2018年林野庁路網整備推進技術者育成研修の研修資料
ICT機器等による森林現況把握手法演習ICT機器等による森林現況把握手法演習H30路網整備推進技術者育成研修
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ICT機器等による森林現況把握手法演習2この講義の狙い森林・地形データの処理の演習(森林情報のGIS出力、情報統合化)を通じて、林分データと地形データを用いたGIS上での森林現況把握手法を学ぶ。
ICT機器等による森林現況把握手法演習演習の成果3● QGISに触れる● 小班のha当たり材積を表示する● 標高データから傾斜図を作成する● CS立体図を追加する● 空中写真を追加する● 地すべり位置図を表示する林分、地形データをGIS上で作成し、伐採計画、路網整備計画立案の際の基礎情報を整理する。<ゴール><演 習>
ICT機器等による森林現況把握手法演習4目次1. QGIS2.18の起動2. 森林情報をQGISに表示3. 地図の座標参照系の設定4. プロジェクトファイルを保存5. QGISの地図の操作方法6. 小班レイヤのスタイルの設定7. 小班にラベルを表示する8. 樹種とha材積で小班を抽出する9. 標高データをQGISに追加する10.標高データから傾斜図を作成する11.CS立体図を地図に追加する12.レイヤの順序を入れ替える13.森林簿材積をダイアグラムで表示する14.【演習】空中写真を地図に追加する15.【演習】地すべり位置図を地図に表示してスタイルを設定する
ICT機器等による森林現況把握手法演習5この資料についてこの資料は、「H30路網整備推進技術者育成研修」の講義「ICT機器等による森林現況把握手法演習」の資料です。作成は、喜多耕一(「業務で使う林業QGIS 徹底使いこなしガイド」著者)が行っています。資料内には、操作方法について「業務で使う林業QGIS徹底使いこなしガイド」でも参照できるように本書のページ番号が記載されています。記載例:「林業QGIS本P100」(【注意】本資料はQGIS2.18で書かれていますが、本書はQGIS2.14で書かれているため、画面等が違う場合があります。)
ICT機器等による森林現況把握手法演習6この資料について<資料内で使用しているデータ>● 平成29年度伊豆森林計画図(静岡県オープンデータ)本資料では西伊豆町のみ抽出したデータを使用 https://open-data.pref.shizuoka.jp/mu9nfh9jx-139/#_139● 平成29年度森林簿(静岡県オープンデータ) https://open-data.pref.shizuoka.jp/muu0ggtuc-139/#_139● 地すべり地形分布図(防災科学技術研究所)http://dil-opac.bosai.go.jp/publication/nied_tech_note/landslidemap/gis.html● 地理院地図 標準地図 https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html#ort● 日本CS立体図 http://kouapp.main.jp/csmap/japan/csjapan.html
ICT機器等による森林現況把握手法演習1.QGIS2.18の起動7
ICT機器等による森林現況把握手法演習1-1.QGIS2.18を起動します81. パソコンのデスクトップにある「QGIS2.18」フォルダを開きます。2. 「QGIS Desktop2.18.xx」をダブルクリックしてQGISを起動します。2 Wクリック1 開く3. すこし時間がかかりますが、QGISが起動します。起動時に「チップス」という操作説明や、「最近使用したプロジェクト」が表示される場合があります。[林業QGIS本P21]
ICT機器等による森林現況把握手法演習2.森林情報をQGISに表示9
ICT機器等による森林現況把握手法演習2-1.小班データをQGISに表示する101. 研修データの「伊豆森林計画図20160331」フォルダを開き、西伊豆町の森林計画図データ(シェープファイル)があるのを確認します。(シェープファイルについては林業QGIS本P31参照)シェープファイル2 D&D2. ファイルエクスプローラーから「森林計画図_西伊豆町.shp」をドラッグ&ドロップでQGISの地図画面にドロップします。[林業QGIS本P86]
ICT機器等による森林現況把握手法演習2-1.小班データをQGISに表示する113. 西伊豆町の森林計画図(小班)がQGISの地図に表示されます。※塗りつぶしの色は自動で設定されます。
ICT機器等による森林現況把握手法演習2-2.背景地図をQGISに表示します121. 背景地図に地理院地図を表示します。研修データの「地理院地図」フォルダを開き、「地理院地図標準_西伊豆町.mbtiles」があるのを確認します。2. ファイルエクスプローラから、「地理院地図標準_西伊豆町.mbtiles」をQGISの地図画面にドラッグ&ドロップします。2 D&D
ICT機器等による森林現況把握手法演習2-2.背景地図をQGISに表示します133. 地理院地図が地図画面に表示されます。
ICT機器等による森林現況把握手法演習2-3.レイヤの順序を入れ替える141. 地理院地図が小班の上に表示されている場合、レイヤの順序を入れ替えて、小班を上に表示します。レイヤパネルで、「地理院地図」がリストの上にあることを確認してください。2. 「地理院地図」レイヤをドラッグして、小班レイヤの下に移動します。2 ドラッグ[林業QGIS本P93]
ICT機器等による森林現況把握手法演習2-3.レイヤの順序を入れ替える153. 小班レイヤが前面に表示されます。
ICT機器等による森林現況把握手法演習2-4.小班の属性データを確認する161. 小班レイヤにどのようなデータが有るのか「属性テーブル」でデータを確認します。小班レイヤを右クリックして「属性テーブルを開く」を選択します。2. 属性テーブルが表示されます。どのようなデータが有るか確認してください。樹種名と林齢がどのフィールドにあるか確認しておきましょう。このデータは後で使います。[林業QGIS本P252]1 右クリック2 選択
ICT機器等による森林現況把握手法演習3.地図の座標参照系の設定17地図の座標参照系を平面直角座標系8系(世界測地系)(EPSG:2450)に設定します。(通常は2450になっているはずですが、違う場合に設定します)座標参照系が違うと、正しく計算できない場合がありますので、常に地図の座標参照系に注意しましょう。【重要】
ICT機器等による森林現況把握手法演習181. 画面右下の「EPSG」が「2450」になっていない場合は、「EPSG」を「2450」にします。 をクリックします。2. 「EPSG」の部分をクリックすると、CRSの設定画面になります。「フィルター」に「2450」と入力し、「世界中の空間参照システム」から、「JGD2000 / JapanPlane Rectangular CS VIII」を選択して「OK」ボタンをクリックしてください。3-1.座標参照系を「EPSG:2450」にするクリック入力クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習4.プロジェクトファイルを保存19QGISは突然終了する場合があります。せっかく作成した地図が無くならないように、こまめにプロジェクトファイルを保存しておきましょう。
ICT機器等による森林現況把握手法演習4-1.プロジェクトファイルを保存する201. ツールバーの「保存」ボタンをクリックします。2. 保存するフォルダを選択し、ファイル名を入力して「保存」ボタンをクリックします。1 クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習5.QGISの地図の操作方法21
ICT機器等による森林現況把握手法演習5-1.地図の操作方法22地図の移動(パン)マウスのセンターホイールをクリックして、マウスをスライドする。クリック地図の拡大縮小(ズーム)マウスのセンターホイールを回転する。回転[林業QGIS本P26]
ICT機器等による森林現況把握手法演習5-1.地図の操作方法23ツールバーのボタンで操作地図移動選択部分に移動範囲を指定して拡大範囲を指定して縮小全体表示選択部分にズーム選択レイヤに全体にズーム前の縮尺に戻る次の縮尺に進む[林業QGIS本P26]
ICT機器等による森林現況把握手法演習6.小班レイヤのスタイル設定24小班レイヤの塗りつぶし色と枠線色を設定し、背景を透過させます。
ICT機器等による森林現況把握手法演習6-1.小班レイヤのスタイルを設定する(同一スタイル)251. まずは小班レイヤを1色に設定します。塗りつぶしを薄緑、枠線を濃い緑色に設定します。「森林計画図_西伊豆町」レイヤをダブルクリックします。2. レイヤプロパティが表示されるので、「スタイル」を選択します。3. 「シンプル塗りつぶし」を選択します。[林業QGIS本P132]1 ダブルクリック2 クリック 3 クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習6-1.小班レイヤのスタイルを設定する(同一スタイル)264. 「塗りつぶし」の右の「▼」をクリックして、薄緑色を選択します。5. 枠線は「アウトライン」で設定します。「アウトライン」の右の「▼」をクリックして、濃い緑色を選択します。[林業QGIS本P132]4 クリック選択5 クリック選択
ICT機器等による森林現況把握手法演習6-1.小班レイヤのスタイルを設定する(同一スタイル)276. 「OK」ボタンをクリックし、レイヤプロパティを閉じます。7. 小班レイヤのスタイルが設定されます。[林業QGIS本P132]6 クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習6-2.レイヤの色を透過する281. このままだと、地理院地図が小班に隠れて見えないので、小班レイヤを透過します。小班レイヤをダブルクリックして、レイヤプロパティを表示します。2. レイヤプロパティが表示されるので、「スタイル」を選択します。[林業QGIS本P158]1 ダブルクリック2 クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習6-2.レイヤの色を透過する293. 「レイヤレンダリング」の「レイヤ混合モード」で「乗算」を選択します。4. 「OK」ボタンをクリックして、レイヤプロパティを閉じます。[林業QGIS本P158]3 選択4 クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習6-2.レイヤの色を透過する305. 拡大すると、塗りつぶし色が透過しているのがわかります。[林業QGIS本P158]
ICT機器等による森林現況把握手法演習31ここで地図の今の状態をファイルに保存しておきましょう。ファイルの保存は、こまめに行いましょう。デスクトップのフォルダ「中央研修(★)回データ保存先」に保存してください。プロジェクトファイルを保存クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習7.小班にラベルを表示する32小班に樹種名のラベルを表示します。
ICT機器等による森林現況把握手法演習7-1.小班に樹種名を表示する331. 小班レイヤに樹種名のラベルを表示します。小班レイヤをダブルクリックしてレイヤプロパティを表示します。2. レイヤプロパティの「ラベル」をクリックします。[林業QGIS本P222]1 ダブルクリック2 クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習7-1.小班に樹種名を表示する343. 「ラベルなし」をクリックして、「このレイヤのラベル表示」に変更します。4. 「ラベル」の「▼」をクリックし、「樹種名_1」を選択します。[林業QGIS本P222]3 選択4 クリック選択
ICT機器等による森林現況把握手法演習7-1.小班に樹種名を表示する355. 「テキスト」をクリックして、「色」で文字の色を選択します。黒色を選択してください。6. 「バッファ」を選択して文字の縁取りを設定します。「テキスト縁取りの描画」にチェックを付けて、「色」を白色にします。[林業QGIS本P222]5 クリック選択6 クリックチェック選択
ICT機器等による森林現況把握手法演習7-1.小班に樹種名を表示する367. 「配置」をクリックして、「ポイントをポリゴンの内側に移動する」にチェックを付けます。※この設定でいびつな形の小班でもラベルが範囲の中に表示されます。8. 「OK」ボタンをクリックしてレイヤプロパティを閉じます。[林業QGIS本P222]7 クリックチェック8 クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習7-1.小班に樹種名を表示する379. 地図に樹種名が表示されます。見づらい場合は地図を拡大してください。[林業QGIS本P222]
ICT機器等による森林現況把握手法演習38ここで地図の今の状態をファイルに保存しておきましょう。ファイルの保存は、こまめに行いましょう。デスクトップのフォルダ「中央研修(★)回データ保存先」に保存してください。プロジェクトファイルを保存クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習8.樹種とha当材積(森林簿材積)で小班を抽出する39スギまたはヒノキで、なおかつha当り材積(森林簿材積)が300m3以上の小班のみを抽出して地図に表示します。
ICT機器等による森林現況把握手法演習401. スギ、ヒノキの小班を抽出(フィルタ)します。小班レイヤを右クリックして「フィルタ」を選択します。2. 「フィールド」から「樹種名_1」を探し、ダブルクリックします。「プロバイダ特有フィルタ式」に「"樹種名_1"」と表示されます。[林業QGIS本P253]1 右クリック2 選択ダブルクリック8-1.スギ、ヒノキでha材積300m3以上の小班を抽出する
ICT機器等による森林現況把握手法演習413. 「=」ボタンをクリックすると、「プロバイダ特有フィルタ式」に「"樹種名_1"=」と入力されます。4. フィールドで「樹種名_1」を選択した状態で、「値」欄の「全ての」ボタンをクリックすると、フィールド内の値が表示されます。その中から「スギ」を探してダブルクリックすると、「プロバイダ特有フィルタ式」に「"樹種名_1" = 'スギ' 」と入力されます。[林業QGIS本P253]クリック4-1 クリック4-2 Wクリック8-1.スギ、ヒノキでha材積300m3以上の小班を抽出する
ICT機器等による森林現況把握手法演習425. 「テスト」ボタンをクリックして、メッセージに行数が表示されれれば正しいです。エラーが表示されたら間違っています。6. 続いて「OR」ボタンをクリックして、手順2~4を繰り返して、「プロバイダ特有フィルタ式」に「"樹種名_1" = 'スギ' OR "樹種名_1" = 'ヒノキ'」と入力します。7. 「テスト」ボタンをクリックして、式が正しいか確認してください。[林業QGIS本P253]成功間違い8-1.スギ、ヒノキでha材積300m3以上の小班を抽出する
ICT機器等による森林現況把握手法演習438. 入力された式の前後に半角のカッコ「( )」を入力し、「("樹種名_1" = 'スギ' OR "樹種名_1" = 'ヒノキ')」と入力します。9. 続けて、材積の条件を入力するので、「AND」ボタンをクリックします。[林業QGIS本P253]入力 入力クリック8-1.スギ、ヒノキでha材積300m3以上の小班を抽出する
ICT機器等による森林現況把握手法演習4410.フィールドから「森林簿材積」を探し(一番下にある)ダブルクリックすると式にフィールド名が入力されます。続けて「>=」ボタンをクリックして、半角文字で300と式に入力し、「("樹種名_1" = 'スギ' OR "樹種名_1" = 'ヒノキ') AND "森林簿材積" >= 300」とします。11.「テスト」ボタンをクリックして、式が正しいか確認してください。[林業QGIS本P253]入力クリックWクリッククリック8-1.スギ、ヒノキでha材積300m3以上の小班を抽出する
ICT機器等による森林現況把握手法演習8-1.スギ、ヒノキでha材積300m3以上の小班を抽出する4512.「OK」ボタンをクリックします。13.スギ、ヒノキでha当り材積が300m3以上の森林のみが地図に表示されます。[林業QGIS本P253]クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習8-2.抽出した結果(300m3以上)を保存する1. 森林計画図_西伊豆町レイヤを右クリックして「名前を付けて保存する」を選択します。2. 「ブラウズ」ボタンをクリックします。46クリッククリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習3. プロジェクトを保存したフォルダを選択して,300m3以上の抽出結果を保存するレイヤ名を入力して「保存」をクリックします。4. ベクタレイヤに名前を付けて保存します。レイヤはそのままファイルとして保存されますので,レイヤ名(ファイル名)を入力してウインドウの「OK」ボタンをクリックします。478-2.抽出した結果(300m3以上)を保存するクリッククリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習486. 新たにhaあたりの材積が300m3以上のレイヤが追加されました。この時点では,新たに追加されたレイヤと元々の「森林計画図_西伊豆町」レイヤは,どちらも抽出された小班のみが示されています。6. 「森林計画図_西伊豆町」レイヤを右クリックして「フィルター」を選択します。488-2.抽出した結果(300m3以上)を保存する追加されたクリック右クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習497. クエリビルダの「クリア」ボタンをクリックすると,「プロバイダ特有フィルタ式」欄のフィルタ式が消えます。次に「OK」ボタンをクリックします。8. 全ての小班と抽出された小班の両方が示されています。スタイルの設定で,300m3以上のレイヤをダブルクリックして塗りつぶしの透過率を変更し,背景地図が見えるように設定します。498-2.抽出した結果(300m3以上)を保存するクリッククリアされるクリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習501. 新しく作成した300m3以上レイヤに既存の小班レイヤのスタイルをコピーします。小班レイヤを右クリックし、「スタイル」→「スタイルのコピー」を選択します。2. 300m3以上レイヤを右クリックして、「スタイル」→「スタイルの貼り付け」を選択します。すると小班レイヤと同じスタイルになります。[林業QGIS本P253]8-3.抽出300m3以上レイヤにスタイルをコピーする右クリッククリック右クリッククリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習513. 300m3以上レイヤをダブルクリックして、レイヤのプロパティを表示します。4. 「スタイル」の「シンプル塗りつぶし」を選択し、「塗りつぶし」で色を変えます。[林業QGIS本P253]8-3.抽出300m3以上レイヤにスタイルをコピーするWクリック色を変更
ICT機器等による森林現況把握手法演習52ここで地図の今の状態をファイルに保存しておきましょう。ファイルの保存は、こまめに行いましょう。デスクトップのフォルダ「中央研修(★)回データ保存先」に保存してください。プロジェクトファイルを保存クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習9.標高データをQGISに追加する53標高データ(10mメッシュ)をQGISに追加します。10mメッシュの標高データは国土地理院の基盤地図情報からダウンロードし作成することが可能です(作成方法は省略します)。QGISでは標高データから傾斜図、CS立体図などを作成することができます。また、標高データがあると、3D表示をすることも可能です。
ICT機器等による森林現況把握手法演習541. 標高データをQGISに表示します。研修データの「標高DEM」フォルダを開き、「標高DEM_10mメッシュ_西伊豆町.tif」があるのを確認します。2. ファイルエクスプローラーから、「標高DEM_10mメッシュ_西伊豆町.tif」をドラッグ&ドロップします。[林業QGIS本P90]9-1.標高データをQGISに追加する1 D&D
ICT機器等による森林現況把握手法演習553. 標高データが地図に表示されます。[林業QGIS本P90]9-1.標高データをQGISに追加する4. 見づらいので、小班レイヤを一時的に非表示にします。小班レイヤの左にあるチェックを外します。クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習10.標高データから傾斜図を作成する56標高データから傾斜図を作成します。作成後、傾斜角度ごとに色分けします。色分けは、あらかじめ用意されたスタイルファイルを読み込みます。
ICT機器等による森林現況把握手法演習571. QGISで傾斜図を作成するためには、「ラスター空間解析プラグイン」が必要です。メニュー「ラスタ」に「地形解析」という項目があるか確認してください。「地形解析」が無い場合には2へ。2. 「地形解析」が無い場合には、プラグインを有効にする必要があります。メニュー「プラグイン」→「プラグインの管理とインストール」を選択します。[林業QGIS本P212]10-1.傾斜図を作るための確認と準備
ICT機器等による森林現況把握手法演習583. インターネットに接続して、プラグインの一覧を取得するダイアログが表示されますが、すでにインストールされているプラグインなので、「取得の中断」をクリックします。4. 「インストール済」を選択して、「ラスタ空間解析プラグイン」にチェックを付けます。5. 「閉じる」ボタンをクリックして、プラグインダイアログを閉じると、ラスタメニューに「地形解析」が追加されているはずです。[林業QGIS本P212]10-1.傾斜図を作るための確認と準備クリックチェッククリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習591. 標高データから傾斜図を作ります。メニュー「ラスタ」→「傾斜」を選択します。2. 「標高レイヤ」でリストから「標高DEM_10mメッシュ_西伊豆町」を選択します。[林業QGIS本P212]10-2.傾斜図を作る2 選択1 クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習603. 「出力レイヤ」の「 」ボタンをクリックして、傾斜図の保存先とファイル名を入力します。研修では標高データと同じフォルダに保存しておきましょう。4. 「OK」ボタンをクリックすると、傾斜図の作成が始まります。5. 作成された傾斜図がレイヤに追加されます。[林業QGIS本P212]10-2.傾斜図を作る3 クリック4 クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習611. 作成した傾斜図の勾配を一定の範囲ごとに色分けします。今回は「0~15°」「15~25°」「25~35°」「35~45°」「45°以上」で色分けします。※実務では必要に応じて範囲を加減してください。2. 今回は、あらかじめ用意されたスタイルが設定された「スタイルファイル」を読み込みます。傾斜レイヤをダブルクリックしてレイヤプロパティを開きます。※レイヤの名前は、前項で保存したファイル名と同じです。[林業QGIS本P213]10-3.傾斜図の色分けをする(スタイルファイル使用)2 Wクリック傾斜区分ごとに色分けされた傾斜図
ICT機器等による森林現況把握手法演習623. レイヤプロパティの下部にある「スタイル」ボタンをクリックし、「スタイルを読み込む」を選択します。4. 研修データの「標高DEM」フォルダ内に「傾斜図スタイル.qml」ファイルがあるので、選択して、「開く」ボタンをクリックします。[林業QGIS本P213]10-3.傾斜図の色分けをする(スタイルファイル使用)3 クリック4-1 選択4-2 クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習635. スタイルが読み込まれ、スタイルが設定されます。「OK」ボタンをクリックしてレイヤプロパティを閉じます。6. 傾斜図が傾斜区分ごとに色分けされました。[林業QGIS本P213]10-3.傾斜図の色分けをする(スタイルファイル使用)5 クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習641. 傾斜図の色を透過して、背景地図を見られるようにします。傾斜図レイヤをダブルクリックして、レイヤプロパティを開きます。※研修ではわかりやすいように分けて説明していますが、実務では前項と一緒に設定して構いません。2. 「スタイル」を選択して、すこし下の方にある「カラーレンダリング」の「混合モード」に「乗算」を選択します。[林業QGIS本P213]10-4.傾斜図を透過する1 Wクリック2-1 選択2-2 選択
ICT機器等による森林現況把握手法演習653. 「OK」ボタンをクリックして、レイヤプロパティを閉じます。4. 重なっている標高レイヤの色が見えているので、標高レイヤを非表示にします。標高レイヤの左のチェックを外します。[林業QGIS本P213]10-4.傾斜図を透過する3 クリック4 チェックを外す
ICT機器等による森林現況把握手法演習665. 背景地図が透過して見えるようになっています。[林業QGIS本P213]10-4.傾斜図を透過する
ICT機器等による森林現況把握手法演習67ここで地図の今の状態をファイルに保存しておきましょう。ファイルの保存は、こまめに行いましょう。デスクトップのフォルダ「中央研修(★)回データ保存先」に保存してください。プロジェクトファイルを保存クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習11.CS立体図を地図に追加する68長野県林業総合センターで開発された「CS立体図」を地図に追加します。静岡県は全県レーザー航測され、詳細な1mメッシュの標高データが整備されているので、CS立体図で詳細な地形を表現、確認することができます。標高データからCS立体図を作ることが可能ですが、時間がかかるため、今回はあらかじめ準備されたCS立体図を使用します。自分で作りたい場合は、別途付録「CS立体図の作り方」を参照してください。
ICT機器等による森林現況把握手法演習691. CS立体図をQGISに表示します。研修データの「CS立体図」フォルダを開き、「CS立体図_西伊豆町一部_1mDEM.tif」があるのを確認します。2. ファイルエクスプローラーから、「CS立体図_西伊豆町一部_1mDEM.tif」をドラッグ&ドロップします。11-1.CS立体図をQGISに追加する1 D&D
ICT機器等による森林現況把握手法演習703. 座標系を選択するダイアログが表示されます。静岡県はJGD2000の8系なので、「フィルター」に「2450」と入力します。4. 「世界中の空間参照システム」から「JGD2000 / Japan PlaneRectangular CS VIII」を選択します。5. 「OK」ボタンをクリックすると、地図にCS立体図が表示されます。11-1.CS立体図をQGISに追加する3 入力4 選択5 クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習12.レイヤの順序を入れ替える71地図を見やすいように、レイヤの順序を入れ替えます。
ICT機器等による森林現況把握手法演習721. 地図が見やすくなるように、レイヤの順序を入れ替えます。上から、小班、傾斜図、CS立体図、地理院地図、標高とします。2. レイヤツリーが展開しているとレイヤの順番を入れ替えづらいので、レイヤパネルの「 (すべて折りたたむ)」ボタンをクリックしてレイヤツリーをたたみます。12-1.レイヤの順序を入れ替えるクリック[林業QGIS本P93]
ICT機器等による森林現況把握手法演習733. 移動したいレイヤをドラッグして移動します。レイヤの間に線が出ますので、その線を確認しながら移動します。4. 右図の順番でレイヤを並べてみましょう。12-1.レイヤの順序を入れ替えるドラッグ[林業QGIS本P93]
ICT機器等による森林現況把握手法演習74ここで地図の今の状態をファイルに保存しておきましょう。ファイルの保存は、こまめに行いましょう。デスクトップのフォルダ「中央研修(★)回データ保存先」に保存してください。プロジェクトファイルを保存クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習13.森林簿材積をダイアグラムで表示75小班の森林簿材積(ha当り材積)をダイアグラムで表示します。ダイアグラムは値を円の大きさで表現できるので、材積の多い地区を視覚的に見ることができます。
ICT機器等による森林現況把握手法演習761. 森林簿材積(ha当り材積)をダイアグラムで表示することで、どこに材積の多い森林があるか視覚的に確認することが可能です。(右図は出来上がりイメージ)2. 小班レイヤをダブルクリックして、レイヤプロパティを表示します。13-1.森林簿材積をダイアグラムで表示Wクリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習773. 樹種名のラベルが表示されていると邪魔なため、ラベルを非表示にします。「ラベル」を選択し、「ラベルなし」を選択します。4. ダイアグラムの設定をします。「ダイアグラム」を選択して「テキストダイアグラム」を選択してください。13-1.森林簿材積をダイアグラムで表示選択選択選択選択
ICT機器等による森林現況把握手法演習785. 「属性」を選択し、「利用可能な属性」から「森林簿材積」をダブルクリックして、「属性の割り当て」に追加します。6. もともとあった、空白の属性は削除します。空白の属性を選択して、「ー」ボタンをクリックします。13-1.森林簿材積をダイアグラムで表示選択Wクリック選択クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習797. ダイアグラムに表示する値の色を選択します。「属性の割り当て」に追加した「森林簿材積」の色をダブルクリックして、色を選択します。今回は青色を選択します。8. 値によって円の大きさを変更する設定をします。「大きさ」を選択し、「サイズの単位」を「地図上の単位」にします。13-1.森林簿材積をダイアグラムで表示Wクリック選択選択
ICT機器等による森林現況把握手法演習809. 「調整されたサイズ」にチェックをつけます。10.「属性」に「森林簿材積」を選択します。11.「最大値」の右にある「検索」ボタンをクリックし、「森林簿材積」の最大値を取得します。13-1.森林簿材積をダイアグラムで表示クリック選択クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習8112.「大きさ」に「100」を入力します。これは最大値の値を直径100mの円で表示するという設定です。13.「OK」ボタンをクリックしてレイヤプロパティを閉じます。14.ha蓄積の数値が円の大きさで表示されます。蓄積の多いところを選定して、路網計画を立てましょう。13-1.森林簿材積をダイアグラムで表示入力クリック
ICT機器等による森林現況把握手法演習14.空中写真を地図に追加する82【演 習】
ICT機器等による森林現況把握手法演習8314-1.空中写真を地図に追加する1. 研修データ「空中写真」フォルダにある「空中写真_西伊豆町.tif」をQGISの地図に追加してください。2. 地図が見やすいように、レイヤの順番を変更してください。(小班レイヤを空中写真より上にする)空中写真(ラスタ)を地図に追加してみましょう。
ICT機器等による森林現況把握手法演習8414-2.小班のスタイルを変更1. 小班レイヤのスタイルを変更します。<色の例>・塗りつぶしを黄色、枠線を赤、レンダリング乗算・塗りつぶし透明、枠線白、レンダリング通常見やすい色に調整してみてください。2. 13で表示したダイアグラムは消しましょう。3. 樹種名をラベルに表示しましょう。小班の色が緑で見づらくないですか?小班の色を見やすく変更しましょう。
ICT機器等による森林現況把握手法演習8514-2.小班のスタイルを変更できあがりイメージ
ICT機器等による森林現況把握手法演習15.地すべり位置図を地図に表示してスタイルを設定する86地図に地すべり位置図を表示します。地すべり位置図は、防災科学技術研究所が公開しているものです。【演 習】
ICT機器等による森林現況把握手法演習8715-1.地すべり位置図を地図に表示する1. 研修データ「地すべり位置図」フォルダにある次のシェープファイルをQGISに追加します。・地すべりエリア_西伊豆町.shp・地すべり滑落崖ライン_西伊豆町.shp2. 地図が見やすいように、レイヤの順番を変更してください。(小班レイヤより地すべり位置図を下にすると良い)地すべり位置図を地図に表示してみましょう
ICT機器等による森林現況把握手法演習8815-2.地すべり位置図のスタイルを変更する1. 次のようにスタイルを変更してみましょう・地すべりエリア_西伊豆町.shp 塗りつぶし=茶、枠線=黒、レンダリング=乗算・地すべり滑落崖ライン_西伊豆町.shp 線色=黒2. 自分の見やすい色に変更しても構いません。地すべり位置図のスタイルを変更しましょう
ICT機器等による森林現況把握手法演習89できあがりイメージ15-2.地すべり位置図のスタイルを変更する