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ParkCourse_Machida06

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  1. ◦⼤阪市の天王寺公園では、エントランスエリアの再整備、魅⼒向上を効率的・効果的に⾏うため、エリアの再整備、 管理運営を事業者の負担により⾏う者を公募。 ◦選定された事業者(近鉄不動産)が、カフェ、レストラン、こどもの遊び場、フットサルコート、ドッグラン、コ ンビニエンスストア、駐⾞場等の収益施設を設置するとともに、芝⽣広場(約7,000㎡)、園路等も事業者負担に より整備し、平成27年から20年間の契約(協定締結)で公園の管理運営を実施している。 ・北東部エリア 【公園概要】  ・開園年:明治42年  ・公園⾯積:28.2ha 【事業対象区域】

     ・エントランスエリア(約25,000㎡)  ・バス駐⾞場(約1,160㎡)  ・北東部エリア(約5,400㎡)  【事業内容】  ・賑わい創出事業(ハード事業)  新たな賑わいを創出する飲⾷・物販施設等の   設置・運営 、公園・緑地整備  ・賑わい創出事業(ソフト事業)   イベント等の企画・実施、プロモーション活動  ・維持管理事業   清掃・警備、緑地・施設維持管理 ・エントランスエリア ・バス駐車場 芝生広場 天王寺公園エントランスエリア(てんしば) 平面図 レストラン・カフェ等 再整備後 再整備前 整備後 整備前 事例2 民設民営による公園の再整備 天王寺公園(大阪市)
  2. •屋上が休憩スペースとなった休養施設を整備。             カフェ、レストランが⼊店  1階:「bills Fukuoka(ビルズフクオカ)」  2階:「星期菜(サイケイツァイ)NOODLE&CHINOIS」 再整備前 昭和58年に⾏われた前回の再整備 から30年以上が経過し、都⼼の公 園としてのポテンシャルを発揮で きていない。

    再整備後 中州の新しいランドマークを創出 ◦⽔上公園は、1924年(⼤正13年)に整備された福岡市の都⼼部に位置する公園。 ◦設計・整備等を⼀括して⺠間事業者が実施(広場等の整備費は福岡市が負担)し、福岡都⼼ の新たなランドマーク、賑わい拠点として平成28年7⽉にリニューアルオープン。 事例4 民間による公園施設 水上公園(福岡市)
  3. 事例6 民間による公園施設 蓮沼海浜公園(山武市) 【整備前】  【ウォータースライダー】 (県設置2基に民間事業者3基追 36 24 31 48 0

    20 40 60 H22年 H23年 H24年 H25年 約1.3倍 (万人) ウォータースライダー 新規導入 パークゴルフ場 開設 東日本大震災 発生 ◦蓮沼海浜公園(千葉県)は、九⼗九⾥浜に⾯する公園で、南北に約4kmと広⼤な敷地 ⾯積を有している。 ◦昭和50年の開園以降、公園利⽤者は着実に増加し、平成25年には約48万⼈が利⽤した。 ◦近年は⺠間事業者の活⼒を積極的に導⼊し、パークゴルフ場やウォータースライダー等 の遊具・施設の充実を図るとともに、通年型観光施設として⼭武地域の賑わい創出に 取り組んでいる。 【民間事業者整備のパークゴルフ場】 (H24年18Œ∞Ÿ開設、H27年18Œ∞Ÿ増設)
  4. 事例10 公園の中の道の駅 西山公園(鯖江市) 【効果】公園の利便性向上 飲食施設の確保、道の駅エレベーターから公園高台への 入園、駐車場スペースの拡大により公園の利便性が向上 <整備前の状況> ・大型車駐車スペース  9台 ・普通車駐車スペース 42台 <整備後の状況> ・大型車駐車スペース  9台 ・普通車駐車スペース 76台

    ・道の駅(休憩・飲食・トイレ・物販施設等) ・公園高台へのエレベーターおよび橋 【地場産品販売所】 【飲食施設】 売店機能を兼ねた道の駅施設設置。 エレベーターで上部公園へのアクセス 確保。 【効果】地域活性化 休息場所の提供、地場産品の販売、周辺観光情報の 提供により、街なか観光拠点として地域活性化に貢献。 ◦⻄⼭公園(鯖江市)は、年間96万⼈が訪れる市の主要な観光地であり、中⼼市街地活化 の⼀環として道路管理者との連携により既設駐⾞場を活⽤した道の駅との⼀体的な整備を 実施。  ◦物販施設や駐⾞スペースの拡⼤、公園⾼台へのエレベータ等の整備により、観光地として の魅⼒、利⽤者の利便性が向上し、相乗効果によって中⼼市街地の⼀層の活性化に寄与。
  5. 研修宿泊施設 (ザ・ルイガンズ) 8階建て(延床面積:10,028㎡ / 全98室) 昭和62年4月供用 利用者数:22万人(H27年度実績) PFI事業期間:平成30年4月~平成50年3月予定(20年間) 海洋生態科学館 (マリンワールド海の中道)

    地上4階、地下1階 (延床面積:21,400㎡) 平成元年部分供用、平成7年全面供用 利用者数:78万人(H27年度実績) PFI事業期間:平成27年10月~平成48年3月(20年間) ◦海の中道海浜公園(福岡市)では、⽔族館、宿泊施設の事業者選定にあたり、 PFI⼿続きによる公募を実施。 〇⺠間事業者が、既存の公園施設の運営管理とともに、改修事業を独⽴採算で実施。 事例12 国営公園のPFI事業  海の中道海浜公園(福岡市)
  6. ◦勝⼭公園を、⼩倉都⼼部のにぎわいづくりの拠 点として⼀層活⽤するため、利⽤者の利便性を 向上する公園施設を⺠間活⼒により整備するた めのサウンディングを実施。 【公園施設設置の目的及び施設に期待する事項】 ①飲食物販サービスの提供による公園利用者の利便性向上 ②河川に面する良好な眺望景観を楽しめる休養スペースの設置による公 園利用の快適性向上 ③安全安心、快適な公共トイレの設置 ④指定管理者や周辺施設と連携したイベント開催などによる賑わい創出

    (想定している施設) ・収益施設:カフェ、レストラン、コンビニエンスストア 等 ・公共部分:トイレ、休憩スペース(建物内)は必須。 ◦横浜市の全都市公園を対象に、⺠間事業者等と の対話により公園の賑わい創出、魅⼒向上を図る 事業⼿法等のアイデアを募集するサウンディング を実施。 【求める提案の内容】 事業者が既存の公園施設を活用したり、あらたな公園施設(建築物・工作 物等)を設置したりするなどし、公園や周辺地域の魅力向上に資するもの
 施設設置を伴わないプログラムのみ提供する提案も可能  (聞き取り想定項目)    •事業の内容(実施内容、対象者、予想客数、収益モデル等)    •事業候補地となる公園名(未定でも可)    •公園や周辺地域の魅力向上、賑わい創出への視点    •周辺地域との連携や地元調整への対応    •横浜市に対して支払う使用料の想定 北九州市 横浜市 事例13 民間事業者へのサウンディング(アイデア募集)
  7. 公園リノベーション8事例   事業名 面積 事業概要 手続き 意思決定から      事業着手まで      1 豊島区南池袋公園再整備事業

    約0.8ha 近隣公園の全面的な再整備 設置・管理許可 約6年 2 名古屋市名城公園(北園)                         営業施設事業 約0.7ha 公園事務所廃止跡地の再整備 設置・管理許可 約4年        地盤国有 3 福岡市警固公園再整備事業 約1.1ha 近隣公園の全面的な再整備   約0年 4 福岡市水上公園                          整備・管理運営事業 約1.2ha 街区公園の全面整備事業 設置・管理許可 約2年 5 大阪市大阪城公園PMO事業 約105.5ha 公園全体の管理だけでなく                        観光拠点化にむけて施設整備                       と未利用施設活用を図る事業 指定管理              設置・管理許可 約3年        地盤国有 6 大阪市天王寺公園エントランス                          エリア魅力創造・管理運営事業 約2.5ha 公園エントランスエリアの                        再整備事業 設置・管理許可 約2年 7 千葉市稲毛海浜公園・検見川                   地区活性化施設整備運営事業 約3.2ha 同地区全体の再整備事業 設置・管理許可 約0年 8 東京都駒沢オリンピック                          公園飲食店設置管理事業 約0.4ha 地区に防災機能を有する                        飲食店を出店する事業 設置・管理許可 約0年
  8. 先行する公園リノベーション事例分析 ▪ きっかけ(複数回答)  首長の意向 6  劣悪環境の改善(治安)に迫られて 3  関連施設のリニューアルに合わせて 3  上位計画も存在して 2  市民・民間からの要望(活性化) 3  老朽化対策 1 ▪

    意思決定から事業着手   (公募等)までの期間  6年、4年、3年、2年、  2年、0年、0年、(公募なし 1) ▪「直接的」きっかけから 意思決定までの期間  2年、 1年、半年、半年、  半年、半年、半年、半年 (劣悪環境が形成されていた期間を除く) ▪ 成果その他  公園への民間資本導入(比較的単純な構図) 5    周辺のまちづくりへの波及(エリアマネジメント) 2  周辺都市環境の改善 4  地盤国有(国有地の上での営業)に係る調整 2  関連する条例(公園関係、屋外広告物関係等)改正  指定管理者業務での導入 1  新たな(周辺住民を巻き込んだ)組織の設立 2  住民等との合意形成に苦労 2
  9.   パークマネジメント と エリアマネジメント   パークマネジメントとは  公園を、行政にかわって管理者が高品質なマネジメントをし、イベントや交流促進 などの活動を通して、愛着を醸成し地域のシンボルとなることを目指す取り組みの こと エリアマネジメントとは

     特定の地域を、専門の体制により横断的、総合的にプロデュースし、イベントや交 流促進などの活動を通して、その地域のイメージアップやブランド力向上を目指す 取り組みのこと パークマネジメント エリアマネジメントの比較     対象 エリア : 地域 or 公園     実 施 内 容 : プロデュース or マネジメント     連 携 相 手 : 自分事 or 協力、活用     目    的 : 地域の価値向上 or 地域のシンボル化 株式会社クオル代表取締役 栗原知己氏
  10. 用語としての パークマネジメント は 苦渋の選択  維持管理 植物管理 清掃 建物・工作物管理 警備 利用者指導 管理運営           利用者サービス パークマネジメント      +

    市民参加 持ち込みイベント  公園経営 + 収益施設 イベントプロモート エリア経営のための素材   「パークマネジメント」は 単独の概念としてはもはや無意味 公園はエリアマネジメントの核・都市経営の素材 都市や都市生活者、 生活者時間からの定義づけ・アプローチが必要