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c4ljp_2014_enju_ir

Kosuke Tanabe
September 07, 2014

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Kosuke Tanabe

September 07, 2014
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Transcript

  1. Next-­‐L  Enjuとは?(1) •  Project  Next-­‐Lの開発する図書館システムの 総称   – enju_leaf  (図書館業務管理システム)  

    – enju_root  (FRBRモデルによる書誌管理システム)   – enju_erms  (電子リソース管理システム)  
  2. Next-­‐L  Enjuとは?(2) •  Ruby  on  Rails  を中心に、Apache  Solr,   PostgreSQL/MySQLなどのフリーソフトウェアを

    用いて構築   •  Next-­‐L  Enju自体もフリーソフトウェアとして   公開   – hSps://github.com/next-­‐l/enju_leaf
  3. Next-­‐L  Enjuの特徴(2) •  機能ごとのモジュール化により、新機能の   追加やテストを行いやすくなっている   – enju_biblio  (書誌管理)  

    – enju_library  (施設管理)   – enju_circulaYon  (貸出管理)   – enju_ndl  (NDL接続)   – enju_ir  (new!)  
  4. enju_ir  モジュールとは? •  Next-­‐L  Enjuに機関リポジトリの機能を追加   するためのモジュール   – ファイルのアップロードと保存  

    – OAI-­‐PMHのサポート   •  現時点ではenju_leafに組み込んでの動作を サポート   – enju_ir単体での動作も可能とする予定  
  5. enju_ir開発の理由 •  学術情報を扱うWebサービスの変化   – 論文ID,  研究者ID,  研究助成ID,  …   – 文献管理サービス,

     研究者SNS,  altmetrics…   – これらがすべてつながる   •  扱う資料そのものの変化   – 論文だけでなく、研究データも   – データの公開が成果として扱われるようになると、 公開作業にも迅速さを求められる  
  6. 他のソフトウェアの検討 •  WEKO(JAIRO  Cloud)…ユーザインターフェース がAJAXを多用しており、変更が困難   •  Dspace…広く利用されているが、Javaなのが 面倒  

    •  Hydra…ユーザインターフェースを担当する blacklightが意外に複雑な構造をしており、   思い通りに作ろうとするとほぼ全面的に作り 直すのと変わらなかった  
  7. enju_irの特徴 •  データ保存用ミドルウェアにFedoraCommons を使用   – Dspace,  Hydra,  Islandora,  eSciDocなどで広く採用  

    •  データ検索用ミドルウェアにElasYcSearchを   使用   – Apache  Solrと並んで人気のある検索エンジン   •  単純な構造のHTML  
  8. FedoraCommonsの利点 •  柔軟なデータ構造を提供   •  メタデータを持つオブジェクトとコンテンツを   持つオブジェクトを関連づけて資料を表す   – 関連をRDFを用いて表現することが可能

      – トリプルストアとしても動作   •  世界中で広く利用されており、活発なユーザ コミュニティが存在する   – 検索エンジンで容易にトラブル対応策が見つかる  
  9. ElasYcSearchの利点 •  高速・高機能   – Apache  Solrと同じLuceneベースの検索クエリを   使用できる   – ファセット検索,

     代替検索語の提示   •  JSONを用いて検索やインデックスの作成・   更新を行うことができる   – 扱いがXMLよりも容易   – JavaScriptから直接検索を実行できる
  10. おわりに •  MLAでも情報技術は重要、とは言われるが…   •  実体は逆行していないか?   – 一極集中、外部依存への危機感 例:  JAIRO

     Cloud   – 開発も運用も他人が勝手にやればよい?   – 大規模大学でなければ構築の機会がない?   – 職員がシステム構築を行う機会を逆につぶして いないか、自分で工夫する機会を奪っていないか   •  状況を固定化させない手段としてのOSS