rendering Performance Case Studies
addyosmani
331
24k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
Designing for humans not robots
tammielis
253
25k
Transcript
チームによい提案をするには @kasumi8pon 2021/09/18 XP祭り2021
自己紹介 @kasumi8pon いくつかの職を経たのち 2020/1/1 ~ ESM, inc で アジャイルな受託開発 2年目
約1年半で現在 5 つめのチーム
チームに提案をしたくなるとき こんなことを考えた経験はありませんか? • チームにアジャイルプラクティスを取り入れたい • 最近流行ってる新しい方法を試してみたい • 新しく入ったチームでこんなやり方をしてるけど、こっちの 方がやりやすくないかな? そのまま口に出してみたら、
あなたのチームはどういう反応をする?
とあるチームでは… ① 「バージョンが古いまま止まっているライブラリが多くあるの で、定期的にバージョンアップ作業をやる時間をとりません か?」 「まとまった時間をとるのは難しいですが、少しずつ時間をとっ てやってみましょう!」 受け入れてもらえた
とあるチームでは… ② 「プルリクエストやコミットメッセージに仕様についての情報が 少なくて、レビューが難しいです。こんなプルリクエストテンプ レートを使ってみませんか?」 「とりあえず使いたい人が使ってみましょうか」 その後結局定着せず わかってもらえなかった
相手の反応とその理由を考える 「いいね!取り入れてみよう」 「よく知らないけど、とりあえずやってみよう!」 「うーん、忙しいんだけど…。時間取られたりしないかなあ?」 いろんな反応がある。理由を想像してみよう
受け入れてもらえたケース • バージョンアップの必要性はみんな認識していた • やりたいけど時間が取れずできなかった • 少しずつ進めるという方法が今のチームにあっていた
受け入れてもらえなかったケース • すでに長いことチームにいた人は、仕様をほとんど知って いるので必要性を感じてもらえなかった • テンプレートを使うと記述量が増える
いろいろな背景がある • 提案された方法を知っているか • その方法の効果を知っているか • その効果がチームの現状に必要だと感じているか • 現状を変えたいと思っているか •
提案する側とされる側の間に信頼関係があるか 提案が受け入れられにくい環境でどうすればいいか?
よりよい提案の方法を考えてみる
3ステップで考えてみる 1. 提案の前に 2. 提案するとき 3. 提案が受け入れられた後も 番外編 • 提案を受ける側としてできること
提案の前に • 提案が受け入れられやすい下地をつくる ◦ 課題を共有する ◦ 提案するタイミングをうかがう
課題を共有する • なんのために提案するかをわかってもらう ◦ 現状に問題を感じているから ◦ よりよい方向に進みたいから • この気持ちが共有できていないと、提案を受け入れるの は難しい
• 課題を共有できていない状態の提案は、逆効果になる可 能性さえある
課題を共有するには • 自分が困っていることを伝える ◦ 「◦◦に困っています」 • 他のひとも困っているならば、それを引き出す ◦ 「◦◦に困っていませんか?」 •
問題対私たちの構図を目指す
提案するタイミングをうかがう • 同じことを提案するのでも、ときによって結果が変わりうる ◦ 最近その提案によって解決できる課題に関する問題 が起きた ◦ 信頼関係ができているかどうか
提案するとき • 課題と価値を伝える ◦ 何を解決したい提案なのかを伝える ◦ チームにとっての価値を伝える
課題と価値を伝える • どっちの方が受け入れられやすいだろう? ◦ 「朝会やってみませんか?」 ◦ 「最近コミュニケーションが取れていなくて、認識のず れから作業に手戻りが発生することがあって困ってい ます。認識のずれを減らすために、朝会を導入して、 毎朝チームの現状を共有してみませんか?」
何を解決したい提案なのかを伝える • 提案が通らなかったとき、原因がわかる ◦ 解決したいことには同意だけれど、手段が受け入れら れないこともある ◦ 手段がダメなら別の道がある ◦ 別の道を閉ざさないために、目的を共有する
チームにとっての価値を伝える • それを導入することによる効果を伝える • これまでに起こったことから具体例を挙げて、この問題が 解決できる、と伝える • その立場の人が求めている効果を伝える ◦ プログラマ、チームリーダー、プロダクトマネージャー...
などなど
提案が受け入れられた後も • 提案の効果を計測する
受け入れられた提案の効果を確認する • 効果がなければ、それを認める必要がある ◦ 手段にこだわりすぎない ◦ 次につなげる • 効果があっても、それを認める ◦
チームにとっての成功体験 • ふりかえりが効果の確認によい場になる
提案を受ける側としてできること • よい提案ができるように手助けする
よい提案ができるように手助けする • 否定から入らない • 言葉が不足している場合は、情報を引き出す
まとめ
まとめ • チーム状況によっては提案が受け入れられづらいことも ある • 提案するときは、その前後もセットで考える • 課題を共有することに重点を置く • 自分が提案をうける側になった場合、よい提案になるよう
に情報を引き出す