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長年続く手動E2Eテストを自動化で救いたい

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September 24, 2025

 長年続く手動E2Eテストを自動化で救いたい

「10年以上続くプロダクトの苦労と知恵 ~運用と技術の本音、3社がぶっちゃけます~」におけるLT資料です。
https://replus.connpass.com/event/366589/

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September 24, 2025
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  1. 2 ⾃⼰紹介 ロリポップ‧ムームードメイン事業部 事業開発チーム 2020年 中途⼊社 ⻄⽥ 貴之 Nishida Takayuki

    • Webアプリケーションエンジニア • 主に新規事業開発を担当 • エンジニア組織におけるAI活⽤の推進や 開発⽣産性向上への取り組みも⾏っている。 • X : @kinosuke01
  2. 背景 • Playwrightとは • Microsoft社製のE2Eテストツール。 • 実装したテストコードに従い、ブラウザを⾃動操作‧動作検証してくれる。 • 実⾏結果をブラウザ画⾯のスクリーンショットつきで、レポートしてくれる。 •

    このPlaywrightを、 事業部の主要なプロダクトに導⼊開始した。 解決策としてPlaywrightを導⼊開始 スクリーンショットつきの テスト結果のレポート例
  3. 現状と理想像 1. 開発者は、PRを作る。 2. PRのコードを検証環境にデプロイする (ここは既に⾃動化されている)。 3. 開発者は、検証環境で必要なE2Eテストを⼿動で⾏いスクリーンショットを撮る。 4. 開発者は、E2Eテスト結果とエビデンス(スクリーンショット)をコメントする。

    5. レビュアーは、コードレビューに加え、 E2Eテスト結果から本番環境に反映して問題ないかをチェックする。 6. 問題なければ承認&マージ。 現状の開発フローは、⼿動のE2Eテストとスクリーンショットが必要
  4. 現状と理想像 1. 開発者は、PRを作る。 2. PRのコードを検証環境にデプロイする (ここは既に⾃動化されている)。 3. 開発者は、任意のE2Eテスト実⾏をコメントで指⽰する。 4. GitHub

    Actions で Playwright が起動。 コードに含まれるテストケースともとに、E2Eテストが⾃動実⾏。 結果がスクリーンショット付きでコメントされる。 5. レビュアーは、コードレビューに加え、 E2Eテスト結果から本番環境に反映して問題ないかをチェックする。 6. 問題なければ承認&マージ。 理想は、⼿動のE2Eテストとスクリーンショット登録を⾃動化
  5. 課題と対応:任意のE2Eテストを実⾏したい • 課題 • E2E⾃動テストは時間もかかり不安定なので、PR作成やpushと同時に全部動かすという ことはしたくない。なので、任意のE2EテストをPRの中で発動させる必要がある。 • 対応 • Playwrightのタグ機能を使って、

    特定のタグに紐づいたテストのみ実⾏できるようにする。 • PRのコメントで、スラッシュコマンドと実⾏対象のタグを受け取る。 • ⾃前でパースしてもいいし、カスタムアクション使ってもいい。 • これにより任意のテストだけの実⾏を実現する。 Playwrightのタグと、スラッシュコマンドで対応
  6. 課題と対応:スクショつきのテスト結果がほしい • 課題 • 現状、⼿動のE2Eテストの結果は、スクリーンショットつきでPRコメントしている。 • これと同じことをやりたいが、GitHub API は画像登録に対応していない 🔥

    • どこかにホストされている画像を、Markdownの中で表⽰させることはできるが、 GitHub上に画像を登録するAPIはなさそう。 スクリーンショット登録は簡単ではない 「ここにドラッグアンドドロップで画像 登録する」と同等のことがAPIではで きない
  7. 課題と対応:スクショつきのテスト結果がほしい • 対応案 • S3等のオブジェクトストレージを準備して、スクリーンショットをホストする。 • ホストされた画像URLを、PRコメント欄に登録する。 • 評価 •

    管理対象のインフラを増やしたくないので、できれば避けたい ❌ • GitHub 上で完結できる⽅が望ましい。 案1: オブジェクトストレージにホストする
  8. 課題と対応:スクショつきのテスト結果がほしい • Playwrightはテスト結果として、 htmlとスクリーンショットのセットをレポート出⼒する。 • これを、GitHub Actions の中で、任意のリポジトリにプッシュして、 GitHub Pages

    で公開する。 • 社内で利⽤している GitHub Enterprise には GitHub Pages のページにデフォルトでアクセス制御ついているので安⼼。 • Github Pages へのリンクをPRコメントに投稿する。 案2: GitHub Pages使う