Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
OpenTelemetry SpanProcessor を Let's カスタマイズ!
Search
Tomonori Hayashi / ぴーはや
May 16, 2025
Technology
430
3
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
OpenTelemetry SpanProcessor を Let's カスタマイズ!
Tomonori Hayashi / ぴーはや
May 16, 2025
More Decks by Tomonori Hayashi / ぴーはや
See All by Tomonori Hayashi / ぴーはや
BigQuery の Cross-cloud Lakehouse への歩み
phaya72
2
730
ビジネス要望の翻訳が生む アーキテクチャの複雑性とトレードオフ
phaya72
2
600
設計に疎いエンジニアでも始めやすいアーキテクチャドキュメント
phaya72
34
22k
OpenTelemetry が拡げる Gemini CLI の可観測性
phaya72
3
3.7k
Pub/Sub vs Cloud Tasks - その違い、わかりますか?-
phaya72
3
530
非同期処理でも分散トレーシングしたい!- OpenTelemetry × Pub/Sub -
phaya72
2
1k
エラーバジェット枯渇の原因 - 偽陽性との戦い -
phaya72
2
230
Vertex AI Experimentsの実態 - コードを辿った先にあったもの -
phaya72
3
1.4k
オブザーバビリティと開発優先度との向き合い方
phaya72
5
1.1k
Other Decks in Technology
See All in Technology
Eight Engineering Unit 紹介資料
sansan33
PRO
3
8.3k
全員がプロダクトへ向き合う組織を持続成長させるために——組織づくりのフライホイールと4象限 / The Flywheel Model and Four Quadrants for Organizational Design
hiro_torii
1
160
Amazon S3 Tablesに全部任せてみた結果——コンパクション/スナップショット管理は本当に手放せるか
shigeruoda
0
130
bet_ai_day_2026_session02
agenticsec
1
690
Azure App Service / Container Apps の組み込み認証
kuniteru
0
140
AI時代に、プロダクトの数だけ積み上がる所有コストをどうエンジニアリングするか / Engineering the Cost of Ownership
kzkmaeda
0
230
AIエージェントの開発・提供におけるセキュリティリスクの論点と対策
flatt_security
0
260
データエンジニアの困りごとをDevinと一緒に解消する
10xinc
2
360
PdMをやめて、 "プロダクトビルダー"という 働き方に変えました / PdM to Product Builder
shikichee
2
620
「重なり」は迎える側がつくる ― 人もAIエージェントも歓迎するプロダクトエンジニアリング ―
go0517go
PRO
0
120
「ミスを許さない手順書」を作ってみた 〜 個人的にはこれ以上できることはあまりなさそう/20260827-ssmjp-operation-procedure-update
opelab
18
17k
AIエージェントを雇う前に決める5つのこと
knishioka
1
140
Featured
See All Featured
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
46
8.3k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
21
1.6k
New Earth Scene 8
popppiees
3
2.5k
How to Build an AI Search Optimization Roadmap - Criteria and Steps to Take #SEOIRL
aleyda
1
2.2k
Breaking role norms: Why Content Design is so much more than writing copy - Taylor Woolridge
uxyall
1
390
職位にかかわらず全員がリーダーシップを発揮するチーム作り / Building a team where everyone can demonstrate leadership regardless of position
madoxten
69
64k
AI in Enterprises - Java and Open Source to the Rescue
ivargrimstad
0
1.4k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
211
24k
Leveraging LLMs for student feedback in introductory data science courses - posit::conf(2025)
minecr
1
370
Agile Actions for Facilitating Distributed Teams - ADO2019
mkilby
0
270
How to Get Subject Matter Experts Bought In and Actively Contributing to SEO & PR Initiatives.
livdayseo
0
180
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
141
35k
Transcript
OpenTelemetry SpanProcessor を Let’s カスタマイズ SRE Tech Talk #12 -
Tomonori Hayashi 1
Tomonori Hayashi • NTT コミュニケーションズ ◦ ソフトウェアエンジニア ▪ Front:TypeScript -
React/Next.js ▪ Infra:Google Cloud • Google Cloud Partner Top Engineer 2024 - 2025 • Google Cloud Tech Blog Challenge 2024 個人カテゴリ受賞 • Google Cloud All Certifications • コミュニティ ◦ Jagu’e’r (Google Cloud 公式ユーザーコミュニティ) ▪ Evangelist ▪ オブザーバビリティ分科会 Organizer • 興味がある方はぜひ Connpass グループにご参加ください! 2 @pHaya72 @t_hayashi
本日お話しすること • 想定以上にスパンが生成されてしまった罠について • OpenTelemetry Collector を使わなくてもスパンをカスタムできることについて
4 とある日に見つけたトレース 7000 以上のスパンが生成されてトレースに紐づいている・・・
5 きっかけは Cloud Run の制約 Cloud Run のリクエスト最大サイズの制約にハマった HTTP/1.1 50MB
Upload 引用:https://cloud.google.com/run/quotas?hl=ja
6 原因は FastAPI のライブラリ計装と Hypercorn 制約を回避するために HTTP/2 でリクエストを受けるように変更 HTTP/1.1 50MB
Upload HTTP/2 50MB Upload
7 原因は FastAPI のライブラリ計装と Hypercorn それぞれの性質から仮説をたてた HTTP/1.1 50MB Upload HTTP/2
50MB Upload 原因となりえる仮説 FastAPI のライブラリ計装は クライアント・サーバー間の通信が発生する度に スパンが生成される ASGI の イベントごとに スパンを生成
8 原因は FastAPI のライブラリ計装と Hypercorn それぞれの性質から仮説をたてた HTTP/1.1 50MB Upload HTTP/2
50MB Upload 原因となりえる仮説 FastAPI のライブラリ計装は クライアント・サーバー間の通信が発生する度に スパンが生成される Hypercorn はリクエストボディの受信 を粒度の細かいチャンクに分割 フレーム フレーム フレーム フレーム フレーム フレーム フレーム フレーム フレーム フレーム フレーム ライフサイクル イベントが発生 ASGI の イベントごとに スパンを生成
9 原因は FastAPI のライブラリ計装と Hypercorn それぞれの性質から仮説をたてた HTTP/1.1 50MB Upload HTTP/2
50MB Upload 原因となりえる仮説 FastAPI のライブラリ計装は クライアント・サーバー間の通信が発生する度に スパンが生成される Hypercorn はリクエストボディの受信 を粒度の細かいチャンクに分割 → 高頻度でスパン生成が行われてしまっていた フレーム フレーム フレーム フレーム フレーム フレーム フレーム フレーム フレーム フレーム フレーム ライフサイクル イベントが発生 ASGI の イベントごとに スパンを生成
10 Before :不要なスパンをフィルタリングしたい ローカルでは otel-tui で確認 課題発覚時は右図のように「 http receive」という サフィックスのつくスパンが大量に生成される
冒頭ではこのようなスパンが 7000 以上トレースに 紐づいてしまっていてデバッグしづらい状況に 特定サフィックスのつくスパン名のス パンを除外したい
11 OpenTelemetry Collector があれば・・ Processors で処理できそう 特定のスパンの除外などは Collector に任せればよさそう 一方で、Collector
のデプロイに悩んだ ・既存の Collector は GKE 上にあり公開していない → Cloud Run 上のアプリケーションから参照可能な 新たな Collector を用意する必要があった → 管理コンポーネントの増加や管理するリポジトリの検討な どいくつか面倒な問題が・・・ 今回はアプリから直送する形に!
12 After :SpanProcessor をカスタムすることで解決 OpenTelemetry-Python のコード on_start 関数 ・スパンが開始された時に呼び出されるメソッド ・注意点としてスパンを開始したスレッドで同期的に
呼び出されるために、処理をブロックするような実装は 避けるべきとのこと on_end 関数 ・スパンが終了した時に呼び出されるメソッド ・ReadableSpan 型のオブジェクトが終了したスパンとなっており、 スパンが終了した後は基本的に読み取り専用となっている on_end 関数で生成したスパンを処理する 引用:https://github.com/open-telemetry/opentelemetry-python/blob/main/opentelemetry-sdk/src/opentelemetry/sdk/trace/export/__init__.py
13 After :SpanProcessor をカスタムすることで解決 直送でも SpanProcessor のカスタムが可能 BatchSpanProcessor を継承した CustomSpaProcessor
を作成 特定のサフィックスがつくスパン名を除外するように on_end 関数をオーバーライドする
想定以上のスパン生成を経験 • FastAPI のライブラリ計装と Hypercorn の性質が合わさったコーナーケースにハマった → コードを見に行って事象を想像できたのは良い経験だった OpenTelemetry Collector
がなくてもスパン生成をカスタムできる • Collector をデプロイしなくてもコード上でカスタムできた → チーム状況によってコンポーネントを増やすことを避けたいケースもあるため、コードでやりくり できるのは選択肢として持っておいても良さそう まとめと学び