Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

Azure Stack Hub を導入して分かった10のこと / 10 things I l...

kongou-ae
December 09, 2019

Azure Stack Hub を導入して分かった10のこと / 10 things I learned after installing Azure Stack Hub

kongou-ae

December 09, 2019
Tweet

More Decks by kongou-ae

Other Decks in Technology

Transcript

  1. 自己紹介 松本雄介 • 三井情報株式会社 • Azure と Azure Stack Hub

    を担当 • Azure Stack Hub を自社に導入して、約2年間運用中 • 改善要望を Microsoft 本社の開発チームにフィードバック • Microsoft MVP for Microsoft Azure(2019/05~)
  2. 自己紹介 Azure Stack Integrated system の情報を発信中 • 個人ブログ(aimless.jp) • Azure

    Stack Advent Calendar 2018 • なれる!Azure Stack Operator • Azure Stack Integrated systems を検討・導入する際のポイント
  3. 4.自動化しやすい Azure と一貫性のある API がもたらす自動化 • Azure Stack Hub は

    Azure と一貫性のある API を標準装備 • オンプレミスで Infrastructure as code を簡単に実践できる • ARM テンプレート • PowerShell • Ansible • Terraform • AKS engine
  4. 6.Windows Server のライセンスが明瞭会計 オンプレだけど従量課金 • ¥5.152/vCPU/時間の従量課金で Windows Server を使える •

    小難しいライセンスを気にせず Windows Server を使えるのは便利 • Azure と同様、CAL を気にする必要もなし
  5. まとめ Azure Stack Hub を使ってみて「良い!」と思ったポイント 1. セルフサービスかつオンデマンド 2. Azure と使い勝手が同じ

    3. 仮想基盤ではなく IaaS 4. 自動化しやすい 5. 「クラウドだけど手元にある」という漠然とした安心感 6. Windows Server のライセンスが明瞭会計
  6. 検討時のポイント:パブリッククラウドという文化との適合率 Azure Stack Hub を使いこなせるかはクラウドとの適合率次第 • 適合 = パブリッククラウドの特徴をポジティブ・ネガティブのどちら で捉えるか

    ポジティブ ネガティブ 新しいサービスがリリースされ続ける 便利なサービスを増やしてくれる 新しいことを学び続けなければならない サービスが改善され続ける プロバイダが勝手に改善してくれる プロバイダの都合で変化を求められる サービスの仕様が明確 検討事項が少なくて済む サービス仕様にあわせなければならない
  7. 検討時のポイント:仮想マシンとの通信方法 仮想マシンと直接通信したい場合、VPN 接続+ルーティングが必須 • 同じネットワークなのに VPN しなければならない • Azure Stack

    Hub 内に VLAN を引き込むのは無理 Azure Stack Public VIPs Virtual Network On-premise 認証・運用監視 クライアント Dst Nexthop 0.0.0.0/0 VPN GW VPN GW VPN 装置
  8. 検討時のポイント:仮想マシンとの通信方法 なんでも VPN 経由にしない。パブリッククラウドなデザインにする Azure Stack Public VIPs Virtual Network

    Dst Nexthop 0.0.0.0/0 Internet 認証・運用監視 VPN GW VPN GW On-premise 認証・運用監視 クライアント VPN 装置
  9. 検討時のポイント:運用しやすい OEM ベンダを使う ハードウェア周りの運用方法は OEM ベンダごとに違う • Azure Stack Hub

    のソフトウェア部分はどの OEM ベンダでも一緒。 • ソフトウェア部分の運用はとてもシンプル • Azure Stack Hub はハードウェア部分は OEM ベンダごとに異なる • 「ハードウェア周りの運用がシンプルかどうか」が OEM ベンダを選ぶ 一つのポイント
  10. まとめ Azure Stack Hub を検討する際のポイント 7. パブリッククラウドという文化との適合率 8. 基盤からインターネットへのアクセス 9.

    仮想マシンとの通信方法 10. 仮想マシンのバックアップ 11. 運用しやすい OEM ベンダを使う
  11. 運用時のポイント:アップデートに伴う設定変更を覚悟する ごくまれに、重めのアップデートが入る・・・ • Azure Stack は進化し続ける • 進化の過程で既存の設定に対する変更を伴う場合がある • Extension

    host の導入に伴うサーバ証明書の追加(1808) • バックアップファイルの暗号化方式が文字列から証明書に(1901) • /20のアドレスが追加で必要(1910) • 運用費用の見積もり時に注意
  12. 運用時のポイント:Azure Stack Hub の理解者になる Azure Stack Hub を効果的に利用するには? • Azure

    Stack Hub はアップデートとともに進化していく • この進化を正しく理解して、組織に展開できるかどうかがキモ
  13. 運用時のポイント:Azure Stack Hub の理解者になる ✓ 導入直後は Azure Stack Hub を使いこなせた

    ✓ Azure Stack Hub の進化を組織に 展開できていない。もったいない状態 Azure Stack Hub のもたらす価値 利用できている価値 価値 時間
  14. 運用時のポイント:Azure Stack Hub の理解者になる ✓ 導入直後は Azure Stack Hub を使いこなせた

    ✓ Azure Stack Hub の進化を組織に 展開できていない。もったいない状態 Azure Stack Hub のもたらす価値 利用できている価値 価値 時間 Azure Stack Hub のもたらす価値 利用できている価値 ✓ 良き Azure Stack Hub Operator がいる状態 ✓ Azure Stack Hub の進化を組織に展開できている。 Azure Stack Hub を使いこなしている良い状態 or 価値 時間
  15. まとめ Azure Stack Hub を使ってみて「良い!」と思ったポイント 1. セルフサービスかつオンデマンド 2. Azure と使い勝手が同じ

    3. 仮想基盤ではなく IaaS 4. 自動化しやすい 5. 「クラウドだけど手元にある」という漠然とした安心感 6. Windows Server のライセンスが明瞭会計
  16. まとめ Azure Stack Hub を検討する際のポイント 7. パブリッククラウドという文化との適合率 8. 基盤からインターネットへのアクセス 9.

    仮想マシンとの通信方法 10. 仮想マシンのバックアップ 11. 運用しやすい OEM ベンダを使う