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プログラミング教育の日常的な取り組みに向けて

Naoki Kato
January 17, 2018

 プログラミング教育の日常的な取り組みに向けて

江戸川区立小学校教育研究会情報教育部 20180117

Naoki Kato

January 17, 2018
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  1. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 江戸川区立小学校教育研究会情報教育部 20180117 プログラミング教育の 日常的な取り組みに向けて

    ~学習者用端末から生まれる主体的・対話的で深い学び~ 東京学芸大学 教育実践研究支援センター 加藤直樹
  2. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 自己紹介 加藤直樹 東京学芸大学 教育実践研究支援センター

    専門:情報工学 Human Computer Interaction 特にペン入力 ペン入力I/Fの教育への利用 文科省:ICT活用教育アドバイザー派遣事業 アドバイザー(小金井市) デジタル教科書の効果的な活用の在り方等に 関する専門的検討会議 協力者 総務省:スマートスクール・プラットフォーム実証事業 「次世代学校ICT環境」の整備に向けた実証 有識者(町田市,小金井市) 都教委:公立小中学校ICT教育環境整備支援事業 専門委員
  3. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育の背景 産業(工業)革命:社会の確実な変化 画像引用:SCF2015webサイト http://scf.jp/ja/essay/a005.php

    →石炭→石油・電気 農業→軽工業→重工業 労働力:人→コンピュータ 判断:人→コンピュータ
  4. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育の背景 イスラエル l 2000年,CS教育を高校で必修化

    (90時間~450時間/3年間) ハンガリー l 2003年 初等中等教育でIT教育必修化 n 9歳でアルゴリズム, n 10,11歳で簡単なプログラミング n 12~15歳では改良手法も 参考:平成26年度文部科学省委託事業「「諸外国におけるプログラミング教育に関する調査研究」報告書
  5. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育の背景 イギリス l 2014年

    5~13歳でCS,IT,DL教育必修化 n 5~10歳でビジュアルプログラミング n 11~15歳で汎用プログラミング言語 フィンランド l 2016年 7~16歳へのプログラミグ教育を必 修化 n 9~12歳でビジュアルプログラミング n 13~16歳で汎用プログラミング言語 オーストラリア l 2016年 8~11歳へのプログラミング教育を 必修化? n 8,9歳でビジュアルプログラミング n 10,11歳で汎用プログラミング言語 参考:平成26年度文部科学省委託事業「「諸外国におけるプログラミング教育に関する調査研究」報告書
  6. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育の背景 国家戦略(IT総合戦略本部) (H26~H28/2016.4) l

    一定数の突出した能力を有するIT人材育成 l 新たな産業をリードする高度なIT人材育成 + l あらゆる国民層に対して ITに係る能力を醸成するための取組 l 特に若年層に対するプログラミング教育 (参考)人材育成におけるプログラミング教育の位置付け等に係る調査報告書 現社会 Industry4.0 (第四次産業革命) 高度なIT利活用社会 (超スマート社会)
  7. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育の背景 学習指導要領改訂の背景 創造 協働

    自立 加速度的に進展 し続ける社会 Industry4.0 (第四次産業革命) 生きる力 情報技術の発展・浸透 情報化・グローバル化 人間性 学びに向 かう力 思考力 判断力 表現力 知識 技能 言語能力・情報活用能力 問題発見・解決能力 学習の基盤 情報及び情報技術を適切かつ効果的に 活用して、問題を発見・解決したり自 分の考えを形成したりしていくために 必要な資質・能力 (小学校学習指導要領解説 p.51) 情報の科学的な理解に裏打ちされた 情報活用能力を育むことが重要
  8. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育の背景 次期学習指導要領の方針(高校 情報) l

    情報Ⅰ(必修) n Computer Science pプログラミング及びモデル化とシミュレーショ ン,ネットワーク,データベースの基礎 n 情報デザイン p情報コンテンツの制作・発信の基礎 n 情報モラル l 情報Ⅱ(選択) (参考)幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の 学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)
  9. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育の背景 次期学習指導要領(中学校 技術) l

    小学校におけるプログラミング教育の成果を生かし、 発展させるという視点(答申より) l 生活や社会における問題を, ネットワークを利用した双方向性のある コンテンツ と 計測・制御 のプログラミングによって解決する活動 n 安全・適切なプログラムの制作,動作の確 認及びデバッグ等ができる n 問題の見いだし課題を設定→システムを構 想→情報処理の手順を具体化→評価,改善 及び修正
  10. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育の背景 次期学習指導要領 小学校 中学校

    高校 理系的情報 文系的情報 理系的情報 (必修) 計測と制御 計測と制御 対話型 現行 次期
  11. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 小学校におけるプログラミング教育 学習指導要領での記載 各教科等の特質に応じて, を,計画的に実施

    第3 1 (3) イ 児童がプログラミングを体験しながら, コンピュータに意図した処理 を行わせるために必要な論理的思考力 を身に付けるための学習活動 (小学校学習指導要領 p.8)
  12. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 小学校におけるプログラミング教育 プログラミング教育で育む力 第3 1

    (3) イ 児童がプログラミングを体験しながら, コンピュータに意図した処理 を行わせるために必要な論理的思考力 を身に付けるための学習活動 (小学校学習指導要領 p.8)
  13. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育で育む力 抽象化 小学校におけるプログラミング教育 一般化

    分解 手順化 評価 順序 分岐 反復 演繹 帰納 類推 仮説 (Computational Thinking) 問題 Computer 大きく複雑な 自動化 高度情報化社会における 高度情報化社会における 大きな武器である
  14. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 小学校におけるプログラミング教育 プログラミング教育実施の重要点 第3 1

    (3) イ 児童がプログラミングを体験しながら, コンピュータに意図した処理 を行わせるために必要な論理的思考力 を身に付けるための学習活動 (小学校学習指導要領 p.8)
  15. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 小学校におけるプログラミング教育 プログラミング体験が重要な理由 l プログラミング体験は楽しい→主体性へ

    l 試行錯誤が容易 n 自分の考えが正しいかが確認できる n 間違ってたら容易に修正に挑戦できる コンピュータに・・・ 必要な論理的思考力
  16. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 小学校におけるプログラミング教育 プログラミング体験が重要なさらなる理由 プログラムの働きやよさ,情報社会がコンピュータをはじめと する情報技術によって支えられていることなどに気付き,身近

    な問題の解決に主体的に取り組む態度やコンピュータ等を上手 に活用してよりよい社会を築いていこうとする態度などを育む こと (小学校学習指導要領解説 p.85) すごい やってみる のような態度
  17. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 小学校におけるプログラミング教育 プログラミング教育のもう一つのねらい l プログラミング教育を通して

    教科等の学びを深める さらに,教科等で学ぶ知識及び技能等をより確 実に身に付けさせることにある。 (小学校学習指導要領解説 p.85)
  18. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育の展開 学習指導要領が具体的に示している活動 l おそらく教科書にも載っていくらしい

    小学校教育課程 中学校 高校 5年 算数 6年 理科 プ ロ グ ラ ミ ン グ 教 育 多角形を描く 電気の利用
  19. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育の展開 2単元だけでよい? 小学校教育課程 中学校

    高校 プ ロ グ ラ ミ ン グ 教 育 多角形を描く 電気の利用 実 施 の た め に 必 要 な 力 を 育 む 必 要 小学校教育課程 中学校 高校 プ ロ グ ラ ミ ン グ 教 育
  20. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育の展開 実施に必要な力? どういうこと? 正多角形を描く

    画面描画 繰り返し 四則演算 変数 など 必要なプログラミング知識 ここで教えても良いけど 時間がかかる 試行錯誤できない 言われた通りに するだけの学びに
  21. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育の考え方の間違い? プログラミング教育の展開 正多角形を描く このプログラミングを

    楽しんで作ることで 算数の学び を深めるには ある程度は コーディング ができないとダメ
  22. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育の展開 ではどうする? l 例示された以外の単元でも日常的に

    小学校教育課程 カリキュラム マネージメント プ ロ グ ラ ミ ン グ 教 育 多角形を描く 電気の利用 小学校教育課程 プ ロ グ ラ ミ ン グ 教 育 他の単元で
  23. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育の展開 そこにアンプラグドは? l 例示された以外の単元でも日常的に

    小学校教育課程 カリキュラム マネージメント プ ロ グ ラ ミ ン グ 教 育 多角形を描く 電気の利用 小学校教育課程 プ ロ グ ラ ミ ン グ 教 育 他の単元で ア ン プ ラ グ ド は ?
  24. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU これを育んでいるかがポイント 抽象化 プログラミング教育の展開 一般化

    分解 手順化 評価 順序 分岐 反復 演繹 帰納 類推 仮説 (Computational Thinking) 問題 Computer 大きく複雑な 自動化 高度情報化社会における 高度情報化社会における 大きな武器である
  25. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 導入としては,これもあり 抽象化 プログラミング教育の展開 一般化

    分解 手順化 評価 順序 分岐 反復 演繹 帰納 類推 仮説 (Computational Thinking) アンプラグド活動
  26. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU カリとしてここまでデザインしないとダメ 抽象化 プログラミング教育の展開 一般化

    分解 手順化 評価 順序 分岐 反復 演繹 帰納 類推 仮説 (Computational Thinking) Computer 自動化 小学校教育課程 プ ロ グ ラ ミ ン グ 教 育 小学校教育課程 プ ロ グ ラ ミ ン グ 教 育
  27. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 今日の授業から 本単元の国語科教育 l 「手順」を分かりやすく説明しよう

    l 頭括型 l 「手順」の順番に書くことが重要 l 順序を表す言葉(接続詞)の使い方 書く 読む
  28. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 今日の授業から 本単元の国語科教育とプログラミング教育 l 頭括型

    l 「手順」の順番に書くことが重要 l 順序を表す言葉(接続詞)の使い方 抽象化 一般化 分解 手順化 評価 順序 分岐 反復 演繹 帰納 類推 仮説
  29. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 今日の授業から 本時の「アンプラグド」活動 l 遊び方を分解し・手順化

    l 模擬試行による評価(・再考) 手順 評 価 手 順 化 分 解 子どもがコンピュータ役
  30. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 今日の授業から 国語科教育としての成果 l 他人に説明するために「手順」の文章化

    l 道具を持って説明 手順 文 章 化 ( 可 視 化 ) 評 価 手 順 化 分 解 文章以上の情報 を与えてしまった
  31. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 今日の授業から 手順の説明を書くときの重要なポイント l 相手が理解できる説明

    書く 読む 幼児?小学生?大人? 日本語わかる人? 英語わかる人? 歯みがきしたことある人?ない人?
  32. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 今日の授業から コンピュータ・プログラミングも同じ l プログラミング言語に合わせて

    (用意された命令を組み合わせて) 指示することが必要 相手はコンピュータ
  33. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU プログラミング教育で育む力 抽象化 今日の授業から 一般化

    分解 手順化 評価 順序 分岐 反復 演繹 帰納 類推 仮説 (Computational Thinking) 問題 Computer 大きく複雑な 高度情報化社会における ここが重要 自動化 高度情報化社会における 大きな武器である
  34. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU 今日の授業から アンプラグドでは l 相手に合わせて

    分解(抽象化)の粒度を意識させた 活動にしないと片手落ち うがいをせよ コップに水を汲め 蛇口の下にコップを置け 蛇口をひねろ :
  35. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU おわりに l 例示された以外の単元でも日常的に 小学校教育課程

    カリキュラム マネージメント プ ロ グ ラ ミ ン グ 教 育 多角形を描く 電気の利用 小学校教育課程 プ ロ グ ラ ミ ン グ 教 育 他の単元で
  36. ©2016- Naoki Kato, IML at TGU おわりに 宣伝 l公開講座 n5月末から6月末

    l教員免許更新講習(選択必修) n8月7日