ヤフーの通知を長年支えるシステムの中に、イベント内容にマッチするユーザー設定を見つけ出す役割を担うコンポーネントがあります。しかし、近年ではビルドの困難さやメンテナンスの難しさ、IaaS依存といった問題が顕著化しました。
そこで、互換性を保ちつつこの問題を解決するために新たなコンポーネントを開発しました。新コンポーネントでは、開発言語を変更することでの修正コスト削減、コンポーネント分割や内部キャッシュの一元管理によるリソース効率の改善などの施策を講じました。また、開発したシステムが問題なく動作することを検証するために新旧システムの入出力を比較しました。
この発表では、大規模通知システムの再設計やその過程で直面した課題とその解決策などについて解説します。