2月は、初旬から中旬にかけて強い雇用統計とCPIの結果を受 けドル高円安が加速しみたび150円台を奪還し、一時 150.88円まで到達。その後は日米ともに材料不足でやや伸び 悩み。高値近辺でのレンジ相場が継続。 2. 3月初旬は調整のドル売りからスタート。FRB高官のハト派寄り 発言と日銀の3月マイナス金利解除織り込みで最大4円程度 円高が進行している。ただし日銀はせいぜいマイナス金利解除 止まり(さらなる利上げは当面なし)であろうことから、底値確 認後再びドル高円安に向かうと想定。米国の利下げが現実味 を帯びるまでドル高円安傾向は続く。 3. 144-152円レンジの中でボラタイルに推移する見込み 1. 原則USDポジションをキープし、USD建運用のメリットを享受。 2. 各々の資産運用プラン(例:ドル建債券の購入)を実行するため に必要なドルの手当てについては積極的に進める。その際、購入する 資産の円高抵抗力の検証をすること、及び購入タイミングを分散する ことが重要。 3. ドル資産のトータルリターン、及び保有資産全体に占めるドル資産の 比率を勘案する。 4. 日銀絡みの円高局面は着実にドルを購入。ただしタイミングは分散。 外貨投資の原則 外貨投資においては、為替の方向感にベットして為替差益を狙うような投機的な取引はしない。あくまでも、円資産への集中リスクを回避するための長 期的な通貨分散、資産分散を目的とする。 よって、マーケットタイミングを判断するよりも、購入タイミングを分散することでリスクを軽減しながら、上記目的を達成することを推奨する。