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OCI Funtions 概要

OCI Funtions 概要

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August 25, 2023
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  1. Serverless とは? 2 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    • クラウドの柔軟なコンピューティング・リソースをサービスとして必要な時に必要な分だけ利用 • 開発者は、サーバー(=インフラストラクチャ)について意識しなくて良い サーバーが存在しないことではなく、サーバーの管理が不要 ユーザーに価値を提供することに力を注ぐことができる FaaS と IaaS について FaaS (Function as a Service) IaaS (Infrastructure as a Service) サービスの定義 • 単一の関数や小さなタスクを実行するサービス • サーバーのプロビジョニングや管理が不要 主な特徴 • イベント駆動: トリガーに応じて動作 • スケーラビリティ: 自動的にスケールし、同時に多くのリクエストに対応 サービスの定義 • 仮想的なコンピューターインフラストラクチャ全体を提供 • 最も基本的なクラウドサービスカテゴリ 主な特徴 • カスタマイズ可能: ユーザーが仮想マシンのスペックやストレージ、ネット ワークを選択・設定 • リソース管理: サーバーやネットワークの運用管理がユーザーの責任
  2. Serverless – Functions as a Service (FaaS) 3 Copyright ©

    2025, Oracle and/or its affiliates Bare Metal Virtual Machine Container Function Code App Container Language Runtime Operating System Hardware Code App Container Language Runtime Operating System Code App Container Code … ユーザーの管理するレイヤー
  3. FaaS 採用のメリット コストの削減 4 Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates 必要な時に必要な分だけリソースを割り当てる従量課金制のため、コストの削減に繋がる可能性が高い time time request request cost cost 一般的なコストのかかり方 FaaS 採用時の コストのかかり方
  4. FaaS 採用のメリット 開発までのリードタイム削減 5 Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates インフラストラクチャの構築が不要なため、実装者がアプリケーションの実装やユーザーに価値を提供することに集中できる Hardware Operating System Language Runtime App Container Code Code 従来 FaaS 採用時 UXの向上や、機能改善に充てることが可能!
  5. FaaS 採用のメリット スケーラビリティ 6 Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates リクエストの数に合わせて、自動的にスケールするため、リクエストの増減に柔軟に対応しやすい User API Gateway Functions Functions Functions … … … リクエストの数に応じて、 自動的にスケール
  6. OCI Functions 拡張性・カスタマイズ性の高いオープンソース・ベースのフルマネージドFaaS 7 Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates オープンソースのFaaSエンジン “Fn Project”を採用 コンテナ技術をベースとした 高いカスタマイズ性 Oracle Cloud Infrastructure が提供する豊富なサービス群との連携 Pay per use • 実稼働分のみ料金が発生 • アイドルタイムには課金が発生しない Autonomous • リクエスト量に応じた自動スケール • プロビジョニングや管理のためのサーバは不 要 Event-driven • OCIのトリガーによってコードを実行 • API Gateway, Service Connector Hub, Events, Notifications 1 2 3
  7. コンテナベースのオープンソース “Fn Project” どこでも稼働する可搬性の高いFaaSアプリケーションを実現 8 Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates OSSベースのエコ・システム • https://fnproject.io/ • 開発者のニーズを積極的に反映 • ベンダーロックインの懸念不要 場所を束縛されないポータビリティ • クラウドからオンプレまでどこでも稼働 • 開発用PCでもそのまま稼働 どこでも稼働 開発者ニーズ の取り込み 開発者 OCI Functions 開発用端末 3rd Patryクラウド オンプレミス環境
  8. OCI Functions でサポートされるプログラミング言語 9 Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates FDK* 言語 Java Python Ruby Go Node.js C# (.NET) *FDK: Fn Project Function Development Kits • プロトコル、入出力の解析、関数コンテナのロジック等システム内部に関する処理をサポートするヘルパー・ライブラリ • 最新の対応状況につきましては、こちらをご参照ください • https://docs.oracle.com/ja-jp/iaas/Content/Functions/Tasks/languagessupportedbyfunctions.htm
  9. プロビジョニングされた並行性(Provisioned Concurrency)のサポート 10 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    • Functionの実行前に決められた数(=PCUs*)の各種リソースの割り当てを事前に済ませておくことで初回実行時のレイテン シーを低減させるための機能 • コールドスタート問題の対応策として有効 • Provisioned Concurrencyを適用した、未使用のFunctionリソースに対しては、25%のリソース利用料が発生 *: Provisioned Concurrency Units
  10. OCI Functionsを使用した連携 Oracle Cloudサービスとの連携による多彩なユースケースの実現 11 Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates Analytic s ERP Data HCM CX Supply Chain Integration Mobile Business Insight Collaboration Custom Apps Data Mgmt Container Engine For Kubernetes Streaming Logging Notifications Monitoring Events API Gateway Functions Cloud アプリケーション(SaaS) Cloud プラットフォーム(PaaS) Cloud インフラストラクチャ(IaaS)
  11. ユースケース: Web, Mobile, IoTのビジネスロジック実行基盤 12 Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates • スケーラビリティに優れた実行基盤でビジネスロジックを実装 • 適用例 • SaaSの拡張機能の実装、モノリシックアプリケーションの分割、新規アプリケーションの開発、etc. API Gateway Functions User Functions … Autonomous Database Functions Functions ビジネスロジック 認証
  12. ユースケース: 運用の自動化 13 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    • 手動で行っていた運用作業の一部をFunctions + OCI SDKを用いて、自動化 • 実行分のみの課金のため、コストを抑えながら効率的な運用を実現 Virtual Machine Monitoring Notifications Functions METRICS ALARMS メモリ使用率 メモリ使用率 ≥ 80% コンピュートシェイプの変更(スケールアップ) VM.Standard2.1 → VM.Standard2.2 User メール通知
  13. ユースケース: セキュリティポリシーやガバナンスルールの適用 14 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    • 監査ログ(Audit Logs)を元に、企業のセキュリティポリシーやガバナンスルールを適用する • 適用例 • Public IPを持つインスタンスが作成された場合、そのインスタンスをシャットダウンする • 可視性がpublicなバケットが作成された場合、そのバケットを削除する • etc. Virtual Machine Functions Virtual Cloud Network Container Engine For Kubernetes Compartments Auditing Object Storage Autonomous Database Data Flow Streaming MySQL Database Service … Service Connector Hub トリガー Audit Logs Virtual Machine Virtual Cloud Network Container Engine For Kubernetes Compartments Object Storage Autonomous Database Data Flow Streaming MySQL Database Service … セキュリティポリシー、 ガバナンスルールに応じた操作 セキュリティポリシー、 ガバナンスルールの設定 OCI SDKを用いて、 クラウド操作を簡潔に実装
  14. ユースケース: イベントドリブンなETL処理 15 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    • ファイルがアップロードされた事をトリガーとし、FunctionsでETL処理を実行 • 軽量な処理かつ従量課金制によってコストを削減したい場合に特に有効 CSV, XML, JSON, etc. Object Storage Events Functions Autonomous Database Put ファイルアップロードイベントを トリガーにFunctionsを起動 ファイル取得 データベースへ書き込み ETL
  15. OCI Functions の課金モデル 大幅な無料枠と安価な課金体系によるユーザー負担の軽減 16 Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates 実行時間 リクエスト ¥0.00219635 40万時間以上 ¥0.000031 200万リクエスト以上 無料 月間最初の200万リクエスト 無料 月間最初の40万時間 未使用時、Provisioned Concurrencyは実行時間のレートの25%。Functionsの実行に使用されるProvisioned Concurrencyには、料金は不要。 この割引は、UCMの交渉料金など、他の割引と合わせて適用。
  16. OCI Functions フルマネージド、高スケーラビリティ、実行時のみ課金のサーバーレス実行環境 17 Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates ▪ ユースケース • ビジネスロジック実装/イベント・ドリブン型開発の効率化 ▪ 特徴 • フルマネージドなサーバレス実行基盤(FaaS) • オープンソースの Fn Project がベースでベンダーロックインなし • 複数のプログラミング言語をFDKとしてサポート • 最大5分間の実行時間をサポート • Provisioned Concurrencyによる初回実行時間の大幅な改善 • シンプルな開発フローとテストハーネスの提供 • 実行環境はx86とArmアーキテクチャに対応 ▪ 価格 • 最初の200万リクエストは無料、200万リクエスト以上¥0.000031 • 最初の40万時間は無料、40万時間以上 ¥0.00219635 (※Provisioned Concurrencyを適用した、未使用のFunctionリソース に対しては、25%のリソース利用料が発生) Oracle Cloud Infrastructure API Gateway Events Functions Functions User Functions … Autonomous Database Functions Web, Mobile, IoTのビジネスロジック実行基盤として活 用 クラウドサービス間の連携やマイクロバッチとして活用 OCI SDK等を活用 し、効率的に開発 Oracle Cloud Infrastructure スケーラビリティに優れた実行基盤 でビジネスロジックを実行
  17. Detached(非同期)モードの長時間実行と結果配信のサポート 18 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates ▪

    Detached(非同期)モード • 呼び出し元はすぐ制御を返し、処理をバックグラウンド実行 • 最大1時間(3600秒)までの実行が可能 ▪ 結果配信(Delivery Destinations) • 実行結果を外部サービスへ自動配信、後続処理や通知を連携 • 成功・失敗ごとに結果配信の宛先を指定可能 (例) 成功→Streamingで後続、失敗→Notificationsで通 知など • 対応サービス • OCI Notifications • OCI Queue • OCI Streaming ▪ ユースケース • ETL処理など大規模データの変換 • 定期バッチ処理やバックエンドジョブ • AI/ML推論やモデル学習など長時間タスク Functions 最大1時間実行可 能 Notifications Streaming Queue 処置完了後に結果を 配信
  18. • AWSと比較して全体で約40%のコスト削減。またOCI Media Serviceのストレージ使用量ベースの課金と安価な データ転送費用により、当該部分は約80%のコスト削減 • API GatewayとObject Storageで静的Webサイト・ホス ティング機能を実装。また動画ファイル処理実行には

    Functions、DBとしてはNoSQL Databaseを活用し、拡 張性を意識したサーバレス構成に • OCI Data Scienceで動画のAI リコメンデーションを実現 • 今後の計画として、MinutesGamesのプラットフォームを基に、 小売、教育、ヘルスケアなど多様な業界向けのソリューション 開発を企画中。小売業向けにはライブコマース機能を強化し、 教育分野では対話型学習コンテンツの配信を可能に CLINKS 株式会社様 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 19 OCIのコストパフォーマンス、拡張性を活かし、 画期的なサーバレスアーキテクチャを構築 https://app.minutes.games/teaser/
  19. OCIのコストパフォーマンス、拡張性を活かし、画期的なサーバレスアーキテクチャを構築 MinutesGames • クリエイターが開発したミニゲームを、ショート動画形式に変 換し配信する統合プラットフォーム。ユーザーの視聴履歴や 好みに基づいて動画を推奨。「1分で心を満たす」体験を提 供し、「ゲーム開発」の再評価を実現 従来の課題 • 大容量の動画変換・ストリーミング配信システムを、コスト効

    率良く、かつ急激な需要にスケーラブルに対応できる構成で 構築する必要があった。広範なユーザー層にコンテンツを届 ける AI リコメンデーションの仕組みが必要だった 採用ポイントと導入効果 • AWSと比較して全体で約40%のコスト削減。またOCI Media Serviceのストレージ使用量ベースの課金と安価な データ転送費用により、当該部分は約80%のコスト削減 • API GatewayとObject Storageで静的Webサイト・ホス ティング機能を実装。また動画ファイル処理実行には Functions、DBとしてはNoSQL Databaseを活用し、拡 張性を意識したサーバレス構成に • OCI Data Scienceで動画のAI リコメンデーションを実現 システム構成イメージ 利用サービス • OCI Media Services / OCI Functions/ OCI API Gateway / NoSQL Database Cloud Service / OCI Data Science, etc. 顧客事例:CLINKS 株式会社様 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 20 https://app.minutes.games/teaser/
  20. <開発のポイント> ・ Flutterを活用したマルチOSアプリケーション ・ Geo Fencingを利用したバックグラウンドの位置情報取得 ・ リアルタイムポイント処理の実装をAPI Gateway +

    Functionsで実装 <効果> ・ 超短期間(3ヵ月)での実装を実現 ・ 競合に比べて、およそ1/3程度での初期コスト ・ アプリ開発と同時に分析ダッシュボードも提供 Hokkaido Love! アプリ Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 21
  21. OCI Region Compartment(Hokkaidolove) Tenancy East Daily Analyst Refer from Dashboard

    Database Actions APEX Access Campaign Contents ORDS For develop Functions Conn from East Daily GIP VCN App Users Developer s Private Subnet(db) Public Subnet(lb) Public Subnet(api) Private Subnet(fn) Private Subnet(vm) API Gateway Autonomous Transaction Processing ATP APEX Bastion Load Balancer Virtual Machine Functions Object Storage Conn from App Direction1. 抜群の費用対効果 Directioin2. 利用状況に応じた 柔軟なスケーラビリティ Direction3. 低価格大容量ストレージ Hokkaido Love! プラットフォーム Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 22
  22. 「社員がごく自然にAIと一緒に働く環境」 を実現する “AI DB を核とした高精度・ハイレスポンスな 社内Q&Aチャットシステム” 会社概要 • オフィスや店舗等の家具・什器の製造・販売や空間設計、物流システム機器の開発など、 幅広い事業を手がける

    プロジェクト背景 • 社内Q&Aチャットシステムのコンセプト • 膨大な社内ドキュメント情報や知見に効率的にたどり着けるようAIの力を活かした新しい情 報基盤を開発・提供することで、「社員がごく自然にAIと一緒に働く環境」を実現する • 既存の仕組みにおける課題 • 散在していたデータを集約するシステムを構築したものの、検索対象データのほとんどが非構 造化データのままでは、検索精度・回答生成内容ともに期待にマッチしない状況だった • 強化・改善の方向性 • 様々な形式で存在する有益なデータの中身を テキスト化またはベクトル化し、テキストに対 するキーワード検索とベクトルに対する意味検索 を組み合わせることで検索を強化する 構造化データ(Q&A表のテキストなど)+非構造化データ(画像・製品仕様書・図面データな ど) • 検索は、チャット形式での自然言語による問合せとし、問合せ内容に合わせて適切な検索 方法を自動選択する仕組みを設ける 製品に関するニーズ 1. 構造化データと非構造化データを一箇所で扱い、シンプルかつ柔軟に検索を行えること 2. 検索対象データを自然言語に適したデータ構造へ変換するデータパイプラインを実装できる こと 3. データ登録・管理用のブラウザインターフェースAPを手をかけずに開発できる環境 4. ハイブリッド検索(ベクトル&キーワード)等、高精度な検索手法を効率的に適用可能なこと サービスに関するニーズ • データ と AI に精通しており、提案から実装まで一環して協働できるコンサルティングサービス システム構成イメージ 評価ポイント 1. 検索の精度と速度 ▶ 「正解ドキュメントを高い精度(平均7位)で取得、しかもレスポンスは1秒以下」 2. 取得したデータを元に AI Agent が適切な回答を生成できるか ▶ 「想定以上に精度の高い回答を得ることができており、驚いている」 3. さらなる強化・発展ができるか ▶ 「今後、グラフDB機能を活用したさらなる精度向上案を作成できた」 利用サービス・製品 • Oracle Autonomous AI Database (AI Vector Search機能) • Oracle APEX (UI開発) 顧客事例:オカムラ 様 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 23 • OCI Functions (データパイプライン処理) • OCI Generative AI (エンベディング) • Oracle Consulting Service Oracle APEX Autonomous AI Database 非構造化データ (図面やマニュアル) (PDFやPPTなど) 生成AIモデル 構造化データ (各部門の Q&A情報) 日本語問合せ 結果 非構造化データの テキスト生成・べクトル化 AI Agent REST API 結果 質問例: ABC社aaa店舗は何系統ですか? (該当案件の電気系統について、 図面の情報から読み取って回答して) 非構造化データの中身を解釈・検索可能にしたことで、 Q&A整備の負担を増やさずに回答生成精度向上に成功 ハイブリッド検索 Point Generative AI データ 登録・管理用IF データパイプライン Functions