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企業も候補者も納得する採用プロセスとは? 〜LayerXの実践事例〜

LayerX
February 28, 2025
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企業も候補者も納得する採用プロセスとは? 〜LayerXの実践事例〜

2025年2月28日に開催された「エンジニア選考カンファレンス」にて、バクラク事業部 プロダクト開発部 部長の小峯([@sh_komine](https://x.com/sh_komine))が発表した登壇資料です

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February 28, 2025
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  1. © LayerX Inc. 3 LayerX • 2021/08/16 入社 => TechLead

    => Engineering Manager => 部長 • 元々プレイングマネージャー • 担当プロダクトのメンバー 2名 => 約10名 => 複数のプロダクトチームの担当部長 経歴・スキルなど • 社歴: Yahoo! JAPAN => Candee => 友人と共同創業 => LayerX • スキル: Go, Typescript, Nuxt.js, AWS, Android, ベトナム駐在, iOS, Elixir, GCP, etc… • 趣味: 登山、お酒(クラフトビール・日本酒・ワイン)、サウナ、筋トレ 書いた記事 • 【GraphQL × Go】gqlgenの基本構成とオーバーフェッチを防ぐmodel resolverの実装 • 開発チームのマネージャーとして意識しているチームのCapability • 成果の最大化と向き合うEM思考 バクラク プロダクト開発部 部長 小峯 祥平 自己紹介
  2. 4 © LayerX Inc. 「すべての経済活動を、デジタル化する。」をミッションに、 AI SaaSとAI DXの事業を展開 事業紹介 バクラク事業

    企業活動のインフラとなる業務を 効率化するクラウドサービス Fintech事業 ソフトウェアを駆使したアセットマネジ メント‧証券事業を合弁会社にて展開 AI‧LLM事業 社内のナレッジやノウハウをデータ ベース化するAIプラットフォーム AI SaaSドメイン AI DXドメイン
  3. © LayerX Inc. 7 エンジニア採用の課題と前提 エンジニア採用の選考でこんなことに悩んでいませんか? • 技術力の見極め ◦ AIでコード生成できる時代にエンジニアをどう評価すべきかわからない。

    • 入社後のミスマッチ ◦ XXという期待して採用したけど、ご活躍いただけない。 ▪ スキルが足りなかった。 ▪ 既存のメンバーと合わない。 • 選考プロセスの負担が大きい ◦ シンプルに選考プロセスを回すのが大変。 ◦ 企業側と候補者側の両方のバランスを取るの難しい。
  4. © LayerX Inc. 8 エンジニア採用の課題と前提 大前提: 選考はフェアである 選考は、「企業が一方的に候補者を評価する場」 ではなく、「お互いの適性を確認し合う場」 つまり、その関係性はフェアである。

    「数年単位で働けるか?活躍できるか?」 をお互いに見極める大事なプロセス 企業側の目線 • 候補者が用意したポジションで活躍してくれるか? • 中長期的に成長・活躍し、組織をリードしてくれるメンバーになってくれそうか? 候補者側の目線 • 企業・プロダクト・チームが自身のキャリアに合うか? • 転職はキャリアにおける数年の方向性を決定することとなり、その後のキャリア形成に大きく影響する
  5. © LayerX Inc. 10 エンジニア採用の課題と前提 エンジニアが活躍するために必要なものは何か? 社内でエンジニアが大きく活躍するためには、以下が必要 • 技術知識・スキル •

    ドメインの知識 • 社内特有の知識(社内システム・社内ライブラリなども含む) • 社内のコミュニケーションパス・信頼貯金 このうち会社を跨ぐようなポータブルな能力は 「技術知識・スキル」 くらい。 (稀に同業界からの転職でドメイン知識を持っているケースもあるが、非常にレア) これらを身につけるには入社してから時間が掛かる。 => 中長期で働くことはパフォーマンスの上昇・大きな成果に繋がる。
  6. © LayerX Inc. 11 エンジニア採用の課題と前提 バクラクの選考フロー 書類選考 課題選考・HR面談 技術面接 (エンジニア)

    役員面接 トライアル 入社 書類選考を させていただきます。 HR面談: HRと30〜45分程度の面談となります。 キャリアやご志向性を中心に伺います。 弊社から2名のエンジ ニアが出席し、2on1 でお話させていただ きます。 ご提出いただいた課 題に関するディスカッ ションと、これまでの ご経験を中心にお話 を伺います。 執行役員もしくは、 代表取締役CTO の中から2名とお話 しいただきます。 1dayのトライアル入 社として、弊社オ フィスにお越しいた だき、メンバーと ディスカッションや タスクを協働してい ただきます。 リファレンスチェック (backcheck) 全体の平均所要期間: 4〜6週間 課題選考: 1〜2週間を目安として候補者様に期限設定して 提出いただきます。 ポジションごとに詳細が異なりますが、コーディ ングテストではなく、設計に関わる出題を中心と しています。
  7. © LayerX Inc. 14 技術力の見極め(AI時代にどう評価すべきか?) AI時代の開発に求められるエンジニア像 エンジニアに求められるスキル自体が変わってきている。 現状で重要なのは、「AIをどう使いこなすか?」 • 短期的には、AIを適切に活用・判断するために、技術力、構造化・言語化力がまだ必要

    ◦ 生成AIの成果物はハルシネーション(幻覚)を含む => AIが吐いたコードの妥当性を理解し、 「修正・応用」できる力 = 技術力 ◦ 生成AIは全然違う解き方をしてしまう時がある => AI向けの要点を抑えた問いを作る力、文脈を与える力 = 構造化・言語化力 • 長期的には、「技術力の高さ=エンジニアとしての価値」ではなくなる可能性も、、、。 ◦ AIが進化すると、AIが得意なコードレベルでの理解は不要になる可能性もある。 ◦ その場合、「どれだけ技術力があるか?」よりも 「AIが学習していない情報」を適切に扱えること の方が重要になる可能性も
  8. © LayerX Inc. 15 技術力の見極め(AI時代にどう評価すべきか?) 技術力をどうやって見極めるか? 👉 短期的には、AIを適切に活用・判断するために、技術力、構造化・言語化力がまだ必要 LayerXでは、以下のような方法で見極めを行っている •

    課題のAIの使用は許容する ◦ 駄目だと言っても使う人は使う。 それをどう活用したのかの方を重要視している。 • 技術課題は、技術面接のディスカッションとセットで行う。 ◦ 技術課題はあくまでボーダーラインの確認であり、本番はその後の技術面接になるように設計し ている。 技術課題を解くにあたってどういう思考・理解をしたのか、面接で理解度を確認する ◦ 質問例: 「なぜその解き方をしたのか?」 「代案は考えているのか?」 「前提条件が変わったらど う解くのか?」 ⇒ この過程で、 「どこまでの知識を元に技術的な判断を下しているか」 が透けて見えてくる。   AI時代での日頃の開発も、基本的には、そういった問いの繰り返しになる。
  9. © LayerX Inc. 16 技術力の見極め(AI時代にどう評価すべきか?) バクラクの選考フローでの該当箇所 書類選考 課題選考・HR面談 技術面接 (エンジニア)

    役員面接 トライアル 入社 書類選考を させていただきます。 HR面談: HRと30〜45分程度の面談となります。 キャリアやご志向性を中心に伺います。 弊社から2名のエンジ ニアが出席し、2on1 でお話させていただ きます。 ご提出いただいた課 題に関するディスカッ ションと、これまでの ご経験を中心にお話 を伺います。 執行役員もしくは、 代表取締役CTO の中から2名とお話 しいただきます。 1dayのトライアル入 社として、弊社オ フィスにお越しいた だき、メンバーと ディスカッションや タスクを協働してい ただきます。 リファレンスチェック (backcheck) 全体の平均所要期間: 4〜6週間 課題選考: 1〜2週間を目安として候補者様に期限設定して 提出いただきます。 ポジションごとに詳細が異なりますが、コーディ ングテストではなく、設計に関わる出題を中心 としています。
  10. © LayerX Inc. 19 入社後のミスマッチをどう防ぐか? 大前提: 選考はフェアである(再掲) 選考は、「企業が一方的に候補者を評価する場」 ではなく、「お互いの適性を確認し合う場」 つまり、その関係性はフェアである。

    「数年単位で働けるか?活躍できるか?」 をお互いに見極める大事なプロセス 企業側の目線 • 候補者が用意したポジションで活躍してくれるか? • 中長期的に成長・活躍し、組織をリードしてくれるメンバーになってくれそうか? 候補者側の目線 • 企業・プロダクト・チームが自身のキャリアに合うか? • 転職はキャリアにおける数年の方向性を決定することとなり、その後のキャリア形成に大きく影響する
  11. © LayerX Inc. 20 入社後のミスマッチをどう防ぐか? フェアな選考でミスマッチを防ぐための3ステップ 1. 自社について正確に把握する a. 事業、プロダクトの特性、カルチャー、組織構成など

    b. 候補者に事前に開示することで、ミスマッチは減る (ex. カルチャーデッキ、テックブログ) 2. 自社で中長期に活躍できる・成果が出せる人物像を定義する a. 事業・プロダクトを加味した上で、活躍いただける方の特徴、 今後の拡大に向けて組織に欲しい能力・スキルを明確にする b. 候補者のWILLと折り合いがつくポジションを提示する 3. 上記に候補者が合うかどうかを、選考フロー内で見極める a. 自分たちが見極めるだけでなく、候補者の方にも自社のことを見極めてもらうプロセス b. 弊社ではトライアル入社という方法でお互いに実際の入社後のイメージをよりできるように工夫
  12. © LayerX Inc. 26 コンパウンドを実現するバクラクの組織とアーキテクチャ プロダクト開発チーム - 各プロダクトはPdM、EM、TLを中心に意思決定を行う自律的なチーム - 各チームの3〜5名のエンジニアでフルスタックに開発.

    少人数の職能横断チームを構成 - プロダクトのフェーズは様々(0->1 〜 10->100) - 0 -> 1: ドメインにディープダイブし、 高速に開発サイクルを回すのが肝 - 10-> 100: 規模の大きいサービスほど、よりドメインは複雑になり、品質が重要視される - チームでの意思決定の幅は広い - プロダクトやチームの目標設定 - ex. インセプションデッキ、四半期のOKRやロードマップ - 日頃の開発サイクル - ex. 要望、プロダクトバックログ、 顧客へのヒアリング、 スクラムの会議体の管理 プロダクト開発チーム 申請・経費精算 Web 請求書受取 電子帳簿保存 ビジネスカード 請求書発行 勤怠 申請・経費精算 App
  13. © LayerX Inc. 27 各プロダクトチームを様々な横断チームがサポートする体制を構築 コンパウンドを実現するバクラクの組織とアーキテクチャ 様々な横断チーム 共通管理 DevOps Enabling

    機械学習 QA Data デザイン AI-UX Engneering Office サポート カスタマー サポート プロダクト組織を支える横断チーム 遊撃 プロダクト開発チーム 申請・経費精算 Web 請求書受取 電子帳簿保存 ビジネスカード 請求書発行 勤怠 申請・経費精算 App
  14. © LayerX Inc.  29 バクラクAIが⽬指す世界 バクラクはバックオフィスに特化したAI機能群によって、 ⽇常業務の中で⾃然にAIを活⽤いただけるような体験 を提供します。 アナログな業務の⼿間 •

    請求書を1枚1枚スキャンする⼿間 • 領収書をシステムに⼿⼊⼒する⼿間 • 仕訳を作成する⼿間 • カード明細と領収書との突合の⼿間 • 書類の情報を⼊⼒する⼿間 • 請求書をAIが⾃動分割して取り込み • 領収書のデータをAIが⼊⼒ • AIが過去に学習した仕訳を⼊⼒ • 領収書とカード明細をAIが紐付け • AIが書類種別を判定してラベル付け
  15. © LayerX Inc.  30 バクラクAIで実現する世界 領収書写真を撮影し、まとめて アップロードするとAIがデータ⼊⼒ 請求書をアップロードした瞬間に、 AIが過去に学習した仕訳を⼊⼒ 領収書をアップロードした瞬間にAIが

    カード明細情報と照合適切な明細と紐付け 複数枚まとめてスキャンすると、 PDFファイルをAIが⾃動分割 あらゆる種別の書類をまとめてアップロード すると、AIが書類種別を判定し、ラベル付与
  16. © LayerX Inc. 33 入社後のミスマッチをどう防ぐか? 👉 事業・プロダクト・組織を踏まえ、 来て欲しい人材の定義を行う まず自社にとって、全ポジション共通の外せない必須の資質を考える。 弊社の場合は、

    • 全社の指針 「羅針盤」 への共感 ◦ 羅針盤は、LayerXが大事にする行動指針から派生する、具体的な行動をイメージできるようにし たもの ◦ 特にエンジニアには、「提供価値にこだわる」、 「使われないものを作らない」、 「お客様にWowを届ける。動くものでビジョンを示す」 に共感して欲しい。 ◦ 上記に共通する価値観として、「お客様の課題と向き合う事を大切に考える」 という資質が重要 また、フルスタックな開発チームが基本の組織構成であることから、 「基本的な技術力・論理思考力があること」 を必須の資質としています。 2. 自社で中長期に活躍できる・成果が出せる人物像を定義する
  17. © LayerX Inc. 34 入社後のミスマッチをどう防ぐか? 👉 事業・プロダクト・組織を踏まえ、 来て欲しい人材の定義を行う 必須の資質を満たした上で、 事業状況を踏まえ、各ポジションにどういう人に来て欲しいかを定義する

    以下のようなイメージ。(それぞれに必要な資質はもう一歩踏み込んで考えているが、概要) 2. 自社で中長期に活躍できる・成果が出せる人物像を定義する 様々なフェーズの プロダクトチーム が増え続ける • 0 -> 1フェーズのプロダクトで、事業 x エンジニアリングで道を切り開いてくれる方 • 10 -> 100 フェーズのプロダクトで、求められる高い要件を解決するために、 複雑なドメインや技術的負債などに向き合い、 継続した成長をお任せできる方 • 事業が増え続けるので、事業と向き合う開発チームを組成・お任せできるマネージャーの方 横断のEnablingチーム も継続的に必要 各チームが技術的な困難にあたった時に、 特定の技術の専門性を活かし、 チームに飛び込んで解決できるスペシャリストの方。 技術への深い理解が重要。 AI-UXへより投資する 戦略 AIを業務に組み込みお客様にWowを届けられる方。 生成AIといった最新の知識だけでなく、ML の考え方、組み込み開発のアプリケーションエンジニアリングも一定理解している必要がある。
  18. © LayerX Inc. 35 入社後のミスマッチをどう防ぐか? 候補者のWILLと折り合いがつくポジションを提示する HR面談で候補者様のWILL(キャリアやご志向性)を伺い、定義の中から可能性のあるポジションを提示 書類選考 課題選考・HR面談 技術面接

    (エンジニア) 役員面接 トライアル 入社 書類選考を させていただきます。 HR面談: HRと30〜45分程度の面談となります。 キャリアやご志向性を中心に伺います。 弊社から2名のエンジ ニアが出席し、2on1 でお話させていただ きます。 ご提出いただいた課 題に関するディスカッ ションと、これまでの ご経験を中心にお話 を伺います。 執行役員もしくは、 代表取締役CTO の中から2名とお話 しいただきます。 1dayのトライアル入 社として、弊社オ フィスにお越しいた だき、メンバーと ディスカッションや タスクを協働してい ただきます。 課題選考: 1〜2週間を目安として候補者様に期限設定して 提出いただきます。 ポジションごとに詳細が異なりますが、コーディ ングテストではなく、設計に関わる出題を中心と しています。
  19. © LayerX Inc. 36 入社後のミスマッチをどう防ぐか? 3. 選考フロー内で見極める 👉 自分たちが見極めるだけでなく、候補者の方にも自社のことを見極めてもらうためにプロセスを設計する LayerXの場合は、1dayのトライアル入社を「実際に弊社で働くとどうなるか?」

    をお互いにイメージするプロ セスとして用意している。 • できる限りオフラインで出社していただく ◦ 遠方の場合、オンラインでのトライアルも対応はしている • NDAを結び、 もう一歩踏み込んだ情報を開示して、現状を見てもらう • 1日一緒に過ごすことで、 多くのリアルをお互いに見ることができる
  20. © LayerX Inc. 37 入社後のミスマッチをどう防ぐか? 3. 選考フロー内で見極める 書類選考 課題選考・HR面談 技術面接

    (エンジニア) 役員面接 トライアル 入社 書類選考を させていただきます。 HR面談: HRと30〜45分程度の面談となります。 キャリアやご志向性を中心に伺います。 弊社から2名のエンジ ニアが出席し、2on1 でお話させていただ きます。 ご提出いただいた課 題に関するディスカッ ションと、これまでの ご経験を中心にお話 を伺います。 執行役員もしくは、 代表取締役CTO の中から2名とお話 しいただきます。 1dayのトライアル 入社として、弊社オ フィスにお越しいた だき、メンバーと ディスカッションや タスクを協働してい ただきます。 課題選考: 1〜2週間を目安として候補者様に期限設定して 提出いただきます。 ポジションごとに詳細が異なりますが、コーディ ングテストではなく、設計に関わる出題を中心と しています。 リファレンスチェック (backcheck) 全体の平均所要期間: 4〜6週間
  21. © LayerX Inc. 38 入社後のミスマッチをどう防ぐか? 候補者のスキルや志向性 x 想定ポジション によってトライアル内容は一定組み替えています。 右のスケジュールは一例です。

    右記はアプリケーション実装課題ですが、 弊社の実際の技術的な課題について 候補者の方とディスカッションする場合もあります。 トライアルの一日のイメージ
  22. © LayerX Inc. 39 入社後のミスマッチをどう防ぐか? トライアルの効果: 選考後、入社後の声 入社した社員にアンケートで聞きました。 並行して複数企業の選考を受けた方に質問です。 複数企業との比較で最終的にLayerXとした決め手は何

    でしたか? (以下、原文ママ) • 入社後ギャップへの不安の少なさ (トライアルや会食・面談を経て社内のことを解像度高く知れていた ため不安がなかった) • トライアル入社で一緒に働く人がわかったこと。 • 1 day トライアルで社内の雰囲気に触れられたこと => 結果として、離職率は5%以下
  23. © LayerX Inc. 41 選考プロセスの負担とどう向き合うか LayerXの選考フローは重い 書類選考 課題選考・HR面談 技術面接 (エンジニア)

    役員面接 トライアル 入社 書類選考を させていただきます。 HR面談: HRと30〜45分程度の面談となります。 キャリアやご志向性を中心に伺います。 弊社から2名のエンジ ニアが出席し、2on1 でお話させていただ きます。 ご提出いただいた課 題に関するディスカッ ションと、これまでの ご経験を中心にお話 を伺います。 執行役員もしくは、 代表取締役CTO の中から2名とお話 しいただきます。 1dayのトライアル入 社として、弊社オ フィスにお越しいた だき、メンバーと ディスカッションや タスクを協働してい ただきます。 リファレンスチェック (backcheck) 全体の平均所要期間: 4〜6週間 課題選考: 1〜2週間を目安として候補者様に期限設定して 提出いただきます。 ポジションごとに詳細が異なりますが、コーディ ングテストではなく、設計に関わる出題を中心と しています。
  24. © LayerX Inc. 42 選考プロセスの負担とどう向き合うか 採用ミスマッチがもたらす悪影響を考える 採用ミスマッチがもたらす悪影響 • 離職した場合 ◦

    採用 & オンボーディング に掛けたコストが回収できない ◦ 組織全体の士気や生産性に悪影響を及ぼすことがある • 離職しない場合 ◦ マネージャー <> 新入社員 間での期待値のすり合わせに時間と労力を要する ◦ スキルが高いが、カルチャーとのギャップが大きい場合、 チーム全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼすことがある => これらを踏まえると、 採用に投資はすべきという
  25. © LayerX Inc. 43 選考プロセスの負担とどう向き合うか とはいえ、負担を減らす工夫 どう減らせるかは模索中、、、。 • 企業目線 ◦

    技術課題の採点に生成AIを活用する ◦ リファラル採用の場合や、 対外発表、OSS活動などで実績が多い人は、 一部の選考ステップをスキップ・軽量にする • 候補者目線 ◦ LLMの利用を活用を歓迎し、実務に近い形でより早く技術課題を解いていただく などなど...
  26. © LayerX Inc. 45 まとめ まとめ 「選考は企業・候補者間でフェアである」 という考えのもと • 技術力の見極め方(AI時代にどう評価すべきか?)

    ◦ 設計の技術課題と技術面談での見極め • 入社後のミスマッチを防ぐ取り組み ◦ 自社の言語化と周知 ◦ 自社の求める人物像と候補者のWILLのアライン ◦ 1day トライアルでの透明性の高い選考 といったLayerX バクラクの事例についてお話させていただきました。 「採用のミスマッチ」 というのは悲しいことなので、 世の中で極力ゼロに近づくと嬉しいです。