Typed-nilについて

発表会 - Enablement Bootcamp for Gopherizing #1 での発表資料です！
connpass: https://knowledgework.connpass.com/event/297546/

Transcript

1. Typed-nilについて matumoto Enablement Bootcamp for Gopherizing #1
2. • 学年：28期 • 所属：会津大学コンピュータ理工学部 • 今興味のある技術：Go ʕ◔ϖ◔ʔ • 趣味： ◦ 競プロ(水色💧), Go, React,... ◦ ゲームしたり漫画読んだり ◦ モンハンとかSplatoon3とか好きです • X(Twitter)：@matumoto_1234 matumoto 松本 響輝 自己紹介
3. Typed-nil とは
4. Typed-nilとは • Typed-nil問題と呼ばれる、空判定に引っかからず、有意な値を返されたという処理フローに なっちゃうという問題に使われる • 余談 • エラー処理についての講義内で説明されていて、初めて知りました ◦ 個人的に面白いなと思ったので改めて調べて LTの題材にしました
5. 例1　呼び出し側でインターフェースに格納
6. 例2　具象型の初期値で返す
7. なぜ起こるか • インターフェースは型Tと値Vを持っている ◦ 例：int型の値3をinterface{}に格納した場合、T=int, V=3となる • インターフェースの値がnilである条件は、T=nil, V=未設定のときだけ ◦ 例えば、*int型で値がnilのポインタをinterface{}に格納すると、T=*int, V=nilとなるのでnon-nilと判 定される https://go.dev/doc/faq#nil_error
8. 回避策 • nilリテラルを返すようにする
9. 回避策 • リフレクト処理(reflect.ValueOf(返り値).IsNil()) などで判定することも可能 ◦ ただし、返り値の元型がポインタであることを知ってる必要があるので、インターフェースによる疎結 合の良さが消えてしまう • Typed-nilを返さないことを心がけるのが良い
10. おまけ • 以下のようにすることである具象型がインターフェースを満たしているかどうかの判 定を明示的にできる
11. ありがとうございました！ イベントの中でとてもためになる知見を得られました チームを作っての意見交換なども新鮮で楽しかったです