Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Sign up for free
Menu
Search
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Pricing
Search
Sign in
Sign up for free
イテレーティブな開発で 不確実性を乗り越える
Search
Recruit
PRO
March 03, 2025
Technology
240
3
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
イテレーティブな開発で 不確実性を乗り越える
2025/2/19に開催したRecruit Tech Conference 2025の索手の資料です
Recruit
PRO
March 03, 2025
More Decks by Recruit
See All by Recruit
自律型 AI をセキュアに実装!Gemini と MIG で作る動的コード実行環境
recruitengineers
PRO
1
84
Google Cloud Next Tokyo 26登壇時のスクリプト
recruitengineers
PRO
0
72
つくって納得、つかって実感! 大規模言語モデルことはじめ ver2.0
recruitengineers
PRO
6
2.7k
ブラウザ研修 2026
recruitengineers
PRO
8
1.9k
事業価値と Engineering 2026年度版
recruitengineers
PRO
59
30k
トヨタ⽣産⽅式(TPS)⼊⾨
recruitengineers
PRO
3
1.5k
JavaScript 研修 (2026)
recruitengineers
PRO
2
920
TypeScript入門 2026
recruitengineers
PRO
3
1.6k
モダンフロントエンド 開発研修
recruitengineers
PRO
4
1.3k
Other Decks in Technology
See All in Technology
AIに書かせて、プラットフォームで縛る ― EKSプラットフォームで実践した責任境界と権限設計
elmodev09
1
1.1k
認知負荷を吸収し、プロダクトをまたぐPR Preview基盤の設計事例
taiki45
2
570
React Nativeでの OTA Updateって、 どう説明する?
ichiki1023
0
130
20260929_AmazonGuardDutyの検出通知メールにAWS DevOpsAgentの調査結果を追加する
yhana
1
410
【ゲームメーカーズスクランブル2026】『Shadowverse: Worlds Beyond』UIとアニメーションで実現する最高のユーザー体験を叶えるプロトタイピング
cygames
PRO
1
710
Account Factory for Terraformによる 標準化されたアカウント発行の自動化
pensuke628
0
120
Argo CDとAtlantisで実現するインフラ管理のセルフサービス化──小規模SREチームで支えるプラットフォーム
cassius7
0
270
キャリアLT今日までそして明日から
kentapapa
1
140
spanner-autoscalerに学ぶ CRD設計パターン 〜自動化と緊急時対応を両立する Kubernetesコントローラーの作り方〜
tkuchiki
0
220
20260930_Gemma4_Hands-on
tsho
0
210
企業の現実世界をグラフで写し取る
sansantech
PRO
0
240
覗いてみよう 関数型ビジュアル言語×2Dグラフィックスの世界
yohyamasaki
0
160
Featured
See All Featured
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
142
7.7k
世界の人気アプリ100個を分析して見えたペイウォール設計の心得
akihiro_kokubo
PRO
74
42k
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
75
12k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
31
10k
Skip the Path - Find Your Career Trail
mkilby
1
240
Building Applications with DynamoDB
mza
96
7.2k
Prompt Engineering for Job Search
mfonobong
0
470
The Invisible Side of Design
smashingmag
301
52k
Design in an AI World
tapps
1
340
Practical Orchestrator
shlominoach
192
12k
Statistics for Hackers
jakevdp
799
230k
Bridging the Design Gap: How Collaborative Modelling removes blockers to flow between stakeholders and teams @FastFlow conf
baasie
0
710
Transcript
イテレーティブな開発で 不確実性を乗り越える RECRUIT TECH CONFERENCE 2025 新規事業に挑む開発チームの在り方 索手 一平 株式会社リクルート プロダクトディベロップメント室
索手 一平 スポーツ観戦・筋トレ・サウナ・ビール 経歴 / Career 2016年にリクルートに新卒入社。 ビューティー領域にて『ホットペッパービューティー』 のAndroidアプリおよびそのAPIシステムのリプレイスプ ロジェクトを担当。
その後はアーキテクトとして『ホットペッパービュー ティーワーク』の立ち上げに携わる。 現在は『ホットペッパービューティーワーク』の 開発チームリーダー兼TechLead。 趣味 / Hobbies プロダクトディベロップメント室 販促領域エンジニアリング2ユニット ビューティー領域エンジニアリング部 ビューティープロダクト開発3グループ
『ホットペッパービューティーワーク』とは • 『ホットペッパービューティー』が提供する 美容業界向け求人マッチング&ソリューションサービス • 2023年2月にWeb版をリリース
『ホットペッパービューティーワーク』とは 2024年6月にiOS・Androidアプリ をリリース 🚀
今日お話しすること アプリ立ち上げプロジェクトについて イテレーティブな開発スタイルを通して 早期リリースをいかに実現したか
iOS・Androidアプリの立ち上げについて • 応募数増を目的として2023年8月にスタート 急遽プロジェクトを立ち上げ2024年6月には無事リリース 🎉 • 少しでも早く応募数増に寄与するため 最短でのリリース を 目指していた、つまり
デリバリー(D)の優先度が最も高い 状況
iOS・Androidアプリの立ち上げについて • 応募数増を目的として2023年8月にスタート 急遽プロジェクトを立ち上げ2024年6月には無事リリース 🎉 • 少しでも早く応募数増に寄与するため 最短でのリリース を 目指していた、つまり
デリバリー(D)の優先度が最も高い 状況 スコープ 開発チームの状況 プロジェクト開始時、大きく2つの課題があった
最小スコープがどこなのか確信を持てずにいた 立ち上げ時の課題: • 最短でリリースするためにはスコープの最小化は必須 • しかしユーザに受け入れられるだけの最低限のUXは 初期リリース時点で担保したい • 最低限のUXを保てるスコープがどこなのか確信が持てなかった スコープ
iOS・Androidエンジニアは他の開発チームから集める形で プロジェクトチームを組閣 ホットペッパービューティーワーク 開発チーム アプリ立ち上げ プロジェクトチーム iOS・Android エンジニア サーバサイド エンジニア
ディレクター デザイナー 他の開発チーム 立ち上げ時の課題: 開発チームの状況
• アサインされたサーバサイドエンジニアは iOS・Android開発に携わるのが初めて → iOS・Android開発の流れや考慮事項の知識・経験が不足 • iOS・Androidエンジニアは 『ホットペッパービューティーワーク』に携わるのが初めて → ドメイン知識・既存メンバーとの相互理解が不足
開発チームの知識・経験・相互理解が大きく不足していた 立ち上げ時の課題: 開発チームの状況
イテレーティブな開発スタイルの採用 • 『ホットペッパービューティーワーク』では 個々の案件単位ではウォータフォール(WF)寄りの 開発スタイルを採用してきた • WFは後続工程に向けて事前に要件・設計を整理するスタイル、 今回のプロジェクトとは相性が悪い ◦ スコープ変動時に整理した内容が無駄になりかねない
◦ 知識・経験が不足していては後続工程のイメージが困難 • そこで イテレーティブな開発スタイル を採用することに
イテレーティブな開発スタイル 作るべき機能を細分化し、それぞれをマイルストーンとして 一つ一つ「完成」させていく 検索条件モーダル 要件定義 設計 ・・・ 受け入れテスト TOP画面 要件定義
設計 ・・・ 受け入れテスト チュートリアル 要件定義 設計 ・・・ 受け入れテスト ・・・ 開発工程を 何度も繰り返す
イテレーティブな開発スタイルの狙いと効果(1/2) 開発チームを早期に成熟させること 開発工程を細かく繰り返し、機能完成までに必要な作業・論点の 学習サイクルを素早く回すことができる 効果 開発チームが早い段階から具体的な 完成イメージ・共通言語を得てスムーズに開発することが可能に 狙い
イテレーティブな開発スタイルの狙いと効果(2/2) 早期にスコープをFixさせること 部分的にでも完成した機能に触れることで UXへの解像度が高まり「最低限のスコープ」を早期に見極められる 効果 プロジェクト開始から4ヶ月(2023年12月)でスコープをほぼFix プロダクトへの自信が深まり スコープ削減の意思決定が可能に 狙い
開発スタイルを活かすための3つの工夫 1. 口頭コミュニケーションの促進 2. まず動くアプリを作る 3. 極端なやり方で必要なものを見極める
開発スタイルを活かすための3つの工夫 1. 口頭コミュニケーションの促進 2. まず動くアプリを作る 3. 極端なやり方で必要なものを見極める
口頭コミュニケーションの促進 • イテレーティブ開発は小さなゴールを短期間で達成していくスタイル 進行中の作業がブロックされないよう 発生した論点の早期解決が重要 → その場で一気に話を進められる 口頭議論と相性が良い • 相互理解が浅い状態でチームがスタートしていたため、
そこを深めていく意味でも相性が良かった
口頭コミュニケーションの促進 • プロジェクトとして専用の会議体を多く設けることで仕組みと して口頭コミュニケーションを促進、エンジニアのリーダー層 は毎日、プロジェクト全体では週3回 集まる場を設定 • 論点解決に向けた情報収集や意思決定をその場で完了するため プロジェクトの参加者はなるべく全員を会議に集める形で運用
開発スタイルを活かすための3つの工夫 1. 口頭コミュニケーションの促進 2. まず動くアプリを作る 3. 極端なやり方で必要なものを見極める
まず動くアプリを作る • 開発を始める際は「CI環境整備」「ライブラリの選定」など開 発基盤を整えるところから始めることが多いが、それらを後回 しにし 動くアプリ(実際のWeb APIを呼び出して、アプリが 動作する状態)の完成をチーム全体の最優先事項とした • 開発サイクルを一周しチームを成熟させることが
このプロジェクトにとって最も重要だと判断
この3要素を 「動くアプリ」の 要件とした 優先度はMiroに書き出して議論 予定していたタスクと その依存関係を洗い出し 個々のタスクを後回しにできな いかチームで議論
後回しにしたタスクの例 細かい開発フロー系は全般後回し ライブラリ選定も最初のマイルストーン に直結しないものは後回し 作業に1時間取れそうかを 基準にしていた
開発スタイルを活かすための3つの工夫 1. 口頭コミュニケーションの促進 2. まず動くアプリを作る 3. 極端なやり方で必要なものを見極める
極端なやり方で必要なものを見極める • プロジェクト開始当初は仕様書・設計書などの中間成果物を どこまで作るか迷っていたが、まずは「中間成果物一切無し」 という極端なやり方で開発に着手することに • 極端な方向に振ることで「本当に必要なもの」を見極めやすく なり、実際に行うことで 自信を持って判断することができる •
結果、最小限の成果物で効率よく開発を進める事が可能に
プロジェクト全体(アプリ立ち上げ)の結果 • 初期はリリース時期を「2024年12月」と見立てていたが 「2024年06月」と6ヶ月前倒しでリリース 🚀 • 不具合が発生することもほぼなく、 アプリリリース後の応募数は 事前の見立て通り大幅増 📈
プロジェクト全体(アプリ立ち上げ)の結果 • 初期はリリース時期を「2024年12月」と見立てていたが 「2024年06月」と6ヶ月前倒しでリリース 🚀 • 不具合が発生することもほぼなく、 アプリリリース後の応募数は 事前の見立て通り大幅増 📈
ビジネス効果を損なうことなく リリースを大幅に前倒すことができた
まとめ • UXの見極め・開発チームの成熟が必要な状況では イテレーティブな開発が有効 • イテレーティブな開発をうまく駆動するために「口頭コミュニ ケーションの促進」「まず動くものを作る」「極端なやり方で 必要なものを見極める」が効果的
Fin