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Graph API の基本とPower Automateでの利用方法について

MiyakeMito
April 30, 2023

Graph API の基本とPower Automateでの利用方法について

MiyakeMito

April 30, 2023
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Transcript

  1. Microsoft Graph
    API と
    Power Automate
    気ままに勉強会 #62

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  2. 今日の目標
    Graph API を知り
    Power Automateで
    使いこなそう
    2

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  3. Miyake Mito
    @MiTo60448639
    https://qiita.com/MiyakeMito
    株式会社アイシーソフト
    Technical Manager
    www.icsoft.jp
    https://speakerdeck.com/miya
    kemito
    3

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  4. アジェンダ
    1. Microsoft Graph API とは
    2. Microsoft Graph API の構成
    3. Graph API を Power Automate で使う
    4

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  5. 本日の参考サイト
    ■ Microsoft Graph ドキュメント
    https://learn.microsoft.com/ja-jp/graph/?view=graph-rest-1.0
    ■ Microsoft Graph APIってなに?(りなたむさん)
    https://speakerdeck.com/rnakamuramartiny/microsoft-graphtutenani
    5

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  6. 注意
    プレミアムコネクタを利用します。有料ライセンスが必要です。
    運用環境での使用は許可されていませんが、開発向けプランや
    開発者テナントであれば無償でお試しいただけます。
    ■ 開発者向けプラン
    https://powerapps.microsoft.com/ja-jp/developerplan/
    ■ Microsoft 365 開発者テナント
    https://developer.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/dev-
    program
    ■ Microsoft 365 開発者プログラムを登録してみよう(ようさん)
    https://www.youtube.com/watch?v=6nCSihZwYuI
    ■ Microsoft 365 と Power Platform 開発環境の作り方
    (りなたむさん)
    https://github.com/rnakamuramartiny/HowToM365-
    PPFDevelopEnvironment

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  7. Microsoft
    Graph API
    とは

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  8. Graph APIとは ①
    ◼ Microsoft クラウド内の豊富なデータを取得、更新できる
    RESTful Web API
    ◼ 単一なエンドポイントを提供
    https://graph.microsoft.com
    Graph
    API
    アプリ
    8
    8

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  9. Graph APIとは ②
    Microsoft 365
    User, Groups, Organizations
    Outlook / Exchange
    SharePoint, OneDrive
    Teams
    Planner
    To Do
    Excel
    OneNote
    Delve
    Microsoft Search
    Viva Learning
    Viva Insights
    Bookings
    アクセス可能なソリューション
    Windows 10,11
    Activities
    Device Relay
    Commands
    通知(Notification Hubs)
    Enterprise Mobility + Security
    Azure AD
    Intune
    Identity Protection
    Microsoft 365 Defender
    Microsoft Defender for Cloud Apps
    Microsoft Defender for Endpoint
    Microsoft Defender for Identity
    Microsoft Defender for Office 365
    Microsoft Purview DLP
    Microsoft Purview 電子情報開示
    Microsoft 365 Lighthouse
    Dynamics 365 Business Central
    など
    https://learn.microsoft.com/ja-jp/graph/overview-major-services 9

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  10. Power Automate コネクタ vs
    Graph API
    操作範囲
    取得できる
    情報(項目)
    手軽さ 自由度 コスト
    Power
    Automate
    Microsoft 365
    Azure
    Web APIを備えた
    サービス
    少ない
    (Graph APIの同等
    の機能に比べて)
    手軽
    (Graph APIの同等
    機能をPower
    Autoamteで利用す
    る場合に比べて)

    (各コネクタの仕様
    (パラメータ等)に
    従うため)
    プレミアムコネクタ
    利用のために、有償
    ライセンスが必要
    (一部を除く)
    Graph API
    Microsoft 365
    AAD
    EMS
    Windows など
    多い 複雑

    (メソッド、リソー
    ス、クエリパラメー
    タの組み合わせで、
    できることが多い)
    ユーザー サブスク
    リプション ライセ
    ンス内で利用可能
    (*1)
    (一部で従量課金)
    (*1) 以下を含む
    • Microsoft 365 and Microsoft Office 365
    • Microsoft Azure
    • Microsoft Dynamics 365
    10

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  11. Power AutomateでGraph API
    要件に対する提供コネクタ
    機能を共有
    1. 提供コネクタを利用
    2. カスタムコネクタを利用
    3. HTTPアクション または
    HTTP要求を呼び出します
    ある
    Power Automateで
    Microsoft クラウド内のデータにアクセスしたい
    共有する
    ない
    共有しない
    Power Automate 機能でできなきいことをGraph APIで実現しよう!
    11

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  12. Microsoft
    Graph API
    の構成

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  13. Graph API リクエストの構成
    {HTTP method}
    https://graph.microsoft.com/{version}/{resource}?[query_parameters]
    エンドポイント
    リソースのセグメントまたはパス
    users, groups, devices, organization など
    me:サインインしているユーザー
    myOrganization:サインインユーザーの所属テナント
    クエリ パラメーター(省略可能)
    $filter や $select など
    OData クエリ オプション
    または REST メソッド パラメーター
    HTTP メソッド
    GET, POST, PATCH, PUT,
    DELETE
    バージョン
    v1.0 (GA) と beta (Preview)
    Microsoft Graph APIの書き込み要求
    のサイズ制限は 4 MB です
    13
    他に、要求ヘッダ、要求本文も
    構成に含まれます

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  14. Graph API の 構成
    -HTTPメソッド
    メソッド 説明
    GET リソースからデータを読み取ります。
    POST 新しいリソースを作成、または処理を実行します。
    PATCH リソースを新しい値で更新します。
    PUT リソースを新しいものと置換します。
    DELETE リソースを削除します。
    14
    ◼ POST、PATCH、および PUT は、通常 JSON 形式の要求本文が必要
    要求本文には、リソースのプロパティの値などの追加の情報が含まれる
    ◼ GET と DELETE は、要求本文は不要

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  15. Graph API の 構成-リソース①
    15
    ◼ リソースの階層構造
    https://graph.microsoft.com/v1.0/users/{id | userPrincipalName}/mailFolders/{id}/messages/{id}
    第1セグメントリソース 第2セグメントリソース 第3セグメントリソース
    第1セグメントパラメータ 第2セグメントパラメータ
    第3セグメントパラメータ
    ◼ 取得イメージ
    https://graph.microsoft.com/v1.0/users
    ID userPrincipalName
    1 [email protected]
    2 [email protected]
    3 [email protected]
    https://graph.microsoft.com/v1.0/users/[email protected]/mailFolders
    ID userPrincipalName ID mailFolders/displayName
    1 [email protected] 1 Inbox
    1 [email protected] 2 Deleted Items
    1 [email protected] 3 Archive

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  16. Graph API の 構成-リソース②
    16
    ◼ 第1セグメントで指定可能なリソース(の一部)
    値 対象 パラメーター
    me 使用しているアカウント なし
    users Azure AD のユーザー アカウント 対象ユーザーのIDやUPN
    groups 動的配布グループを除くすべてのグループ 対象グループのID
    sites SharePoint サイト 対象のサイトID
    applications Azure AD に登録されているアプリケーション 対象のアプリケーションID
    security セキュリティソリューション なし
    admin ブラウザー管理、サービス正常性など なし
    education 教育機関のシナリオと関連する情報 なし
    invitations ゲスト招待 なし
    identityProtection ID ベースのリスクを検出、調査、修復 なし
    informationProtection 脅威評価 なし
    1階セグメントで指定可能なリソースは
    限定されています

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  17. Graph API の 構成
    -クエリパラメータ
    17
    ◼ 応答で返されるデータの量を指定したり制御したりするために使用する
    値 対象 パラメーター
    $count 一致するリソースの総数を取得します。 /me/messages?$top=2&$count=true
    $expand 関連リソースを取得します。 /groups?$expand=members
    $filter 結果 (行) をフィルターします。 /users?$filter=startswith(givenName,'J')
    $format 指定したメディア形式で結果を返します。 /users?$format=json
    $orderby 結果を並べます。 /users?$orderby=displayName desc
    $search 検索条件に基づいて結果を返します。 /me/messages?$search=pizza
    $select プロパティ (列) をフィルターします。 /users?$select=givenName,surname
    $skip
    結果セットへのインデックス。 また、ページングを実装するために一部の API で使用
    され、と一緒 $top に使用して結果を手動でページできます。 /me/messages?$skip=11
    $top 結果のページ サイズを設定します。 /users?$top=2
    https://learn.microsoft.com/ja-jp/graph/query-parameters?tabs=http
    ➢ クエリパラメータ(URL セグメントで指定)
    値 対象 パラメーター
    $count コレクションの整数の合計を取得します。 GET /users/$count
    GET /groups/{id}/members/$count
    $ref コレクションに対するエンティティ メンバーシップーを更新します。 POST /groups/{id}/members/$ref
    $value 項目のバイナリ値を取得または更新します。 GET /me/photo/$value
    $batch 複数の HTTP 要求をバッチ要求に結合します。 POST /$batch
    OData のシステム クエリ
    オプション が使えます
    ➢ クエリパラメータ(GET の クエリパラメータで指定)

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  18. Microsoft Graph の従量制課金 API
    18
    ◼ Microsoft Graph には、従量制課金される API が含まれる
    ◼ 従量制課金 API とサービスでは、使用量に基づいてコストが発生する
    API 課金とライセンス情報
    Teams チャット のエクスポート Teams API の支払いモデルとライセンス要件
    Teams チャネルの エクスポート Teams API の支払いモデルとライセンス要件
    Teams チャット/チャネル 変更通知 Teams API の支払いモデルとライセンス要件
    Teams conversationMember の変更通知 Teams API の支払いモデルとライセンス要件
    Teams チャット/チャネル メッセージ PATCH 操作 Teams API の支払いモデルとライセンス要件
    SharePoint と OneDrive for Business assignSensitivityLabel API 呼び出しあたり $0.00185 (USD)
    https://learn.microsoft.com/ja-jp/graph/metered-api-overview

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  19. Graph APIを
    Power Automateで
    使う

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  20. DEMOします
    ■ ゲストを招待する
    https://docs.microsoft.com/ja-jp/graph/api/invitation-post?view=graph-rest-1.0&tabs=http
    ■ ライセンスを割り当てる
    https://docs.microsoft.com/ja-jp/graph/api/user-assignlicense?view=graph-rest-1.0&tabs=http
    ■ パスワードを変更する
    https://docs.microsoft.com/ja-jp/graph/api/passwordauthenticationmethod-
    resetpassword?view=graph-rest-beta&tabs=http
    ■ Intune 業務用デバイスIDを登録する
    https://docs.microsoft.com/ja-jp/graph/api/intune-enrollment-importeddeviceidentity-
    importdeviceidentitylist?view=graph-rest-beta
    Graphを利用すると
    例えばこんなことができます
    20

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  21. 目的のAPIを探す
    ■ まずはAPI を見つける
    Microsoft Graph API のリファレンス から探す
    https://learn.microsoft.com/ja-jp/graph/api/overview?view=graph-rest-1.0
    21

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  22. Graph Explorer
    ■ https://developer.microsoft.com/ja-jp/graph/graph-explorer
    ■ GUI を使って実際に Graph を触れるツール
    ■ 委任されたアクセス許可で実行される
    ■ サンプルアカウントで
    の実行も可能
    22

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  23. Power Automateで利用する手順
    アプリの登録
    アプリにアクセス許可を付与
    アプリケーションの
    許可でAPI実行 委任されたアクセス許可でAPI実行












    Graph API 実行
    Graph API 実行
    アクセストークン
    発行
    これが
    一番手軽
    Graph API 実行
    パターン1 パターン2 パターン3
    23

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  24. 委任されたアクセス
    許可でAPI実行
    -お手軽版

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  25. Power Automateで利用する手順
    アプリの登録
    アプリにアクセス許可を付与
    アプリケーションの
    許可でAPI実行 委任されたアクセス許可でAPI実行












    Graph API 実行
    Graph API 実行
    アクセストークン
    発行
    Graph API 実行
    パターン1 パターン2 パターン3
    いまココ!
    25

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  26. Power AutomateでGraph API
    「委任されたアクセス許可」が可能?
    NO
    Power Automateで Graph API を呼びたい
    権限エラーなど
    YES
    実行可能
    パターン1
    パターン2
    パターン3
    強力な権限が必要な
    要求は難しい
    アプリ登録が不要なアクション
    で実行

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  27. APIの呼び出し ①
    HTTP with Azure AD コネクタ
    > HTTP要求を呼び出します アクション
    https://graph.microsoft.com
    https://graph.microsoft.com
    27
    プレミアムコネクタです

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  28. APIの呼び出し ②
    HTTP with Azure ADコネクタ
    > HTTP要求を呼び出します
    HTTPメソッド
    URI
    Content-type: application/json
    要求本文
    28
    28

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  29. ノンプレミアムな呼び出し①
    Office 365 Groups
    > HTTP 要求を送信します
    HTTPメソッド
    URI
    要求本文
    Defaultでコンテンツタイプの指定が
    されていてるので嬉しい!
    ヘッダー
    2023/08 現在
    Power Automateで利用不可となりました

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  30. リソース URI 操作 me Users
    ユーザー users ユーザー情報取得 〇 〇
    ユーザー情報更新 × ×
    パスワード変更 × ×
    差分を取得する 〇 〇
    組織 directory ライセンス割り当て × ×
    削除済みオブジェクトの取得 × ×
    ゴミ箱から削除 × ×
    ゴミ箱から復元 × ×
    グループ groups
    ユーザーがダイレクト メンバーになっているグループ、ディレクトリ ロール、管理
    単位を取得
    〇 〇
    追加・更新・削除 〇 -
    メンバーの追加・削除 〇 -
    Office Graph分析情報 insights ユーザーと共有されるドキュメントの一覧を含む計算された分析情報 〇 ×
    人気上昇中 〇 〇
    ユーザーが表示または変更したドキュメント 〇 〇
    メッセージ message メールボックス内のメッセージを取得 〇 〇
    メールの送信 〇 〇
    ユーザーの受信トレイに定義されているすべての messageRule オブジェクト 〇 ×
    カレンダー calendar 予定の取得 〇 〇
    event イベントの作成 × ×
    Outlookの設定 mailboxSettings メールボックスの設定を取得 〇 ×
    メールボックスの設定を更新 × ×
    Todo todo To-doタスクリスト取得 〇 ×
    To-doタスクリスト作成 〇 ×
    Office 365 Groups > HTTP 要求を送信します
    がサポートするリソース ①
    2023/08 現在
    Power Automateで利用不可となりました

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  31. リソース URI 操作 me Users
    連絡先 contacts 連絡先の取得 〇 ×
    連絡先の作成 〇 ×
    委任された権限の付与 oauth2PermissionGrants oauth2PermissionGrants を一覧表示する × ×
    Onenote onenote 作成 × ×
    取得 × ×
    OneDrive drive OneDriveを取得する 〇 ×
    SharaPoint sites サイトを取得する 〇 -
    リストの情報を取得 〇 -
    リストの作成・更新・削除 × -
    Teams teams チームの作成/編集 〇 -
    チームの削除(グループ削除) 〇 -
    所属チームの一覧取得 〇 〇
    チームをアーカイブ 〇 -
    メンバーの操作 〇 -
    チャネルの一覧取得 〇 -
    チャネルの作成・削除 〇 -
    chats メッセージの取得 × ×
    セキュリティ security アラートの取得 × -
    security セキュリティスコア取得 × -
    informationProtection 脅威評価取得 × -
    Office 365 Groups > HTTP 要求を送信します
    がサポートするリソース ②
    2023/08 現在
    Power Automateで利用不可となりました

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  32. ノンプレミアムな呼び出し②
    Office 365 Groups
    > HTTP 要求 V2 を送信する
    ➢ 第 1 セグメントでgroups リ
    ソースのみサポート
    前述の[HTTP 要求 を送信する]に
    比べると随分と貧弱です

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  33. ノンプレミアムな呼び出し③
    Office 365 Outlook
    > HTTP 要求を送信します(プレビュー)
    ➢ 以下のリソースをサポート
    • 第 1 セグメント:
    /me,
    /users/
    • 第 2 セグメント:
    messages、
    mailFolders、
    events、
    calendar、
    calendars、
    outlook、
    inferenceClassification

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  34. ノンプレミアムな呼び出し③
    Office 365 Users
    > HTTP 要求を送信します
    ➢ 以下のリソースをサポート
    • 第 1 セグメント:
    /me,
    /users/
    • 第 2 セグメント:
    messages、
    mailFolders、
    events、
    calendar、
    calendars、
    outlook、
    inferenceClassification

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  35. DEMOします
    ■ チームを作成する
    https://docs.microsoft.com/ja-jp/graph/api/team-post?view=graph-rest-
    1.0&tabs=http
    「チームの作成」アクションと比べて・・・
    ✓ M365グループからチームを作成可能
    ✓ 同時にチャネルを作成可能
    ✓ チームの設定をカスタム可
    ✓ アプリのインストール可

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  36. 403… 今までに説明したコネクタは
    ある程度の権限を保持しているが、
    権限エラーが発生する場合は・・・
    ➢ アプリケーションの許可でアク
    セス権限を付与できるなら
    ➢ できない場合は
    アクセストークンを発行する
    私に任せて下さい!

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  37. アプリの登録

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  38. Power Automateで利用する手順
    アプリの登録
    アプリにアクセス許可を付与
    アプリケーションの
    許可でAPI実行 委任されたアクセス許可でAPI実行












    Graph API 実行
    Graph API 実行
    アクセストークン
    発行
    Graph API 実行
    パターン1 パターン2 パターン3
    ここ!
    38

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  39. アプリをAzure ポータル(Microsoft ID プラット
    フォーム)に登録
    Microsoft Entra 管理センター
    Microsoft Entra ID
    ➢ アプリケーション
    ➢ アプリの登録
    アプリを Azure に登録①
    39

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  40. アプリを Azure に登録②
    クライアントシークレット追加
    アプリの登録
    ➢ 証明書とシークレット
    シークレットの有効期限は最長24ヶ月
    New-AzureADApplicationPasswordCredential
    コマンドで無制限にできる
    (2023年7月時点)
    初回作成時のみ表示
    画面を閉じると再表示されないので注意
    40
    https://jpazureid.github.io/blog/azure-active-
    directory/azuread-clientsecrets-202104/

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  41. アプリに
    アクセス許可を付与

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  42. Power Automateで利用する手順
    アプリの登録
    アプリにアクセス許可を付与
    アプリケーションの
    許可でAPI実行 委任されたアクセス許可でAPI実行












    Graph API 実行
    Graph API 実行
    アクセストークン
    発行
    Graph API 実行
    パターン1 パターン2 パターン3
    いまココ!
    42

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  43. API を呼び出すために必要なアクセス許可(権限スコープ)
    を設定
    Microsoft Entra 管理センター
    APIのアクセス許可
    ➢ Microsoft Graph
    アクセス許可の付与
    43

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  44. 必要なアクセス許可を調べる
    https://learn.microsoft.com/ja-jp/graph/api/overview?view=graph-
    rest-1.0
    で使いたいAPI情報を調べると書いてある
    委任されたアクセス許可
    アプリケーションの許可
    44

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  45. アクセス許可
    サインインしているユーザーのアク
    セス権でアプリが動作する
    ➢ユーザーに代わってAPIを実行す
    るよ
    アプリ自体にアクセス許可を付与し
    て動作します
    ➢ユーザーなしでAPIを実行します
    ➢事前に管理者の同意が必要
    エンドユーザーが利用するスマホアプ
    リ等、サインインユーザーとして動作
    することが必要なアプリで利用
    バックグラウンドサービスやデーモン
    等のなど、サインインユーザーが存在
    しないアプリで利用
    45

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  46. パンダ姐さん曰く。。。
    フローは
    • プッシュトリガーの場合は実行者
    • ポーリングトリガーの場合は作成者(大体は)
    で動くので気を付けてね
    46

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  47. 委任されたアクセス許可
    ◼ HTTP with Azure ADコネクタ > HTTP要求を呼び出します
    ◼ HTTP with Azure AD コネクタはある程度の権限を保持している
    ➢ 実行できる権限スコープの一覧は公開されていない
    ➢ フローを実行した際に権限エラーが発生する場合、アプリケー
    ションの許可を利用する、またはトークンを取得する必要がある
    私の権限で実行して
    どうぞ
    47

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  48. アプリケーションの許可
    ◼ HTTP > HTTP
    ◼ Azure AD にアプリを登録する必要がある
    ➢ フローから Active Directory OAuth で認証する
    私が実行します
    48

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  49. アクセス許可の名前付けパターン
    ■ [リソース].[操作].[制約] の組み合わせ
    ➢ [リソース]
    User:ユーザーに対して Group:グループに対して
    Sites:サイトコレクションに対して Mail:メールに対して など
    ➢ [操作]
    Read:読み取り ReadWrite:編集 など
    ➢ [制約]
    ALL > Shared > なし の順に操作できる範囲が狭くなる
    All, AppFolder, OwnedBy, Selected, Shared, Hidden など
    49
    https://learn.microsoft.com/ja-jp/graph/permissions-overview?tabs=http#permissions-naming-pattern

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  50. 委任されたアクセス
    許可でAPI実行

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  51. Power Automateで利用する手順
    アプリの登録
    アプリにアクセス許可を付与
    アプリケーションの
    許可でAPI実行 委任されたアクセス許可でAPI実行












    Graph API 実行
    Graph API 実行
    アクセストークン
    発行
    Graph API 実行
    パターン1 パターン2 パターン3
    ココ!

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  52. アクセストークンを発行 ①
    ②応答URI( 承認サーバーがトークンを送信するURI)
    ➢ 認証
    ➢ Web
    http://localhost/myapp/
    ①サポートされているアカウントの種類
    ➢ マルチテナント
    53

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  53. アクセストークンを発行 ②
    https://login.microsoftonline.com/common/oauth2/v2.0/authorize
    ?client_id={アプリケーション(クライアント)ID}
    &response_type=code
    &redirect_uri=http%3A%2F%2Flocalhost%2Fmyapp%2F
    &response_mode=query
    &scope= offline_access%20user.read
    &state=12345
    54
    code={認証コード}
    (”code=“ から “&state=“までの間の値)

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  54. アクセストークンを発行 ③
    POST
    https://login.microsoftonline.com/common/
    oauth2/v2.0/token
    Content-Type :
    application/x-www-form-urlencoded
    client_id={アプリケーション(クライアント)ID}
    &scope=offline_access%20user.read
    &code={認証コード}
    &redirect_uri=http%3A%2F%2Flocalhost%2Fm
    yapp%2F
    &grant_type=authorization_code
    &client_secret={クライアントシークレット}
    55
    プレミアムコネクタです

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  55. アクセストークンを発行 ④
    アクセストークン
    リフレッシュトークン
    API発行のたびに、認証コード取得する
    のは大変なので、
    を発行されたリフレッシュトークンを
    OneDriveなどに保存しておこう
    56

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  56. アクセストークンを発行 ⑤
    POST
    https://login.microsoftonline.com/common/
    oauth2/v2.0/token
    Content-Type :
    application/x-www-form-urlencoded
    client_id={アプリケーション(クライアント)ID}
    &scope=offline_access%20user.read
    &refresh_token={リフレッシュトークン}
    &redirect_uri=http%3A%2F%2Flocalhost%2F
    myapp%2F
    &grant_type=refresh_token
    &client_secret={クライアントシークレット}
    57
    プレミアムコネクタです

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  57. トークンの発行サイクル
    承認要求
    認可コード
    リフレッシュ
    トークン
    リフレッシュ
    トークン
    リフレッシュ
    トークン
    リフレッシュ
    トークン
    アクセス
    トークン
    アクセス
    トークン
    アクセス
    トークン
    アクセス
    トークン
    アクセストークン発
    行時に、リフレッ
    シュトークンも併せ
    て発行されるよ












    58

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  58. 認可サーバー
    APIのセキュリティ
    ■ OAuth2.0
    ① 許可申請
    クライアント
    ② 権限付与確認
    ③ 許可
    ④ 認可コード発行
    利用権でアクセス
    ⑤ アクセストークン
    リクエスト
    ⑥ アクセストークン
    取得
    そうだよ
    リソースサーバの
    API使いたい
    ID
    Pass
    知ってるクライアント?
    許可されたよ
    許可権を利用権
    にかえて
    利用権だよ
    ⑦ APIへ
    アクセス
    ⑧ リソース取得
    やったぜ!
    リソースオーナー
    リソースサーバー
    Graph API
    59

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  59. アクセストークン発行 ROPC
    POST
    https://login.microsoftonline.com/
    {ディレクトリ (テナント) ID}/oauth2/token
    Content-Type :
    application/x-www-form-urlencoded
    grant_type=password
    &resource=https://graph.microsoft.com
    &client_id={アプリケーション(クライアント)ID}
    &username={実行ユーザーID}
    &password={実行ユーザーパスワード}
    &client_secret={クライアントシークレット}
    ROPC権限は1アクションでアクセストークンを取得できるけど、
    フローにユーザーID/パスワードとクライアントシークレットを設定するので注意!!
    60
    プレミアムコネクタです

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  60. Power Automateで利用する手順
    アプリの登録
    アプリにアクセス許可を付与
    アプリケーションの
    許可でAPI実行 委任されたアクセス許可でAPI実行












    Graph API 実行
    Graph API 実行
    アクセストークン
    発行
    Graph API 実行
    パターン1 パターン2 パターン3
    ココ!
    61

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  61. Graph API 実行
    HTTPメソッド
    URI
    Authorization : Bearer {アクセストークン}
    要求本文
    Content-type : application/json
    body(HTTP')?['access_token']
    62
    プレミアムコネクタです

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  62. アプリケーションの
    許可でAPI実行

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  63. Power Automateで利用する手順
    アプリの登録
    アプリにアクセス許可を付与
    アプリケーションの
    許可でAPI実行 委任されたアクセス許可でAPI実行












    Graph API 実行
    Graph API 実行
    アクセストークン
    発行
    Graph API 実行
    パターン1 パターン2 パターン3
    ココ!
    64

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  64. トークンを発行
    ◼ 「アプリケーションの許可」の場合
    POST
    https://login.microsoftonline.com/
    {ディレクトリ (テナント) ID}/oauth2/token
    Content-Type :
    application/x-www-form-urlencoded
    grant_type=client_credentials
    &resource=https://graph.microsoft.com
    &client_id={アプリケーション(クライアント)ID}
    &client_secret ={クライアントシークレット}
    65

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  65. 66
    トークンを発行しGraph API 実行
    本文
    HTTPメソッド
    URI
    なし
    Host : graph.microsoft.com
    Authorization : Bearer {アクセストークン}
    body(HTTP')?['access_token']
    事前にトークンを発行する
    と、
    アプリケーションIDやクラ
    イアントシークレットを使
    わずに実行可能です

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  66. トークンを発行しないでGraph API
    実行
    {ディレクトリ (テナント) ID}
    {クライアントシークレット}
    HTTPメソッド
    URI
    Content-type : application/json
    要求本文
    {アプリケーション(クライアント)ID}
    Acrive Directory Oauth
    を選択
    https://graph.microsoft.com
    シークレットを選択
    67

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  67. さいごに

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  68. ご参考に
    ■ Power Automate で Graph API の「委任されたアクセス許可」でアクセス
    トークンを発行する方法
    https://qiita.com/MiyakeMito/items/a768841d76d22544a4c6
    ■ Power Virtual Agents と Power Automate でユーザーのパスワードリセット
    するチャットボット作成【情シスボットシリーズ①】
    https://qiita.com/MiyakeMito/items/e433059661dbfcd4fdf4
    ■ Power Virtual Agents と Power Automate でユーザーにライセンスを付与す
    るチャットボット作成【情シスボットシリーズ②】
    https://qiita.com/MiyakeMito/items/6595dffc3a97a2f92d7c
    https://qiita.com/MiyakeMito
    71

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  69. まとめ
    Graph API で
    便利で、役立つ、そして面白い
    フローを作ってOutputしてください
    72

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  70. ありがとうございました
    73

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