Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
オーナーシップを持つ領域を明確にする
Search
konifar
April 18, 2024
Technology
17
6.8k
オーナーシップを持つ領域を明確にする
ビジネスインパクトを最大化するEM戦略【EM Oasis #4】
https://emoasis.connpass.com/event/312868/
konifar
April 18, 2024
Tweet
Share
More Decks by konifar
See All by konifar
AIで 浮いた時間で 何をする? #プロヒス2025
konifar
28
15k
物語を動かす行動"量" #エンジニアニメ
konifar
16
6.4k
提案のレベルを上げる #QiitaConference
konifar
90
35k
目安箱の設置とワークさせるポイント
konifar
5
2.2k
サバイバルモード下でのエンジニアリングマネジメント
konifar
31
14k
Android開発以外のAndroid開発経験の活かしどころ
konifar
3
3.2k
初めてのiOS関連GitHub ActionsをMarketplaceに公開するまでの実録
konifar
3
420
雑に思考を整理する技術と効能
konifar
79
45k
何のための個人目標設定?
konifar
33
19k
Other Decks in Technology
See All in Technology
Spec Driven Development入門/spec_driven_development_for_learners
hanhan1978
0
170
AIを使ってテストを楽にする
kworkdev
PRO
0
410
Mackerelにおけるインシデント対応とポストモーテム - 現場での工夫と学び
taxin
0
110
文字列操作の達人になる ~ Kotlinの文字列の便利な世界 ~ - Kotlin fest 2025
tomorrowkey
2
450
ゼロコード計装導入後のカスタム計装でさらに可観測性を高めよう
sansantech
PRO
1
680
ラスベガスの歩き方 2025年版(re:Invent 事前勉強会)
junjikoide
0
890
DMARCは導入したんだけど・・・現場のつぶやき 〜 BIMI?何それ美味しいの?
hirachan
1
140
Observability — Extending Into Incident Response
nari_ex
2
740
dbtとAIエージェントを組み合わせて見えたデータ調査の新しい形
10xinc
7
1.8k
初海外がre:Inventだった人間の感じたこと
tommy0124
1
180
AIエージェントによる業務効率化への飽くなき挑戦-AWS上の実開発事例から学んだ効果、現実そしてギャップ-
nasuvitz
5
1.6k
Playwrightで始めるUI自動テスト入門
devops_vtj
0
110
Featured
See All Featured
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
31
2.9k
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
174
15k
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
40
2.1k
Building Adaptive Systems
keathley
44
2.8k
How to train your dragon (web standard)
notwaldorf
97
6.3k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1032
470k
Speed Design
sergeychernyshev
32
1.2k
Leading Effective Engineering Teams in the AI Era
addyosmani
7
700
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
140
7.2k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
34
2.3k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
370
20k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
42
2.8k
Transcript
オーナーシップを持つ 領域を明確にする 2024/04/18 (木) ビジネスインパクトを最大化するEM戦略【EM Oasis #4】 @konifar
https://emoasis.connpass.com/event/312868/
むずかしい
何が難しいか - “ビジネスインパクト”とは何かから考える必要がある - “戦略”は、視野を広げて経営・組織・プロダクトの状況を踏まえて決定する必要があ る
LTなので雑めに 考えを話します
ビジネスインパクト とは何か
企業価値の向上
『企業価値の向上』を雑にこう捉えてみる - 短期 = 売上・利益 - 粗利 = 売上高 -
売上原価 (人件費含む) - 長期 = 社会的インパクト - 一企業の利益というよりは、ビジョンの実現に対する期待
- 短期 = 売上・利益 - 粗利 = 売上高 - 売上原価
(人件費含む) - 長期 = 社会的インパクト - 一企業の利益というよりは、ビジョンの実現に対する期待 『企業価値の向上』を雑にこう捉えてみる 事業やフェーズによるけど たぶん求められることが多いのはこっち
ビジネスインパクトを最大化する => 売上・利益を増やす (実際には事業計画によるが、ここではこういう整理とする)
利益を増やす - 売上を上げる - ex) 単価を上げる - ex) 売れるものを作る -
ex) たくさん売る - 原価を下げる - ex) 開発効率を上げる - ex) 運用コストを下げる
(EMとして) 利益を増やす? - 売上を上げる - ex) 単価を上げる? - ex) 売れるものを作る?
- ex) たくさん売る? - 原価を下げる - ex) 開発効率を上げる? - ex) 運用コストを下げる? 組織全体としてはわかるけど、 EMとして / エンジニアとして と考えると 何をすればいいのかわかりにくい
なぜわかりにくいか - エンジニアだけではコントロールしにくいところも含まれる - 利益を出せるものを見極めて無駄なものを作らない = Product Management - 作ったものをどんどん広めていく
= 営業・マーケティング - 全く悪いことではない - むしろ組織としては責務を分けて動くのは自然なこと
Kyashの場合 - 売上を上げる - ex) 単価を上げる - ex) 売れるものを作る -
ex) たくさん売る - 原価を下げる - ex) 開発効率を上げる? - ex) 運用コストを下げる? <= 仕様の判断はもちろんあるが他社とのビジネススキームにも依存 <= 法律やコンプライアンス観点の制約も大きく整理が必要 <= toBプロダクトはSalesの戦略の方が利益を左右する
Kyashの場合 - 売上を上げる - ex) 単価を上げる - ex) 売れるものを作る -
ex) たくさん売る - 原価を下げる - ex) 開発効率を上げる? - ex) 運用コストを下げる? こっちはエンジニアが オーナーシップを発揮しやすい領域
EMとして何をするべきか
過度にオーナーシップを持とうとしなくていい - Product Management のロールがある場合、何を作るかの責務はお任せしてもよ い - いわゆる目的不確実性を減らす領域 - その上で、意思決定の質を上げるのはエンジニアが力強く
”フォロー”できる - データエンジニアリング、 A/Bテスト基盤、高速プロトタイピングなど - オーナーシップを持って取り組むところを明確にするのが大事 - 事業計画の達成に向けて、エンジニアとしてコントロールして成果を出せる領域
エンジニアとしてのオーナーシップ例 - 生産力の最大化 - アウトカムは意識しつつもアウトプットにこだわる - エンジニアがコントローラブルなのはやはりアウトプット - 個人の成長に加えて、組織としての成熟 -
コストの最適化 - インフラコストの見直し - コストの見える化
“いつ”時点の売上・利益を 意識するべきか
事業計画による
“いつ”時点での粗利の最大化を意識するか - EMとしては半年〜1年くらい先を意識するとよいと思う - 目標の元となる事業計画を把握するのが大事 - “いつ”の成果を出すかの認識を上長や経営と合わせておくこと - このプロセスとしての組織目標設定
ビジネスインパクトを 最大化するEM戦略
EMとしての戦略 - “いつ”の成果を考えるべきか擦り合わせる - ビジネスインパクトは事業計画による。わかりやすいところで言えば売上や粗利 - 事業計画を把握して、見るべきタイムスパンの認識を上長や経営と合わせておく - “どこ”にオーナーシップを持つべきか決める -
組織全体を把握してエンジニア組織として大きな成果を出せるところを見極めて宣言する - 成果指標としてのFour Keys計測や、チームトポロジーといった組織体制の構築などはすべて戦術 の話 - アウトカムを意識しつつも、今はとにかくアウトプット量にこだわるぞとかもアリ
むずかしい
どうしてるか教えてください!
ありがとうございました