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プロダクトエンジニアを支える組織アーキテクチャ

 プロダクトエンジニアを支える組織アーキテクチャ

2024/07/31 Product Engineer Night #5 〜プロダクト志向の組織・カルチャー形成〜 に登壇した際の資料です。
https://product-engineer.connpass.com/event/323498/

Niwa Takeru

July 31, 2024
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Transcript

  1. 主催 理事 丹羽 健 (Niwa Takeru) 取締役 CTO @niwa_takeru <

    フォローお願いします! 2021年にアセンド株式会社に取締役CTO就任。 2016年にSIer NSSOLに新卒入社して以降、 飲食や行政向けのVertical SaaSを一貫して開発。 社会軸でプロダクトを開発することを大切にしています。
  2. 6 アセンドがプロダクトエンジニアを必要とする理由 6 • シード期の限られたリソース 2.5億円調達、エンジニア4名 • 物流という複雑かつディープな ドメインでマルチプロダクト開発 •

    1人あたりの”プロダクト開発”の 生産性を圧倒的に高めることで 運送会社のあらゆる業務を迅速に デジタル化することに挑戦。 プロダクト開発開始、 2021年春 (3年前) “プロダクト開発 ”の生産性を追求する
  3. 7 プロダクトエンジニア組織体制 7 L M M M L M M

    L M L L M M Enabling team Platform team • プロダクトエンジニアは Team Topologies の Stream Aligned T • 業務プロダクト毎にチームを分け コンパクトさを保ち機動的な開発を実行。 • リモートワーク推進と共に 開発プロセスや組織運営体制を洗練中。 • SaaS の PMF を実現し T2D3 の成長中。 ◦ 1年後にエンジニア18名体制へ採用! • 将来的にEnablingやPlatformチームを予定 シリーズA期間は事業集中で全員PdEを兼務 プロダクト毎にチームを分け、組織拡大中 エンジニア組織の今後 採用 中!
  4. 組織としてのプロダクト開発力の最大化を目的 • 事業・マーケット全体を俯瞰整理して、 優先すべき顧客課題(ミッション)を策定 • メンバーが作る仕様(ソリューション)の水準を 引き上げ、プロダクトとして満たすべき品質を担保 • メンバーを育成し、組織のプロダクト開発力を向上 •

    開発機能に対してオーナーシップを持ち、 関係者を巻き込み頼りながら顧客へ価値を提供する 8 Product Management 各役職の責務 8 L M L M PM M Product Manager: 機能ミッションの策定 Lead PdE: 仕様品質の担保・メンバー育成 Member PdE: 仕様策定・機能開発の推進
  5. 9 価値あるプロダクトを創る3要素 9 検証ス ード Product Engineer 顧客理解 ドメイン理解 課題への

    オーナーシップ • 顧客期待を超える機能には個人の熱量が最重要 • 開発サイクル全体を担当しオーナーシップ醸成 • • SaaSとして顧客・業界理解の解像度を重視 • 課題整理とソリューションの質の土台 • 仮説検証のスピードが、事業成長の源泉 • スピードが速い=フィードバックの密度が高い 集中的に機能改善に取り組むことができる 課題へのオーナーシップ 顧客理解、ドメイン理解 検証スピード 組織をアーキテクチャとして考え、 3要素を高めるために多面的な施策を実行する
  6. 10 プロダクト価値を高める施策 10 顧客理解 仕様策定 設計/実装 リリース 顧客サポート オーナー シップ

    ・現場訪問 ・PMロール ・PRD ・Lead PdE ・Full Stack TS ・ChatOps ・領域担当 顧客理解 ・商談動画/同席 ・顧客Channel ・全社共有会 ・VoC ・Backlog ・TS/DDD ・Redash ・繁忙期理解 ・依頼Channel 検証 スピード ー ・要望Channel ・Prototype ・Full Stack TS ・開発生産性 ・ChatOps ・Feature Flag ・Sentry フルサイクル開発 トランクベース開発    で顧客課題からリリースまで管理
  7. 顧客理解 仕様策定 設計/実装 リリース 顧客サポート オーナー シップ ・現場訪問 ・PMロール ・PRD

    ・Lead PdE ・Full Stack TS ・ChatOps ・領域担当 11 オーナーシップを高める 11 • アセンドでは入社オンボーディングで 各地域の運送会社様の現場を訪問 • 課題の重要性を全身で感じ熱量を上げる ※顧客理解はオンラインの  商談同席で数を重視 現場訪問で熱量を上げる • 自身が最良と納得したものを 開発することのオーナーシップの強さ • リードPdEは品質の底上げの手伝い 各メンバーが仕様を作る体制 自身が策定した仕様を実現する L M フルサイクル開発
  8. 顧客理解 仕様策定 設計/実装 リリース 顧客サポート オーナー シップ ・現場訪問 ・PMロール ・PRD

    ・Lead PdE ・Full Stack TS ・ChatOps ・領域担当 12 オーナーシップを高める 12 • TypeScriptで言語統一し、 1エンジニアがフルスタックしやすく • 技術的な分断によるサイロ化を阻止 • 開発生産性の向上の効果も大きい Full Stack TypeScript • プロダクト開発プロセスの全体に オーナーシップを持つフルサイクル開発 • ChatOpsでSlackから15分でリリース 自分が作った機能を顧客に自分が提供し 顧客への価値提供の実感が醸成される フルサイクル開発 & ChatOps フルサイクル開発
  9. • 商談/課題ヒアリングの動画を データとして蓄積し誰でも参照可能に • 顧客ごとのSlack Channelで 背景情報も収集可 • 週次の全社共有会で、 事業状況や重要顧客を確認

    顧客理解 仕様策定 設計/実装 リリース 顧客サポート 顧客理解 ・商談動画/同席 ・顧客Channel ・全社共有会 ・VoC ・Backlog ・TS/DDD ・Redash ・繁忙期理解 ・依頼Channel 13 顧客理解を高める 13 顧客情報・事業状況の透明性 • TypeScriptでのドメイン駆動開発を推進中 • プロダクトエンジニアだからこその コードへの再現性の高さがある ※TS強化ロードマップ  登壇資料はこちら👉 ドメインを表したコードを保つ    で顧客課題からリリースまで管理
  10. 顧客理解 仕様策定 設計/実装 リリース 顧客サポート 顧客理解 ・商談動画/同席 ・顧客Channel ・全社共有会 ・VoC

    ・Backlog ・TS/DDD ・Redash ・繁忙期理解 ・依頼Channel 14 顧客理解を高める 14 • プロダクト開発のために作られた チケット管理 SaaS Linear で顧客課題を管理 • チケットの操作体験も格段に良く Slack, GitHub 連携のシームレスさは抜群 機能に関する情報を Linear に集約。 • Linearはいいぞ。      で一気通貫に管理    で顧客課題からリリースまで管理
  11. 顧客理解 仕様策定 設計/実装 リリース 顧客サポート 検証 スピード ー ・要望Channel ・Prototype

    ・Full Stack TS ・開発生産性 ・ChatOps ・Feature Flag ・Sentry 15 検証スピードを高める 15 • 改善要望をSlack Channel上に起票し 日常的に要望を見れる状態に • 最短8分でリリースできるDevOps基盤 • Streamingで改善を実行 要望チャンネル x 日時デプロイ • Feature Flag を利用し機能の限定公開 特定顧客のみで事前に検証を実施 • トランクベース開発により 検証から全体公開までの流れが滑らか Feature Flag & Prototype トランクベース開発 顧客要望を受けて20分で改善した事例も
  12. 16 プロダクト価値を高める施策 16 顧客理解 仕様策定 設計/実装 リリース 顧客サポート オーナー シップ

    ・現場訪問 ・PMロール ・PRD ・Lead PdE ・Full Stack TS ・ChatOps ・領域担当 顧客理解 ・商談動画/同席 ・顧客Channel ・全社共有会 ・VoC ・Backlog ・TS/DDD ・繁忙期理解 ・依頼Channel 検証 スピード ー ・要望Channel ・Prototype ・Full Stack TS ・開発生産性 ・ChatOps ・Feature Flag ・Sentry フルサイクル開発 トランクベース開発    で顧客課題からリリースまで管理
  13. • プロダクトエンジニア組織をコンパクトに保ち機動性を作る ◦ PM / Lead PdE / Member PdE

    の責務を明確化 • プロダクト価値を高める施策を組織アーキテクチャとして組み込む ◦ 課題へのオーナーシップ:自分の仕様・フルサイクルで高める ◦ 顧客理解:社内の情報の透明性・Linearによる情報集約で高める ◦ 検証スピード:日常的な改善・圧倒的開発生産性で高める 17 まとめ 17
  14. We are hiring !!! 18 顧客への課題解決を軸に開発を進める プロダクトエンジニア 募集! Full Stack

    TypeScript ロードマップを推進する TypeScript TechLead 募集! 事業のPMFを迎え、T2D3の成長曲線を辿り組織拡大中です!