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新しいことを組織ではじめる、そしてつづける

 新しいことを組織ではじめる、そしてつづける

Kazuki Maeda

August 28, 2024
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  1. 自らはじめる • 組織活動のプロトタイピングを、まずは自分一人でやってみる • その時、はじめることをなるべく パブリックに宣言する( public commitment) ◦ あくまで会社への貢献活動であるというコンセンサスを取っておく

    ◦ 自らに責任を課し、努力する意思を強め、退路を断つ ◦ 撤退するときでも学びを公開できる • 小さく価値を出す、そして自画自賛する ◦ この後につながってきます
  2. 提案して、業務にする • public commitmentの下でプロトタイピングをしてきたので ◦ 上長も寝耳に水ではない(はず) ◦ 小さく価値を出しているので、提案しやすい ◦ かかるリソースやリターンの解像度を高く持てている

    • やってきた活動を改めて伝え、自分のミッションに組み込んでいこう ◦ WCMとかOKRとか、各社のフレームワークに合わせて良い感じに ◦ この時点では、まだ個人ミッションとして持つのを推奨 • この瞬間から、業務としての責任が公に発生してきます
  3. 事例: 技術広報の 推進 課題: • 採用プレゼンス向上のため、社外接点の構築が急務 はじめたいこと: • 全員で技術広報に関わっていく仕組みの構築 •

    技術広報組織の立ち上げ プロトタイピング: • まずは自分で登壇する、記事を書く • リーチできている事例をつくっていく
  4. 事例: データチー ム 立ち上げ 課題: • データ基盤運用や活用が組織化されていない はじめたいこと: • 組織的なデータ活用の推進

    プロトタイピング: • データ基盤の課題を整理し、ミニマムの価値を提供 ◦ クエリコストの最適化など 業務化: • 自身が所属していたチームの中で、データ基盤系の ミッションは一手に担う
  5. 事例: データチー ム 立ち上げ 組織化: • データ基盤刷新という大きなプロジェクトを遂行する には、組織化が必須 ◦ 相応のリソースが必要となるため

    • 社内からデータエンジニアをスカウト ◦ 幸運にもデータエンジニア志望者を獲得 • データエンジニアとしてのスキル修得をサポートし、 実際の基盤刷新を実現 findy-tools
  6. 自らはじめる場合との差分 活動のプロトタイピング パブリックコミットメント + 熱量の伝播 /期待値調整 小さな価値提供、自画自賛 業務化する 組織化する 誰かとはじめる

    リソースの公的活用 レポートラインへ説明責任 ミッションと評価の連動 持続的な業務体制の構築 メンバーへの熱量の伝播 + 初期メンバーの納得感 成熟度とリスク志向の遷移 Phase: 重視: 成果: