Lock in $30 Savings on PRO—Offer Ends Soon! ⏳
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Golang再入門
Search
ques0942
June 20, 2023
Programming
0
840
Golang再入門
* Golangでのinterfaceの使い方
* エラーハンドリング
ques0942
June 20, 2023
Tweet
Share
Other Decks in Programming
See All in Programming
Canon EOS R50 V と R5 Mark II 購入でみえてきた最近のデジイチ VR180 事情、そして VR180 静止画に活路を見出すまで
karad
0
110
ローターアクトEクラブ アメリカンナイト:川端 柚菜 氏(Japan O.K. ローターアクトEクラブ 会長):2720 Japan O.K. ロータリーEクラブ2025年12月1日卓話
2720japanoke
0
730
MAP, Jigsaw, Code Golf 振り返り会 by 関東Kaggler会|Jigsaw 15th Solution
hasibirok0
0
240
Rubyで鍛える仕組み化プロヂュース力
muryoimpl
0
120
Building AI Agents with TypeScript #TSKaigiHokuriku
izumin5210
6
1.3k
Why Kotlin? 電子カルテを Kotlin で開発する理由 / Why Kotlin? at Henry
agatan
2
7.2k
ID管理機能開発の裏側 高速にSaaS連携を実現したチームのAI活用編
atzzcokek
0
230
FluorTracer / RayTracingCamp11
kugimasa
0
230
AtCoder Conference 2025「LLM時代のAHC」
imjk
2
480
WebRTC と Rust と8K 60fps
tnoho
2
2k
AWS CDKの推しポイントN選
akihisaikeda
1
240
モデル駆動設計をやってみようワークショップ開催報告(Modeling Forum2025) / model driven design workshop report
haru860
0
270
Featured
See All Featured
Building an army of robots
kneath
306
46k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
32
2.7k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
463
34k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
34
9k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
127
17k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
31
9.8k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
42
2.9k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
355
21k
Stop Working from a Prison Cell
hatefulcrawdad
273
21k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
31
6.4k
Facilitating Awesome Meetings
lara
57
6.7k
Refactoring Trust on Your Teams (GOTO; Chicago 2020)
rmw
35
3.3k
Transcript
1 Golang再入門 mercari.go #22
2 自己紹介 • twitter: @ques0942 • mercariのバックエンドエンジニア • 最近の主戦場はPHPで、mercariの取引機能を担当するチームで働いています •
1年半ほど前まではGolangがメインで、最近Golangに再入門しました
3 今日話すこと • Golang再入門するときに勉強し直したこと、変化を認識したことの紹介 ◦ 初心者向けの内容です • 目次 ◦ 構造的部分型(Golangのインターフェースの使い方
) ◦ エラーハンドリング
4 構造的部分型(Golangのインターフェースの使い方) • PHPなどの公称型とは異なる型システム ◦ クラスではなくインターフェースに基づいて型チェックがなされる ◦ Pythonのduck typingを静的に行うようなもの ◦
継承、抽象クラスは無いが、構造体を埋め込んで機能を流用することは可能 • Golang(とかTypeScriptとかClean architecture)に慣れると「機能を使う側が インターフェースを定義する」という感覚になった ◦ Javaでコードを書いていたときは、インターフェースは実装しているクラスの付属物だと思っていた ▪ クラスを作る側がインターフェースを定義する ◦ “Accept interfaces, return structs” とか github/goのwikiにあるレビュー指針 とかを参考に するとインターフェースは呼び出す側のものとして整理されている
5 構造的部分型(Golangのインターフェースの使い方) • 例えばAPIを書くとして、あるリクエストをコントローラーが処理するときにストレージ への読み込み、書き込みが発生する • このストレージのインターフェースはコントローラーとデータストア、どちらのレイヤー が定義する? • サンプルコード
6 構造的部分型(Golangのインターフェースの使い方) • 例えば以下のようなパッケージ構 成のとき ◦ cmd/main.go ◦ controller/controller.go ◦
storage/storage.go • 右のインターフェースはどこに置く? type StringStorage interface { Load(key string) (string, error) Store(key, value string) error }
7 構造的部分型(Golangのインターフェースの使い方) package controller type StringStorage interface { Load(key string)
(string, error) Store(key, value string) error } type Controller struct { s StringStorage } func New(s StringStorage) *Controller { return &Controller{s: s} } func (c *Controller) Load(key string) (string, error) { return c.s.Load(key) } func (c *Controller) Store(key, value string) error { return c.s.Store(key, value) } • 今のところインター フェースを利用する controllerパッケージ に置くのが良いと思って います
8 構造的部分型(Golangのインターフェースの使い方) • 依存する機能(メソッド)が明確になる ◦ 例えばStringStorageにReplace(key, value)みたいな機能が増えても、 Controllerはその機能 を使うまではインターフェースを変更する必要がない ◦
インターフェースに含まれない関数は利用されないので、機能改修時に影響範囲調査が楽になる • 抽象度の高い方から実装できる ◦ ユースケースに近いところから実装 ▪ 必要なインターフェースを定義 • ストレージとかAPIクライアントをそのインターフェースに合うように実装 ◦ 契約駆動開発(Contract Driven Development)味がある ◦ 結局うまく実装できなくて抽象度の高い側を直す羽目になったりもしますが
9 エラーハンドリング • 昔はpkg/errorsで良かったけど今は? • 欲しい機能 ◦ 任意のエラーを定義して何が起きたかを特定したい ◦ スタックトレースを取得して、意図しないエラーがどこでどのように発生したか特定したい
• 検討した候補 ◦ errors.New + fmt.Errorf ▪ golang1.13からの機能 ▪ スタックトレースを保存する機能がない ◦ pkg/errors ▪ おなじみだがアーカイブされた ◦ morikuni/failure ▪ mercari社内で利用実績あり
10 エラーハンドリング
11 欲しい機能(独自エラー) • アプリケーション独自のエラーを定義したい ◦ 例えば ▪ UserNotFoundError ▪ PermissionDeniedError
▪ InvalidValueError • なぜ? ◦ アプリケーションでどんなトラブルが起きたか知りたい ◦ 適切なエラーハンドリングがしたい ▪ 発生したエラーを識別して、ユーザーに伝える or 適切な緩和処置をしたい
12 欲しい機能(スタックトレース) • エラーには発生したときのスタックトレースが入っていてほしい • なぜ? ◦ エラーテキストは考慮漏れで重複する可能性が有り得る ◦ どのような経路で呼び出されたか知りたい
13 現時点での私の結論 • アプリケーションで利用するなら ◦ morikuni/failure or pkg/errors ▪ どちらも任意のエラーコード定義とスタックトレースの取得が可能
▪ 個人的には • 仕事ではmorikuni/failures • 個人開発では使い慣れた pkg/errorsという感じ ▪ pkg/errorsはアーカイブされたとはいえそんなに機能追加がいるものでは無いので … • と思っていたらgo1.20でerrorsに複数エラーをラップできる 新機能が • スタックトレースが要らないなら ◦ errors.New + fmt.Errorf