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創業初期から創るスタートアップエンジニア文化

 創業初期から創るスタートアップエンジニア文化

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Transcript

  1. (C)PharmaX Inc. 2023 All Rights Reserve 2 自己紹介 自己紹介 上野彰大

    PharmaX取締役・エンジニアリング責任者 マイブームはLLMとRust Twitter:@ueeeeniki
  2. (C)PharmaX Inc. 2023 All Rights Reserve 6 LINEから利用できるバーチャルな薬局 最短 即日

    ※ お薬をもっと手軽に、もっと安心して受け取れる「YOJO薬局」 お薬はお家までお届け LINEで薬剤師にいつでも相談 好きなときにお薬の説明 ※東京23区内のみ
  3. (C)PharmaX Inc. 2023 All Rights Reserve 7 ソフトウェアに閉じないプロダクト開発 PharmaXの強み 独自の薬局オペレーションシステムを構築し、最適化されたオンライン薬局を実現

    × 自社薬局をプロトタイプラボ化 ソフトウェア オペレーション リモート 薬剤師組織 薬局業務を効率化す るオペレーションシス テム(薬局OS) 質の高い患者さま対応 のためのオンライン特 化組織 対人業務の質を高め るための対物業務効 率化 「ソフトウェア×オペレーション×薬剤師組織」を プロダクトとして開発
  4. (C)PharmaX Inc. 2023 All Rights Reserve 9 PharmaX全社のバリュー エンジニア組織の バリューと文化

    打席に立つ回数を重視する 失敗の原因を分析して次に活かす 転んでいる仲間に手を差し伸べる 相手の立場になって考える 嫌われるのを恐れずハッキリと 相手のために意見を伝える 自分の非を素直に認める 自分の専門領域だけでなく 幅広いインプットをする 自らの知見や経験を社内外に発信する 意見の相違をぶつけ合える 大きな成功を収めるために 不確実な挑戦をする 既存の枠組みに捉われずに「ゼロベース」 「AND思考」で最善の方法を導き出す 短期的な利益よりも長期的な インパクトを優先する 歴史を拓く 九転十起を貫く 智を創発する 仁を尽くす
  5. (C)PharmaX Inc. 2023 All Rights Reserve 10 エンジニアチーム独自のビジョン・バリューを定義 全社のミッション・バリューを実現するため、エンジニアチーム独自にブレイクダウン 『

    世界で最もなめらかな医療体験を実現するために技術的理想を追求せよ』 歴史を拓くためには、自分がやりたいことにもこだわり、 みんなを巻き込みながら、事業・組織に良い影響を与えて行こう エゴから発展させよ 組織外の智識を取り込んで智を創発するため、 まずは自分たちが積極的に技術的な智識を発信しよう 技術で技術を呼べ チームメンバー全員が九転十起を貫くため、仁を尽くして周りの メンバーの人生・キャリアの成功を支えよう 隣人を成功させよ エンジニア組織の バリューと文化
  6. (C)PharmaX Inc. 2023 All Rights Reserve 12 イベント登壇を中心に記事発信などを実施 技術発信 カンファレンス登壇

    社員のイベント登壇を推奨しています。個人 的な登壇活動も支援しています。 主な登壇実績 Developers Summit 2022 Developers CAREER Boost Android Bazaar and Conference 2022 Spring 自社イベントや他社企業とのコラボイベ ントを定期的に開催しています。 会社のエンジニアブログを個人ブログと 連携することで個人の資産にもなるよう に設計しています。 記事発信 エンジニアチームとしてのブログに一年半で約70記事を投 稿。 個人のブログへの投稿も推奨。 コミュニティ活動も推奨しています。コミュニティを運営をしてい るメンバーも在籍しています。 Jagu'e'r (Japan Google Cloud Usergroup for Enterprise) コミュニティ活動 個人のキャリアに繋がる発信活動設計を実施し、エンジニアチーム&広報チームを中心に活動をサポート エンジニア組織の バリューと文化
  7. (C)PharmaX Inc. 2023 All Rights Reserve 13 PharmaXエンジニア文化の形成過程 創業 「YOJO」

    サービス開始 ANRIから 資金調達 GCPおよび ANRIから 資金調達 商号変更 KOIFおよび ANRI、GCPか ら資金調達 2018年12月 2019年6月 2020年5月 2021年2月 2022年9月 2023年4月 社員数 2人 社員数 2人 社員数 5人 社員数 25人 社員数 36人 社員数 40人程 現在 全社のバリューを設定 エンジニアチームとしての 目標を運用し始める 薬剤師向けプログラミング勉強会、新 潟ヘルスケアアカデミーなどの 外部登壇が増え始める 2022年夏・秋頃から月 1程度の 外部登壇が習慣化され始める 個人ブログ・テックブログの投稿 が毎週行われるようになる エンジニアチーム独自の バリューを言語化 PharmaXとしてのコラボイベントを毎 月開催し始める 大型のカンファレンスなどへの 登壇実績が生まれ始める エンジニアチームの価値観と 目標を紐づけて本格運用 エンジニア組織の バリューと文化 月イチの勉強会が習慣化始める
  8. (C)PharmaX Inc. 2023 All Rights Reserve 15 MSマトリクスに基づく評価制度を構築 採用・評価について ・

    当 事 者 意 識 ・ 覚 悟 ・ オ ❘ ナ ❘ シ ッ プ ・ 全 体 最 適 ・ ミ ッ シ ョ ン フ ィ ッ ト ・ バ リ ュ ❘ 体 現 ・戦略思考力 ・コンセプチュアルスキル C B A S SS 20% 40% 60% 80% 99% 100% G6
 G5
 G4
 G3
 G1・G2
 M=マインドセットとS=スキルセットの両面を評価しグレードに反映する ヨコ軸 スキルセッ ト ・組織マネジメントスキル ・テクニカルスキル タテ軸 マインド セット
  9. (C)PharmaX Inc. 2023 All Rights Reserve 19 半期に一度の評価サイクルでバリュー体現を評価 採用・評価について 360°フィードバック

    評価委員会 1on1フィードバック 評価期間の半年で業務を共にしたメンバーか ら「マインドセット」「スキルセット」の項目につ いて、定量定性の両面にてフィードバックを行 う ※ここでの定量評価は直接的に最終評価に は結びつかない 評価担当者 (マネージャー相当) は、役員で 構成される評価委員会に、360°フィードバッ クの内容や自身の観察を元にした評価案を 提出 この場での議論とカリブレーションを経て最 終評価および育成/成長プランを決定 評価担当者は、評価委員会で決定した最 終評価および育成/成長プランを対象者に フィードバック 各個人が腹落ちして成長に向き合えること を重視。異議申し立てを受けた場合は再議 論を行う 現在は、行動目標の達成度はバリュー体現=価値観・文化への寄与としてマインド面の評価としている
  10. (C)PharmaX Inc. 2023 All Rights Reserve 21 まとめ • 早いフェーズから自分たちのバリューや文化を明確にすることが、文化を根付かせる

    ことにつながる • 目標をバリューと紐付けて追うことで、バリューを意識することができる • マインド面が合致することが何よりも重要、マインド面の違和感を無視しない ◦ リファラル採用を強化したいがあまりできていない • エンジニアチームとしての行動目標の達成は、バリュー・文化への寄与として評価す るにとどめている ◦ 特にこのあたりのプラクティスは勉強したい 最後に