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8年もののサービスをフルリプレースした話

Kazu
December 08, 2021

 8年もののサービスをフルリプレースした話

Kazu

December 08, 2021
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  1. © DMM.com 石倉和真 Ishikura Kazumasa 2 自己紹介 所属 • レース事業部(公営競技サービス作ってます)

    • 2020年 新卒入社 領域 • フロントエンド(メイン) • バックエンド(サブ) 趣味 • 音楽(作編曲・ギター・鑑賞) • ゲーム(APEX)
  2. © DMM.com 6 リプレース背景 1. 負債脱却 およそ8年間技術的な刷新なしでレガシー要素万歳 完全に作り直して脱却 2. 保守性向上

    半分外注 → 完全内製化 = 開発速度向上 モダン技術採用で保守難易度の低下、人を採りやすくする 3. 競争力の爆発的向上 競輪業界売上が年々向上、新規参入相次ぐ 古いUI/UXのままでは勝ち目が無い → UI/UX、機能を大刷新し、競争力を爆発
  3. © DMM.com 9 技術選定・アーキテクチャ(一部) フロントエンド 言語 Typescript フレームワーク React(SPA)※ 厳密には「ライブラリ」

    インフラ AWS S3 + CloudFront バックエンド 言語 Golang フレームワーク gqlgen, Echo インフラ AWS Fargate API GraphQL(一部REST)
  4. © DMM.com 技術選定比較 10 百万長者 競輪 フロントエンド 言語 JavaScript Typescript

    FW Nuxt.js(Vue + SSR) React(SPA) インフラ Fargate S3 + CloudFront S3 + CloudFront API REST GraphQL
  5. © DMM.com 16 ダイナミック・レンダリング実装 • レンダラ部 Lambda@Edge上でヘッドレスChromeを操作する CloudFrontイベントにフックしてUA判定やレンダリングを行う • ツール

    chrome-aws-lambda(Lambda上でPuppeteerを操作できるライブラリ) Rendertronはサーバを用意する必要があったりと面倒だった(GCPなら簡単みたい?)
  6. © DMM.com 21 感想 よかった点 • SSRせずともOGP対応できた • リダイレクト処理なども簡単に仕込める 困った点

    • レスポンスタイムが遅い(およそ8,9秒) レンダラ部のLambdaメモリを512MB -> 2048MB で3 秒程度に収まった
  7. © DMM.com 23 GraphQLとは • Facebookが提唱するWebAPI規格 • 厳格なスキーマ ◦ スキーマ言語でスキーマ定義

    ◦ スキーマ定義にフロント・バック従う ◦ 型付き • クエリ言語による操作 ◦ エンドポイントは1つ ◦ クエリで情報の取得/更新
  8. © DMM.com 25 代表的なライブラリ • Apollo • React, Vue, Angular

    などに対応 • 柔軟性を重視した設計で且つ入門ハードルが比較的低め • 独自のキャッシュ機構と状態管理機構を備えている • Relay • Facebook製。React,React Nativeなどに対応 • 堅牢性やパフォーマンスを重視した設計でかっちりとしたルールベース
  9. © DMM.com 29 感想 よかった点 • コード自動生成により手間の大幅削減 • インターフェースが固まった状態で開発に臨めるため手戻りがほとんどない •

    実装とAPIドキュメントとで乖離が生まれない 困った点(GraphQLに対してではないけど ...) • スキーマが変わるたびにローカル環境が壊れる&テストが落ちる ◦ ブランチやリリースタグ指定でスキーマ定義参照することで解決 • ApolloClientでどこまでのデータを管理するか ◦ ReactiveVariavlesでローカルステートもApolloで管理がよさそう