QualiArtsでは、2019年頃からGoをバックエンドのメインの言語として採用しており、これまでに複数のプロジェクトをGoで開発してきました。その中で、Goにおけるノウハウが溜まり、開発基盤やツールにおいて実装方法が成熟した部分が出てきていました。
一方で、ゲーム開発に限った話ではありませんが、基盤自体に手を入れるのは一定開発が進んだ段階では難しくなります。基盤の修正を行いたくても影響が広いため手を付けづらく、ゲーム自体の機能開発も行う必要があるため、おのずと優先度は下がってしまいます。
また、ゲーム運用のための管理ツールは、マスタデータの更新やユーザーデータの調査等、必要となる機能数も多く、0から作ると最低でも半年(6人月)程度は必要となります。ですが、管理ツールの開発はゲーム自体の開発の合間で行われることが多く、ある程度開発の後半に差し掛かっても、管理ツール機能の追加や改善が必要になる状況も珍しくはありません。
このような状況の中で、「バックエンド標準化プロジェクト」は始動しました。具体的には、新規プロジェクトを立ち上げる際に、テンプレートとすることができるリポジトリを構築する取り組みです。
このプロジェクトはGoで実装され、Goでの複数プロジェクト開発を経て、安定した基盤や管理ツール機能をテンプレートとして提供します。このテンプレートリポジトリは開発基盤や運用管理ツールのみを対象としているため、ゲーム仕様を意識すること無く調整・拡張することが可能です。