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Findy社のAgent活用成功要因と開発基盤の詳細分析

 Findy社のAgent活用成功要因と開発基盤の詳細分析

https://findy-inc.connpass.com/event/362784/

Findy AI Meetup in Fukuoka #1に参加して、各社のテックリードの方にAgentの活用方法についてお話を伺うことができました。
そこで、自分なりの意見が出てきたので、社内勉強会用にまとめてみました。
私個人がAgentに希望を見出しているからこそ、なんでも解決してくれる魔法ではないよね、という現実寄りの話です。

https://qiita.com/oga_aiichiro/items/7a6c15abd5e78b3b02d0
こちらも参考にされてください。

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oga_aiichiro

August 21, 2025
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Transcript

  1. 本日のアジェンダ • 1. なぜ彼らは成功したのか • 2. 5年前から整備した「快適な開発環境」 • 3. Agent活用の具体的戦略

    • 4. 定量的な成果と投資対効果(ROI) • 5. AI活用の必須条件 • 6. 明日から実践できること 1 © 2025 oga_aiichiro
  2. 開発環境を「高速道路」に変えた4つの必須要素 AI導入以前から整備されていた、開発の品質と速度を支える4つの柱 1. 包括的なテスト体制 単体・統合・E2Eテストの三層構造で、 AI生成コードを安全に検証。テストカバレッジの 高さがAIの性能を3-5倍向上させることを発見 2. CI/CDパイプラインの完全自動化 GitHub

    Actionsによるビルド・テスト・デプロイ の自動化。AIが生成した大量のコードも品質を維 持しつつ迅速にリリース可能 3. コード品質の自動チェック機構 リンター、セキュリティスキャン、脆弱性チェッ ク等の多層的な「安全装置」。 品質を犠牲にしない高速開発を実現 4. モニタリングと可観測性 DataDog等を活用した監視体制。 本番環境でのAI生成コードの動作を即座に把握し、 問題の早期発見・解決を可能に 5 © 2025 oga_aiichiro
  3. AIツールの効果を左右する環境の違い 成功の裏には、多くの失敗パターンの学びが存在する 成功を導く環境 • 包括的なテストコードが存在 • CI/CDパイプラインが健全に稼働 • デプロイプロセスが自動化 •

    ドキュメントが整備・最新化 • 明確なコーディング規約 失敗する環境 • テストコードが存在しない • CI/CDパイプラインが壊れている • 手動でのデプロイプロセス • ドキュメントが不十分・古い • コーディング規約が不統一 12 © 2025 oga_aiichiro