英語発音指導の目標が,ネイティブのようにではなく,明瞭性の高い発音であると主張されて久しいのですが,その目標に近づくような指導が行われているのでしょうか。また,もし英語発音指導がなされているとしても,英語のプロソディの側面にはどの程度光が当たっているのでしょうか。
これまでに,発表者は,あまり指導がなされていないプロソディを「3つの原則」というミニマムエッセンシャルズの形に落とし込んだ指導と学習を提案してきました。
この「3つの原則」を取り入れることで,教員自身が英語プロソディについて(これまで以上に)知ることができ,どのように教材・素材を分析するかを検討することができます。また,教材をどのように提示するかを考えることもできると思っています。
このワークショップでは,英語プロソディ指導のミニマムエッセンシャルズである3つの原則について概説するとともに,どのようにそれを用いて教材・素材を分析するかを紹介し,それぞれの現場でどう活かすことができるかを一緒に考えていきたいと思います。時間が許せば原則に対応する形で活動事例などを紹介し,それらについても検討してみたいと思います。(ウェブサイト掲載の概要より)