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振り返りをドライバーにした若手チームでのサービス開発

 振り返りをドライバーにした若手チームでのサービス開発

Kenta Watanabe

July 06, 2018
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  1. 自己紹介 自己紹介 - 渡辺謙太と申します - Gunosyへ新卒で入社し現在3年目 / 25歳 - Twitter:@k6nta

    略歴 - 2013/3 鈴鹿高専 電子情報工学科 卒 - 2016/3 東京大学 工学部システム創成学科 卒 - 松尾研究室で深層学習の研究 - 2016/4 株式会社Gunosy 入社 - 入社後はウェブ事業部に所属してウェブメディアを開発 - その後女性向けアプリ「LUCRA(ルクラ)」の立ち上げに参画し、現在はルクラ の事業責任者を担当しております 2
  2. サービス開発には課題がつきもの - 内的要因:人が増える・目標が変わる - 例 / エンジニアが増えたことで、口頭でやりとりされていた設計に関する知識の共有コスト が高まり、開発スピードが落ちた - 外的要因:市況が変わる

    - 例 / 競合サービスが成長しており、獲得効率( CPI)が悪化している - => 若手のチームでは経験値が低く対処方法を知らない一方で、変化する力は圧 倒的に高い サービスの成長と共にチーム内外の要因で常時新たな課題が出てくる 5 → 振り返りの質を高めて若手チームの強みにレバレッジをかけることで サービス開発のドライバーにできる
  3. 振り返りのハマりどころ 振り返りをやってみたがイマイチ課題が解決できてないことは多い 6 → 課題への一時対処にならず、継続的にチームを高める振り返りの仕組みが必要 クライアントコードの負債について振り 返ったタイミングでは、負債が大きすぎ て、改善に必要な工数が大きく手をつけ られない チームメンバーに気を使って、気に

    なっている課題を発言できない KPTの結果、環境構築手順をReadme に書くことになったが、一部のリポジトリ でしか対応されておらず、誰がやるのか も忘れている スプリントのアウトプットを週次でまとめ ることになったが、まとめ作業に時間が かかる上、読んでる人が少ない
  4. 工夫1 / 振り返りの定例化 - (1)課題が出てきたタイミングで都 度振り返りを設定していると、対応 が遅れることがしばしばある - (2)対応を決めただけで実行でき ない

    継続的に振り返る仕組みを作り課題の蓄積を防ぐ 9 - (1)定期開催により対応遅れは防 げる - (2)タスク分解と担当割り振りを行 いチェックすることで実行忘れを防 げる - (3)課題を認識した時に「来週の 振り返りで話そう」と思えるため、 課題の抽出量を上げることができ る 定 例 化
  5. 工夫2 / MTGの設計を意識する 11 設計要素 できてないと? どうするか テーマ テーマなしに振り返りを行うと、出てくる 課題が多岐に渡り、議論がまとまらな

    いことがある。 「開発プロセスに関する振り返り」のように、 テーマ設定を行う。課題抽出のみに絞る場 合、敢えて設定しないこともある。 参加者 人数が多すぎると話しづらいことがあっ たり、二人で話さないと出てこない課題 がある。 テーマ設定によって、参加者を分ける。議論 を行う場合は、必要最低限のメンバーに設定 する。 頻度 課題の出現量やチームのキャパシティ に合わせて頻度を決めないと、課題が 蓄積する。 振り返りで出てくる課題と対応可能な課題の 量に合わせて、頻度を設定する。 場所 会議室だと雰囲気が固く出てこない課 題がある。 テーマ設定に合わせて、オープンスペースや カフェなどで振り返りを実施する。 進行 一つの議論が長引いて優先度の低い 課題の解決に終わる時がある。 課題の優先度を決めたり、タイムキープを行 う。アクションを議事録に残したり、タスクに落 とし込んだりする。 MTGの設計に失敗すると振り返りの質は下がる
  6. 実際に行なっている振り返り 12 振り返り テーマ 参加者 頻度 場所 devKPT 開発プロセス P.O

    / エンジニア / デ ザイナ / QA 週1 ソファルーム 幹部MTG 事業課題 事業責任者 / マーケ責 任者 / 開発責任者 週1 通常の会議室 月次KPT なんでも(課題の 抽出のみで議論 なし) チーム全員 月1 通常の会議室 1on1 困りごと メンター / メンティー 週1 or 隔週 カフェ / オープンスペー ス / ソファルーム メディア定例 組織 メディアプロダクトの責 任者 週1 ~ 月1 通常の会議室