Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

私たちはなぜ新卒研修を内製したのか!?-アジャイルから学んだ新卒研修で会社が変わった!-

 私たちはなぜ新卒研修を内製したのか!?-アジャイルから学んだ新卒研修で会社が変わった!-

ao-nyannyan

August 26, 2023
Tweet

More Decks by ao-nyannyan

Other Decks in Education

Transcript

  1. 新しいモノはどんどんでてくる https://speakerdeck.com/kawaguti/kanban-and-scrum?slide=74 追 加 新 機 能 数 2758 1957

    1017 516 160 2012 2016 2020 https://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/2103/08/news067.html
  2. はじめてのないせいけんしゅう! • 10か月前に企画が立ち上がりほそぼそと始動 • 主に1~3月にかけて建付けとイベント運営と学修コンテンツを 準備 準 備 体 制

    教育ワークフォース(2人) 新卒研修運営(てらひで) TA(Teaching Assistant)(5人) メンター(18人) 新卒(5-6人のチーム)(29人) スケジュール 個人演習(6週間) チーム演習(2週間) • アクティブラーニングによる自ら学ぶ新卒研修 • チーム全員の学びの最大化 スローガン
  3. イベント • Wループをイメージした建付け • 1Day Sprint x 1Week Sprint なイメージ

    当時の ガイダンス資料 から抜粋 Daily • 朝会 • 全体朝会 • チーム朝会 • ふりかえり • 夕会 Weekly • プランニング • レトロスペクティブ
  4. 体制:3回目の内製研修! 活動の場 新卒62人 チームA (5人) チームL (5人) メンター45人 チームA (4人)

    チームL (4人) ... ... 教育全体統括 3名 CTO 相互に コミュニケーション 質問 傾聴 新卒研修WF 教育WF くまがい てらひで あおやま 場の整備、働きかけ (直接的な関与は避ける)
  5. 自ら選び・自ら学ぶ アクティブラーニング=主体的に問題を発見し解を見いだしていく能動的学修 個人学修 チーム開発 演習 3~ 10~ 17~ 25~ 1~

    8~ 15~ 22~ 4月 5月 4/5 5/17 5/18 4/13 AWS個社開催研修①(半日) 29~ 6月 6/7 成果発表会 キックオフ キックオフ その他 配属希望調査 配属アナウンス 5~ プロジェクト紹介 キャリアアンケート 新卒研修自己評価 4/18 AWS個社開催研修②(半日) 量子コンピューティング研修 後半のチーム開発演習の取り組み内容を予め案内し、 その取り組みに必要な知識・スキルを個人学修期間で身につけるように促す。 全体像
  6. 研修中のふるまい: 1週間の計画・目標を立てる。 2週目以降は、前週のふりかえりを 反映した計画を立てる。 プランニングで作成した計画をもとに、 個人学修を進める。 チームごとに朝会・夕会を行い、 困りごとや課題などは、 当日中に解消・改善できるようにする。 スプリントの終盤に、

    再度個人で1週間をふりかえる。 チーム内でふりかえりを行い結果は、 翌週のプランニングに活かし、 学修の進め方などに反映する。 ①.プランニング ④.ふりかえり ③.レビュー 1週間の スプリント ②-a.朝会 ②-c.夕会 ②- b. 1日のふりかえり 毎日の学修と ふりかえり 研修期間を通したWループで 自己改善の習慣をつける! ポイント!
  7. 個人学修カリキュラム: 【コンテンツ例】 • ロジカル/クリティカルシンキング • Git • Java/HTML/CSS • ドキュメンテーション

    • アジャイル • クラウド • RPA • コンテナ • ソフトウェアテスト/自動テスト • DB • セキュリティ • ネットワーク • CI/CD 、、、 視聴順序、コンテンツ を自分達で決められる スタイル! ポイント! Java.AWSをメインに新しいもの から現場で使うものまで多種類の コンテンツをピックアップ! ポイント!
  8. メンター、傾聴: 受講者(新卒) チームA メンター チームA チームメンバー に質問する 1 他チーム 他のチームの

    新卒に質問する 2 メンターに質問 する 3 解決やふりかえりでの気づきなどを 全体にフィードバックする。 答えを教えずに 導く 4 EC2にssh接続ができなくて、、、 エラーの内容とマネジメントコンソール見せて。これはsgの 22番ポートを開ければアクセスできるようになるよ。 今何を調べてどこまで分かった状態かな? どこが原因だと思う?どうすれば答えに近づくと思う? 新卒 メンター メンターと新卒のやり取りイメージ 魚をあげるのではなく、 魚の釣り方を知れるように する! ポイント! お互いに助け合い聞きあう 環境をつくる! ポイント!
  9. 自ら選び・自ら学ぶ アクティブラーニング=主体的に問題を発見し解を見いだしていく能動的学修 個人学修 チーム開発 相互 コミュニケーション 視聴順序、コンテンツを自分 達で決めるスタイル! 新卒研修全体の学習効果を自分 達で意識!

    ターゲットやユーザビリティは 自分達で考える! お互いに助け合い聞きあう環境を つくる! 魚をあげるのではなく、魚の釣り 方を知れるようにする! ふるまい 研修期間を通したWループで 自己改善の習慣をつける!
  10. こんな効果があった! • コンテンツの中ではほとんど触れていないが、チーム開発をサー バレスで行うチームがいた。 • 配属先のマネージャにインタビューをした結果: • 研修で触れていない言語・概念でも、自分で調べてできるよ うになっている。 •

    タスクをこなすだけでなく、目的ベースで考えて余計なタス クや足りないタスクを指摘できている。 • 所属するチームや環境によって学習効果に差が生まれる可能性 がある。
  11. まとめ 良かった点! • 退職率(新卒1年目の)が減った! • 自走できる人材が増えた! • アジャイル開発案件に新入社員がスムーズに入れるようになった! 懸案! •

    研修の環境、入社時に持っている知識などの要素が絡み、研修 後に排出される人のスキルセットが安定しない。 • 新入社員を受け入れるプロジェクトとしては、予測がしづらくなる。