Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
レガシーな開発現場にUTを入れてCIを導入した話
Search
Leko
November 16, 2016
Technology
0
6.3k
レガシーな開発現場にUTを入れてCIを導入した話
Web Tech Tokyo #2 CI会
Leko
November 16, 2016
Tweet
Share
More Decks by Leko
See All by Leko
エンジニアと治療アプリ®
leko
0
1.2k
Node.jsにContributeして一ヶ月でCollaboratorになった
leko
5
7.3k
React NativeアプリでE2Eテストを回してみた
leko
8
2.8k
IntersectionObserverはいいぞ
leko
3
3.1k
React Nativeで医療機器作ってます
leko
4
1.7k
趣味では使っているが 仕事には使ってないツール
leko
1
220
MySQLがゆるふわなのはどう考えてもSQLモードが悪い!
leko
1
320
Other Decks in Technology
See All in Technology
20250718_ITSurf_“Bet AI”を支える文化とコストマネジメント
helosshi
1
210
なぜAI時代に 「イベント」を中心に考えるのか? / Why focus on "events" in the age of AI?
ytake
2
610
With Devin -AIの自律とメンバーの自立
kotanin0
2
110
少人数でも回る! DevinとPlaybookで支える運用改善
ishikawa_pro
3
590
20150719_Amazon Nova Canvas Virtual try-onアプリ 作成裏話
riz3f7
0
140
スプリントレビューを効果的にするために
miholovesq
9
1.6k
AI工学特論: MLOps・継続的評価
asei
10
1.6k
FAST導入1年間のふりかえり〜現実を直視し、さらなる進化を求めて〜 / Review of the first year of FAST implementation
wooootack
1
120
ML Pipelineの開発と運用を OpenTelemetryで繋ぐ @ OpenTelemetry Meetup 2025-07
getty708
0
280
AI時代にも変わらぬ価値を発揮したい: インフラ・クラウドを切り口にユーザー価値と非機能要件に向き合ってエンジニアとしての地力を培う
netmarkjp
0
220
大規模組織にAIエージェントを迅速に導入するためのセキュリティの勘所 / AI agents for large-scale organizations
i35_267
6
230
今日からあなたもGeminiを好きになる
subaruhello
1
590
Featured
See All Featured
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
246
12k
Statistics for Hackers
jakevdp
799
220k
The Art of Delivering Value - GDevCon NA Keynote
reverentgeek
15
1.6k
RailsConf 2023
tenderlove
30
1.2k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1031
460k
Scaling GitHub
holman
461
140k
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
44
2.4k
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
7
530
How GitHub (no longer) Works
holman
314
140k
Building Applications with DynamoDB
mza
95
6.5k
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
138
34k
Embracing the Ebb and Flow
colly
86
4.8k
Transcript
レガシーな開発現場にUTを 入れてCIを導入した話 井上 真吾
24歳、鎌倉住まい ブログ: http://leko.jp Twitter: @L_e_k_o Github: Leko 会社:Hamee株式会社 QAIT リーダー
入社2年半、小田原、目黒勤務 品質向上と自動化を追い求めるチーム 井上 真吾(れこ)
話すこと、話さないこと • 話します ◦ つらみを救ってくれたのは CIでした • 話せないです ◦ イケてる会社の最新の事情
◦ 技術負債と向き合う話
2500社近くが導入する、ECのバックエンド一元管理サービス 自社。内製で提供するWebアプリは30近く サービス開始から9年目 PHP, Java, Rubyが主 サポート切れてるバージョンを使ってるサービスも... サービス開始当初は僅かでも経験があれば即採用 仕様書レス、テストレス、レビューレス、仕様レス 動作は手で確かめる。ただしい動きは誰かが知ってる、はず
レガシーな開発現場
• 一部上場、予算も増えて人も増える ◦ 案件開始 → 仕様書もテストもない → 聞いてもわからない → とにかくコード読む ◦ 案件ついでにリファクタ → 安定のデグレ → 誰も触れない化物 ◦
仕様書書き出す → 機能が多すぎる → 形骸化or中途半端な情報 ◦ レビューなし → しょうもない凡ミス → 何も学ばないで二の鉄を踏む ◦ スピード出ない、品質担保で精一杯 • 契約企業が増えれば負荷も増えるし責任も増す ◦ 寿命によるハードウェア障害、スロークエリ、 CPU高沸 etc… • でも売れてる ◦ 売れたまま、スピード感が出せるように加速させたい レガシーが悪いわけではない、が。
• 新卒が「技術力足りない」と思うくらいには低かった • 人も実力者も増え、今やそうではなくなった よろしい、ならば改善だ
• コードレビュー開始 • Doxygen入れてAPIドキュメント生成 • 仕様置き場の確保、旗振り • General logをパースしてERD作成 •
UT書き始める。UT書く案件にはベネフィット持たせて書かせる • ST書き始める。とてもじゃないけど手が回らない • オフショアに頼る。ベトナムに飛んでコミュニケーション取る • オフショアといい感じにUT埋めてる ← いまここ 改善の前段
要は長い、煩雑 メンバーが増えると こっちの管理コスト 増加、凡ミス頻発。 当初の業務フロー
テスト書いてもらうならCIだ
• 社内にCIという文化がない • もう勢いで入れてしまえ、あとでその有用性を分からせる • 動作環境がめちゃくちゃレガシー ◦ CircleCI(phpenv)ではサポートしてくれてないバージョン ◦ chefで作られた超大なレシピ
• Dockerで凌ぐ ◦ Packer + Dockerでコンテナ生成 ◦ 環境がchef製なのが幸いした CIへの壁
CI後の業務フロー 手元でテストを実行 する という不確実な手順 を排除
• ユニットテストを書く文化づくり • 効率化、省力化の文化づくり • 他の製品へのCI横展開 ◦ Java製アプリのビルド・デプロイ自動化 • ドキュメントもCIしたい。lintかけたい。
• 成果:バグ数軽減、精神衛生向上 • ゆくゆくは開発効率の向上につなげたい。 今後
ありがとうございました! これからも レガシーを駆逐し てゆきます