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Age of Agile Development 3

Age of Agile Development 3

Yasunobu Kawaguchi

September 22, 2021
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Transcript

  1. 教育心理学概論 新訂 (放送大学教材) [全集叢書] 三宅 芳雄(著)、三宅 なほみ(著) 経験から固めた「経験則」 (素朴理論) 学校で教える原理原則

    科学的概念 自分で考えて言葉にすると はじめてつながる より適用範囲の広い、 抽象度の高い知識
  2. 教育心理学概論 新訂 (放送大学教材) [全集叢書] 三宅 芳雄(著)、三宅 なほみ(著) 経験から固めた「経験則」 (素朴理論) 学校で教える原理原則

    科学的概念 自分で考えて言葉にすると はじめてつながる より適用範囲の広い、 抽象度の高い知識 わかりやすい説明が生む バブル型理解
  3. 理解にはレベルがある https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1207/s15516709cog1002_2 Constructive Interaction and the Iterative Process of Understanding

    (建設的相互作用と 理解の反復プロセス) 三宅なほみ 1986 0. ミシンは縫うものだ 1. 上糸と下糸が結びつく 2. 下糸は上糸の輪をまたぐ 3. 輪がボビンの周りを回る 4. ボビンの構造は空間を与える 5. ホルダはカラーに固定される
  4. 教育心理学概論 新訂 (放送大学教材) [全集叢書] 三宅 芳雄(著)、三宅 なほみ(著) 経験から固めた「経験則」 (素朴理論) 学校で教える原理原則

    科学的概念 自分で考えて言葉にすると はじめてつながる より適用範囲の広い、 抽象度の高い知識 わかりやすい説明が生む バブル型理解 ポプテピピック (C) 大川ぶくぶ, 竹書房
  5. エンジニアリングの目指すべき星 • 全社のソースコードはだれにでも利用可能 • 開発者はだれでも会社のどこでも改善できる • 会社の知的財産は長年に渡って再利用可能な コンポーネントである • だれもが他の人の作った再利用可能なコン

    ポーネントを探すことができる • 開発者は人気のあるコンポーネントを作るこ とで称賛される • 開発者が変更を加えたら、すぐさま全社の社 員から見ることができる • ビルドとテストの時間は、変更を加えたらす ぐ確保される • 開発者は他のチームに移れるし、そのチーム での働き方を知っている https://www.slideshare.net/WinOpsConf/sam- guckenheimer-moving-to-one-engineering-system
  6. • 逆効果なコミュニケーション • 意思決定の機能不全 • 「かろうじて足りる」こと以上を行うムダ • 技術的負債による衰弱 • 重厚なマネジメントテクニックの負担

    • 不必要なタスクの切り替えや中断によるプログラマの バタつきによって引き起こされる集中力と有効性の喪失 • 社内政治の有害な側面 • 意思決定と知識創造を本質的に分離する 「ミーティングによるマネジメント」の弊害 https://kawaguti.hateblo.jp/entry/ 2021/03/30/082537 見積もり 優先順位付け スケジューリング キューイング パフォーマンスレ ビューなど 自然と消滅したもの
  7. 提供企業にとってのメリット • 継続的な雇用を維持することで、 OJT教育しやすい。 • 複数案件を並行作業しているので、 案件の変化に強い。 • コミュニケーションロスが少ない。 •

    おそらくバグは少なく品質高い。 • いつもより高く売れるはず。 (ただしすでに高めに売ってしまっ ている可能性はある)
  8. 別解: ペアアサイン • 2001年から受託開発を行っている メンローイノベーションズ社 • ペアを日単位でアサインする料金体系に している。ペアを選ぶことはできない。 ペアはほぼ毎日組み替えて属人性を抑止。 •

    ペアは毎朝バイキングのヘルメットの角 を一つずつ持ち、今日の作業を宣誓する • 別にプロジェクトマネージャがおり、 スケジュール管理をする。
  9. https://www.infoq.com/presentations/The-Roots-of-Scrum/ スクラムの源流 • チームプロセス – シリコンバレーの起業家たち • 竹内・野中 – 日本の製造業

    • 世界をもっとよい場所に – 内なるビジョン • オブジェクト技術とEasel社のSmallTalkプロダクト • オブジェクト指向アーキテクチャ 設計ツールの専門家、ベンダー、顧客 • 進化生物学と複雑適応系 • プロセスと生産性の研究 • ソフトウェア生産性の研究 • 外科手術チーム(人月の神話, IBM) • 邪悪な問題、正しい解決 • ボーランド Quattro Pro プロジェクト • iRobot -サブサンプション・アーキテクチャ
  10. https://www.infoq.com/presentations/The-Roots-of-Scrum/ トヨタウェイ : Learn by Doing 張富士夫 : 代表取締役社長 2002

    • 私たちが一番重視するのは、実際に実践し、 行動すること アジャイル原則#1 • わかっていないことはたくさんある。だから 「とにかくまずやってみよう」アジャイル原則#3, #11 • 自分の知識の少なさに気づき、自分の失敗に 直面して、もう一度やり直し、2回目の試行で また別の失敗に気づく。そしてもう一度やり 直す。アジャイル原則#11, #12 • 絶え間ない改善によって、より高いレベルの 実践と知識に至る。アジャイル原則#3
  11. 竹内野中論文(1986)が示した マネジメントスタイル • Type A NASAのウォーターフォール型 • 要求、分析、設計、実装、試験と、 順に次の工程の部署に引き渡される •

    Type B 富士ゼロックスのサシミ型 • 前工程と後工程が同席する • Type C ホンダのスクラム型 • 一時は全工程が同席する Jeff SutherlandはこのType Cから、 自らのフレームワークの名前を とった。 https://www.infoq.com/presentations/The-Roots-of-Scrum/
  12. コマンド&コントロールを打ち破る • 旧来の企業では、戦略は中央で作られる • それぞれの現場で、創発的な戦略が自己 組織される • 分散化された認知とアクション • スクラムチームは、

    自己組織化を許されなければならない • 自働的 Autonomous • 卓越的 Transcendent • 他家受粉 Cross-fertilization • チームは自らの仕事を選択する • それぞれの個人は自らの仕事を管理する • マネジメントを排除する 竹内野中 https://www.infoq.com/presentations/The-Roots-of-Scrum/