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真夏に送る、真冬のプロジェクト炎上怪談 ~七不思議編~ / it kaidan 4 nanahushigi
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konosumi
August 27, 2021
Technology
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320
真夏に送る、真冬のプロジェクト炎上怪談 ~七不思議編~ / it kaidan 4 nanahushigi
【オンライン】ITエンジニア怪談 ~背筋も凍る、ゾッとする話Night~ #4
の発表資料です。
https://gaiax.connpass.com/event/220010/
konosumi
August 27, 2021
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Transcript
真夏に送る、真冬のプロ ジェクト炎上怪談 ~七不思議編~ 【オンライン】ITエンジニア怪談 ~背筋も凍る、ゾッとす る話Night~ #4 @konosumi
前提条件 :プロジェクト概要 • いわゆる炎上プロジェクト、俗にいうデスマーチ • 某スマホアプリの開発プロジェクト • 私はiOSアプリの開発担当 • 開発期間は4ヵ月(12月~3月)のはずが、12月後半の
段階で、プロジェクトが既に大幅遅延した
前提条件:なぜ炎上したのか? • 開発工数の見積もり (算出)を大幅にミスったから • iOSアプリの開発経験はなく、社内にもアプリ開発経験 のあるエンジニアはいなかったため • (Swiftの入門書を読み終えた段階では、思ったより俺 アプリ開発できると勘違いしていた)
• この勘違い見積もりが、数々の怪奇現象(七不思議)を 産むことになります
ここからは、怪奇現象(七不思 議)をご紹介します
七不思議 その一 : 飯がうまいほど、話は不味くなる • 鋭意アプリ開発中のとある日に、いきなり社長から 高級料理店へ誘われる (確か、イタリアンか焼き鳥店だったはず) • あまりに美味しい料理と日本酒に、感動する
• 料理と酒を一通り堪能した頃合いで、おもむろに 切り出される一言 • 「土日も開発してくれないか?」
• 一向に開発の遅れが取り戻せないため、実家に帰 省した元日(1月1日)を除き、大晦日・1月2日・GWも 開発する日々 • オフィスの近くにある中華料理店は、大晦日も営業し ていることに気づく • どうしても疲れが取れないときは、ノリの良い歌を歌 いながらオフィスでプログラミングするなど、謎の行
動を取り始める 七不思議 その二:オフィスで突然歌い始める
七不思議 その三:オフィスを彩るカップ面 • 終電近くまでの開発が日常化したため、オフィスに 夜食用のカップ麺が常備される • プロジェクトメンバー全員で、カップ麵を入念に選 定する。カップヌードル, チャルメラ, 一平ちゃん,
UFO, 赤いきつね, 緑のたぬき・・・ • すべて箱買いなので、オフィスが大量のカップ麺で 彩られ、華やかになる
七不思議 その四:真剣に検討される社宅 • プロジェクトも半ばに差し掛かったが、未だに進捗 が遅れているため、社宅の導入が真剣に議論され る • 「会社の近くに社宅を借りれば、終電を気にせずに 開発できますよね?」 •
なお、当時の私の終電は、23:55くらいだったと記 憶しています
七不思議 その五:スーパー銭湯で倒れるエンジニア • 平日は終電だが、土日は20時過ぎには帰れた • しかし気力はないため、土日の仕事上がりは、会 社帰りに銭湯でひたすら湯舟につかる日々が習慣 化した • 放心状態で湯舟に浸かり続けていたら、のぼせて
しまい、脱衣所で倒れる経験を得る
七不思議 その六:プロジェクトが進むほど遅くなる、ビ ルドの呪い • 当時のSwiftはバージョン1.1で、差分コンパイルなど の仕組みがなく、ビルドが遅かった • クラスが増えるほどビルドが遅くなり、中盤以降はビル ドするだけで、カップラーメンが作れる •
Macbookのスペック不足を後悔するも、進捗遅延でプ ロジェクトが既に赤字のため、言い出しにくい。金の弾 丸の大切さを知る
七不思議 その七:通らないアプリ審査 • ようやく完成したアプリをリリースしようとするも、 App Storeの審査で落ちる • アプリ内にあるAndroidという文字(カテゴリ)が、審 査で引っかかってしまった •
ただでさえ開発が遅延しているアプリで、完成後に リリースが出来ない追撃を受ける
まとめ 怪奇現象を体験にしたい方には、炎上プロジェクトは 大変おすすめです。 以上、ご清聴ありがとうございました。