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2018CMPS_Shimizu05

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  1. 7 小倉家守構想 2011 概要①  ~北九州リ・イノベーション~  このコンセプトは、100年前から日本の製造業をリードするイノベーショ ンがこの地で行われてきたことに根ざしている。時代は変わり、製造業と は異なるより生活に密着したジャンルでイノベーションを行って行くことが 必要になっている。
  目指すものは、まちの中に点在する遊休不動産の再生と、その中身と なるコンテンツの創造・更新のイノベイティブな実行である。  小倉家守構想は、経済活動、都市活動の停滞の末、増え続けている小倉都 心部の遊休不動産や公園・広場などの都市施設をどんどん活用し、その空間

    を楽しく、心地よく、活気ある空間にリノベーションする。そして、そこに面白い 人と様々な新しいまちのコンテンツを集積させることにより、小倉の中心部のま ちを雇用創出エンジンに変えようとする試みである。 遊休不動産活用 X 質の高い雇用創出 
 = 産業振興・コミュニティ再生 <挽回策>  住んで楽しく、稼いで楽しい、都市型産業がぎっ しり詰まった“日本版コンパクトシティ”を目指す ・業種・業態転換、起業支援 ・採算ぎりぎりで維持している店舗・企業等の
  テコ入れ黒字化 ・遊休不動産活用、不動産事業の採算性向上 ・中小企業を中堅企業化 ・中堅企業を大企業化 ・本社誘致(工場誘致でなく) ☆小倉の中心市街地の経済活動停滞原因の大元に迫る 中心市街地の商業活動の衰退原因を表面的になぞることでは、根本的な問題解 決にならない。本構想では、商業活動が衰退する原因の基となっている産業の 疲弊という現象に着目し、これを解決することを目指す。 ・大規模製造業の本社機能の転出 ・大企業支店の転出 ・良い所得階層の転出 ・生産年齢人口の減少 これらが根本原因となって
 ・中心市街地の経済活動の停滞  → 遊休不動産の増加  → 店舗だけでなくオフィスビ   ルにも大量の空きビルが発生 北九州リ・イノベーション ☆やれることからすぐに始める Hop  空きビル、遊休資産を活用し、小、中、大まで    多様なプロジェクトを並行して進めていく。 Step すると、まちに変化が少しずつ現れてくる。 Jump そして、まち全体の魅力が高まっていく。 スモール エリア 空き物件 地域資源 人 チーム ☆北九州 リ・イノベーションプロジェクツ2011  ・KTQリノベーションスクールの創設  ・リーディングプロジェクツの立上げ(候補:魚町、浅野、紺屋町 etc.)  ・持続的な人材輩出、連続的なプロジェクトの創造 ☆リード役と施策化  ・小倉家守構想づくりは北九州市がリード役  ・実際のプロジェクトは、民間が手を挙げ、これを北九州市がサポート   (ex:社会実験として助成金を獲得 etc.)  ・民間主導の公民連携する方式を主体とし、多種多様なプロジェクトを   同時並行で進める ☆エリア・産業クラスター・コミュニティのイメージ -小倉の中心部らしいエリア、産業とコミュニティづくりを目指す- エリアイメージ 産業クラスタイメージ コミュニティ再生 ゴチャゴチャの ままを保ち、ス モールエリアご とにキャラクター をはっきりさせる ユニーク、雑多、かつ先端的な産業 クラスターをプロデュースする仕組 みを構築する。 >新しいサービス産業の集積 >サブカルチャー関連産業の集積 >医療・介護関連産業の集積 >Ecoなライフスタイル 多様でエネルギッ シュかつ世代間が 交流するソーシャ ルネットワークを作 り上げる テーマ コンセプト
  2. リノベーションスクール 建築を学んだ人たちが、地域ごとに
 新しい事業を起こしていける力をつけ、
 地域に事業家として継続的に活躍できる “新しい事業・職業ネットワークのモデ ル”を創り出す 職人街 社会実験 ECO・環境 都市型産業とは、都市内に立地するのが適している産業の

    こと。そのまちらしい暮らし方、まちの個性を決める大事な要 素である。 インキュベーション 24h化 タウンモビリティ 環境改善と雇用創出の同時実現 小倉中心部の遊 休不動産を活用す る 空きビル 空き店舗 空き家 空き地 低利用の公園 など 不動産オーナー (民間/公共) リノベーション スクール クリエイター と学生たち ☆動的に考え実行するプロセスをつくる ☆多様な都市型産業集積を目指す 医療・介護 サービス リノベーションスクールでは、実際の空き物件を題材 にして、実践力のある人材を育成する。 都市観光 飲食新業態 建築リノベーション 建物活用  人材教育 建材 部品 製造型物販 企画・制作・販売 サブカルチャー メディア 流通新業態 企画・戦略部門 本社 不動産新業態 実戦力のある人材育成 小倉家守構想 2011 概要② ~リノベーションスクールと将来像~ 家守事業を実施している人、類似の事業等を行 いエリアの中心的存在となっている人物 不動産の有効活用を希望す るオーナー等がスクールに 情報提供 スクールの受講生が実践(リノベー ションや家守事業)の場として不動 産を活用(スクールが実践の場をマ ッチング) スモール エリアの コミュニティ 不動産 スクール 受講生 不動産 オーナー 等 リノベー ション スクール エリアの キーマン エリアの キーマン スモール エリアの コミュニティ エリアの キーマン スクールを中心とした ソーシャルネットワーク形成 持続的な人材輩出 連続的なプロジェクトの創造
  3. 小倉家守プロジェクツ 5カ年計画
 中心市街地の遊休不動産を活用し、都市型産業集積を創り出す 初年度 2010年度 2年度 2011年度 3年度 2012年度 4年度 2013年度 5年度 2014年度 小倉家守構想 検討委員会設置 構想検討・立案

    エリアの選定 リノベ可能性物件
 調査 家守講座 不動産オーナー ヒアリング 候補案件抽出 コンサルティング 3大学との連携 リノベーション・
 シンポジウム開催 案件フォロー 全体プロデュース リノベまちづくり推進 協議会 設立準備 リノベーション・
 スクール No.1 リノベーション・
 スクール No.2 リノベ特区関連
 調査(第1期) 【メルカート三番街】 【フォルム三番街】 案件フォロー リノベまちづくり
 推進協議会 設立 北九州家守舎 設立 リノベーション・
 スクール No.3 リノベーション・
 スクール No.4 今年度内にもう1回 リノベスクール開催 リノベ特区関連調査 (第2期) リノベ支援策発表 【ポポラート三番街】 【松永ビル】 【サンリオビル】 【三木屋ビル】 【案件フォロー】 【オーナー啓蒙活動】 【都市型産業育成】 家守育成塾 商売繁盛塾 空き物件イベント 空き物件悉皆調査 起業支援 リノベーション・
 スクール No.5 リノベーション・
 スクール No.6 リノベーションプラン 評価事業 リノベまちづくり センター設立 小倉リノベまちづくり 出版企画 【尾崎繊維ビル】 【中屋ビル】 【平井家】 他 案件フォロー オーナー啓蒙活動 家守育成塾 空き物件イベント 都市型産業育成 起業支援塾 商売繁盛塾 リノベーション・
 スクール No.7 リノベーション・
 スクール No.8 新たなリノベ支援策 検討 リノベまちづくり センター設立(活動) 小倉リノベまちづくり 出版 継続的な 実プロジェクト化 1 2 3 4 5 実プロジェクト化 実プロジェクト化 実プロジェクト化
  4. リノベーションスクールのはじまり (2011年8月~) HEAD研究会 リノベーションTF 大学での リノベーション教育の欠落 啓発 活動 リノベーション シンポジウム 2011.3.18-19

    スクール リノベスクール @北九州 2011.8~ 6ヶ月ごとに開催 ・実際の空き物件を題材にしてリノベーション事業提案を検討、実プロジェクト化する ・新築の学問のみを教えている大学に代わって、リノベーション・ストック活用の知識を教える ・北九州市小倉の中心部の空き物件をリノベーションし、まちづくりを推進する プ ロ ジ ェ ク ト 化
  5. 残念ながら5つの提案が全く実現しなかった リノベスクールの課題 → 今後へ繋ぐために ①提案が事業提案として不十分
   実現できるレベルの提案が少ない    → カリキュラムの組み方、メンバー構成を再検討 ②提案内容の地域貢献性の検討が不十分   独立建築プロジェクト型提案、商業系提案が多く、エリアを動かし、 


      北九州市の課題解決に繋がる提案が少ない   
   → 都市型産業集積化を目指す提案などコンテンツを再検討 ③プロジェクトの実行組織(実行チーム)の検討が不十分   不動産オーナーがすべてのリスクを負うことが前提で、実現性が低い   → リスクを分担し合う仕組み構築が必要 ④不動産オーナーの方々の参加が不十分   → 参加の機会を増やすPR、分かりやすい説明を行うことが必要 ⑤シナジー効果を生む組み合わせ力が不足   → リノベまちづくり実行委員会で検討