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AI時代の教育〜教育の情報化に対応した教育人材育成〜/kanagawa2021

 AI時代の教育〜教育の情報化に対応した教育人材育成〜/kanagawa2021

第15回 神奈川大学 メディア教育シンポジウム
2021年7月3日

Naoki Kato

June 27, 2021
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Transcript

  1. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU 自己紹介 加藤直樹 東京学芸大学 ICTセンター

    教育情報化研究チーム 専門:情報工学 Human Computer Interaction 特にペン入力 ペン入力I/Fの教育への利用 文科省:デジタル教科書の今後の在り方等に 関する検討会議 (R2-) ・委員 :デジタル教科書の 効果・影響等に関する実証研究事業 (H31-) ・有識者 :ICT活用教育アドバイザー派遣事業(H28-) ・アドバイザー
  2. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU 自己紹介 加藤直樹 東京学芸大学 ICTセンター

    教育情報化研究チーム 専門:情報工学 Human Computer Interaction 特にペン入力 ペン入力I/Fの教育への利用
  3. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU 求められ始めている力 情報化社会の基本 「計算できません」に近いものに・・・ そのデータ

    Excelファイルに なってるからさ グラフ化 しておいて ・・・のファイルをさ 暗号化かけて クラウドに 上げておいて ? ? ? 情報だけでなく情報通信技術を活用できるように
  4. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU 求められ始めている力 高度情報化社会の到来 画像引用:SCF2015webサイト http://scf.jp/ja/essay/a005.php

    現社会 Industry4.0 (第四次産業革命) 高度なIT利活用社会 (超スマート社会) AI, IoT
  5. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU 求められ始めている力 そして近い将来 高度IT人材 ミドルIT人材

    課題 発見 解決 新たな価値の創造 高度情報通信技術 AI技術 活用 (少しだけ 開発) こういうこと ができる 依頼
  6. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU 求められ始めている力 そのために育てる三要素 課題 発見

    解決 新たな価値の創造 人間性 学びに向 かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 対話・議論 自立 協働 説明 理解
  7. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU 求められ始めている力 三要素を育てる活動 課題 発見

    解決 新たな価値の創造 人間性 学びに向 かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 対話・議論 自立 協働 説明 理解 具体的な 問題解決 活動 高度情報通信技術 AI技術 ICTを 活用して
  8. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU 求められ始めている力 基盤的な情報活用能力の育成 情報活用能力 言語能力

    問題発見・解決能力 基盤的な力 人間性 学びに向 かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 創造 協働 自立 技術分野 情報に関する技術 プログラミング教育 基本的な操作 情報モラル 情報化と社会・産業 2021- 2022- 2020- 情報Ⅰ(必修) 情報Ⅱ AI・Data Science教育
  9. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU 求められ始めている力 学びをICT活用で強化 資質・能力の一層の確実な育成 教員による把握

    個別最適な学び 情報共有・交流の拡大 情報教育の実施 情報活用能力 の習得 学びでのICT活用 認知,記憶,思考,表現 の補助・高度化 基盤的な力
  10. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU 小学校での情報教育とICT活用 小学校におけるプログラミング教育 各教科等の特質に応じて, を,計画的に実施

    第3 1 (3) イ 児童がプログラミングを体験しながら, コンピュータに意図した処理 を行わせるために必要な論理的思考力 を身に付けるための学習活動 (小学校学習指導要領 p.8)
  11. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU 小学校での情報教育とICT活用 教科教育への波及効果 電池を直列 ∝

    豆電球の明るさ ∝ 電流の大きさ 0本 1本 2本 三段階 多段階 プログラミング教育 関係を考えるのに より有効に
  12. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU 小学校での情報教育とICT活用 一人一台端末の活用で 読んで 見て

    聴いて 考えて 書いて 話して 撮って 他の人考えの 理解・比較 強 化 主 体 的 で 対 話 的 な 深 い 学 び へ 可視化・表現 認知 共有 思考
  13. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU 小学校での情報教育とICT活用 学びに向かう態度にも変化 4 7

    18 15 11 6 8 6 4 3 5 1 1 1 1 0 1 1 1 学期 2 学期 3 学期 とても思う そう思う どちらとも言えない そう思わない まったく思わない (無回答) 「国語」が好きだ!
  14. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU AI時代の教育のために 基盤的な情報活用能力の育成 情報活用能力 言語能力

    問題発見・解決能力 基盤的な力 人間性 学びに向 かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 創造 協働 自立 技術分野 情報に関する技術 プログラミング教育 基本的な操作 情報モラル 情報化と社会・産業 2021- 2022- 2020- 情報Ⅰ(必修) 情報Ⅱ AI・Data Science教育
  15. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU AI時代の教育のために データサイエンス教育への期待と不安 AI時代に 溢れるデータを

    処理する力 高度情報通信技術 AI技術 AI・Data Science教育 教育プログラム 認定制度 モデルカリキュラム 全学部で
  16. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU AI時代の教育のために モデルカリキュラム(リテラシーレベル) 数理・データサイエンス・AI (リテラシーレベル)

    モデルカリキュラム ~ データ思考の涵養 ~ 2020年4月 数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアム おはなし おはなし 「おはなし」も重要だけど より重要なのは データ活用力 (データリテラシー) なんか高校情報の初めの頃に・・・
  17. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU AI時代の教育のために そして「基礎:データリテラシー」 数理・データサイエンス・AI (リテラシーレベル)

    モデルカリキュラム ~ データ思考の涵養 ~ 2020年4月 数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアム 高度情報通信技術 AI技術 を使ってデータ活用が できることが重要 (情報活用能力の一部として) 高校までの学び への考慮も重要 数Ⅰ,数B
  18. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU AI時代の教育のために 一般教養としての情報教育のあり方 情報Ⅰ 情報Ⅱ

    ICT活用 情報科学 情報Ⅰの学力チェック 正しいメンタルモデルの生成に必要 (新しい技術への適用力) AI・Data Science教育+情報教育 日々の学習での 活用で育成 大学教育DX +αの知識 学士レベルの 情報教育 要検討?
  19. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU AI時代の教育のために 初等中等教育のための 研究と教員・教育支援者育成 Next

    Generation Computer Science AI技術 情報通信技術 情報活用能力 情報教育力 and 新たな学びの形へ の対応力 情報活用能力 創造する力を育む 新たな学びの形 教育の情報化 カリキュラム開発 教育分野 への適用 協働 支援 教育情報化支援人材 教育用情報システム デジタル教材 活 用 育成 育成 開発
  20. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU AI時代の教育のために 初等中等教育のための 研究と教員・教育支援者育成 令和元年度学校における教育の情報化の

    実態等に関する調査結果(概要) (令和2年10月 文部科学省) Next Generation Computer Science AI技術 情報通信技術 情報活用能力 情報教育力 and 新たな学びの形へ の対応力 情報活用能力 創造する力を育む 新たな学びの形 教育の情報化 カリキュラム開発 教育分野 への適用 協働 支援 教育情報化支援人材 教育用情報システム デジタル教材 活 用 育成 育成 開発 「ややできる」を入れて,この状況
  21. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU AI時代の教育のために 教育職員免許法施行規則の改正(案) 小 中

    高 校 全 教 員 各教科の指導法 (情報機器及び 教材の活用を含 む。) 各教科の指導法(情報通信 技術の活用を含む。) 教育の方法及び 技術(情報機器 及び教材の活用 を含む。) 教育の方法及び技術 情報通信技術を活用した 教育の理論及び方法 情報機器の操作 情報機器 の操作 AI・デー タサイエ ンス 1単位 選択
  22. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU AI時代の教育のために 教育職員免許法施行規則の改正(案) 小 中

    高 校 全 教 員 各教科の指導法 (情報機器及び 教材の活用を含 む。) 教育の方法及び 技術(情報機器 及び教材の活用 を含む。) 情報機器の操作 情報機器 の操作 AI・デー タサイエ ンス 選択 各教科の指導法(情報通信 技術の活用を含む。) 教育の方法及び技術 情報通信技術を活用した 教育の理論及び方法 これらを 組み合わせて 教育の情報化の 理論 スキル の習得を 期待! 1単位 大学がどれだけ 本気になるか
  23. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU AI時代の教育のために 学芸大の対応(全学教育)の流れ 2020 学習指導要領改訂

    「情報」へ改訂 「◦◦科と情報」内の2コマで 教育の情報化の解説 2015 廃止 涙 「情報処理」 2009 学習指導要領改訂 教育の情報化 情報機器の操作 高校情報必修 2023 廃止? 2025 情報Ⅰ履修者入学 早急な見直し が急務!! GIGAスクール構想 「プログラミング教育」 開設 ?
  24. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU AI時代の教育のために 初等教育のための学芸大の対応 2010(H22) 小学校教員養成課程

    「情報教育選修」 小学校リーダ教員 を育てよう 全学教育は無理 ・教育の情報化+情報科学・情報工学 + ・ICT環境の整った中での教育実習 (附属+地域小学校) 2023 廃止w
  25. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU AI時代の教育のために 中等教育のための学芸大の対応 2015(H27) 教育支援課程

    「情報教育コース」 1988(S63) 情報科学専攻 2000(H12) 情報教育課程 高校 情報教員 2023(R5) 中等教育教員養成課程 「情報教育専攻」 社会的にも 学芸大としても 大問題は 採用が少ないこと 情報Ⅰ 教えられる?
  26. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU AI時代の教育のために 情報教育の重要性が 一般的に認識されることが必要? 情報Ⅰ

    情報Ⅱ 情報科学 情報Ⅰの学力チェック AI・Data Science教育+情報教育 +αの知識 共通テスト あんまりよくないとは思うけど いちばんてっとりばやいかと 社会に出たときの 優位性
  27. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU AI時代の教育のために 情報教育の重要性の認識が必要? 高等教育に関するアンケート結果 日本経済団体連合会

    2018年4月17日 情報Ⅰ 情報Ⅱ 情報科学 情報Ⅰの学力チェック AI・Data Science教育+情報教育 +αの知識 共通テスト あんまりよくないとは思うけど いちばんてっとりばやいかと 社会に出たときの 優位性
  28. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU AI時代の教育のために 初等中等教育のための 研究と教員・教育支援者育成 Next

    Generation Computer Science AI技術 情報通信技術 情報活用能力 情報教育力 and 新たな学びの形へ の対応力 情報活用能力 創造する力を育む 新たな学びの形 教育の情報化 カリキュラム開発 教育分野 への適用 協働 支援 教育情報化支援人材 教育用情報システム デジタル教材 活 用 育成 育成 開発
  29. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU AI時代の教育のために 情報教育支援人材のための学芸大の対応 2023(R5) 教

    育 支 援 人 材 を 育 て よ う 免許科目の削減 ・教育情報化マネージメント ・体系的な情報科学・工学 ・学校現場での実習 ・教育協働支援 ・教育の情報化スキル ・高校情報免許 教育支援 システム開発 教育情報化 アドバイザ 教育(支援)学+工学 2015(H27) 教育支援課程 「情報教育コース」 1988(S63) 情報科学専攻 2000(H12) 情報教育課程
  30. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU AI時代の教育のために 情報教育支援人材のための学芸大の対応 2023(R5) 教

    育 支 援 人 材 を 育 て よ う 免許科目の削減 ・教育情報化マネージメント ・体系的な情報科学・工学 ・学校現場での実習 ・教育協働支援 ・教育の情報化スキル ・高校情報免許 教育支援 システム開発 教育情報化 アドバイザ 教育(支援)学+工学 2015(H27) 教育支援課程 「情報教育コース」 1988(S63) 情報科学専攻 2000(H12) 情報教育課程 こ こ
  31. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU AI時代の教育のために part2 AI時代の(教育での)ICT活用 学習

    反映 解析 ツールとしての活用 AI/ICT 個別最適な学び 個別最適な指導 対話の拡張
  32. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU AI時代の教育のために part2 教育を支える手段(教育AI)の確立が必要 人間性

    学びに向 かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 創造 協働 自立 学習者用コンピュータ デジタル教科書・教材 Cloud Based 学習履歴Data 個別最適 遠隔教育 知識獲得の効率化 現実的な学び Authentic Learning 学習環境Data Ubiquitous Classroom AI+Data Science Data Visualization 学びの機会 の拡張 地域連携 CG VR AR HCI IoT etc.
  33. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU AI時代の教育のために part2 AI時代の教育を支える人材の育成 修

    修士 士課 課程 程: :教 教育 育支 支援 援協 協働 働実 実践 践開 開発 発専 専攻 攻 教 教育 育A AI I研 研究 究プ プロ ログ グラ ラム ム
  34. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU 選 択 科 目

    ( 選 択 十 単 位 ) 教育未来構想論 アントレプレナーシップ論 ヒューマン・コンピテン シー各論 (発達)(認知)(社会) 教育コミュニティ論 認知発達と学校教育 教育・行動データの測定 と分析 教育とビジネス ヒューマン・コンピテン シー総論 コンピテンシー ・学校領域 機械学習・深層学習論 先端情報科学論 情報センシング論 人間情報学論 データ・アナリティク ス実践論 言語情報解析論 マルチメディア情報解 析論 知的ソフトウェアシス テム論 情報AI領域 教育臨床課題研究 文化社会系先導的教育応用 実践論(言語)(社会) (ダイバーシティ―) 身体系先導的教育応用実 践論(社会)(心理) (バイオメカニクス) (生理) 環境システム系先導的教育 応用実践論(大気環境) (地球環境)(住環境) (アート・デザイン) 教育内容 ・実践領域 教育ポートフォリオ と教育ビックデータ 人工知能概論 AI時代の教育のために part2 専攻科目ラインナップ 教育コラボレーションと 現代社会 教員の社会的役割と キャリア形成 教育支援協働学概論 必 修
  35. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU AI時代の教育のために part2 ポイントはやはり現実的課題解決 教育インキュベーション

    センター マッチング&実施 サポート seeds & needs 研究の場&実践の場 学生 教員 Team 現 実 的 課 題 社 会 へ 還 元 発 見 ・ 解 決 現実フィールド
  36. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU おわりに 近い将来に必要となってくる姿 高度IT人材 ミドルIT人材

    課題 発見 解決 新たな価値の創造 高度情報通信技術 AI技術 活用 (少しだけ 開発) こういうこと ができる 依頼
  37. (c)2014- Naoki Kato, IML at TGU おわりに AI時代の大学教育(教員養成を中心に) 技術分野 情報に関する技術

    プログラミング教育 基本的な操作 情報モラル 情報化と社会・産業 情報Ⅰ(必修) 情報Ⅱ AI・Data Science教育 こ こ を 支 え る 教 員 ・ 教 育 支 援 人 材 大 学 レ ベ ル の 情 報 教 育 教 育 ( 支 援 ) 学 + 情 報 工 学