Mリーグスタジオの ARバーチャル技術

「雀士をうならせるスタジオ」を作る。というミッションをもとに誕生したMリーグスタジオ。
麻雀の試合を魅力的に演出し、かつ選手が試合に集中できる環境を守ることを前提に設備したスタジオ。そこに導入されたARバーチャル技術を解説します。

Transcript

1. Mリーグスタジオの ARバーチャル技術 近藤 信輝 AbemaTV 編成制作本部 技術局 Session B1
2. 自己紹介 AbemaTV 技術局 兼CA スタジオ運営センター 兼CA 次世代生配信技術室 …etc LINE LIVE J-Stream KENEK Japan 映像とIPの狭間にいるテクニカルディレクター
3. スタジオ運営センター 技術管理チームは、 シャトーアメーバにあるスタジオ（大小10部屋 ）の管理を行い、並行して新規スタジオ構築を 担当する。 今回は、Mリーグスタジオの構築を行う。
4. Mリーグスタジオ 麻雀のプロスポーツ化を目的に設立された一般社団法人 Mリーグ機構が開催する、プロ麻雀リーグ「Mリーグ」 麻雀の競技化、健全化を図り、新しい競技スポーツに。 Mリーグスタジオは、全試合を開催する専用のスタジオ 。 シーズン中は、月火木金で生放送中！ （見逃しもあるよ！）
5. Mリーグスタジオ
6. ミッション 「雀士をうならせるスタジオ」を作る。 ・広さ：雀荘のイメージから離れた、広い空間 ・静粛性：集中して試合を行える ・先進性：これまでの麻雀のイメージからの飛躍
7. なぜARを導入するか ・広さ：広さをより生かす、空間的な演出が必要 しかし大型ビジョンなどは選手の眼に邪魔
8. AR導入スケジュール (想定) 機材選定 予算調整 結合試験 リーグ開始 課題認識 単体試験 発注期限 設備搬入
9. AR導入スケジュール (想定) 機材選定 予算調整 結合試験 リーグ開始 課題認識 単体試験 発注期限 設備搬入 あなたたちは、 テレビ局が１年半以上かけて、 検討する内容を たった１ヶ月でやろうとしているんだ。
10. ARシステムの比較 費用 導入例 メンテナンス データ連携 運用性 制御ソフト BrainStorm & StarTracker ◦ ◦
△ ◦ ◦ Vizrt &
TrackMan △ ◎
△ ◦ ◦ ZeroDensity
& STYPE ー X ー ー RossVideo ー X ー ー
11. ARに必要なもの カメラトラッキングシステム リアルタイム グラフィックス ソフトウェア コントロールソフトウェア システムに付属しているソフトでは、 麻雀のオペレーションについていくことができない。 ARとRCGの制御は番組内容に合わせて作る。 →予算上も結構な金額になる！
12. テレビ朝日クリエイト テレビ朝日コーポレートデザインセンター M-1グランプリや世界水泳など 番組CGのデザイン&プログラム制御 「AbemaTVの仕事をしてみたい！」 「そして麻雀が好き！」
13. ARシステムの比較 費用 導入例 メンテナンス データ連携 運用性 制御ソフト BrainStorm & StarTracker ◦ ◦
△ ◦ ◦ Vizrt &
TrackMan △ ◎
△ ◦ ◦ ZeroDensity
& STYPE ー X ー ー RossVideo ー X ー ー テレビ朝日グループが 強力に協力してくれる！！ 採用事例は多いが 時間が足りない！
14. AR導入スケジュール 機材選定 予算調整 結合試験 リーグ開始 課題認識 制御ソフト構築 単体試験 体制構築 発注期限 設備搬入
15. MリーグスタジオのAR ※ 静止画だと伝わりづらいので、ぜひ番組を見てください。
16. 機器:カメラトラッキングシステム センサーが天井のマーカーを照らすと トラッキングシステムに読み込まれる X・Y・Hの情報を計算する。 （ZOOMはカメラに別のセンサー） 日本初の常設
17. 機器:カメラトラッキングシステム クレーンカメラに乗せて、ダイナミックな動きができる。 マーカーは１１個捕捉できていれば、ARは連動する。 （ロストしても、直前の位置情報とジャイロセンサで動き続ける） 日本初の常設
18. MリーグスタジオのRCG ・RealTime CG 点数・リーチ・選手データ・チームデータ クラウドからの取り込み、累積と即時反映
19. 機器:RCG コントロールソフトウェア Mリーグの細かいルールに対応し、高い操作性で次の第一打牌 に間に合うタイミングでの点数移動とドラ表示。 麻雀とRCGに精通したテレビ朝日加藤さん
20. AR/RCGブロック図 Systemは２式。 RCGが落ちても、 ARに切り替えができる。 無人カメラ９台
21. 今後のAR部分の進化 UNREAL ENGINEなど 高精細３Dとの連携
22. 今後のAR部分の進化 ・UNREAL ENGINEなど高精細３Dとの連携 ・リモートカメラからのPTZデータ受信 ・社内制作 ・ARKitなどで汎用的なものをシャトースタジオに
23. どこまでがAR？