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技術負債とソフトウェアアーキテクチャ
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naQamura
November 20, 2023
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技術負債とソフトウェアアーキテクチャ
naQamura
November 20, 2023
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Transcript
技術負債とソフトウェア アーキテクチャ 技術的負債に向き合う Online Conference ハコベル株式会社 シニアアーキテクト 中村隆宏
中村隆宏 (na9amura) 所属:ハコベル株式会社 (ex ラクスル株式 会社ハコベル事業部) シニアアーキテクト 職歴:SI 系、決済、転職サービスなど 経歴:熊本出身、文化人類学専攻
趣味:旅行、音楽、MMA 自己紹介
ハコベルのプロダクト 取引・業務の 構造的な非効率を改善 物流に関わる人たちを会社を跨いだ コミュニケーションを円滑化 AI 系の技術を活用して 配送効率と業務効率を向上
今回の対象 取引・業務の 構造的な非効率を改善 物流に関わる人たちを会社を跨いだ コミュニケーションを円滑化 AI 系の技術を活用して 配送効率と業務効率を向上
技術負債を 「コミュニケーションの課題」である という切り口で考えてみる
課題1 課題はチーム内で、開発を進める際に発生するもの 例 API スキーマ、データ構造について相互に確認 設計方針についてディスカッション 技術的な共時的コミュニケーション
課題2 現在の自分と過去の自分・チーム間で発生 例 機能追加・拡張時の影響範囲 フレームワークによるJoin, Lazy Load により意図せずパフォーマンス劣化 技術的な通時的コミュニケーション
課題3 ユーザーの課題感・温度感 ↔️ 開発メンバーの理解、開発面の課題 対話をした結果をプロダクトに反映するサイクルが長い 例 操作履歴へのニーズと実装・運用の難易度 ユーザーとの対話
つまり アジャイルソフトウェア開発宣言: https://agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html このサイクルを回すためのコミ ュニケーションを阻害するもの =技術負債
ハコベルでの取組み 阻害要因を取り除くためにソフトウェアアーキテクチャを重視、設計パターンを いくつか取り入れています
取組み1 :DDD ユーザーと同じ目線で対話しやすい状態 ドメインロジックが副作用から独立 コード自体が理解しやすく変更も加えやすい DDD を通して目指すこと
取組み2 :Event Sourcing 操作履歴、変更履歴をコード上でも重要な要素とする ユーザーが重要と考えるものをコードでも同様に重要なものと捉える Event Sourcing を利用して目指すこと
最後に ユーザーと対話する上で何が重要かを考える 将来の自分達にメッセージを込めたコードを書く ソフトウェアアーキテクチャはその強力な武器になります
THANK YOU 技術的負債に向き合う Online Conference ハコベル株式会社 シニアアーキテクト 中村隆宏