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パスワードレス時代のOpenID Connectの活用 / 20230404-OAuth-Numa-Workshop

kura
April 04, 2023

パスワードレス時代のOpenID Connectの活用 / 20230404-OAuth-Numa-Workshop

OAuth Numa Workshop 2023での講演資料になります。
https://openid.connpass.com/event/275302/

SMS・メールを利用した認証やFIDOによるパスワードレスの認証が普及し始めています。
一方でFIDOなどの手段はまだ対応のハードルが高いため、過渡期においてはOpenID Connectを使ったID連携によってパスワードレスを実現することも選択肢としてあると考えます。

認証強化のために必要なOpenID Connect・OAuth 2.0で提供されるプロファイルの活用についてご紹介します。

kura

April 04, 2023
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Transcript

  1. 認可の強化・利活⽤だけではなく認証の強化も重要 • OAuth 2.0/OpenID Connectは多種多様なプロファイルが拡 張されている • ⾦融などのセキュアなユースケース → FAPI

    • eKYCの活⽤ → OpenID Connect for Identity Assuarance(IDA) • 取り扱っている情報がよりセンシティブになっているため、認 可のセキュリティ強化だけでなく、認証の強化も必須となって きている
  2. まだFIDOの導⼊はハードルが⾼い • FIDOサーバー導⼊のハードルが⾼い • IDaaS・SaaS、 OSSの選択肢が少ない • UI / UXのベストプラクティスが少ない

    • Identifier-Fast︖Identifier-Less︖ • 仕様変更の追随やUI / UXの検討にリソースを割けないサービ スの対応はまだ早いかもしれない
  3. パスワードレス普及のためのプロファイル • amr_values / acr_values の拡張でより細かな要求を制御 • RPの求める認証強度にあった認証⼿段、認証レベルを呼び出しできる ようにすべきではないか •

    パスワードレス(SMS認証、メール認証)の設定と認証を要求 • FIDO(Passekey)の設定と認証を要求 • 各社IdPの認証の仕様は共通化されておらずRP側での制御は難 しいと考えるが、FAPIやIDAなどのユースケースにおいての認 証制御のベストプラクティスがあるとよい
  4. 例)バーティカルSaaSのパスワードレス認証 RPとなるバーティカルSaaSが amr_values / acr_values などを 指定してOpenID Connect経由でパスワードレスな認証を要求する A.com 銀⾏

    B.com 証券 C.com EC D.com SNS 認証基盤 OpenID Connect リスクの⾼いサービスは FIDO・SMS認証などの パスワードレスを要求 リスクの低いサービスは パスワード認証を許容する