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Multitenant 23ai の全貌 - 機能・設計・実装・運用からマイクロサービスまで

Multitenant 23ai の全貌 - 機能・設計・実装・運用からマイクロサービスまで

2025年3月27日実施のOracle Database Technology Night#88における
「Multitenant 23ai の全貌 - 機能・設計・実装・運用からマイクロサービスまで」の資料です。
セッション内で頂いたご質問に対する回答を追記済みです。

oracle4engineer

March 28, 2025
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Transcript

  1. Oracle Technology Night #88 Multitenant 23ai の全貌 機能・設計・実装・運用からマイクロサービスまで 橋本 琢爾

    日本オラクル株式会社 クラウド事業統括 クラウド・エンジニアリングCOE統括 データベース・ソリューション部 MAR 27, 2025
  2. Multitenant 23aiの全貌 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 2

    3 マルチテナントの 実装と運用 実装の観点や利活用 の技術について踏み込 んで解説 2 マルチテナントの 基礎から設計 構成に影響する基礎 的な技術情報と設計 に関する指針など 5 Appendix 23ai における マルチテ ナント系の新機能 4 まとめ マルチテナントが支える データ・セントリックなシ ステムと展望 1 はじめに マルチテナントの進化と 新機能概要
  3. はじめに Multitenant の進化の過程と新機能概要 4 Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates • PDBのハイブリッド読取り専用モード • PDBのオープン順序の制御 • 読取り専用のユーザーおよびセッション • PDBごとのTimezone設定 • DGPDB read-only mode • DGPDB と GoldenGate Captureの共存 のサポート • DBCAでのリフレッシュ可能なPDB対応 • DBCAでのDGPDB対応 • DBCAでSEHA対応 • PDBスナップショット・カルーセルがACFSで もサポート可 • …… CDB構成のみ提供
  4. Multitenant 23aiの全貌 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 5

    3 マルチテナントの 実装と運用 実装の観点や利活用 の技術について踏み込 んで解説 2 マルチテナントの 基礎から設計 構成に影響する基礎 的な技術情報と設計 に関する指針など 5 Appendix 23ai における マルチテ ナント系の新機能 4 まとめ マルチテナントが支える データ・セントリックなシ ステムと展望 1 はじめに マルチテナントの進化と 新機能概要
  5. マルチテナントの基礎から設計 構成に影響する基礎的な技術情報と設計に関する指針など • CDBの構築とそのポイント 非CDBとCDBの違い / CDBのユースケース 物理的な構成 • マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)とインスタンス

    Open モードと接続 / インスタンス概要 / 接続とサービス • ユーザ管理とセキュリティ 管理者およびセキュリティ概要 / TDE について Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 6
  6. 非CDBとCDBの違い 非CDB構成 CDB構成 (マルチテナント) マルチテナントの基礎と設計概要 Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates 7 OS CDB$ROOT インスタンス OS インスタンス PDB PDB ~19cまで提供された構成 12c,18c,19c でも実装可 21c以降はこの構成のみ ストレージ ストレージ
  7. マルチテナントの基礎と設計概要 CDBのユースケース シングルテナント構成 PDBが1つの構成 非CDBでの構成と実装面だけでなく監 視・管理も継承し易い テスト・ステージング環境 シングルテナントで実装し、PDBの可搬 性を生かした検証環境やステージング、 アップグレードなどにも活用

    • ホットクローン • リフレッシュ可能クローンPDB ⇨ 可搬性 (ポータビリティ) マルチテナント構成 システム内に構築されていた非CDBを統 合・集約し実装、運用するケース 国内でも1つのCDB内に数十~数百の PDBを持つシステムが存在する ⇨ リソース管理 アプリケーション・コンテナ PDBを1つのグループとして活用する構 成で、複数PDB間でデータやスキーマ・ オブジェクトを共有する場合に活用され る ⇨少し高度なトピック Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 8 クローン
  8. マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)の全体像 マルチテナントの基礎と設計概要 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 9

    CDB (Container Database) CDB$ROOT PDBs CDB=CDB$ROOT+PDBs OS ストレージ: CDB$ROOTおよびPDBSを 構成する物理ファイルの格納 サーバ: OSおよびORACLE_HOMEは 1つで管理され、インスタンスは CDB$ROOTおよびPDBsで 共有される PDB1 PDB2 PDB3 CDB$ROOT インスタンス
  9. マルチテナントの基礎と設計概要 マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)の構成 10 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    CDB最小構成 (シングルテナント) 21c以降はCDBのみが選択可能 Optionなしでも最大3PDBまで作成可 (SE2含む)
  10. マルチテナントの基礎と設計概要 マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)の構成 11 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    CDB・PDBs (マルチテナント) 21c以降はCDBのみが選択可能 6 とすれば PDBが同時に6つ作成される 推奨 ローカルUNDO
  11. マルチテナントの基礎と設計概要 マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)の構成 EMCCから見たCDBのデータ・ファイル 12 Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates CDB$ROOT PDB1 PDB2 ユーザデータ ユーザデータ ユーザデータはPDBのみに格納 GUID GUID OMF (Oracle Managed Files) の使用例
  12. マルチテナントの基礎と設計概要 マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)の構成 13 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    データファイルとCDBの主要なシステム・ファイル群 CDB・PDBs (マルチテナント) PDBの表領域を構成するデータファイル群 CDB共通で構成されるシステム関連ファイル群 REDOログファイルも CDBで共通
  13. マルチテナントの基礎と設計概要 マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)の構成 14 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    【参照情報】 REDOログのダンプを確認 SYS@ORCL19C> SELECT NAME, CON_ID, DBID, CON_UID, GUID FROM V$CONTAINERS; NAME CON_ID DBID CON_UID GUID -------- ---------- ---------- ---------- -------------------------------- CDB$ROOT 1 1668855281 1 86B637B62FDF7A65E053F706E80A27CA PDB$SEED 2 847153043 847153043 2BB9F24A3E6B3E3EE0635F97B90AEC22 PDB 3 2912448633 2912448633 2BBA3AE39C32589EE0635F97B90AB301 SYS@ORCL19C> ALTER SYSTEM DUMP REDO REDO RECORD - Thread:1 RBA: 0x00001b.0001d15e.010c LEN: 0x0064 VLD: 0x01 CON_UID: 1 SCN: 0x0000000000356415 SUBSCN: 2 01/27/2025 00:55:35 CHANGE #1 CON_ID:1 TYP:0 CLS:8 AFN:3 DBA:0x00c1ae28 OBJ:75684 SCN:0x00000000003562b7 SEQ:1 OP:13.22 ENC:0 RBL:0 FLG:0x0000 Redo on Level1 Bitmap Block Redo to mark block free offset: 4 length:1 xidslot:0 state:3 ncmt:0 Commit Slot list locking transaction: 0x0000.000.00000000 …… REDO RECORD - Thread:1 RBA: 0x00001b.0004c59e.0038 LEN: 0x0134 VLD: 0x01 CON_UID: 2912448633 SCN: 0x00000000003607f1 SUBSCN: 32 01/27/2025 12:53:41 CHANGE #1 CON_ID:3 TYP:0 CLS:32 AFN:11 DBA:0x02403ee8 OBJ:4294967295 SCN:0x00000000003607f1 SEQ:31 OP:5.1 ENC:0 RBL:0 FLG:0x0000 ktudb redo: siz: 100 spc: 1270 flg: 0x0022 seq: 0x0136 rec: 0x49 xid: 0x0008.014.000003c6 ktubu redo: slt: 20 wrp: 966 flg: 0x0000 prev dba: 0x00000000 rci: 72 opc: 10.22 [objn: 718 objd: 718 tsn: 0] [Undo type ] Regular undo [User undo done ] No [Last buffer split] No CDB$ROOTを含む各PDBに 対する変更履歴が一元管理 される
  14. マルチテナントの基礎と設計概要 マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)とインスタンス 15 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    インスタンス PDB1 CDB$ROOT open (CDB$ROOT) mount nomount Startup Shutdown 状態 PDBはmount (close) 状態 CON_ID CON_NAME OPEN MODE RESTRICTED ---------- ------------------------------ ---------- ---------- 2 PDB$SEED READ ONLY NO 3 ORCL234PDB1 MOUNTED SQL> alter pluggable database ORCL234PDB1 open; プラガブル・データベースが変更されました。 SQL> show pdbs CON_ID CON_NAME OPEN MODE RESTRICTED ---------- ------------------------------ ---------- ---------- 2 PDB$SEED READ ONLY NO 3 ORCL234PDB1 READ WRITE NO SQL> alter pluggable database ORCL234PDB1 save state;
  15. マルチテナントの基礎と設計概要 マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)とインスタンス 16 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    インスタンス 初期化パラメータ CDB共通/PDB個別設定可能 v$parameter ISPDB_MODIFIABLE パラメータをPDB内で変更できるかどうか (TRUE | FALSE) Version 23.4.0.24.02 SQL> select count(*) from v$parameter where ISPDB_MODIFIABLE = true; COUNT(*) ---------- 268 ⇦ PDB固有の設定が可能 PDB1 PDB2 PDB3 CDB$ROOT
  16. マルチテナントの基礎と設計概要 マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB / PDB) への管理者接続 (as sysdba) 17 Copyright ©

    2025, Oracle and/or its affiliates Oracle Database 23c Enterprise Edition Release 23.0.0.0.0 - Limited Availability Version 23.4.0.24.02 に接続されました。 SQL> show pdbs CON_ID CON_NAME OPEN MODE RESTRICTED ---------- ------------------------------ ---------- ---------- 2 PDB$SEED READ ONLY NO 3 ORCL234PDB1 READ WRITE NO ORCL234PDB1 ORCL234 [oracle@sample ~]$ export ORACLE_SID=orcl234 [oracle@sample ~]$ sqlplus / as sysdba ・・・・・ Version 23.4.0.24.02 に接続されました。 [oracle@sample ~]$ export ORACLE_PDB_SID=orcl234pdb1 [oracle@sample ~]$ sqlplus / as sysdba ・・・・・ Version 23.4.0.24.02 に接続されました。 How To Connect to PDB By OS Authentication In 19c Container Database Environment (Doc ID 2729416.1) 19.3 ~ alter session set container=orcl234pdb1;
  17. マルチテナントの基礎と設計概要 マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB / PDB) へのユーザ接続 (Application) 18 Copyright © 2025,

    Oracle and/or its affiliates ORCL234PDB1 tnsnames.ora ORCL234PDB1 = (DESCRIPTION = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = host)(PORT = 1521)) (CONNECT_DATA = (SERVER = DEDICATED) (SERVICE_NAME = orcl234pdb1) ) ) ORCL234PDB6 = (DESCRIPTION = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = host)(PORT = 1521)) (CONNECT_DATA = (SERVER = DEDICATED) (SERVICE_NAME = orcl234pdb6) ) ) [oracle@s~]$ sqlplus scott/tiger@ORCL234PDB6 ・・・・・ Version 23.4.0.24.02 に接続されました。 ORCL234PDB6 [oracle@s~]$ sqlplus scott/tiger@ORCL234PDB1 ・・・・・ Version 23.4.0.24.02 に接続されました。 従来からの接続方法と変わらない! 重要: PDBと同じ名称でデフォルト・サービスが作成さ れますが、使用は管理タスクに限られます。 ユーザの接続には別途サービスを作成する必 要があります。 Srv1 Srv6
  18. ユーザ管理について マルチテナントの基礎と設計概要 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 19

    ローカル・ユーザー 特定の PDB のみにユーザーが存在するタイプ (重複可能) ローカル・ユーザーを作成する場合は、PDB へ接続して操作を実施 PDB個別の管理ユーザも含まれる 共通ユーザー 各コンテナ(ルートと各 PDB) に同名のユーザーが存在するタイプ 共通ユーザーを作成する場合には、ルートへ接続して操作を実施 SYS/SYSTEM は 特殊な(管理)共通ユーザ ローカル・ユーザー 共通ユーザー 重複 可能 SCOTT SCOTT Admin PDB 管理者
  19. マルチテナントの基礎と設計概要 ユーザ管理について 1. 一元管理 2. 管理権限の一部委任 3. 管理範囲を定め分離 20 Copyright

    © 2025, Oracle and/or its affiliates PDB 管理者 情報システムと他部署や、関連会社へ DBaaS環境を提供する場合など PaaSに似た提供形態で、事前に管理範囲 や責任を分離した上で提供する (≒ADB) Database Vault の併用も検討すべき ?
  20. CDBにおける管理ユーザのタスク(サンプル) マルチテナントの基礎と設計概要 21 No. 管理対象 一元管理 (複数DB管理を考慮) 管理権限の一部委任 (PDB管理者) 管理範囲を定め分離

    (契約者=PDB管理者) 1 起動・停止 ✔ ✔ ✔ 2 接続管理 ✔ 一部CDB管理者 ✔ 3 記憶域管理 ✔ ✔ ✔ 4 メモリ管理 ✔ 一部CDB管理者 一部委任 5 アカウント管理 ✔ ✔ ✔ 6 オブジェクト管理 ✔ ✔ ✔ 7 検証・開発環境 ✔ CDB管理者へ依頼? ✔ 8 バックアップ・リカバリ計画と実施 ✔ ✔ ✔ 9 性能監視・管理とチューニング ✔ 一部CDB管理者 一部委任 10 ソフトウェア・メンテナンス ✔ ✔CDB管理者 - Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates ✔が無い部分は予め責任分担を明確化すべき Oracle 以外のDB管理 (複数DB管理を考慮) ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✔ ✓ 複数DBを管理する場合でも負荷の軽減が見込めるタスク ✓ 単一DBを管理する場合でも負荷の増加が推測されるタスク
  21. 管理ユーザとセキュリティ CDB構成におけるユーザーの種類 マルチテナントの基礎と設計概要 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    22 データベース 管理者(CDB) SYS / SYSTEM CDBのSYSは、すべてのPDBの 表に自由にアクセスすることが できる特権ユーザー PDB1 PDB2 PDB3 SCOTT HR APP OE APP SCOTT ADMIN SYS SYS SYS PDBのSYSは、PDB内の 表にアクセスすることが できる特権ユーザー
  22. 管理ユーザとセキュリティ CDBにおけるDatabase Vault の効果 マルチテナントの基礎と設計概要 Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates 23 データベース 管理者(CDB) SYS / SYSTEM PDB1 PDB2 PDB3 SCOTT HR APP OE APP SCOTT ADMIN SYS SYS SYS Database Vault ON Database Vault ON Database Vault OFF Database Vaultで保護されている PDBの表に対して、CDBのSYS ユーザーはアクセスできない PDBのSYSは、他のスキーマの 表にアクセスできない
  23. 管理ユーザとセキュリティ 管理者権限の制御 • Database Vault マルチテナントの基礎と設計概要 Copyright © 2025, Oracle

    and/or its affiliates 24 データベース 管理者(CDB) SYS / SYSTEM PDB1 PDB2 PDB3 SCOTT HR APP OE APP SCOTT ADMIN SYS SYS SYS Database Vault ON Database Vault ON Database Vault OFF PDB管理者 PDB管理者権限を制御したい場合、そ の制御対象によって幾つかの方法がある • ロックダウン・プロファイル • PDBのOSクリデンシャル • パス・プレフィックス / CREATE_FILE_DEST CDB管理者権限>PDB管理者権限
  24. 管理ユーザとセキュリティ 管理者権限にも影響するカスタマイズ機能 マルチテナントの基礎と設計概要 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    25 ネットワークアクセス 共有ユーザーと オブジェクトアクセス DB管理操作 OSコマンド実行 ファイルアクセス PDB内から Advanced Queuing (AQ)やUTL_SMTPな どを利用したネットワー ク・アクセスを制限 共通ユーザーを介した 別PDBのオブジェクトや 共通オブジェクトへのアク セスを制限 データベースのオプショ ンの利用や、ALTER SYSTEMなどのDB管 理操作の実行をPDB ごとに詳細に制限 DBサーバー上でOS操 作を行う際のOSユー ザーをPDBごとに個別 に指定 PDBがアクセスできるDB サーバー上のディレクトリ を特定の場所以下に限 定 PDBロックダウン・プロファイル PDB OS クレデンシャル パス・プレフィックス / CREATE_FILE_DEST パラメータ
  25. 管理ユーザとセキュリティ ~ ロックダウン・プロファイルの効果 GRANTによる権限管理の仕組みを補完 マルチテナントの基礎と設計概要 Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates 26 SQL> grant alter system to pdb_user; ‘alter system’のスコープ approx_for_percentile common_user_prefix cursor_sharing optimizer_mode trace_enabled … SQL> alter lockdown profile p1 disable statement=(‘ALTER SYSTEM’) clause=(‘SET’) option= ALL EXCEPT(‘cursor_sharing’,‘optimizer_mode’); ‘alter system’のスコープ approx_for_percentile common_user_prefix cursor_sharing optimizer_mode trace_enabled …
  26. TDEとマルチテナント TDEによる暗号化の仕組み Oracle Walletに、マスター暗号鍵が格納される (※12cから呼称は、Oracle Keystore) • マスター暗号鍵は、それぞれの表暗号鍵と表領域暗号鍵を 暗号化する •

    表ごとの暗号鍵、表領域ごとの暗号鍵でそれぞれの実データ を暗号化する • Oracle Walletにはマスター暗号鍵の履歴が含まれる マルチテナントの基礎と設計概要 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 27 暗号化キー マスターキー [Keystore]
  27. マルチテナントの基礎と設計概要 クローンを使用した環境構築をする前に PDB作成の一般的な前提条件 https://docs.oracle.com/cd/F82042_01/multi/overview-of-pdb-creation.html#GUID-B26D56E1-B958-444F-864C-8AFDFF1566A6 • 現行ユーザーは、ターゲットPDBが含まれるCDBのルートでCREATE PLUGGABLE DATABASEシステム権限を持っている • ソースとターゲットのプラットフォームは、次の要件を満たしている必要がある

    • endianness が同じであること • データベース・オプションが同一か、または、ソースがターゲット・プラットフォームのデータベース・オプションのサブセットである 文字セットについて • PDBがクローニングされるCDBの文字セットがAL32UTF8でない場合、ソースとターゲットには互換性のある文字セットおよび各国語文字セットが必要で す。PDBがクローニングされるCDBの文字セットがAL32UTF8である場合、この要件は適用されません。 • CDB$ROOTとPDBが、異なる文字セットで構成される場合、 データ・リンク、拡張データ・リンク(※)やCDB$ROOTで実行されるCONTAINERS()句を 使用したアクセスはサポートされません。 30 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates https://docs.oracle.com/cd/F82042_01/multi/cloning-a-pdb.html#GUID-D4900E43-DF38-4629-9A1F-D1C11EC8EC8F ※ Application Container におけるオブジェクト
  28. マルチテナントの基礎と設計概要 unplug & plug について 既存の PDB をアンプラグ(取り外し)とプラグ(取り付け)することによる作成 • 関連ファイル群の位置情報を含む

    XML ファイルを生成して作成に使用する 32 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates <unplug> ALTER PLUGGABLE DATABASE <PDB_NAME> UNPLUG INTO <FILE_LOCATION>; (例) ALTER PLUGGABLE DATABASE pdb1 UNPLUG INTO '/opt/oracle/pdb1.xml'; <plug> CREATE PLUGGABLE DATABASE <PDB_NAME> [AS CLONE] USING <FILE_LOCATION> [<OPTIONAL_CLAUSE>]; unplugでxmlを生成 CDB1 CDB2 unplug plug
  29. マルチテナントの基礎と設計概要 マルチ・キャラクタセットの構成について CDB$ROOTはAL32UTF8で作成するが、PDBの幾つか は、AL32UTF8以外の文字セットのものを混在させたい 例) 過去の資産で JA16SJISのDBがあり、新しい環境にインポートしたい <簡易手順> CDB0をJA16SJISで作成する (PDBもJA16SJISになる)

    CDB1(本番用) をAL32UTF8で作成し、 JA16SJISのPDBをplugする 33 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates AL32UTF8 CDB0 (JA16SJIS) CDB1(AL32UTF8) JA16SJIS JA16SJIS データベースに推奨される文字セットの詳細は、 『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照のこと
  30. マルチテナントの基礎と設計概要 PDB固有の設定 ~ Timezone について PDBごとに Timezone を設定し、異なるDatabase Timeを扱う事が可能になった 上記の設定後に各PDBを再起動

    34 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates <PDB-A> Alter system set time_at_dbtimezone = 'DATABASE' scope=spfile; alter database set time_zone='America/Los_Angeles'; <PDB-B> Alter system set time_at_dbtimezone = 'DATABASE' scope=spfile; alter database set time_zone='Asia/Tokyo'; <PDB-A> SQL> SELECT TO_CHAR(SYSDATE, 'MM-DD-YYYY HH24:MI:SS') "NOW" FROM DUAL; NOW ------------------- 07-18-2024 06:54:50 <PDB-B> SQL> SELECT TO_CHAR(SYSDATE, 'MM-DD-YYYY HH24:MI:SS') "NOW" FROM DUAL; NOW ------------------- 07-18-2024 22:55:49 DBTIMEZONE America / Los_Angeles DBTIMEZONE Asia / Tokyo PDB-A PDB-B
  31. マルチテナントの基礎と設計概要 PDBのクローニングについて PDBホット・クローン クローン元はサービスを停止せずにPDBの Cloneを同一または異なるCDBに作成できる リフレッシュ可能クローンPDB 異なるCDBにPDBのCloneを作成した後に、ク ローン元で更新されたトランザクションをクローン 先にも適用できる PDB再配置

    サービス提供中に異なるCDBへPDBのCloneを 作成しつつ、サービスの移行も同時に行う サービス継続のためのNet接続設定が必須 35 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 業務を継続しながらPDBのク ローンを作成 (メタデータのみや 一部データの複製が可能) PDBのクローンを作成後 に更新された差分を 手動または自動で反映 PDBの移動(クローンと元 PDBの排除)および、セッ ションのフェールオーバー
  32. マルチテナントの基礎と設計概要 PDBのクローニングについて-様々なユース・ケース 【ローカル・クローン】 同一CDB内で実行されるケース サービス提供中のPDBからクローンを作成するケースもあるが、新規PDB を作成する場合は PDB$SEEDからクローンで作成される場合もある 検証・開発や暫定的なバックアップ用途で作成されるケースも多い 【リモート・クローン】 物理的に異なるCDB間で実行されるケース

    検証・開発や暫定的なバックアップ用途もあるが、別業務として主DBと切 り離して使用される場合もある 検証・開発ではメタデータや一部の表領域だけをクローンしてデータ保護と リアルなデータによる検証・開発を両立させるなど リフレッシュ可能クローンPDBと併せてアップグレードするケースなど 36 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates PDB$SEED
  33. マルチテナントの基礎と設計概要 PDBのクローニングと透過的な暗号化について PDBホット・クローン クローン元はサービスを停止せずにPDBの Cloneを同一または異なるCDBに作成できる 37 Copyright © 2025, Oracle

    and/or its affiliates 統一モードでの暗号化データを含むPDBのCDBへのクローニング https://docs.oracle.com/cd/G11854_01/dbtde/administering-united-mode1.html#GUID- 6DB427F1-D5B6-47E2-921E-7B6DB314B368 • 管理者権限でCDB$ROOTで統一モードによる稼働を確認する • V$ENCRYPTION_WALLET動的ビューのSTATUS列 • クローン権限を持つ管理ユーザでクローン元のPDBへ接続しPDBをクローン • クローニングされたPDBのマスター暗号化キーをキー更新 (サンプル) 業務を継続しながらPDBのク ローンを作成 (メタデータのみや 一部データの複製が可能) 統合モードの例 CREATE PLUGGABLE DATABASE cdb1_pdb3 FROM cdb1_pdb1 FILE_NAME_CONVERT=(‘cdb1_pdb1’, ‘pdb3/cdb1_pdb3’) KEYSTORE IDENTIFIED BY EXTERNAL STORE|keystore_password(※1) [NO REKEY(※2)]; ※1 クローン先のCDBキーストアのパスワード ※2 NO REKEY句を使用すると、データ暗号化キーは更新されず、 暗号化された表領域は再暗号化されない ADMINISTER KEY MANAGEMENT SET KEY FORCE KEYSTORE IDENTIFIED BY keystore_password WITH BACKUP USING 'emp_key_backup(※3)'; ※3 キーストアのバックアップ識別子
  34. マルチテナントの基礎と設計概要 PDBのクローニングについて リフレッシュ可能クローンPDB 異なるCDBにPDBのCloneを作成した後に、 クローン元で更新されたトランザクションをクローン 先にも適用できる 38 Copyright © 2025,

    Oracle and/or its affiliates PDBのクローンを作成後に更新された差分を 手動または自動で反映 読込み専用で利用可能 (ただし同時にリフレッシュは不可) リフレッシュ可能なクローンPDBの特徴 設定した間隔で自動的にリフレッシュするようにクローンPDBを構成するか、または ALTER PLUGGABLE DATABASE REFRESH文により手動リフレッシュ可能 リフレッシュ可能PDBは、リフレッシュの実行時にクローズする必要があり、自動 リフレッシュ時に読取り専用でオープンされていると、スケジュールされた次回のリフ レッシュまで延期される 一般的な前提条件としては以下 • endiannessが同じ • 双方のデータベース・オプションは同じか、サブセットである • 12cリリース1 (12.1.0.2)以上が実行されている • 同じOracle Databaseリリースが実行されている (※) • 新しく作成したPDBのデータ・ブロック・サイズはCDBと一致している • クローン元を読取り/書込みでオープン場合、ARCHIVELOGモード運用 ※ アップグレードと関連して解説 https://docs.oracle.com/cd/F19136_01/multi/cloning-a-pdb.html#GUID-B5D803D4-939B-4D0A-B684-5A1089EA4618
  35. マルチテナントの基礎と設計概要 PDBのクローニングについて リフレッシュ可能クローンPDB 39 Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates リフレッシュ可能なPDBクローニングの環境 CDB1 (Archive Log モード) CDB2 (Archive Log モード) Database Link ローカルUNDO 運用形態 • Read Only • Close (mount) リフレッシュ元 リフレッシュ先 自動リフレッシュではインターバルを設定(例) • refreshMode AUTO • refreshInterval 60 リフレッシュ・モードを解消し(⇨NONE) Read/WriteモードでOpen可能 ⇨ 別のPDBとして運用 SQL Developer による作成例
  36. リフレッシュ可能なクローンPDB マルチテナントの基礎と設計概要 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 40

    本番PDB リフレッシュ可能Clone (read only で利用可能) 1. リフレッシュ可能Cloneを作成 後、通常業務の継続 Database Link 2. 自動または手動による リフレッシュ操作 リフレッシュまでの間隔に更新されデータファイルに フラッシュされたブロックの取得とREDOログの適用 リフレッシュ完了までの所要時間は以下の影響を受ける • PDBに対する、リフレッシュまでのデータ更新量 • N/Wの性能や距離 ※ ご注意 要件に依存しますが、データベースの高可用性実装のための機 能ではありません R
  37. non-CDBをソースとしたリフレッシュ可能なクローンPDB マルチテナントの基礎と設計概要 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 41

    本番 non-CDB リフレッシュ可能Clone (read only で利用可能) Database Link non-CDBをソースとしてターゲットCDB上にクローン PDBを作成することは、12.1.0.2 から可能 リフレッシュ可能クローンPDBは 12.2 から 作成手順についてはソースがPDBでもnon-CDBでも大 きく変わる事は無い non-CDB 今後のアップグレード計画における選択肢となり得る R
  38. マルチテナントの基礎と設計概要 【参考情報】 リフレッシュとは リフレッシュ先の Alert.log より 2025-03-06T05:01:00.129632-05:00 alter pluggable database

    pdb1926 refresh 2025-03-06T05:01:04.686945-05:00 Applying media recovery for pdb-0 from SCN 3622431 to SCN 3798457 Remote log information: count-3 thr-1,seq-12,logfile-/u01/app/oracle/fast_recovery_area/ORCL19NC/archivelog/2025_03_05/o1_mf_1_12_mwht3kf7_.arc,los-3657086,nxs-3718676,maxblks-344431 thr-1,seq-11,logfile-/u01/app/oracle/fast_recovery_area/ORCL19NC/archivelog/2025_03_04/o1_mf_1_11_mwhd1tt5_.arc,los-2200703,nxs-3657086,maxblks-363722 thr-1,seq-13,logfile-/u01/app/oracle/fast_recovery_area/ORCL19NC/foreign_archivelog/orcl19nc/2025_03_06/o1_mf_1_13_mwlwlz58_.arc,los-3718676,nxs- 18446744073709551615,maxblks-329761 PDB1926(5):Media Recovery Start 2025-03-06T05:01:04.690630-05:00 PDB1926(5):Serial Media Recovery started PDB1926(5):max_pdb is 7 2025-03-06T05:01:04.743611-05:00 PDB1926(5):Media Recovery Log /u01/app/oracle/fast_recovery_area/ORCL19NC/archivelog/2025_03_04/o1_mf_1_11_mwhd1tt5_.arc PDB1926(5):Resize operation completed for file# 22, fname /u01/app/oracle/oradata/ORCL19C/datafileo1_mf_sysaux_mwfx062s_.dbf, old size 942080K, new size 952320K 2025-03-06T05:01:06.503541-05:00 PDB1926(5):Resize operation completed for file# 22, fname /u01/app/oracle/oradata/ORCL19C/datafileo1_mf_sysaux_mwfx062s_.dbf, old size 952320K, new size 962560K 2025-03-06T05:01:06.711159-05:00 ・・・・・・・・・・ (一部省略) PDB1926(5):Resize operation completed for file# 22, fname /u01/app/oracle/oradata/ORCL19C/datafileo1_mf_sysaux_mwfx062s_.dbf, old size 1003520K, new size 1013760K 2025-03-06T05:01:17.810144-05:00 PDB1926(5):Resize operation completed for file# 22, fname /u01/app/oracle/oradata/ORCL19C/datafileo1_mf_sysaux_mwfx062s_.dbf, old size 1013760K, new size 1024000K 2025-03-06T05:01:19.611674-05:00 PDB1926(5):Incomplete Recovery applied until change 3798457 time 03/06/2025 05:01:00 2025-03-06T05:01:19.617495-05:00 PDB1926(5):Media Recovery Complete (orcl19c) 42 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates ※ 検証環境では特に負荷をかけずに実行
  39. マルチテナントの基礎と設計概要 【参考情報】 更新差分連携の製品・機能比較 43 Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates 製品・機能名 データ連携の頻度 ターゲットDBの利用 データ連携のコストおよび特徴 コスト A-1 Data Guard リアルタイム適用可 不可 (mountによる運用) 比較的小さい EE標準 A-2 Active Data Guard リアルタイム適用可 常時読取り専用による運用が可能 比較的小さい EE Option A-3 DGPDB リアルタイム適用可 常時読取り専用による運用が可能(23ai) 比較的小さいが制約が多い(後述) EE Option B リフレッシュ可能クローンPDB 自動(間隔を設定)ま たは手動リフレッシュ リフレッシュ中以外は読取り専用による運 用が可能 メディアリカバリなので、更新差分に依存-比 較的大きい OCI BaseDBであれば SE でも可 C GoldenGate 証跡ファイルを介した リアルタイム連携 ソース・ターゲット共にR/W可能 (Active-Active) トランザクションに依存し、ロングトランザクショ ンやバッチ処理などはラグが増える傾向となる DBとは別製品となる
  40. マルチテナントの基礎と設計概要 リフレッシュ可能クローンPDBの拡張機能 リフレッシュ可能PDBスイッチオーバー • 高可用性とPDB配置の柔軟性、データ保護とディザスタリカバリ • 以下の機能は使用不可: • 読み取り専用スタンバイ、自動DRフェイルオーバー、高速 ロール移行

    • RTO: インスタンス障害は数秒、DRは30分未満 • RPO: DRは15分未満 • 21.7 以降のDGPDB(Data Guard par PDB)の登場により PDB Switch Over との住み分けが微妙に … 44 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates Switch Over のイメージ トランザクション トランザクション
  41. マルチテナントの基礎と設計概要 PDBの可搬性に関する補足 (PDB Snapshot & Carousel) PDBスナップショット ALTER PLUGGABLE DATABASE

    SNAPSHOTコマンドを使用して作成 されたPDBの、名前付きのPoint-in-Timeコピー。ファイル・レベルでは、 PDBスナップショットは、PDBコピーの内容を含むアーカイブ・ファイルです。 基礎となるファイル・システムでスパース・ファイルがサポートされている場合、 最初のスナップショットはフルであり、以降のすべてのスナップショットはスパー スです。 PDBスナップショット・カルーセル Free, SE2-ODA, BaseDB SE 以外で使用可能 45 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates EVERY 間隔句で自動的に作成 (EVERY snapshot_interval [MINUTES|HOURS]) 最大8個 自動スナップ ショット リカバリ Full Clone EMCCで見たPDBを構成するデータファイル ホットクローン & Unplug +
  42. マルチテナントの実装と運用 PDBの可搬性に関する補足 ~ 異なるリリースにおけるPDBのクローン 46 Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates ~ Oracle Database 19c 19.25 クローン元 クローン先 Oracle Database 19c 19.26 SQL:orcl19c:SYS@CDB$ROOT> show pdbs CON_ID CON_NAME OPEN MODE RESTRICTED ---------- ------------------------- ---------- ---------- 2 PDB$SEED READ ONLY NO 3 nPDB MOUNTED SQL:orcl19c:SYS@CDB$ROOT> alter pluggable database nPDB open; 警告: PDBが変更されましたが、エラーがあります。 互換性違反は PDB_PLUG_IN_VIOLATIONS を確認 SELECT * from PDB_PLUG_IN_VIOLATIONS; CREATE PLUGGABLE DATABASE “nPDB” FROM “oPDB”@”DBLink” STORAGE UNLIMITED TEMPFILE REUSE FILE_NAME_CONVERT = (‘/u01/app/oracle/oradata/ORCL19C/oPDB/’, ‘/u01/app/oracle/oradata/ORCL19C/nPDB/’) プラガブル・データベースが作成されました。
  43. マルチテナントの実装と運用 【参考情報】 PDBの可搬性に関する補足 – 異なるリリースにおけるクローン操作 48 Copyright © 2025, Oracle

    and/or its affiliates クローン環境 データベース・プロパティ データ連携のコストおよび特徴 1 19c未満(12c,18c から19cなど) - 制限付きRESTRICTEDモードでのOpenは可能 ALTER PLUGGABLE DATABASE OPEN UPGRADE; を実行 2 21c未満から21c以降 DB_UPGRADE_SYNC :1 UPGRADE_PDB_ON_OPEN : TRUE PDBのOPENと同時のアップグレードされる 問題がある場合は、PDB_PLUG_IN_VIOLATIONSを確認する 3 同じバージョン(異なるRU含む) 19.3から19.26、19.25から19.26 など - クローン元と先に環境の差異があったり、CDB$ROOTで設定される初期化パラメータ に違いがある場合などで警告がでる (パッチを含む) 問題がある場合は、PDB_PLUG_IN_VIOLATIONSを確認する
  44. マルチテナントの基礎と設計概要 【参考資料】 監視・管理のツールとして EMCC SQL Developer 49 Copyright © 2025,

    Oracle and/or its affiliates AWRは、AWR_PDB_AUTOFLUSH_ENABLED (true/false) の設定により CDB単位でも、CDB/PDB単位でも取得可能 (23ai からは Default で TRUE)
  45. マルチテナントの基礎と設計概要 設計に関して データベースの統合・集約 51 Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates 3つの部門 (A / B / C) 3つの業務 (OLTP/DWH/ERP) 9つのDB DB1 DB2 DB3 DB4 DB5 DB6 DB7 DB8 DB9 部門A OLTP DWH ERP 部門B OLTP DWH ERP 部門C OLTP DWH ERP <要件として> 3つのCDBへ統合 OLTP1 / 2 / 3 部門x OLTP1 / DWH1 / ERP1 業務(OLTP) • 処理や構成の類似性(高) • 管理・運用面でも同様 • ピークが同じ時間帯に集中 • 管理者の責任分担を明確化 • 処理や構成の類似性(低) • ピークや負荷の分散 • 監視および管理の負荷 • 管理者の責任範囲 • 業務による統合・集約 • 部門による統合・集約
  46. マルチテナントの基礎と設計概要 設計に関して データベースの統合・集約 52 Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates セキュリティ・責任範囲 管理・運用 サイジングおよび リソースの最適化 OLTP1 / 2 / 3 部門x OLTP1 / DWH1 / ERP1 業務(OLTP) • 処理や構成の類似性(高) • 業務上の特性やデータ利用 • ピークが同じ時間帯に集中 • 管理者の責任分担を明確化 • 処理や構成の類似性(低) • ピークや負荷の分散 • 監視および管理の負荷 • 管理者の責任範囲 • 業務による統合・集約 • 部門による統合・集約
  47. 環境の共有と分離 PDB1 PDB2 PDB3 各リソースとマルチテナント マルチテナントの基礎と設計概要 Copyright © 2025, Oracle

    and/or its affiliates 53 個別割り当て無し CPU、メモリ、I/Oに制限を設けない場合、想定を超える負荷状況になれば 各PDBは処理に応じてリソース確保しようとするためラッシュ時にリソースの枯渇 が発生し性能影響が懸念される (左図では、PDB2のリソースが干渉を受ける) <解決の方向性> 1. 各PDBに必要なリソースを固定的に確保する 2. 各PDBに固定値では無く、優先順位(比重)で設定する 3. 1と2の組合せ ~ 最小限必要な固定値設定と優先順位付けを行う メリット デメリット 1. 固定値設定 性能の平準化と管理性 リソースの柔軟な活用ができない 2. 優先順位 リソース管理の負荷軽減 処理性能がやや安定しない可能性あり 3. 組合せ(1+2) 1、2のメリットを享受可能 負荷の変化が少ないか適宜調整が必要 複数の非CDBを統合・集 約するケースと同様
  48. PDB1 PDB3 環境の共有と分離 各リソースとマルチテナント マルチテナントの基礎と設計概要 Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates 54 CDBに 少ないCPUリソースを割り当て、PDB1 と PDB3 に それぞれ処理能力を超えるトランザクションを実行し、 CPUに負荷を掛ける CDB内でCPUリソースの枯渇が発生した場合、 リソース・マネージャの wait event が発生し易い ※ CDB作成直後、default のディレクティブが有効になっているため EMCC13.4 ➡ ASH ➡ Wait Event CDBの適切なサイジング 優先順位と割り当てを考慮 【参考情報】 core 不足 core 不足
  49. マルチテナントの基礎と設計概要 各リソースとマルチテナント ~ 特性とリソースの割り当て 複数のPDBを固定値で管理 CDBの上限値 / PDBの比率管理 CDBの上限値 /

    PDBの下限値管理 55 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 25 35 40 ③ ② ① リソース管理は柔軟だがPDB間 で干渉する可能性あり ➡ リソースの効率的な活用 下限値を設定する事で性能維 持と柔軟性が両立可能に ➡ 性能と柔軟性の両立 安定した性能 柔軟なリソース配分を犠牲に ➡ 性能要件に厳しいケース 100
  50. マルチテナントの基礎と設計概要 各リソースとマルチテナント ~ PDB固有に設定可能な主な初期化パラメータの例 CPU時間 cpu_count cpu_min_count SQL並列度 parallel_degree_limit parallel_degree_policy

    parallel_force_local parallel_max_servers parallel_min_degree parallel_min_time_threshold parallel_servers_target containers_parallel_degree SGA sga_min_size sga_target db_cache_size shared_pool_size inmemory_size PGA pga_aggregate_limit pga_aggregate_target I/O max_iops max_mbps Exadata IORM の活用 56 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates
  51. マルチワークロードと参考情報 特性の把握(マルチモデル・マルチワークロード) とリソースの割り当て マルチテナントの基礎と設計概要 Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates 57 大量接続を持つOLTP CPUバウンド系 索引検索と狭い範囲の データ更新など IoT系の高速処理 CPUおよびメモリ系 センサーデータなど 超高速な参照・登録処理 Memoptimized Rowstore 高速収集機能 分析処理-DWH/BI メモリ・IO性能依存系 大量データ処理に伴う IOコストの削減とキャッシング cpu_min_count sga_min_size SQL並列度 max_iops max_mbps (Exadata IORM) cpu_min_count mempotimize_pool_size (※) large_pool_size (※) (※ CDB単位で設定)
  52. 設計に伴う補足事項 – PoCとその品質 マルチテナントの基礎と設計概要 Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates 58 統合・集約に向けた移行の例 業務A 業務B 業務C アセスメント・フェーズ 現状確認および把握 統合/集約するためのDB優 先順位確認 各DBのリソース使用状況 把握 監視・管理の状況と改善 点洗い出し 要件定義・フェーズ 性能要件確認(固定/柔軟) 可用性要件の決定 管理者とその範囲およびツー ル(AHFなど) 計画停止を含む、現行から の移行方式 PoCとゴールの明確化 RATなどを活用した個々の DBの移行前提検証 アップグレードも行う場合に 非互換情報確認と整理 統合・集約後の並行運用 検証とリソースのボトルネック 確認・チューニングなど RAT: Real Application Testing 19cからはワークロードの取得および実行が PDB単位でも実施可能になりました AHF: Autonomous Health Framework Including Trace File Analyzer and Orachk/Exachk (Doc ID 2550798.1)
  53. 設計に伴う補足事項 – PoCとその品質 マルチテナントの基礎と設計概要 Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates 59 統合・集約に向けた移行の例 業務A 業務B 業務C EMCC PDBからSTS (SQL Tuning Set)の取得 アップグレードあるいは集約後環境における PDBからSTS (SQL Tuning Set)の取得 環境が変わる状況で、STSの比較評価により 品質の高いPoCをPDB単位で実施が可能
  54. マルチテナントの基礎と設計概要 監視・管理とツール AWR (CDB単位、PDB単位) や 動的パフォーマンス・ビューの紹介 60 Copyright © 2025,

    Oracle and/or its affiliates CDBのASH / AWR PDB個別のASH / AWR V$RSRCPDBMETRIC_HISTORY ※ グラフ化は表計算S/Wなどで形成 AHF Insights OSのメトリックなど Autonomous Health Framework https://docs.oracle.com/cd/F82042_01/refrn/V-RSRCPDBMETRIC.html#GUID- F302B03D-F335-40B4-9576-DD0A92FA4C34 消費されたリソースと待機時間に関する情報を PDB別に示す(直近1h) V$RSRC_PDB V$RSRC_PDB_HISTORY V$RSRCPDBMETRIC V$RSRCPDBMETRIC_HISTORY 動的パフォーマンス・ビューの例
  55. マルチテナントの基礎と設計概要 品質の高いテストと環境の例 (CDB構成が持つ高い可搬性の活用) 61 Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates 本番を想定した環境による 総合的なテスト 開発部門A ホット・クローニング 開発部門B リフレッシュ可能PDB リフレッシュ可能PDBは読込み専用なので、さらに検 証用のクローンを作成しRead/Writeする 開発部門C 統合開発管理部門 • ホット・クローニング - クローン元は主サービスを継続したままクローン作成が可能 - 特定の表領域を対象としたクローン作成が可能 - データを伴わない定義のみのクローンも可能 • リフレッシュ可能クローンPDB - 初期クローンを作成後に手動または自動で差分更新が可能 - Data Guardとは異なり変更ブロックのリストア・リカバリ - クローン先は読込み専用でオープン可能 - クローン先をR/Wでオープンすると別PDBとなり戻す事は不可 Microservice
  56. Multitenant 23c 基礎および最新情報 (agenda) Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates 62 3 マルチテナントの 実装と運用 実装の観点や利活用 の技術について踏み込 んで解説 2 マルチテナントの 基礎から設計 構成に影響する基礎 的な技術情報と設計 に関する指針など 5 Appendix 23ai における マルチテ ナント系の新機能 4 まとめ マルチテナントが支える データ・セントリックなシ ステムと展望 1 はじめに マルチテナントの進化と 新機能概要
  57. マルチテナントの実装と運用 複数のPDBを管理、運用するために • PDBの優先順位 PDB間の優先順位や、接続ユーザによる制御など • CDBとMAA(Maximum Availability Architecture) CDB構成における高可用性実装の考え方と制御について

    • 少し高度なトピック Multitenant だから可能な少し高度なトピックを紹介 Application Container や Converged Database および SAGAパターン Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 63
  58. マルチテナントの機能と実装 PDBの優先順位 マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB) ライセンス情報より 64 Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates Option / Pack BaseDB SE2 EE EE-ES SE EE EE-HP EE-EP ExaDB Oracle Multitenant - # of PDBs 3 252 4096 3 3 4096 4096 4096 CDB Fleet Management N N Y N Y Y Y Y PDB Snapshot Carousel N N Y N Y Y Y Y Refreshable PDB switchover N N Y Y Y Y Y Y https://docs.oracle.com/cd/F19136_01/dblic/Licensing-Information.html#GUID-0F9EB85D-4610-4EDF-89C2-4916A0E7AC87 (19c) 数十~数百のPDBを1CDBで稼働させる事ができる リソースの最適化・監視・管理などの重要性 並行処理できないものもある事に留意する • PDB の Open/Close • PDB単位のパッチの適用やアップグレード … • PDB単位のオプティマイザー統計取得など …
  59. マルチテナントの実装と運用 PDBのOpenモードについて PDBの優先順位を設定する • PDB の優先度の概念は 23ai で導入され、オープン、状態復元、アップグレードなどのさまざまな操作に使用できる (PRIORITY句は12.2で導入されたが、23aiで拡張された) ALTER

    PLUGGABLE DATABASE xxx UPGRADE PRIORITY n; 65 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates SQL> alter pluggable database ORCL232BPDB1 priority 4096; SQL> select con_id,name,PRIORITY from v$pdbs; CON_ID NAME PRIORITY ---------- ---------------------- ---------- 2 PDB$SEED 1 3 ORCL232BPDB1 4096
  60. マルチテナントの実装と運用 PDBのOpenモードについて~補足 • Hybrid read-only mode for PDB ユーザの権限付与・はく奪をせずにCDB共通ユーザは Read/Write、ローカルユーザは

    Read のみにする事が可能です。 メンテナンス時を想定しています。 • PDBユーザーの読取り専用アクセス権の設定 66 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates alter user user1 read only; alter user user1 read write; create user u1 identified by u1 read only; 特定のユーザのみを Read/Wrireおよび Read Only に設定する事が可能です。 ALTER PLUGGABLE DATABASE OPEN HYBRID READ ONLY;
  61. マルチテナントの実装と運用 CDBとMAA : Real Application Clusters 67 Copyright © 2025,

    Oracle and/or its affiliates シングル・インスタンス PDB1 PDB2 PDB3 CDB$ROOT PDB1 PDB2 PDB3 CDB$ROOT PDB1 PDB2 PDB3 CDB$ROOT 1 2 Real Application Clusters PDB3 Application/Clientの再 接続と処理の継続につい ては非CDBのRACと同様 に実装可能 PDB単位で Active- Passiveの構成も可能
  62. マルチテナントの実装と運用 CDBとMAA : Real Application Clusters 68 Copyright © 2025,

    Oracle and/or its affiliates crsctl stat res –t (一部) ora.orcl234.db 1 ONLINE ONLINE srv07 Open,HOME=/u01/app/o racle/product/23.0.0 /dbhome_1,STABLE 2 ONLINE ONLINE srv08 Open,HOME=/u01/app/o racle/product/23.0.0 /dbhome_1,STABLE ora.orcl234.orcl234_orcl234pdb1.svc 1 ONLINE ONLINE srv07 STABLE 2 ONLINE ONLINE srv08 STABLE ora.orcl234.orcl234pdb1.pdb 1 ONLINE ONLINE srv07 READ WRITE,STABLE 2 ONLINE ONLINE srv08 READ WRITE,STABLE
  63. マルチテナントの実装と運用 CDBとMAA : Data Guard / Active Data Guard ①-1

    69 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates PDB1 PDB2 PDB3 CDB$ROOT PDB1 PDB2 PDB3 CDB$ROOT Primary Database Standby Database PDB3 構築および運用については 非CDB構成と同様 一部のスタンバイPDBを Openしない運用も可能 物理的な構成は同じである必要があるが、 Active Data Guard などで 処理オフロード する場合は、メモリ領域を有効活用できる (DG Broker)
  64. マルチテナントの実装と運用 CDBとMAA : Data Guard / Active Data Guard ①-2

    w/RAC 70 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 構築および運用については 非CDB構成と同様 (DG Broker)
  65. マルチテナントの実装と運用 CDBとMAA : Data Guard / Active Data Guard ②

    - Data Guard per PDB (21.7~) 71 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates PDB1 PDB2 CDB$ROOT PDB1 PDB2 PDB3 CDB$ROOT Primary Database Standby Database Source PDB Target PDB Source PDB Target PDB 非CDBのDG構成とは異なり 物理構成も差異がある状態 DG Broker DGとは関与しない PDBの稼働も可能 Standby PDBを Read Only で稼働 DG/ADGと比較したDGPDBの制約 事項は以下もご参照下さい。 https://blogs.oracle.com/oracle4en gineer/post/oracle-data-guard-per- pluggable-database-ja
  66. マルチテナントの実装と運用 CDBとMAA : Data Guard / Active Data Guard ②

    - Data Guard per PDB (21.7~) 72 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates https://blogs.oracle.com/oracle4engineer/post/oracle-data-guard-per-pluggable-database-ja (翻訳版)
  67. マルチテナントの実装と運用 [参考資料] Data Guard per PDB (23ai) と リフレッシュ可能PDBスイッチ・オーバーの比較 リフレッシュ可能PDBスイッチ・オーバー

    • Database Link が必要となる • Switch Over および Fail over が可能 • フレッシュ操作中以外ではRead Onlyで参照が可能 (リフレッシュ操作中は対象PDBをCloseする必要がある) Data Guard per PDB(23ai) • Data Guard per PDB はDG Brokerの管理下となる • Switch Over および Fail over が可能 • 更新差分はスタンバイREDOを介して行われる • リアルタイム適用およびクエリーが可能 73 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 定期的あるいは 手動による差分更新 DG Broker 構成 Database Link ⇨ スタンバイREDOを介した リアルタイム適用が可能 23aiからはRead Onlyで Open可能 クローン元 クローン先
  68. マルチテナントの実装と運用 CDBとMAA : Platinum 構成 (Mission Critical) 74 Copyright ©

    2025, Oracle and/or its affiliates AVAILABILITY / AUTOMATION * Multiple backup copies Backup from the standby Exadata inherent HA, QoS, and Performance benefits plus Exadata Fleet Update for gold image patching Multiple standbys Fast-start failover Manual (capture & delivery) Global Data Service ExaDB-D + Data Guard + GoldenGate ACTIVE DATA GUARD RAC GOLDENGATE MAA LEVEL RMAN GOLD SILVER PLATINUM EXADATA FLEET UPDATE Gold Outage Matrix PLANNED MAINTENANCE RECOVERABLE FAILURE UNRECOVERABLE FAILURE UPGRADE ZERO ZERO ZERO SECONDS ZERO SECONDS ZERO SECONDS Region 1 Region 2 Region 3 BACKUP BACKUP COPY ZERO DATA LOSS RECOVERY SERVICE BACKUP FSFO PRIMARY REMOTE STANDBY CASCADE STANDBY LOCAL STANDBY マルチテナント構成でも MAAは変わらない (ただし、現状DGPDBはソリューションとしては入っていない) 従来のCDBベース
  69. マルチテナントの実装と運用 CDBとMAA : Multitenant に特化した MAA ベスト・プラクティス(一部抜粋) 75 Copyright ©

    2025, Oracle and/or its affiliates https://docs.oracle.com/cd/F82042_01/haovw/overview-multitenant-best-practices.html#GUID-ECA1CBFB-0ED4-453F-8E4C-331789AA6901 (23ai) ユースケース 補足 ベスト・プラクティス プラガブル・データベース(PDB)構成 構成 Oracle RDBMSリリース12cリリース2 (12.2)から21cでは、ローカルUNDOモードでCDBを構成 PDBサービス管理 構成 (サービス) アプリケーション・サービスには、PDBごとにクラスタウェア管理の個別サービスを使用し、そのアプリケーション・サービスを利用して データベースに接続する 起動するPDBとサービス、およびどのRACインスタンスとデータベース・ロール内かを定義 Data Guardの場合、ロールを各クラスタウェア管理サービスに割り当てる MultitenantでのData Guardの使用 DG/ADG Oracle マルチテナント環境における Data Guard の影響 (Doc ID 2409990.1) Oracle Multitenantにおける 遅延 PDB リカバリと STANDBYS=NONE 機能の使用方法 (Doc ID 2651946.1) PDB を Data Guard 構成のプライマリデータベースにプラグインする際のソーススタンバイデータベースファイルの再利用 (Doc ID 2636006.1) PDBのリモートクローン、プラグイン実行時に、スタンバイデータベースの状態を適切に維持するための standby_pdb_source_file_dblink 及び standby_pdb_source_file_directory の使用方法 (Doc ID 2651947.1) PDB移行 移行 アップグレード ASM にファイルを格納している PDB に non-CDB を移行する手順の詳細説明 (Doc ID 2651948.1) コンテナデータベースのRMANバックアップからプラガブルデータベースのクローンを作成する方法 (Doc ID 2651949.1) Using Data Guard Broker to Migrate a Pluggable Database to a New Data Guard Configuration (Doc ID 2887844.1) PDBリソース管理 構成・設計 マルチテナント・データベースのPDBs 間のメモリ使用量(SGA とPGA 両方) を制御及び監視する方法 - 12.2 新機能 (Doc ID 2254288.1)
  70. マルチテナントの実装と運用 CDBとMAA : GoldenGate 77 Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates Dist Rec ローカル構成 (DBサーバとGoldenGateを併設) ローカル構成 (DBサーバとGoldenGateを併設) リモート構成 GoldenGate Deployment ご注意: 19c (19.21)からは、PDBから直接抽出可能 ⇨35364793, 33368352パッチ適用 21cの場合は35364793の適用によりPDBから直 接抽出可能 GoldenGate と Database あるいは、様々 なデータ・ソースとの連携は 従来通り
  71. マルチテナントの実装と運用 少し高度なトピック ~ Application Container マスター・データはどこにあるのか? 78 Copyright © 2025,

    Oracle and/or its affiliates OLTP1 / 2 / 3 部門x OLTP1 / DWH1 / ERP1 業務(OLTP) • 業務による統合・集約 • 部門による統合・集約 HQ マスターデータ 各業務で必要な 共通データの存在 レプリケーションして3重に持つ Database Link によるリモート接続 HQ マスターデータ Database Link マテリアライズド・ビュー GoldenGate
  72. マルチテナントの実装と運用 少し高度なトピック ~ Application Container R12.2 からの新機能 共通メタデータおよびデータ共有の仕組み バージョニングされたセットのプロビジョニング 79

    Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 名称 解説 図解 アプリケーション・ルート アプリケーション・コンテナを構成する際に必 要となる起点PDBを指す CDB-root上で稼働するAP固有の疑似的 なCDBであると表現できる A アプリケーション・PDB アプリケーション・コンテナ内に属するPDB B アプリケーション アプリケーション・ルートに格納される共通デー タおよびメタデータの名前付けおよびバージョ ニングされたセット 表、ビュー、パッケージなどの定義をアプリケー ションに含めることができる C Application Container の構成要素 APP$ROOT PDB$SEED APP$PDBs Application Container 概略図 A B C A C B SQL Developer : DBA
  73. マルチテナントの実装と運用 少し高度なトピック ~ Application Container A) Data Link app_root に表構造(メタデータ)と実データを保

    持し、各アプリケーションPDBからはローカルにあ る表と同様に参照できる Database Linkなどを介さず参照できるがデー タ更新や構成変更はapp_rootから行う B) Metadata Link app_root に表構造(メタデータ)を保持し、各ア プリケーションPDBで固有の実データを持ち、干 渉する事なく分離される 各PDB単位で参照・更新ができ、実体は各 PDBに持つ app_rootから横断的なクエリが実行できる C) Extended Data Link A)とB)を併せ持った構成となり、単一表として アプリケーションPDBで検索できる 更新できる部分は各PDBにデータが格納される Metadata Link 部分に限定される 80 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 各PDBの 参照イメージ メタデータ (表定義) マスターデータ 実データ メタデータ +データ
  74. マルチテナントの実装と運用 少し高度なトピック ~ Application Container のユース・ケース A) Data Link マスター・データは本社など一元管理され、各拠点からは

    参照のみで利用されるケース (例:本社と地方の製造拠点間などのシステム) 拠点で管理されるRead/Write可能なローカルの情報と本社管 理のマスターデータの結合や絞り込みなどのクエリーは通常通り 実行できる • マスターデータおよびマスターメタデータ管理が一元化可能 • 表やビューに限らずパッケージも一元管理が可能 • 拠点(APP$PDBs)からマスターデータ更新ができない事に注意 81 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates APP$ROOT PDB$SEED APP$PDBs マスターデータ Read/Write マスターデータはRead Only ローカルデータはRead/Write Multitenant & Microservices
  75. マルチテナントの実装と運用 少し高度なトピック ~ Application Container のユース・ケース B) Metadata Link メタデータ(表定義)などを一元管理して、実データなどの

    管理は全てAPP$PDBs側で行う 定義の変更に関してのみAPP$ROOTで一元管理する アプリケーションやそれに伴う表構造の管理・変更および検証などの工数 削減が可能だと思われる APP$ROOTで管理されるアプリケーション(マスター・アプリケーション定義) は、バージョニング管理が可能で、各PDBに対し個別にバージョンの選択 が可能なので柔軟な対応が可能になる 82 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates APP$ROOT PDB$SEED APP$PDBs メタデータ (表定義) 実データ V1 V1 V1 V2
  76. マルチテナントの実装と運用 少し高度なトピック ~ Application Container のユース・ケース B) Metadata Link ~

    コンテナ・マップ • 列の値を基にPDBを論理的にパーティション化 • パーティション定義用のテーブル(マップ・オブジェクト)を使用 • クエリーで頻繁に利用される列をパーティション・キーとして指定 • 例: 地域名、部署名、日付データなど • 使用可能なパーティション手法 • レンジ • リスト • ハッシュ 83 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates APP$ROOT PDB$SEED APP$PDBs メタデータ (表定義) map (partition ACCOUNTING values (10), partition RESEARCH values(20), partition SALES values(30), partition OPERATIONS values(40)); マップ・オブジェクト として登録する select * from emp where deptno = 10; I/O の範囲 https://docs.oracle.com/cd/F82042_01/multi/administering-application-containers-with-sql-plus.html#GUID-E2668048-1657-49BC-9B6E-6837D5757463
  77. マルチテナントの実装と運用 [参考資料] CDBおよびPDBのアップグレードと移行について CDBのアップグレード Database のアップグレード手法としては、AutoUpgradeが推 奨されており、MOS経由ではなくユーティリティの直接入手が可 能になっている https://download.oracle.com/otn-pub/otn_software/autoupgrade.jar プラグインに対するリプレイ・アップグレード(データの移行)

    19cなどのPDBから、最新(23ai)のCDBにプラグインするか、ク ローニングなどでデータを移行しつつアップグレードする手順 https://docs.oracle.com/cd/G11854_01/upgrd/adopting-non-cdb-pbs-using- capture-upgrade.html#GUID-77BA4A1D-447F-46FB-B3EE-C58B8546FEB0 84 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates CDB全体をアップグレード プラグインに対するリプレイ・アップグレード (PDBの優先順位)
  78. マルチテナントの実装と運用 少し高度なトピック ~ Converged Database と Application 分散(断) されたDBとアプリケーション 複数の専門データベースによる実装は、本質的に断片

    化されたアーキテクチャとなりがち 分散型データベースには、それぞれ異なる(および独自 の)APIと言語での実装が多くなる データベースを統合・集約が困難でアーキテクチャを簡素 化できない 小規模なアプリケーションであっても、複数の専門データ ベースの複雑さが発生する 87 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates ANALYTICS PRODUCT CATALOG RECOMMENDATIONS CUSTOMERS ORDERS
  79. マルチテナントの実装と運用 少し高度なトピック ~ Converged Database と Application 分散(断) されたDBとマイクロサービス 非同期のコード化されたイベントは、マイクロサービスにま

    たがるアプリのロジックやアクションを実装するために使用さ れる コード化されたイベントは、Kafkaのようなイベント・プラット フォームを使用してアプリレベルで伝搬される ただし、各マイクロサービスでは、複数の単一目的 のデータベースを使用 88 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates ANALYTICS EVENT PRODUCT CATALOG EVENT RECOMMENDATIONS CUSTOMERS ORDERS Event Platform (Kafka) データ層の変更・更新もマイクロサービス化される
  80. マルチテナントの実装と運用 少し高度なトピック ~ Converged Database と Application 分散(断) されたDBとマイクロサービス 89

    Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates ANALYTICS EVENT PRODUCT CATALOG EVENT RECOMMENDATIONS CUSTOMERS ORDERS Event Platform (Kafka) ANALYTICS ORDERS CATALOG RECOMEND CUSTOMERS CROSS PDB QUERIES Event Platfome (Kafka) マルチテナント(Converged Database) で実装 Kafka Event Platform Transaction Event Queue
  81. 少し高度なトピック ~ Converged Database と Application 現状はどうなっているか? マルチテナントの実装と運用 Copyright ©

    2025, Oracle and/or its affiliates 90 Apache Kafka Apache Kafka Web servers Order service API/Brokers Mobile IoT Producers Databases Oracle NoSQL MySQL Mobile App1 Consumers Search Portal Ops Dashboards Realtime Analytics, Alerts ML Model Training Analytic Reports Adhoc Exploration Vertica/Hive Event and data streams Pub/Sub Mobile Platform ELK Platform Apache Flink Transactions • 複数のテクノロジー • 複数のデータ・ストア • 分析を行うためにデータを複数回コピー • セキュリティの侵害 • データの一貫性を損なう • 保守が複雑 • 高度なスキルを持った開発者が構築して 実行し続ける必要がある Hadoop data lake 課題・懸念
  82. マルチテナントの実装と運用 少し高度なトピック ~ マイクロサービスの相乗効果アーキテクチャ • 収束可能なマイクロサービス • 個別のデータベースを使用しているかのように開発 • 個別のデータベースまたは結合されたデータベースを使

    用してデプロイできます。 • デプロイメント・アーキテクチャを開発アーキテクチャから 非表示 • アプリケーションのデプロイメントは、動的に進化、拡張、 契約できます。 • スケールに比例する複雑さ • マルチモデル・データベースによる有効化 TEQ = Transaction Event Queue 21c から Kafkaクライアントと互換性があるTEQ 91 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates Microservice TEQ MSG TEQ MSG ANALYTICS ORDERS CATALOG RECOMEND CUSTOMERS CROSS PDB QUERIES トランザクションが1つのDatabase上で処理・管理される さらに MAA
  83. 参考情報 92 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates データベースを統合・集約が困難でアーキテクチャを簡素化できない

    TEQ MSG TEQ MSG ANALYTICS ORDERS CATALOG RECOMEND CUSTOMERS CROSS PDB QUERIES Producers Consumers Data Event
  84. Multitenant 23c 基礎および最新情報 (agenda) Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates 98 3 マルチテナントの 実装と運用 実装の観点や利活用 の技術について踏み込 んで解説 2 マルチテナントの 基礎から設計 構成に影響する基礎 的な技術情報と設計 に関する指針など 5 Appendix 23ai における マルチテ ナント系の新機能 4 まとめ マルチテナントが支える データ・セントリックなシ ステムと展望 1 はじめに マルチテナントの進化と 新機能概要
  85. まとめ Converged Databaseの優位性 マルチ・データタイプ/マルチ・ワークロードの先にあるもの 99 Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates OLTP1 / 2 / 3 部門x OLTP1 / DWH1 / ERP1 業務(OLTP) • 業務による統合・集約 • 部門による統合・集約 マルチ・データ・タイプ Converged Database JSON Graph Text リレーショナル Spatial Blockchain
  86. VECTOR or Converged Databaseの優位性 まとめ Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates 100 JSON Graph Text リレーショナル Spatial Blockchain リレーショナル JSON Text Graph Spatial Blockchain VECTOR マルチテナント シングルテナント 利用者にとって重要なこと • データ一貫性 • すぐに分析可能であること • セキュリティの確保 • 信頼性 • スケーラビリティ 開発者にとって重要なこと • 適性なデータ・モデル • 宣言的なSQLでアクセス • トランザクション • 主要な開発言語をサポート • 標準化されたAPIで開発 マルチ・モデル マルチ・ワークロード
  87. Multitenant 23c 基礎および最新情報 (agenda) Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates 101 3 マルチテナントの 実装と運用 実装の観点や利活用 の技術について踏み込 んで解説 2 マルチテナントの 基礎から設計 構成に影響する基礎 的な技術情報と設計 に関する指針など 5 Appendix 23ai における マルチテ ナント系の新機能 . 4 まとめ マルチテナントが支える データ・セントリックなシ ステムと展望 1 はじめに マルチテナントの進化と 新機能概要
  88. Multitenant 関連の23ai 新機能一覧 Appendix – Multitenant 23ai 新機能 Copyright ©

    2025, Oracle and/or its affiliates 102 新機能 概要説明 1 PDBのハイブリッド読取り専用モード 管理者(CDB$ROOT接続)はR/W, 一般ユーザ(PDBローカル)は読取り専用となる 2 読取り専用のユーザーおよびセッション 権限付与には関係なく、ユーザ単位で接続モードの変更が可能になる 3 PDBごとのTimezone設定 同一CDB上の複数PDBで各々のTinezone設定が可能になる 4 DGPDB と GoldenGate Captureの共存のサポート DGPDB構成においても GoldenGateのExtractプロセスによる抽出処理継続が可能に 5 DBCAでのリフレッシュ可能なPDB対応 DBCAのサイレント・モードでリフレッシュ可能PDBの作成が可能に 6 DBCAでのDGPDB対応 DBCAのサイレント・モードでDGPDB環境の構築が可能に 7 DBCAでSEHA対応 DBCAのサイレント・モードでSE HA構成が構築可能に 8 PDBスナップショット・カルーセルがACFSでもサポート可 ファイルシステム前提であったPDBスナップショット・カルーセルがACFSでも配置可能に
  89. PDBのハイブリッド読取り専用モード 103 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates Open

    Mode Effective open mode in user session - CDB common user Effective open mode in user session - Application common use Effective open mode in user session - PDB local user Read Write Read Write Read Write Read Write Read Only Read Only Read Only Read Only Hybrid Read Only Read Write Read Only Read Only When you run ALTER PLUGGABLE DATABASE OPEN HYBRID READ ONLY; the PDB allows common users to issuing DML and user transactions to proceed and allows these users to generate redo logs. R/W Read Only 共通ユーザ ローカルユーザ
  90. 読取り専用のユーザーおよびセッション ALTER USERまたはCREATE USER文のREAD ONLY句を使用して、PDBユーザーへの読取り専用アクセスを設定できます。 PDBユーザーに対して読取り専用アクセスが有効になった後、そのユーザーがPDBに接続するたびに、セッションはデータベースが読取り専 用モードでオープンされているかのように動作し、ユーザーは書込み操作を実行できません。 この文は、ALTER USERまたはCREATE USER権限を持つすべてのユーザーが実行できます。

    *_USERSビューでローカル・ユーザーの状態を表示できることに注意してください。 PDBローカル・ユーザーに対して読取り専用アクセスを有効にするには、ALTER USER文をREAD ONLY句とともに使用します。READ ONLY句をCREATE USER文とともに使用することもできます。 104 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates alter user user1 read only; alter user user1 read write; create user u1 identified by u1 read only;
  91. マルチテナントの基礎と設計概要 PDBごとのタイムゾーンについて 23ai の新機能として、全てのPDBに対して同一のグローバル・タイムゾーンによる一元管理に加えて、PDB個別のタイム ゾーン設定が可能になった。 • System Timezone Autonomy for

    Pluggable Databases https://docs.oracle.com/en/database/oracle/oracle-database/23/nfcoa/oltp_dbarch.html#GUID-87444-1 105 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates <PDBLAで> Alter system set time_at_dbtimezone = 'DATABASE' scope=spfile; alter database set time_zone='America/Los_Angeles’; SQL> select DBTIMEZONE from dual; DBTIMEZONE ------------------- America/Los_Angeles <PDBJPでも> Alter system set time_at_dbtimezone = 'DATABASE' scope=spfile; alter database set time_zone='Asia/Tokyo’; SQL> select DBTIMEZONE from dual; DBTIMEZONE ------------------- Asia/Tokyo DBTIMEZONE America / Los_Angeles DBTIMEZONE Asia / Tokyo PDBLA PDBTK
  92. PDBスナップショット・カルーセルがACFSでもサポート可 PDB スナップショット・カルーセルとは 106 Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates Full Clone リカバリ EVERY 間隔句で自動的に作成 (EVERY snapshot_interval [MINUTES|HOURS]) 最大8個 自動スナップショット 定期的な スナップショットの保持 必要に応じて リカバリに使用 開発・検証や 履歴データ利用 ※マニュアルより ストレージ・システムでスパース・クローンがサポート されている場合は、前述のコマンドではスパース・コ ピーが作成されます。それ以外の場合は、完全コ ピーが作成されます。 ⇨つまり、ファイルシステム上に維持・管理される
  93. 【2025/03/27】 頂いたご質問に対する回答 107 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    # 質問 回答 1 Unplug&Plugとかクローンは同じエディションが必要になる認識で良いでしょうか? SEからEEなどサブセットであれば、別のエディションでも可能です。 2 P35:ホットクローンの同期断面は、クローンコマンド実行時、完了時、どちらでしょうか。 あるいは、その期間内で内部で決められているのでしょうか。内部で決めている場合、データの一貫性はどのようにとっ ているのでしょうか。 同期断面は完了のタイミングです。 3 リフレッシュ可能PDBはSE2でも可能、リフレッシュ可能PDBスイッチオーバーはBaseDB SE以上で可能との理解で 良いでしょうか? ご質問ありがとうございます。はい、ご認識の通りです。 https://docs.oracle.com/cd/G11854_01/dblic/Licensing-Information.html#GUID- 0F9EB85D-4610-4EDF-89C2-4916A0E7AC87__CIHBAEID 4 例ではクローン元<クローン先のRUバージョンでしたが、 クローン元>クローン先のRUバージョンの場合もrestrictedモードにはならずOPEN可能でしょうか。 クローン元>クローン先のRUバージョンの場合(19.26>19.25)で実施したところOPEN可能でしたが、 PDB_PLUG_IN_VIOLATIONSには同じ様なErrorが確認されました。 PDBによる Downgrade が想定される場合は下記も参考になさって下さい。 https://docs.oracle.com/cd/F19136_01/upgrd/downgrading-oracle-db-after- upgrade.html#GUID-66560D5D-A5C8-4ACC-82C0-46315465E77F 5 リフレッシュ可能なPDBのクローン元で単純なSQL実行だけではなく RMANによるリストアやFlashback Databaseを実施した場合も、次回のrefreshでコピー先に反映されますか? 対象のPDBに対するDDL,DML(REDOが適用可能な処理)が対象になります。 6 テナント構成を用いた複数DB統合の場合、SPAでは単一DBの負荷は見られても統合に伴うCDB全体としての負 荷状況が見られないのですが、実際のプロジェクトではどのように検討されることがあるか教えていただけないでしょうか。 サーバーのサイジングをする際、既存環境のリソースを積み上げて試算してしまうことが多く、統合によるリソース面で のメリットが出せないことが多く困っております。 机上のサイジングという事であれば、かなり難しいと思います。セッション内でも少し触れさせて頂きましたが、処 理内容の類似性やピーク重なりや分散など様々な要素があるためです。 積み上げで検討を開始し、Cloud 環境でのPoCを進め、目標値を維持しながら環境をサイズダウンさせ効果 を図るやり方が増えつつあります。 7 PDBリソースがリフレッシュ可能PDBでREAD ONLYで起動させている場合、SVCリソースを作成して運用すること ができるのでしょうか。 READ ONLYで起動させている場合は、サービスの作成はできません。
  94. Our mission is to help people see data in new

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