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現場の種を事業の芽にする - エンジニア主導のイノベーションを事業戦略に装着する方法 -

Kazuki Maeda
February 13, 2025

現場の種を事業の芽にする - エンジニア主導のイノベーションを事業戦略に装着する方法 -

Kazuki Maeda

February 13, 2025
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Transcript

  1. ⓒ 2025 atama plus Inc. イノベーション種別 12 時間 時間 価値

    価値 漸進的イノベーション 画期的イノベーション 破壊的イノベーション • 漸進的イノベーション:既存製品を連続的に改良し、徐々に価値を高める • 画期的イノベーション:新しい技術を用いて、大きく価値を飛躍させる • 破壊的イノベーション:既存市場の構造を根底から覆す革新。
  2. ⓒ 2025 atama plus Inc. イノベーション種別とプロダクト開発 13 時間 時間 価値

    価値 漸進的イノベーション 画期的イノベーション 破壊的イノベーション • プロダクト開発のサイクルの中で、漸進的イノベーションは志向しやすい • 一方で、画期的イノベーションや破壊的イノベーションは事業戦略に基づく 開発プロセスで起こしていくのは難しい
  3. 事業責任者/ P rodu ct M an ag er 開発者/ エンジニア

    「事業ロードマップ上、開発したいテーマ が山のようにある」 「不確実な取り組みに人員や予算を割きづ らい」
  4. 事業責任者/ P rodu ct M an ag er 開発者/ エンジニア

    「新しい技術を使って、新しい価値を提供 できるようになりたい」 「世の中のイノベーションに置いていかれ るとリスクがある」
  5. ⓒ 2025 atama plus Inc. アジェンダ 1. why : なぜイノベーションが必要だと思ったのか?

    2. what : どのような新しい価値を生み出すことができたのか? 3. how : イノベーションを起こすためにどのような活動をしたのか? 20
  6. ⓒ 2025 atama plus Inc. アジェンダ 1. why : なぜイノベーションが必要だと思ったのか?

    2. what : どのような新しい価値を生み出すことができたのか? 3. how : イノベーションを起こすためにどのような活動をしたのか? 21
  7. ⓒ 2025 atama plus Inc. atama plusが置かれている状況 • atama plusは創業8年弱、4000教室を超える導入と急速なFC展開を進めている規

    模のスタートアップ • 10 → 100 phaseのダウンビルダー系プロダクトマネジメント • BtoBtoC型ビジネスにおけるステークホルダーコミュニケーション 26
  8. ⓒ 2025 atama plus Inc. アジェンダ 1. why : なぜイノベーションが必要だと思ったのか?

    2. what : どのような新しい価値を生み出すことができたのか? 3. how : イノベーションを起こすためにどのような活動をしたのか? 30
  9. ⓒ 2025 atama plus Inc. 解説文の理解を生成AIを用いてサポートする 40 生成AIを用いた学習体験 分割された解説を 段階的に出力

    各stepにおいて 生徒の理解状況を収集 生徒の理解状況に合わせて さらに詳細な解説文を生成 理解状況を返答する際の 選択肢も生成AIで生成 AIステップ解説
  10. ⓒ 2025 atama plus Inc. リリースから3ヶ月経った現状:利用実態 41 ユーザーの価値に向き合う 利用促進施策なしの限定リリース にも関わらず

    利用実績は右肩上がりで上昇中!! 75%以上の生徒が AIステップ解説によって 解説文が理解できたと回答!!
  11. ⓒ 2025 atama plus Inc. アジェンダ 1. why : なぜイノベーションが必要だと思ったのか?

    2. what : どのような新しい価値を生み出すことができたのか? 3. how : イノベーションを起こすためにどのような活動をしたのか? 44
  12. ⓒ 2025 atama plus Inc. 手段を常に広げられるような技術的な好奇心 • 「これをやりたい!」となった時に、手段を持てているか否かで初速が変わる • そのためには日常的な技術探索を好奇心を持って臨めているかが重要

    • ハッカソンや社内ツール作成・OSS活動で生成AIの世界に触れていたことが 今回効いてきた 50 種を拾う https://speakerdeck.com/kzkmaeda/langchain-japan-meetup-2023-07-20
  13. ⓒ 2025 atama plus Inc. 51 種を拾う 有志が集まる 味方を広げる 芽にする

    • 社内にある火種に対する感度を高く持つ • 初速を速くするための手段を日々磨く
  14. ⓒ 2025 atama plus Inc. 開発!!! • 通常業務外での有志活動なので、熱量を維持するのは難しい • 短期決戦、熱量の高いうちに作ってしまう

    • とは言え業務負荷の波により難しいこともあるので、 マイルストーンを意識しすぎないような力の抜き方も大事 • AIステップ解説は、当初のリリース目標から1ヶ月半後になってのリリース とした 57 有志が集まる
  15. ⓒ 2025 atama plus Inc. 58 種を拾う 有志が集まる 味方を広げる 芽にする

    • コミットメントと期待値、ベクトルを調整 • 熱量が高い内に、過剰に力を入れずに開発
  16. ⓒ 2025 atama plus Inc. ユーザーの価値に向き合う 62 味方を広げる オンライン塾の生徒さんに 開発中の画面で利用してもらい

    インタビューを実施 直営塾の生徒さんに 実際の学習過程で利用してもらい 課題解決の助けになるかを検証
  17. ⓒ 2025 atama plus Inc. 社内で”正しい”コミュニケーションを取る • リリースを目指し、CPOを中心に社内での意思決定がしやすい材料を揃える 63 味方を広げる

    なぜこの活動が大事だと思っているのか 前提から丁寧に説明する PR/FAQベースでの価値訴求をはじめ 作った機能について紹介 リリースに向けて、どのチームと どんなコミュニケーションを取るか
  18. ⓒ 2025 atama plus Inc. 65 種を拾う 有志が集まる 味方を広げる 芽にする

    • 社内の体験バッシュで味方とFBを集める • ユーザーヒアリングで価値の確度を高める
  19. ⓒ 2025 atama plus Inc. ユーザーの声を聞きに行く 69 芽にする 生徒 教室長

    あ〜〜〜わかった!!極限ってそういうことか!! ここまで鳥肌が立つ勉強法はない、 この画面ひとつで解決するのは本当にありがたい… 集中力の持続時間が短い生徒さんにはすごくフィットしそう ですよね! その結果学習への苦手意識がなくなれば その先の人生で必要になる集中力も後からついてきそうな 気がしています。
  20. ⓒ 2025 atama plus Inc. 有志活動を正式な組織にする • シーズベースで出した価値が、ユーザーにポジティブに届いていること、社内 でモメンタム形成に寄与していること •

    これらを材料にして、シーズベースでユーザー価値を訴求するイノベーション を継続的に起こしていくための組織化を経営に打診する → テクノロジー推進室の発足 72 芽にする
  21. ⓒ 2025 atama plus Inc. 74 種を拾う 有志が集まる 味方を広げる 芽にする

    • β機能をリリース、さらなる価値検証 • 有志活動を正式な組織活動に昇華させる
  22. ⓒ 2025 atama plus Inc. 75 種を拾う 有志が集まる 味方を広げる 芽にする

    • 社内にある火種に対する感度を高く持つ • 初速を速くするための手段を日々磨く • コミットメントと期待値、ベクトルを調整 • 熱量が高い内に、過剰に力を入れずに開発 • 体験バッシュで味方とFBを集める • ユーザーヒアリングで価値の確度を高める • β機能をリリース、さらなる価値検証 • 有志活動を正式な組織活動に昇華させる
  23. ⓒ 2025 atama plus Inc. 80 種を拾う 有志が集まる 味方を広げる 芽にする

    • 社内にある火種に対する感度を高く持つ • 初速を速くするための手段を日々磨く • コミットメントと期待値、ベクトルを調整 • 熱量が高い内に、過剰に力を入れずに開発 • 体験バッシュで味方とFBを集める • ユーザーヒアリングで価値の確度を高める • β機能をリリース、さらなる価値検証 • 有志活動を正式な組織活動に昇華させる